2008/04/24 - 2008/05/08
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ちゃおさん
昔は、と言っても今から高々30−40年前くらいまでの話しだが、このバンコクは東洋のベニスとも言われていたことを覚えている日本人もほんの少なくなっているに違いない。
ベニスのように、或いはベニス以上に街は水路、運河によって結ばれ、市内の主な交通手段は水運だった。三嶋由起夫が「暁の寺」で時代設定した昭和30年代のバンコクは将にその様な町並みだった。
その後急激なモータリゼーションで、運河は埋め立てられたり、橋が掛けられたりして今は見る影も無い有様になっているが、それでも今こうして民主記念塔の前を突っ切る大通り、ラチャダムヌン・クラン通りの突き当たりにあるラマ3世像の前の運河には大小様々なボートが係留されていて、今でもボートタクシーの役割を果たし、且つその前には大きな船の停留所、ボートストップ=ท่าเรือ(タールーア)も作られていて、市の中心サイアムスクエアまでの約5−6キロの水路を15分ー20分程度で運んでくれる。だから世界一渋滞の激しい街と言われているバンコクの陸上を車で行くよりかは、数倍の時間の短縮にもなる。
以前、タイ在住者のブログにこの運河の話が出ていて、水は濁り、臭くてとても適わない、船に乗れたものじゃない、と書いてあったが、今見ると、バンコクの人々は平然としていて(内心は臭くて適わないと思っているかもしれないが、表情には出ていない)、ほぼ満席に近い位に繁盛している。
物は試し、というかこれもバンコクでの一つの経験、今日はこの船に乗って、サイアムまで出ることにする。
人の臭覚は暫くすれば慣れるもので、船に乗って出発を待っている間にも匂いは感じなくなった。走り出すと、かなりのスピードで、大体30−40K/H位のスピードで飛ばし、水しぶきを後ろに切って水上をびゅんびゅん走る。川風も気持ちが良い。
対向船も同じ様に飛ばして進んでくるから、すれ違う時は波と波がぶつかり合って、船に掛かって来る。すかさず船員がビニールシートを両側に張って波が座席に掛からないようにしてくれる。もう何十年も繰り返しやってきている作業だろう。舷側をサッサッと移動し、パーと張り付ける。全く手際が良い。
4つ、5つの停留所に止まり、その都度何人かの乗客が乗り降りし、終点のゲート(サイアム)まで僅か15分の船旅だったが大いに楽しめた。これで僅かに8バーツ、25円もしない。タイにはこういうところがまだ残っていて、来る度に新鮮だ。
バンコク在住の日本人もこの渡し船には余り乗ったことはないと思う。最初からイメージが悪く、敬遠されているようだが、何、ベニスのゴンドラだって似たような濁った川を運行しているのだから、何も変わらない。むしろバンコクの方がスピードも速く機能的だ。是非一度試してみたらどうですか。
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