秋雨の都路・仁和寺の朝に洗われつつ

2008/09/29 - 2008/09/30

秋雨の都路の二日目・前半編です。

仁和寺に宿坊させてもらい、その恩恵と云うか心待ちにしていた、国宝金堂へ上がらせていただく「朝勤行」から、二日目がスタートです。
夜明け前、雨露に濡れた玉石を踏みしめながら、人気の無い参道を歩き金堂へ向かう時の想いは、何もかも忘れ自己満足でありながら、心表われる想いで歩を進めました。
金堂で読経が流れる空間に身を置くとき、その時が一瞬の様に時が流れ・時が止まる思いも、私の都旅には欠かせません。
一瞬の私服の時です。

仁和寺を出た後は、嵐山経由で以前からどうしても訪れてみたかった、「松尾大社］へと歩を進めました。
ここには、重森三玲氏作の遺作庭となった庭園があります。
東福寺・泉涌寺塔頭の作庭に出会ってから、どうしても見たい心惹かれていた神社でした。

エリア 今出川・北大路・北野(京都)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線

仁和寺・金堂
この中で読経をいただける時が私の都旅の至福の時となります。

中門・夜明け前
この門には、私自身色々な想いが詰まっており、ここをくぐれる時に、先にある褒美を頂く気持ちとなります。

金堂までの距離はありますが、その空間も人気は無く、昼間と違う時の味をいただけます。

この時期は、シルエットに誘われる様な想いに、半分以上都旅が完成していく想いが膨らんでいきます。

参道途中に有る五重塔のシルエットにも、心惹かれつつ金堂へと進みました。

歴史の詰まる足元を踏みしめながら、上がってきた参道。

迎えてくれる神々。

仁和寺を後にして「松尾大社」へと向かう途中、バスの時間待ち中に、渡月橋で１枚。雲が低い。

念願の「松尾大社」

「曲水の庭」幾多の思考が交錯した庭で、見る者の有り方により顔を変えるであろうと満足。

「龍吟庵」を偲ばせる独特な構成。

背景の滝に惹き込まれました。

「上古の庭」笹が水辺となりて・・・
神社の由来を含み一層の深みを感じます。

「蓬莱の庭」スペース的に一番の広がり。二代により完成させたとの事。

(-。-)y-゜゜゜おまけ。
「蓬莱の庭」脇にある御茶屋でいっぷく。

この旅行記へのコメント （4）

• パーチクさん 2008/11/10 12:01:13

  三玲氏の庭園

  amanojakuさん、こんにちは。
  
  松尾大社の三玲氏の庭園は石の並べ方が特に迫力ありますね。
  必ず行かなきゃとは思っているのですが、なかなか。。。
  目の当たりにするときっと言葉を失いそうな気がします。
  ただ、ただ、圧倒されそうです。。。
  
  仁和寺の朝の読経を聞くと心が洗われるでしょうね。
  一度は経験してみないとと思うのですが。。。

  amanojakuさん からの返信 2008/11/12 23:53:36

  RE: 三玲氏の庭園

  パーチクさんこんばんは。
  コメントありがとうございます。
  知らない事・行った事ないのが多い私ですが、
  思いは パーチクさんと同じです。
  いずれ、週末にゆっくりと・・・

• 義臣さん 2008/11/09 17:16:49

  龍吟庵

  東福寺の龍吟庵は初めて三玲さんのお庭に出会った所です、
  建築を見に行ったつもりが三玲さんの庭を見て
  フアンになってしまいました。
  キッカケが東福寺の龍吟庵でした、
  
  ふるーい昔の話です
  　　　　　　　　　　　義臣

  amanojakuさん からの返信 2008/11/09 20:31:44

  RE: 龍吟庵

  私も東福寺「龍吟庵」に始まりました。
  泉涌寺でインパクトをもらい、
  もっともっと見たい三玲氏の御庭です。
  三兄弟の事等教えていただいた事感謝してますよ。