2008/09/07 - 2008/09/09
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harihariさん
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地上800メートルの高地に存在する宗教都市・高野山。
弘法大師空海が拓いた真言密教の聖地。
そして、世界遺産にも登録された霊山・高野山。
この夏、第29回高野山大宝蔵展が催されました。
金剛峰寺の所蔵する、国宝・仏涅槃図や重文・孔雀明王像、普門院の所蔵する国宝・勤操僧正図など、高野山の各寺院から多数の文化財が一同に展示。
そして、その他にも奥の院や金剛峰寺、根本大塔など見所いっぱいの高野山を、二泊三日で旅行しました。
宿泊したのは普賢院という宿坊。初めての宿坊体験だったのですが、考えていた以上に感動ものの体験をさせていただきました。
高野山宿坊に泊まる 一日目の旅行記です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 私鉄
-
AM10:00頃、南海高野線 難波駅発
特急「こうや」でも快速急行でも、20分くらいしか変わらないみたいだったので、今回は快速急行で終点の極楽橋まで。
大阪南部の河内長野を過ぎると、電車はひたすら山間部を走ります。
眼下には、山あいの田園風景と集落の大きな家並み。
和歌山県境を越えてからも、しばらくこんな景色が続きます。 -
終点・極楽橋に到着。
ここから高野山まではケーブルカーに乗り換え。
日曜日なので、比較的たくさんのお客さんが次のケーブルカーを待っています。世界遺産ということもあってか、中には外国人のバックパッカーの姿も見られます。 -
ケーブルカーに乗ることおよそ5分。高野山駅に到着。
見ての通り、かなりの急勾配です。 -
高野山駅。
地上から800メートルの高みにある聖地・高野山の玄関口です。
昭和3年に建設された木造の駅舎。
丸窓をあしらうなど、洋風建築の意匠もあるのですが、屋根の上の宝珠が高野山らしさを演出していますね。 -
高野山駅舎は、「近畿の駅100選」に選ばれているとともに、国の登録有形文化財です。
ここからは、高野山の中心部までバスで15分ぐらい。 -
千手院橋のバス停を降りて、すぐ曲がったところが今回お世話になる宿坊、普賢院。
正面の門ですが、上階層部は鐘楼にもなっています。 -
チェックインまではまだまだ時間があったので、とりあえず荷物だけを預かってもらえるか尋ねたところ、快く引き受けてくださりました。
お寺のお坊さんたちは、みんな親切で頭の下がる思いです。 -
とりあえずは腹ごしらえ。
入った店は、すぐそばの南海食堂。
晩ご飯が精進料理なので、ここはガッツリとカツカレー。 -
お昼ごはんを食べたあと、最初に足を向けたのは金剛三昧院。
宿坊やお土産屋さんが立ち並ぶ通りからは、少し離れた静かな場所にあります。
木立の中に入ると、9月とは思えないような涼しい風が、サワサワと吹いてくるのが気持ちいい。 -
金剛三昧院の山門。江戸・文政年間の建築です。
-
国宝多宝塔。
貞応2年(1223年)源頼朝・実朝公菩提の為に北条政子が建立。滋賀県大津市・石山寺の多宝塔に次いで日本で二番目に古い多宝塔です。
幾度もの火災に見舞われて、その度に多くの寺院を焼失してしまった高野山ですが、中心部の寺院群から離れた場所に建つ金剛三昧院は、度重なる火災から逸れて、今も貴重な文化財の姿を留めるに至っています。 -
本坊(重要文化財)は鎌倉時代の建築。
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本坊の廊下は、ちょうど腰をかけて一息つきたくなる感じ。
なんだか田舎の古い農家にでもお邪魔したみたい。何時間でも過ごしていられるような...
宿泊者以外は本坊に立ち入れらないのが残念です。
次はここに泊まろうかな。 -
ちょうどその頃、少し前からポツリポツリと降りだした雨が、大粒となって急激に落ちてきました。
-
いつ止むとも分かりませんでしたが、時間に急ぐわけでもなかったので、本坊の上がり口に座って、ぼんやり雨を眺めていました。
シンとした山間に、木々を打つ雨の音だけが聞こえてきます。このままボーッとしとくのも悪くない。 -
しばらくすると、雨はすっかり上がって雲の切れ間には青空も。
高野山のメイン通りを歩いて、奥の院へ向かいます。 -
奥の院参道。
空海の御廟が祀られている奥の院まで、約2kmほどの石畳が続く参道の両脇には、30万基ともいわれる墓標が立ち並んでいます。
高野山の、そして真言密教の最高の聖地。 -
樹齢数百年の杉木立に守られるかのように、苔むした墓石が林立しています。
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徳川秀康(家康の次男)の石廟。重要文化財。
高野山には、空海の下で浄土へと往生することを願った戦国大名たちの墓も、数多く建てられています。
織田信長、上杉謙信、武田信玄、明智光秀、石田光成、伊達政宗... -
そして、豊臣秀吉。
信長の後の高野攻めと、和睦の後の青厳寺(今の金剛峰寺)の建立など、良くも悪くも高野山とかかわりの深い人物。 -
御供所から向こうの奥の院は、写真撮影厳禁。
灯籠堂には、1000年近くもの間、消えることなく燃え続けている「祈親灯」と「白河灯」を見ることができます。
さらにその奥の御廟には、多くの人が一心に経文を唱えています。朝から夕刻まで、経文と香煙の絶えることがありません。 -
高野山でよく見かける五輪搭。
下から地、水、火、風、空をかたどった供養搭です。
石を覆う苔が、経てきた時間の長さを物語っていますね。 -
杉木立の隙間から差し込んだ、陽光を受ける五輪搭。
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奥の院は、高野山が観光地ではなく、信仰の地だと肌で感じる場所のような気がします。
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奥の院で夕刻まで過ごした後は、宿泊する普賢院に戻ってきました。
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まずは控えの間に通されて、宿泊の手続きなどはこちらで済まします。
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宿泊させていただく部屋がここ。
二間続きのとてもきれいな部屋でした。 -
部屋を仕切る襖には、墨で描かれた襖絵があしらわれていました。
そこにいるだけで、何だか落ち着くような部屋です。 -
お茶請けは「三鈷松」という地元のお菓子。
「三鈷」というのは、弘法大師像がよく右手に持っている法具のこと。 -
部屋の窓から見た景色。
窓を開けると、涼しい風が入り込んでとても気持ちがいい。 -
夕食は精進料理です。
生麩とこんにゃくの田楽、煮豆とひじき、海草の寒天よせ。 -
炊き合わせ、もずく、ごぼうの湯葉巻き揚げなど...
デザートには栗と梨がついてきました。
ありきたりですが、肉や魚を使わない分、野菜そのものの味が存分に味わえて、こんなに美味しいものかと思うくらい美味しかったです。
ボリュームも十分あって、お腹いっぱいになりました。 -
二日間の朝食夕食は、すべてこの上段の間でいただきました。
どうやら、客間の中では一番格式の高い部屋のようで、襖にはすべて華やかな絵画が描かれていました。 -
床の間には仏画がかかっています。
仏様に見られながらの食事は、普段とはありがたみが違うんです。 -
そして、額には西郷南洲(隆盛)の書。
このお寺に訪れた際に書かれたものでしょうか。
お寺の歴史と格式を感じます。
それにしても、かつては一番位の高い客人が寝食をする客間を、二日間も自分たち二人だけで独占できたのはどうしてだったんでしょう...? -
夕食後、散歩に出ようとすると、すでに門が閉ざされていたので、夜の庭を見て回りました。
雲がかかっていたので、星は見えませんでしたが、外灯に照らされた百日紅の花が、白く光ってとてもきれいです。 -
さすがに夜ともなると、少し寒いぐらいに気温が下がってきました。
玄関から部屋へと向かう廊下には、かつて使われていたのでしょうか、駕籠が天井から吊り下げられています。
明かりを落とされた本坊は、一日の終わりを知らせるかのようにシンと静まり返っています。
明朝の勤行は6時30分から。部屋に帰って、明日の観光の予定を考えると、いつもより早めに眠りにつきました。
高野山宿坊に泊まる その2(作成予定)に続く。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Mirabellaさん 2009/07/20 21:40:10
- 初めまして
- harihariさん、初めまして
この夏、高野山に行きたいと思っていて、色々と旅行記を読ませてもらっています。
御存知かも知れませんが、「天空」というパノラマビューの新しい列車ができていて、これに乗って高野山に行きたいのです。
が、非常に人気があるようで予約の電話がつながらずに悔しい思いをしています。
では、また日記読みにお邪魔するかと思います。
失礼しました。
- harihariさん からの返信 2009/07/21 17:25:44
- RE: 初めまして
- Mirabellaさん、はじめまして。
旅行記への訪問、ありがとうございます。
高野山は夏場でも幾分涼しくて、過ごしやすいですよ。
一泊されるのなら、宿坊ならではの体験もできますし、楽しめると思います。
「天空」は運行開始して間もないので、夏休みと重なって、人気が集中しているのでしょうか。
夏の間に予約が取れるといいですね。
ところで、15日の宵々山、Mirabellaさんも行っておられたのですね。僕たちも同じ頃、四条の大勢の人ごみの中にいたんですよ。
偶然ですね。
これからもよい旅行をして、たくさん旅行記を書いてくださいね。楽しみにしています。
では。
harihari。
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