2008年10月与論島一人旅?「映画『めがね』の島。夕焼けとかき氷とわたし」

2008/10/26 - 2008/10/26

与論島一人旅二日目（後編）

与論島を自転車で見て回る。

・映画『めがね』のロケ地訪問
・鶏飯、美味♪
・サザンクロスセンター
・誰もいない鍾乳洞
・夕陽とかき氷

エリア 与論島(鹿児島)

　部屋でシャワーを浴びた後、2歳の息子連れのお父さんに「食事が美味しい」と聞いた「ヨロン島ビレッジ」に自転車で向かう。
　ヨロン島ビレッジというホテルに併設の「たら」という食堂で「鶏飯（けいはん）」を食べる。奄美地方の郷土料理で、鶏肉、きゅうり、錦糸卵、干しシイタケ、きゅうり、のりなどをトッピングしたお茶漬けのような料理。
　ボリュームたっぷりで美味しかった〜♪

　ここ「ヨロン島ビレッジ」は、映画『めがね』では、舞台となる民宿「ハマダ」として使われている。たそがれ〜。
　もたいまさこ演じるサクラさんが小林聡美演じるタエコを迎えに来た自転車を発見！？（たぶん実物）
　あれの後ろに乗ってみたかったな〜。

　庭に犬がいて、これは映画に海に案内してくれる案内犬「コージ」として出演していた看板犬「ケン」なの！？（たぶん実物）
　映画のように、本当に海岸まで案内してくれるらしい。

　せっかくなので、近くの「寺崎海岸」にも立ち寄る。ここは、『めがね』の中で、メルシー体操が行われていたり、サクラさんのかき氷屋のロケがあった場所らしい。

寺崎海岸。
砂浜が白い〜！

寺崎海岸でたそがれる。

寺崎海岸でハート♪

　海岸でしばし、たそがれた後、島の南部をサイクリング。途中、坂でくじけて自転車を押して登って汗だくになったあと、100円ショップに隣接したスーパーでガリガリ君を買って食べる（なぜ、与論島でガリガリ君？）。

　次なる目的地は「サザンクロスセンター」。
　与論島の空港などで配っている地図には、通りと通りが交差するあたりに番号が振ってあって、その番号の看板がいくつも建てられているため、看板を見つけながらいくと道がなかなか分かりやすくて好感が持てる。
　が、あくまで、メインの建物ではなくて、交差点を中心に看板が建てられているため、道から少し入ったところにある目的地はちょっと分かりにくい。も、もう一歩なんだけどな〜。
　というわけで（？）、サザンクロスセンターと与論城跡に行く際、少し迷った・・（ただの方向音痴という説もあり、というかそれしかない、笑）。

　「サザンクロスセンター」に着くと、中には係員のおばちゃんしかいなかった。この建物、５階建てなのだけど、２階から５階までの間は、階段がなく、移動はエレベーターでしかできない。こう書くと普通みたいだけど、５階から４階、４階から３階、３階から２階の移動もエレベーターを呼ばないといけず、なんだか変な感じだった。観光客が多い時は、なかなかエレベーターが来なくてイライラするかも・・って、ここは「たそがれる島」だから、そんなこともないのかな。

　５階の展望室からは、晴れた日には沖縄も見渡せるらしいけれど、やや雲が多くて、ちょっと残念。
　２〜４階の展示室には、森瑤子さんの本を並べたコーナーなんかがあった。エレベーターに、「海中宮殿での海中結婚式」のビラが貼ってあって、「おおーっ！」と眺めていた。
　帰る時に受付のおばちゃんが演奏する三線の音が聞こえてきて、なんともたそがれ〜な雰囲気だった。

　「サザンクロスセンター」を出た後、「与論城跡」に向かう。
　自転車で道をグルっと回りこんだけど、サザンクロスセンターからすぐ横に行けばいいだけだったみたい。

　15世紀初頭に、琉球北山王の三男王舅（オーシャン）が島主となって築城を計画したが、北山王朝が滅亡したために未完成に。伏竜を象ったと言われる200mあまりのサンゴの石垣が今も残っている。

　与論城跡でたそがれていると、わんこが２匹トコトコ駆け抜けていった。

与論空港に向かう飛行機。
空港のすぐ横で見たら迫力あるやろうなぁ。

与論城址にあったヤンバルクイナの像。
海を挟んで向かいの沖縄本島から贈られたのかな？

　与論城跡から、風車を眺めつつ、坂をビューンと下っていく。これを逆コースで登るのはかなりめげるなぁ、と思ったけれど、海沿いより島の真ん中に行くにつれて標高が高くなっているので、島の外を大回りすれば、そんなにアップダウンはしなくていいみたい。

島の南部にある「前浜海岸」。

　次なる目的地「赤崎鍾乳洞」へ。古ぼけた看板と、舗装されていない田舎道の先に、それらしきものはない・・？あれ？

　恐る恐る田舎道を進んでいくと「赤崎鍾乳洞」発見。駐車場に車が一台あったので、誰かいる・・とホッとした。
　受付に入っていくと、おじいちゃんが一人でテレビを見ていて、「はい」と、地図と懐中電灯を渡してくれた。・・か、懐中電灯？

　さらにおじいちゃんが鍾乳洞のものと思われる電源を入れる。
　だ、誰もいないのか・・！？
　先ほどの車は、先客のものではなくて、このおじいちゃんのだったのね。

　懐中電灯を照らしながら、恐る恐る鍾乳洞に入る。

　赤崎鍾乳洞は、本洞120m、支洞130ｍほどの小規模な鍾乳洞。鍾乳石には「ソフトクリーム」「幸福の門」「千枚田テーブル」等の名前が付けられている。

千枚田テーブル。

「ソフトクリーム」。

ソフトクリーム食べたい。

　「幸福の門」には、「頭上に注意して、きっと幸せが参りまようにと 祈りながら通り抜けてください」と書かれており、幸せを願ってくぐる。
　て、「参りまよう（迷う？）に！？」

　鍾乳洞の終点は・・外だった。藪をかき分けていけば出て行けるし、向こうからも入って来れそうだ・・って、わざわざそんな労力を使うほどのものでもないけど。
　ゆっくりしても15〜20分位で見学終了。鍾乳洞ひとりじめ。たそがれ〜。

　映画『めがね』で、小泉今日子演じるオーナーが登場するホテル「マリンパレス」のロケ地になった「星空荘」に寄り道の後、「赤崎海岸」に向かう。

　今日は、ここで夕焼けを見ようと、まずは、海岸にある、海の家風の「お食事処 味咲」で『ブルーヨロン』というかき氷を注文。ブルーヨロンで、ヨロン気分。ブルーハワイの「ハワイ」の文字に斜線を引いて、横に「ヨロン」と書き加えられていたけど（笑）
　おかみさんに「普通のサイズでいいですか？」と聞かれ、もうすぐ夕食なので、「普通ので大丈夫です！（大盛りはいらないなぁ・・）」と答えた。

　ところが、テーブルに運ばれて来たのは「ジャンボかき氷」。
　（ふ、普通の、って言ったんですけど・・）と言いたげな僕を横目に、おかみさんは「うちのはこれが普通なんです（・・だから忠告したのよ〜！）」と、してやったり？

　「普通のサイズでいいですか？（ミニサイズもありますけど？）」・・ということだったのね。お腹自体はすいていたので、美味しく頂きました。
　ゆ、夕食前なのに・・。

　赤崎海岸の堤防に座って、夕陽を待つ。赤崎海岸は、島の南東にあり、別名「サンライズ・ビーチ」と呼ばれているので、夕陽がきれいに見えるだろうと思ったのだ。
　しかし、なんか、太陽はだいぶ向こうやし、堤防とかが邪魔だし、あまり良い位置じゃないなー・・サンライズなのに・・と、あとで、「サンライズ（日の出）」を「夕陽」と思い込んでいたことに気づく・・。「西から登ったお陽さまが東に沈む〜♪」的な陽気なオツムをどうにかしないとね・・

　それでも、誰もいない堤防のだいぶ先まで歩いて行って座ってたそがれる。
　今日は雲が多くて、またも水平線に沈む夕陽は眺められず。昨日なら見る事が出来たらしいのに・・と、最近は、海から登る朝日も海に沈む夕陽もまだ見ることができていない。いつか見ることができるのかな。

　日が沈んでいく中、大金久海岸を横目に宿に戻る。
　この日は、2歳息子連れお父さんのほかに、カップルが一組。
　と、このカップル、なんと「昨日、鹿児島で結婚式を挙げたばかり」で、さらに、なんと、「与論島の海中宮殿で海中結婚式」を挙げるためにこの宿にやってきたらしい。昼間にサザンクロスタワーでチラシを見た「海中結婚式」を実際に挙げに来た人に出逢ってしまった。あやかりたや。
　親族を呼んだ結婚式は昨日挙げて来たらしいけれど、それにしても、新婚旅行で民宿に泊まるとはすごいなぁ。

　この日の夕食は「鶏飯」！うぉっ、お昼から鶏飯２連チャンだ！
　しかし、この民宿は、与論でも屈指の食事の美味しい宿として知られ、鶏飯もお昼に食べたものに引けを取らない美味しさ！ご飯もお代わりしてガッツリいただく。
　そういや、新婚カップルも大阪の人らしい。昨日から、宿泊者は６人連続大阪人。僕も大阪生まれやし、この２日は、なぜか大阪の旅人宿になっていた。
　みんな大阪人なので、「鶏飯」と聞いても、「中之島線開業や〜！」「京阪乗るならおけいはん」しか思い浮かばないのが面白かった。

　有泉を飲んでマッタリしていると、近所に住む小学生の女の子2人が、2歳の男の子と遊びにやってきて、その後、なぜか、女の子2人に案内してもらって、夜の与論の街を散歩することに。
　そこで、「おじさん」と呼ばれ、大ショック。「お兄さん、やで」と訂正するも、「おっさ〜ん」とバカにされる。というか、もう30超えているのに、お兄さんはないか・・。

民宿前にいたヨロンネコ。

　お開きになり、夜に星を眺めようと外に出たら、雨が降ってきた・・。
　「おじさん」かぁ・・。心は「お兄さん」なんやけど。