2008/08/04 - 2008/08/05
658位(同エリア1022件中)
ひらしまさん
今日はプラハからチェスキー・クルムロフへ移動する。距離は約180km。まずタクシーで、ダンシングハウスの前を通ってもらってNa Knizeci バスターミナルまで行く。11時発の直行便で午後1時45分クルムロフ着の予定だった。
Na Knizeci バスターミナルは広く、かつわかりにくい。走り回ってようやく見つけた11時のクルムロフ行きが、学生専用みたいな感じで乗せてもらえなかった時はがっくりきた。でも、チェスケー・ブデヨヴィツェまで行けばなんとかなるだろうと思い直して、20分後の便に乗った。
クルムロフ方面へのバスについては、車両が旧式で運転は乱暴で大変だったという話を読んでいたので、酔い止め薬を飲み覚悟して乗ったが、新しい車両で運転も道路も良好で快適なバス旅だった。急に雨が激しく降り、また晴れる。
満員だった乗客も地元の人たちが次第に降りていって少なくなった頃、ブデヨヴィツェのバスターミナルに着いた。このバスターミナルは新しく、クルムロフへの乗り換えはとてもわかりやすかった。
クルムロフ終点バス停に降りると、旧市街に向かって左手の坂を登り、木立のとぎれたところで旧市街と対面する。城の塔を中心に赤い屋根が密集し、回りを木々の緑とヴルタヴァの流れが囲んでいるのがよく見える。雨上がりのクルムロフが美しい。
さらに道なりに進んで坂を下り大きな道路を渡れば、袋のような地形の旧市街に入る。
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この街は16世紀ルネッサンス期を頂点に繁栄し、その後の近代化から取り残されたことにより、いま世界遺産として人気を呼んでいる。
我々の宿のコンヴィツェも16世紀の建物とかで、客室の木の床や棚は飴色に年季が入り、白い壁とのコントラストがいい。部屋は変形で広くはないが、清潔で落ち着く。ベッドから見上げるアーチ型の天井も歴史を感じさせる。
参考データ〈Hotel Konvice〉
380-711611 http://www.en.stadthotel-krummau.de/index.html
4号室 twinbed room 1800Kc(朝食付き)
シリーズ末尾記載のホテル評価もご参照ください
レストランのテラスに出て、お茶とケーキでひと休みする。ここからもクルムロフ城の塔が見える。パステルカラーで何層にも塗り分けられているのはルネッサンス様式ということらしいが、おとぎの国の城のようだ。 -
日帰り観光の人たちが引き揚げ始めた頃を見はからって街に出る。狭いメインストリートを少し下るとすぐに、塔の真下の木の橋に出た。
ゆるやかに流れるヴルタヴァ川が陽の光にきらめき、若者たちを乗せたボートが次々と下ってゆく。ごつごつした岩の断崖の上にそびえ立つクルムロフ城は、さすがに存在感がある。 -
この日は月曜日で城はお休みだが、塔だけは入れる。頑張って登ると、330度の眺望が待っていてくれた。
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周囲の丘の緑に包まれ、赤い屋根が箱庭のようなクルムロフ旧市街だった。
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夕食はホテルでチェコ料理をいただく。相棒は鱒のソテー、ジャガイモ添え、僕はローストポークにクネドリーキ、ザウアークラウト添え、それに野菜サラダとビール。ドイツ料理を少し田舎風にした感じだ。
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近くのテーブルから聞こえてくるのはドイツ語。地図で見ると一番近いオーストリア国境までは20kmくらいしかないし、歴史的にもドイツの支配下にあったようで、クルムロフとドイツ・オーストリアの関係は密接らしい。
9時頃になるとさすがに暗くなり、城の塔も見えなくなってきた。宵闇に沈むべきものは沈んでいくねと、言ったとたんにライトアップが始まった。 -
8月5日(火) チェスキー・クルムロフ〜ウィーン
ドブリー・デンとかヂェクイとか挨拶を覚えかけたところで、今日でチェコとはさよならだ。やはり1か国ずつゆっくり回ればよかったと思う。
ウィーン行きの列車に乗るブデヨヴィツェ駅までは、来た時のようにバスで行くのが一般的だろうが、バス停までの坂をスーツケースを引っ張って上ると我々は翌日寝てることになりかねない。今回は2カ国欲張ったのだから飛行機代を思えば安いと割り切って、タクシーを予約した。
参考データ〈クルムロフからブデヨヴィツェまでのタクシー〉
30分 900コルナ
それにはコルナが足りないので、両替しようと広場の銀行に行ったが、8人並んでいてなかなか進まない。タクシーの時間に間に合わないかも知れないと相棒に電話したり、やきもきしながら待った。ようやく僕の前の若い男性の番になった時、突然彼が振り向いて「僕は時間があるからお先にどうぞ」と言った。
驚いた。彼とは、列に着く時に両替の列であることを確認したくらいで特に話をしたわけではなかったのに、こちらの様子を感じ取ってくれたのだろう。うれしかった。両替した後、もう一度礼を言い、握手して別れた。
ブデヨヴィツェ駅の国際線窓口は奥まったところにあった。ウィーンまで2人で1544コルナ。カードもユーロも使えたが、両替したばかりのコルナで払う。小銭をたくさん並べるがにこにこして待ってくれた。残ったコルナを両替する銀行の場所も教えてもらった。チェコの人は不愛想と言われるがそうでもない。
端数のコルナで昼食用のパンを買う。杏ジャムを塗ったペストリーで、見た目は悪かったが食べたらおいしかった。
少し早めにホームに出る。片方に列車が止まっていたがプラハ行きの表示があったので、もう一方のホームで待つ。東アジア系の若い女性3人組が「ウィーンへ行きますか」と聞いてきたのでイエスと答え、メイビーと付け足した。
お互いの不安は的中して、発車予定の11時32分になっても列車は現れない。同じホームのベンチに座っている老婦人に尋ねると、チェコ語ながらプラハ行きとおっしゃっているらしい。まずい!
そのとき、さっきの3人組が走ってくるのが見えた。何か言いながら前方を指さしている。なんと、止まっているプラハ行きのずっと先に、別の列車が止まっていたのだ。ヨーロッパではよくあることなのに忘れていた。荷物の場所にとって返し、相棒とともに全速力で走り、飛び込んだ。
列車は数分後にゆっくり動きだした。
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