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新田荘遺跡である生品神社、反町館跡、東照宮へと行ってまいりました。<br />先日の足利訪問(旅行記はこちら→http://4travel.jp/traveler/johnnie-travel-diary/album/10275045/)以来、大河ドラマ『太平記』を借りて見ていたところ、実家のとても近所に新田義貞ゆかりの地があることを再認識し、訪れてみることにしました。<br /><br />今回は一緒に来ることができず、残念がっていた主人。まだ新田荘遺跡として指定されている場所はいくつかあるらしいので、第二弾へと続くでしょうか。

2008.10 新田義貞ゆかりの地を訪ねる(番外編:妻の散歩)

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2008/10/16 - 2008/10/16

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Johnnie

Johnnieさん

新田荘遺跡である生品神社、反町館跡、東照宮へと行ってまいりました。
先日の足利訪問(旅行記はこちら→http://4travel.jp/traveler/johnnie-travel-diary/album/10275045/)以来、大河ドラマ『太平記』を借りて見ていたところ、実家のとても近所に新田義貞ゆかりの地があることを再認識し、訪れてみることにしました。

今回は一緒に来ることができず、残念がっていた主人。まだ新田荘遺跡として指定されている場所はいくつかあるらしいので、第二弾へと続くでしょうか。

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  • 【生品神社】<br />『歴史に名高い新田義貞』、地元の上毛カルタで詠われていたので子供の頃からその名前だけは知っていたのですが、大河ドラマの太平記を見てどうにも新田荘へ足を運んでみたくなってしまいました。<br /><br />まずは生品神社へ。1333年、新田義貞が鎌倉幕府(北条氏)討伐の旗挙げをしたといわれている場所です。

    【生品神社】
    『歴史に名高い新田義貞』、地元の上毛カルタで詠われていたので子供の頃からその名前だけは知っていたのですが、大河ドラマの太平記を見てどうにも新田荘へ足を運んでみたくなってしまいました。

    まずは生品神社へ。1333年、新田義貞が鎌倉幕府(北条氏)討伐の旗挙げをしたといわれている場所です。

  • 【生品神社】<br />鳥居の脇にはしっかりと石碑が建っています。

    【生品神社】
    鳥居の脇にはしっかりと石碑が建っています。

  • 【生品神社】<br />朱色の鳥居をくぐるとちょっとしたスペースが広がります。

    【生品神社】
    朱色の鳥居をくぐるとちょっとしたスペースが広がります。

  • 【生品神社】<br />その片隅に新田義貞公の銅像があります。<br />太平記による伝説のシーンですね。<br /><br />鎌倉攻めの際に稲村ヶ崎を越えられず、潮が引くのを念じて剣を投じると、なんと潮が引いたと言う伝説です。<br />義貞はそのまま岬の南から鎌倉に入り、見事に北条氏を攻め滅ぼしました。<br /><br />念願の打倒北条氏を成し遂げた義貞、しかしそれは同時に悲しい南北朝の戦いの始まりをも意味していたのです。

    【生品神社】
    その片隅に新田義貞公の銅像があります。
    太平記による伝説のシーンですね。

    鎌倉攻めの際に稲村ヶ崎を越えられず、潮が引くのを念じて剣を投じると、なんと潮が引いたと言う伝説です。
    義貞はそのまま岬の南から鎌倉に入り、見事に北条氏を攻め滅ぼしました。

    念願の打倒北条氏を成し遂げた義貞、しかしそれは同時に悲しい南北朝の戦いの始まりをも意味していたのです。

  • 【生品神社】<br />朱色の橋を渡り、参道を進みます。

    【生品神社】
    朱色の橋を渡り、参道を進みます。

  • 【生品神社】<br />木に覆われた境内です。

    【生品神社】
    木に覆われた境内です。

  • 【生品神社】<br />訪れる者もいなくとても静かで、どこか寂しいくらいの印象です。

    【生品神社】
    訪れる者もいなくとても静かで、どこか寂しいくらいの印象です。

  • 【生品神社】<br />挙兵の際に大中黒の旗を掲げて戦勝を祈願したといわれる神代木。(現在では腐食してしまい保存処理が施されています)

    【生品神社】
    挙兵の際に大中黒の旗を掲げて戦勝を祈願したといわれる神代木。(現在では腐食してしまい保存処理が施されています)

  • 【生品神社】<br />どのような思いで挙兵をしたのでしょうか。<br />私の勝手な印象では“天下をとりたい”というような類の自己の為でなく、多くの民の為に“世の中を変えたい”というような思いだったのではないかと。<br /><br />それが時代の激流に飲み込まれ、源氏の棟梁と言われた足利氏への積年のコンプレックスが重なってしまったのか、やがては足利尊氏と敵対して非運の最期を遂げることになります。<br />武将としての評価が必ずしも高くない義貞ですが、群馬育ちの私は義貞に対する親近感がとても高いのです。

    【生品神社】
    どのような思いで挙兵をしたのでしょうか。
    私の勝手な印象では“天下をとりたい”というような類の自己の為でなく、多くの民の為に“世の中を変えたい”というような思いだったのではないかと。

    それが時代の激流に飲み込まれ、源氏の棟梁と言われた足利氏への積年のコンプレックスが重なってしまったのか、やがては足利尊氏と敵対して非運の最期を遂げることになります。
    武将としての評価が必ずしも高くない義貞ですが、群馬育ちの私は義貞に対する親近感がとても高いのです。

  • 【生品神社】<br />境内の隅のほうにあった旗挙塚。

    【生品神社】
    境内の隅のほうにあった旗挙塚。

  • 【生品神社】<br />見落としてしまいそうな場所にあった床几塚。<br /><br />興味がなければただの神社だと思うのですが、想像をふくらませながら散策することができました。<br /><br />

    【生品神社】
    見落としてしまいそうな場所にあった床几塚。

    興味がなければただの神社だと思うのですが、想像をふくらませながら散策することができました。

  • 【反町館跡】<br />生品神社からは車で10分ほど、反町館跡へ到着です。<br /><br />新田義貞も住んでいたといわれる反町館跡です。現在は照明寺というお寺になっています。

    【反町館跡】
    生品神社からは車で10分ほど、反町館跡へ到着です。

    新田義貞も住んでいたといわれる反町館跡です。現在は照明寺というお寺になっています。

  • 【反町館跡】<br />境内はとても広く、「反町薬師」の名前のほうが有名でしょうか。

    【反町館跡】
    境内はとても広く、「反町薬師」の名前のほうが有名でしょうか。

  • 【反町館跡】<br />境内の南側では土塁らしきものをみることができます。

    【反町館跡】
    境内の南側では土塁らしきものをみることができます。

  • 【反町館跡】<br />東側の堀、堀にしては広いと思っていたら、こちらは道路工事の際に拡張しているそうです。東西南北にそれぞれ堀が残っているので歩いてみることにします。

    【反町館跡】
    東側の堀、堀にしては広いと思っていたら、こちらは道路工事の際に拡張しているそうです。東西南北にそれぞれ堀が残っているので歩いてみることにします。

  • 【反町館跡】<br />北側の堀、館の名残りを感じられるでしょうか。<br /><br />子供の頃、何度か初詣で訪れたことがあります。堀の水量も少なく凍っていたのを覚えています。その時はてっきり川だと思っていて、館跡だったとは想像もしていませんでした。

    【反町館跡】
    北側の堀、館の名残りを感じられるでしょうか。

    子供の頃、何度か初詣で訪れたことがあります。堀の水量も少なく凍っていたのを覚えています。その時はてっきり川だと思っていて、館跡だったとは想像もしていませんでした。

  • 【反町館跡】<br />西側の堀、水が流れていないのか濁ってしまっています。<br /><br />鎌倉を見事に攻め落とした新田義貞、しかしおいしいところは足利尊氏にもっていかれてしまうという残念な結果に。<br />不器用だったのか、身の丈に合わぬ望みを抱いてしまったのか、それともただただ運が悪かったのか。<br />真実は分かりませんが、しかし煌びやかな都よりも、この静かな新田荘こそ、義貞にとてもよく似合うような気が私にはするのです。<br /><br />新田義貞が歩いた新田荘の遺構を、今度は主人と訪ねてみたいと思います。

    【反町館跡】
    西側の堀、水が流れていないのか濁ってしまっています。

    鎌倉を見事に攻め落とした新田義貞、しかしおいしいところは足利尊氏にもっていかれてしまうという残念な結果に。
    不器用だったのか、身の丈に合わぬ望みを抱いてしまったのか、それともただただ運が悪かったのか。
    真実は分かりませんが、しかし煌びやかな都よりも、この静かな新田荘こそ、義貞にとてもよく似合うような気が私にはするのです。

    新田義貞が歩いた新田荘の遺構を、今度は主人と訪ねてみたいと思います。

  • 【にった花トピア】<br />反町館跡からすぐのところに「新田のお花畑」という案内があったので立ち寄ってみることに。<br /><br />今日から摘み取りができるようになったコスモス畑。

    【にった花トピア】
    反町館跡からすぐのところに「新田のお花畑」という案内があったので立ち寄ってみることに。

    今日から摘み取りができるようになったコスモス畑。

  • 【にった花トピア】<br />せっかくなので何本かいただいてゆきます。

    【にった花トピア】
    せっかくなので何本かいただいてゆきます。

  • 【にった花トピア】<br />咲き終わってしまった花が目立ちましたが、一面のコスモス畑、とても華やかでした。

    【にった花トピア】
    咲き終わってしまった花が目立ちましたが、一面のコスモス畑、とても華やかでした。

  • 【にった花トピア】<br />黄色のコスモスもあるのですね。

    【にった花トピア】
    黄色のコスモスもあるのですね。

  • 【にった花トピア】<br />コスモス畑の隣りでは白くかわいらしいそばの花が咲いています。

    【にった花トピア】
    コスモス畑の隣りでは白くかわいらしいそばの花が咲いています。

  • 【東照宮】<br />道に迷いながらも反町館跡から30分ほどで世良田東照宮に到着です。

    【東照宮】
    道に迷いながらも反町館跡から30分ほどで世良田東照宮に到着です。

  • 【東照宮】<br />徳川家康の先祖が新田氏の始祖ということで、家光によりこの地に東照宮が建てられたそうです。<br /><br />家康の先祖が新田氏であることについては諸説があるようですが、主人曰く;<br /><br />最近読んだ某書の中で、家康の祖父である松平清康が、何故か反足利の思想をもっていて、新田氏庶流の世良田氏を氏とし、足利一門の今川氏と戦う戦略構想を持っていたようだ、という説が書いてあったとのこと。<br />主人はその説に大変共感したようです。

    【東照宮】
    徳川家康の先祖が新田氏の始祖ということで、家光によりこの地に東照宮が建てられたそうです。

    家康の先祖が新田氏であることについては諸説があるようですが、主人曰く;

    最近読んだ某書の中で、家康の祖父である松平清康が、何故か反足利の思想をもっていて、新田氏庶流の世良田氏を氏とし、足利一門の今川氏と戦う戦略構想を持っていたようだ、という説が書いてあったとのこと。
    主人はその説に大変共感したようです。

  • 【東照宮】<br />東照宮=煌びやかなもの、を想像していたのですが、とても落ち着いた雰囲気の境内です。

    【東照宮】
    東照宮=煌びやかなもの、を想像していたのですが、とても落ち着いた雰囲気の境内です。

  • 【東照宮】<br />拝殿は、日光東照宮奥社拝殿として1623年に造営され、1640年に移築されてきたものだそうです。

    【東照宮】
    拝殿は、日光東照宮奥社拝殿として1623年に造営され、1640年に移築されてきたものだそうです。

  • 【東照宮】<br />色彩豊かな拝殿の彫刻です。

    【東照宮】
    色彩豊かな拝殿の彫刻です。

  • 【東照宮】<br />拝殿の奥の唐門や本殿(日光東照宮より移築)も見学したかったのですが、入れそうもなかったので今回は諦めます。<br /><br />存在は知っていても由緒や背景を知らない近くの名所、まだまだありそうなので、情報を集めて出かけたいと思います。<br /><br />

    【東照宮】
    拝殿の奥の唐門や本殿(日光東照宮より移築)も見学したかったのですが、入れそうもなかったので今回は諦めます。

    存在は知っていても由緒や背景を知らない近くの名所、まだまだありそうなので、情報を集めて出かけたいと思います。

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