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6月28日<br /><br /> 朝七時半に朝食。また例の目玉焼きを乗せたパンだったが、今日はそれに加えて甘い牛乳粥も出てきた。牛乳嫌いのS藤君にはちょっと辛い朝食である。ちなみにT村先生はいつも辛そうだ。朝食を済ませて8時半に出発。<br /><br /> 最初に前半で杭打ちをした調査地に行って全員が状況を確認する。調査地はStellera chamaejasmeが点在し、Agropyron cristatum やCleistogenes squarrosa が生育していた。20分ほど立ち止まった後出発し、12時頃ケルレンバイヤンウランに到着する。<br /><br /> まず前半で設置した調査杭を探すが見当たらない。再度確認の必要がある。捜索の途中でぽつぽつと雨が降り出す。まあすぐ止むだろうと思ったらかなりの豪雨になって、ずぶ濡れになった。モンゴルの通り雨を舐めてはいけないことがわかった。別流域も探すが見当たらないので、探索をあきらめて耕作の放棄した旧農耕地の植生を見に行く。<br /><br /> NAVIで見た農耕地は裸地と植生に覆われているものの2タイプがあった。植生のある場所はChenopodium acuminatumが一面に生育しイネ科植物は見られなかった。逆に裸地となっているところはCleistogenes squarrosaが生育しており、Chenopodium acuminatumは1mくらいのパッチ状で分布していた。分布の違いのはっきりとした原因は不明である。簡単に植生の違いを比較した後スーパーサイトの設置に向かった。<br /><br /> すでに設定されているメテオポストの内外で植生の状態に大きな差異が見られた。経過年度ははっきりしないものの草原を保護枠で囲むことで植生回復の見込みがあるだろう。そしてサイトの設置はこの集落周辺のほうが好都合ということでここに保護区枠を設定した。雨が降ったり止んだりしてなかなか調査がはかどらず、メジャーも50mクラスのものしかないので車のメーターを使って保護区の距離を測った。調査枠が設定されると次に土壌呼吸用のチャンバーを設置した。<br /><br /> みなさんの協力を得てチャンバーの設置はできたが、果たしてこれが次回来たときこのままの姿で残っているかは保証がない。このあとロガーを設置する予定だったが、ロガーまで失うと相当な痛手なので、安全面を優先し今回のロガー設置は見送った。4時半に調査を終了し、宿泊先へ向かう。今日はツーリストキャンプが使うようなモンゴルゲルにとまることになった。ゲルの内装は新しく、言っては失礼だが(しかしみんなもそう思っていたのだが)バガノールのホテルより快適である。<br /><br /> 一泊25$と割高だが、まぁ納得の範囲である。夕食もかなりまともであった。マスコットキャラの女の子が微笑ましい。M田先生から「これからは研究も特許だよ」と貴重なアドバイスを受ける。夜寝る前にシーツを持ってきてくれた。しかしタイミングが遅い。S田先生は早くも夢の中だった。<br /><br /> 金星が明るいうちから(と言っても夜10時半を回っているが)輝いており、夜空を期待させてくれる。一日の行動をまとめ終わって夜空を見るといつも以上に星が出ていた。一緒に星空を見上げていたM田先生も感動していた。ちょっとだけ雲がかかっていたのが残念だが、北極星は日本で見ることができないくらい高い位置に見え、流星や人工衛星も見ることができ、貴重な経験ができた。遠くの夜空で光る積乱雲にも驚いた。<br /><br /> 夜寝ようと思ったら中国人グループがやかましくてなかなか眠れない。中国人の性格とはいえなかなか日本人とは相容れないものがある。日本人らしく黙って寝た。

モンゴル戦記(その11)

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2002/06/18 - 2002/08/14

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きゃわだ

きゃわださん

6月28日

 朝七時半に朝食。また例の目玉焼きを乗せたパンだったが、今日はそれに加えて甘い牛乳粥も出てきた。牛乳嫌いのS藤君にはちょっと辛い朝食である。ちなみにT村先生はいつも辛そうだ。朝食を済ませて8時半に出発。

 最初に前半で杭打ちをした調査地に行って全員が状況を確認する。調査地はStellera chamaejasmeが点在し、Agropyron cristatum やCleistogenes squarrosa が生育していた。20分ほど立ち止まった後出発し、12時頃ケルレンバイヤンウランに到着する。

 まず前半で設置した調査杭を探すが見当たらない。再度確認の必要がある。捜索の途中でぽつぽつと雨が降り出す。まあすぐ止むだろうと思ったらかなりの豪雨になって、ずぶ濡れになった。モンゴルの通り雨を舐めてはいけないことがわかった。別流域も探すが見当たらないので、探索をあきらめて耕作の放棄した旧農耕地の植生を見に行く。

 NAVIで見た農耕地は裸地と植生に覆われているものの2タイプがあった。植生のある場所はChenopodium acuminatumが一面に生育しイネ科植物は見られなかった。逆に裸地となっているところはCleistogenes squarrosaが生育しており、Chenopodium acuminatumは1mくらいのパッチ状で分布していた。分布の違いのはっきりとした原因は不明である。簡単に植生の違いを比較した後スーパーサイトの設置に向かった。

 すでに設定されているメテオポストの内外で植生の状態に大きな差異が見られた。経過年度ははっきりしないものの草原を保護枠で囲むことで植生回復の見込みがあるだろう。そしてサイトの設置はこの集落周辺のほうが好都合ということでここに保護区枠を設定した。雨が降ったり止んだりしてなかなか調査がはかどらず、メジャーも50mクラスのものしかないので車のメーターを使って保護区の距離を測った。調査枠が設定されると次に土壌呼吸用のチャンバーを設置した。

 みなさんの協力を得てチャンバーの設置はできたが、果たしてこれが次回来たときこのままの姿で残っているかは保証がない。このあとロガーを設置する予定だったが、ロガーまで失うと相当な痛手なので、安全面を優先し今回のロガー設置は見送った。4時半に調査を終了し、宿泊先へ向かう。今日はツーリストキャンプが使うようなモンゴルゲルにとまることになった。ゲルの内装は新しく、言っては失礼だが(しかしみんなもそう思っていたのだが)バガノールのホテルより快適である。

 一泊25$と割高だが、まぁ納得の範囲である。夕食もかなりまともであった。マスコットキャラの女の子が微笑ましい。M田先生から「これからは研究も特許だよ」と貴重なアドバイスを受ける。夜寝る前にシーツを持ってきてくれた。しかしタイミングが遅い。S田先生は早くも夢の中だった。

 金星が明るいうちから(と言っても夜10時半を回っているが)輝いており、夜空を期待させてくれる。一日の行動をまとめ終わって夜空を見るといつも以上に星が出ていた。一緒に星空を見上げていたM田先生も感動していた。ちょっとだけ雲がかかっていたのが残念だが、北極星は日本で見ることができないくらい高い位置に見え、流星や人工衛星も見ることができ、貴重な経験ができた。遠くの夜空で光る積乱雲にも驚いた。

 夜寝ようと思ったら中国人グループがやかましくてなかなか眠れない。中国人の性格とはいえなかなか日本人とは相容れないものがある。日本人らしく黙って寝た。

同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
レンタカー
航空会社
ミアットモンゴル航空

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