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 プラハからチェスキー・クルムロフを経由してウィーンに出て、ザルツブルク、インスブルックと、主に鉄道でめぐった10日間の旅です。<br /><br />  旅行時期 2008年8月<br />  為替レート 1コルナKc≒6円 1ユーロ≒170円(!)<br /><br />8月2日(土) プラハ到着<br /><br /> フランクフルト経由のルフトハンザ機でプラハ・ルズィニェ空港に着いたのは夕方5時半頃。ここのタクシーは評判がよくないが、構内にあるAAAタクシーの案内所でホテル名を言って料金を聞くと、ガイドブック情報より安かったので、念のためホテル名と料金をメモしてもらいそれを見せてタクシーに乗る。結果は537コルナで納得。<br /><br />

チェコ・オーストリア音楽の街めぐり1 プラハ

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2008/08/02 - 2008/08/04

3044位(同エリア4266件中)

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12

ひらしま

ひらしまさん

 プラハからチェスキー・クルムロフを経由してウィーンに出て、ザルツブルク、インスブルックと、主に鉄道でめぐった10日間の旅です。

  旅行時期 2008年8月
  為替レート 1コルナKc≒6円 1ユーロ≒170円(!)

8月2日(土) プラハ到着

 フランクフルト経由のルフトハンザ機でプラハ・ルズィニェ空港に着いたのは夕方5時半頃。ここのタクシーは評判がよくないが、構内にあるAAAタクシーの案内所でホテル名を言って料金を聞くと、ガイドブック情報より安かったので、念のためホテル名と料金をメモしてもらいそれを見せてタクシーに乗る。結果は537コルナで納得。

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  •  旅の最初の宿は Ventana。旧市街広場から徒歩1分のところにあり、部屋の窓からはティーン教会が目の前に見える。

     旅の最初の宿は Ventana。旧市街広場から徒歩1分のところにあり、部屋の窓からはティーン教会が目の前に見える。

  •  教会の外壁の煉瓦は古びているが、落ち着いた味わいがある。それを眺めていると、ヨーロッパの古い街の真ん中に今いるんだという実感がこみ上げてきた。10日間の旅の始まりだ。<br /><br />参考データ〈ホテルVentana〉<br /> Praha1-Celetna7 phone 2-21776600 http://www.ventana-hotel.net/<br />34号室 ダブルスーペリア朝食付き175ユーロ<br />シリーズ末尾記載のホテル評価もご参照ください<br /><br /><br />

     教会の外壁の煉瓦は古びているが、落ち着いた味わいがある。それを眺めていると、ヨーロッパの古い街の真ん中に今いるんだという実感がこみ上げてきた。10日間の旅の始まりだ。

    参考データ〈ホテルVentana〉
     Praha1-Celetna7 phone 2-21776600 http://www.ventana-hotel.net/
    34号室 ダブルスーペリア朝食付き175ユーロ
    シリーズ末尾記載のホテル評価もご参照ください


  • 8月3日(日) プラハ<br /><br /> 早起きして朝の散歩。曇り空の下、石畳を踏んでプラハの街を歩き出す。6時45分。<br /> すぐに旧市庁舎が見えてきた。旧市街広場は人影もまばらでまだ眠っている。鳩ほどの大きさの鳥がキュンキュンと鳴きながら飛んでいる。若い日本人旅行者におはようございますと挨拶された。おはようございます。有名な天文時計塔の前もだれもいない。じっくり拝観する。<br /> カレル橋に向かって王の道を進んだつもりが、道に迷ってしまった。旧市街らしく道は微妙に曲がって分かれていく。でもなんとなくカレル通りに戻ると、狭い道の先に橋の塔門が現れた。六百年前に建てられた黒ずんだ塔門に何体かの金色の像が輝いている。<br />

    8月3日(日) プラハ

     早起きして朝の散歩。曇り空の下、石畳を踏んでプラハの街を歩き出す。6時45分。
     すぐに旧市庁舎が見えてきた。旧市街広場は人影もまばらでまだ眠っている。鳩ほどの大きさの鳥がキュンキュンと鳴きながら飛んでいる。若い日本人旅行者におはようございますと挨拶された。おはようございます。有名な天文時計塔の前もだれもいない。じっくり拝観する。
     カレル橋に向かって王の道を進んだつもりが、道に迷ってしまった。旧市街らしく道は微妙に曲がって分かれていく。でもなんとなくカレル通りに戻ると、狭い道の先に橋の塔門が現れた。六百年前に建てられた黒ずんだ塔門に何体かの金色の像が輝いている。

  •  橋の上に立つと、欄干の聖人像はそれぞれ広場の銅像のように立派な台座の上に大きくそびえている。像と像の間から、対岸の赤い屋根や緑色の塔が重なる美しい丘の上のプラハ城を望む。左手上流のチェコ軍団橋のアーチが川面に映るさまもきれいだ。 <br /> さすがにカレル橋だけあってこの時刻でも観光客がちらほらといた。日本人率が高いのはやはり何に対しても勤勉ということか。帰り道は花に囲まれたヤン・フス像を拝観してホテルへ。<br />

     橋の上に立つと、欄干の聖人像はそれぞれ広場の銅像のように立派な台座の上に大きくそびえている。像と像の間から、対岸の赤い屋根や緑色の塔が重なる美しい丘の上のプラハ城を望む。左手上流のチェコ軍団橋のアーチが川面に映るさまもきれいだ。 
     さすがにカレル橋だけあってこの時刻でも観光客がちらほらといた。日本人率が高いのはやはり何に対しても勤勉ということか。帰り道は花に囲まれたヤン・フス像を拝観してホテルへ。

  •  充実した朝食をゆっくりとったあとは、本当は国民劇場のガイドツアーに行きたかったが、ホテルで確認すると8時30分開始の1回だけということで計画変更し、スメタナ博物館へ向かう。<br />  途中10時の天文時計塔の前は人でぎっしり。五百年以上前のからくり時計としては立派なものだ。<br /> スメタナ博物館は小さいがセンスのいい展示がされている博物館だ。ご年配の学芸員が説明してくれる様子が、スメタナへの敬愛を感じさせる。<br /> 自筆楽譜のコピーが載った譜面台がいくつか並び、指揮台から指揮棒のレーザービームで選択して好きな曲を演奏させることができるのも楽しい。窓から眺めるカレル橋とプラハ城も絶景だった。<br />

     充実した朝食をゆっくりとったあとは、本当は国民劇場のガイドツアーに行きたかったが、ホテルで確認すると8時30分開始の1回だけということで計画変更し、スメタナ博物館へ向かう。
    途中10時の天文時計塔の前は人でぎっしり。五百年以上前のからくり時計としては立派なものだ。
     スメタナ博物館は小さいがセンスのいい展示がされている博物館だ。ご年配の学芸員が説明してくれる様子が、スメタナへの敬愛を感じさせる。
     自筆楽譜のコピーが載った譜面台がいくつか並び、指揮台から指揮棒のレーザービームで選択して好きな曲を演奏させることができるのも楽しい。窓から眺めるカレル橋とプラハ城も絶景だった。

  •  帰路はルドルフィヌムとユダヤ人地区を回り、プラハの街の風景に魅了された。歴史の風格の中に遊びがある。外壁に動物がいたり、人が飛び出していたり。僕はプラハに暗く重厚なイメージを持っていたが、明るく洒落た軽妙なイメージが加わった。<br /> 部屋で昼食をとったあと、風邪気味なので計画を縮小して体力温存で昼寝し、夕方、国民劇場に向け歩き出す。地図を見ながら歩いたのに、また迷ってしまった。プラハ旧市街はまるで迷宮だ。石畳の道が曲がりくねって、飽きない。「世界ふれあい街歩き」の音楽を口ずさみながら歩く。<br />

     帰路はルドルフィヌムとユダヤ人地区を回り、プラハの街の風景に魅了された。歴史の風格の中に遊びがある。外壁に動物がいたり、人が飛び出していたり。僕はプラハに暗く重厚なイメージを持っていたが、明るく洒落た軽妙なイメージが加わった。
     部屋で昼食をとったあと、風邪気味なので計画を縮小して体力温存で昼寝し、夕方、国民劇場に向け歩き出す。地図を見ながら歩いたのに、また迷ってしまった。プラハ旧市街はまるで迷宮だ。石畳の道が曲がりくねって、飽きない。「世界ふれあい街歩き」の音楽を口ずさみながら歩く。

  •  遠回りして着いた国民劇場はまさに重厚な建物だったが、外壁の汚れを落としたらもっと魅力的になりそうだ。19世紀スメタナの時代に「チェコ語によるチェコ人のための舞台を」というスローガンでドイツ支配に抗して建てたという、この劇場の内部見学ができなかったのは残念だった。<br /> 国民劇場の前でプラハ城行きのトラムに乗ろうと思っていた。ところが切符売り場がなく、結局チェコ軍団橋を渡りマラーストラナ広場まで歩いてようやく切符を買い、トラムに乗ったのだった。<br /> ちょっと高くてもホテルで買っておけばよかったのだが、その代わりヴルタヴァ川とそれに沿った公園で憩うプラハ市民の姿をたっぷり拝見できたと思うことにする。<br />

     遠回りして着いた国民劇場はまさに重厚な建物だったが、外壁の汚れを落としたらもっと魅力的になりそうだ。19世紀スメタナの時代に「チェコ語によるチェコ人のための舞台を」というスローガンでドイツ支配に抗して建てたという、この劇場の内部見学ができなかったのは残念だった。
     国民劇場の前でプラハ城行きのトラムに乗ろうと思っていた。ところが切符売り場がなく、結局チェコ軍団橋を渡りマラーストラナ広場まで歩いてようやく切符を買い、トラムに乗ったのだった。
     ちょっと高くてもホテルで買っておけばよかったのだが、その代わりヴルタヴァ川とそれに沿った公園で憩うプラハ市民の姿をたっぷり拝見できたと思うことにする。

  •  城に着いたのは5時過ぎ。旧王宮のホールで写真を撮っていると、バルコニーに出た相棒に呼ばれた。係員がバルコニーを閉めると言っているのを待ってもらい、しばし2人だけでプラハの全景を満喫する。<br /> 帰りの坂の途中の展望台もよい眺めだった。プラハの屋根屋根が夕陽を受けて輝いていた。<br /> ポトレフェナー・フサで夕食にする。ビールとチキンサラダとドリアを2人で食べて食べきれなかった。<br />

     城に着いたのは5時過ぎ。旧王宮のホールで写真を撮っていると、バルコニーに出た相棒に呼ばれた。係員がバルコニーを閉めると言っているのを待ってもらい、しばし2人だけでプラハの全景を満喫する。
     帰りの坂の途中の展望台もよい眺めだった。プラハの屋根屋根が夕陽を受けて輝いていた。
     ポトレフェナー・フサで夕食にする。ビールとチキンサラダとドリアを2人で食べて食べきれなかった。

  •  この夜のコンサートは、3カ所のチラシを見比べて、迷ったあげくに地理的にも料金的にも手軽な聖ミクラーシュ教会のチケットを買っていた。<br /><br />参考データ〈教会コンサート〉<br /> 聖イジー教会(英文チラシではSt.George&#39;s Basilica)6時30分開演 600〜1000コルナ<br /> ルドルフィヌム 7時開演 たぶん600・800コルナ<br /> 聖ミクラーシュ教会(St.Nicholas Church)8時から1時間 自由席490コルナのみ<br /> 曲目はどこもヴィヴァルディやモーツァルトが中心ですが、ルドルフィヌムではドボルザークも入ってました。 <br /><br /> 聖ミクラーシュ教会の内部はまさに優美そのもの。バロックの代表建築だそうだ。演奏は十名弱の編成でパーセル、コレッリ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、最後がモーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークというプログラムだった。<br /> 中でもパーセル(原曲はクラーク)のトランペット・ボランタリーがトランペットの音色がやわらかく、弦楽器もつややかに響き、すてきだった。これだけ響くと演奏していて気持ちいいだろうな。<br />

     この夜のコンサートは、3カ所のチラシを見比べて、迷ったあげくに地理的にも料金的にも手軽な聖ミクラーシュ教会のチケットを買っていた。

    参考データ〈教会コンサート〉
     聖イジー教会(英文チラシではSt.George's Basilica)6時30分開演 600〜1000コルナ
     ルドルフィヌム 7時開演 たぶん600・800コルナ
     聖ミクラーシュ教会(St.Nicholas Church)8時から1時間 自由席490コルナのみ
     曲目はどこもヴィヴァルディやモーツァルトが中心ですが、ルドルフィヌムではドボルザークも入ってました。

     聖ミクラーシュ教会の内部はまさに優美そのもの。バロックの代表建築だそうだ。演奏は十名弱の編成でパーセル、コレッリ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、最後がモーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークというプログラムだった。
     中でもパーセル(原曲はクラーク)のトランペット・ボランタリーがトランペットの音色がやわらかく、弦楽器もつややかに響き、すてきだった。これだけ響くと演奏していて気持ちいいだろうな。

  •  コンサートが終わって教会を出ると、薄暮の旧市街広場はまだまだ人がいっぱい。ビールのジョッキを傾ける人、楽器を奏でる人、笑いさざめく人々。広場の建物もこの頃が一番生き生きして見える。ヨーロッパの夏は9時頃の街歩きが楽しい。街もほろ酔い気分。楽しい空気を吸いながらホテルに帰った。<br />

     コンサートが終わって教会を出ると、薄暮の旧市街広場はまだまだ人がいっぱい。ビールのジョッキを傾ける人、楽器を奏でる人、笑いさざめく人々。広場の建物もこの頃が一番生き生きして見える。ヨーロッパの夏は9時頃の街歩きが楽しい。街もほろ酔い気分。楽しい空気を吸いながらホテルに帰った。

  • 8月4日(月) プラハ〜チェスキー・クルムロフ<br /><br /> 相棒は今朝もカレル橋まで朝食前の散歩に出かけたが、またまた道に迷ったそうだ。朝食後、ツェレトゥナー通りの店で民族衣装のマリオネットを買う。

    8月4日(月) プラハ〜チェスキー・クルムロフ

     相棒は今朝もカレル橋まで朝食前の散歩に出かけたが、またまた道に迷ったそうだ。朝食後、ツェレトゥナー通りの店で民族衣装のマリオネットを買う。

  •  黒い火薬塔も優雅な市民会館も、その外観だけを見てホテルに戻り、次の目的地チェスキー・クルムロフに向け出発した。

     黒い火薬塔も優雅な市民会館も、その外観だけを見てホテルに戻り、次の目的地チェスキー・クルムロフに向け出発した。

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