2008/09/13 - 2008/09/13
640位(同エリア2152件中)
みにくまさん
姫路城?からの続きです。
?では備前丸まで攻略したので、?では天守閣内を中心に紹介します。
大天守は5層6階(地下一階)構造になっており、江戸時代のままの姿を現在に残す貴重な建築物です。
大天守の周りには3層の小天守が3基あり、それぞれの天守間は渡櫓で結んでいます。これを連立式天守閣といいます。
★姫路城?
http://4travel.jp/traveler/minikuma/album/10271320/
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備前丸より
高さ15mの石垣の上に32mの大天守がそびえる姿は雄大そのものです。
◎備前丸
この天守を築いた池田輝政の居館があった場所です。
輝政の二男忠継が備前の国を与えられたが、幼少であったため、ここに住んでいたためといわれています。
尚この居館は、明治15年の失火により焼失し、備前門と折廻櫓だけを残すのみとなっています。 -
榎(えのき)
樹齢120年
備前丸広場に植えられていた大きな榎の木です。
写真榎の後ろに休憩所とトイレがあります。 -
乾小天守・西小天守・大天守
少し西へ移動すると、3つの天守の連なりを見ることができました。
左右非対称の天守群ですが、配置を計算されつくしているかのような美しさです。 -
大天守へ
備前丸からいよいよ大天守に入ります。
とはいっても、ここから先にもいくつかの門と複雑な通路を登っていかなければなりません。
まずは正面右手に行き、水四門を越えます。 -
水五門・ニの渡櫓
西小天守(左手)と大天守(右手)をつなぐ二の渡櫓の下にある門です。
ニの渡櫓は国宝に指定されています。 -
水六門
ここが大天守への入口となる門です。
暗くて天井の低い入口、太くて頑丈な柱は鉄で補強されています。 -
大天守内
大天守内は人工的な光は必要最小限しか用意されておらず、薄暗いです。
窓からの光が頼りですが、地下なのでそれもあまり期待できなく、撮影には少し苦労しました。
写真で見るより、実際はもう少し暗いと考えたほうがいいでしょう。 -
東大柱 24.6m
地階から6階まで貫く巨大な柱。
幾度かの補強を加えながら、江戸時代よりこの天守の重量を支え続けてきました。
もともとは樅(もみ)の一本材でしたが、昭和の解体修理の際に、根元の部分が腐っていたため、檜材で根継ぎをし補強されました。 -
西大柱 24.6m
3階から上部は栂(とが)材、下部は樅(もみ)材を用いて継れていましたが、芯が腐っていたため、昭和の解体修理の時、あらたに檜(ひのき)材を2本用い、以前と同様に3階で継ぎ、鉄輪で補強されました。 -
天守閣内
上層の方に行くと自然の光が窓から多く入ってくるので、明るくなります。
様々な展示物が並んでいました。 -
用具掛
1階から5階までの各階には、竹釘や鉄製折釘を並べて打ち込んであります。
これは、火縄や弾薬袋など戦闘用具を掛けたものと思われます。 -
釘隠
これは木製の釘隠で、地階から5階まで各階長押(なげし)に493個の六葉釘隠と152個の饅頭釘隠が取り付けてあります。
最上階、6階の釘隠しは金箔押しの六葉飾り金具打ちです。 -
壁に掛けられた火縄銃と槍
たくさんの武器が壁に並べられていました。 -
火縄銃
上からぶら下がっているのは火薬でしょうか。
ちなみにここに置かれているものは、レプリカだと思われます。
本物は、フロア内のショーケースの中に収めてありました。 -
火縄銃
火縄銃は、一発撃つと物凄い煙が出ます。それを屋内で大量に撃つわけですから、普通に考えたら建物内はとんでもない煙に包まれていたと考えられます。
また、室内に響き渡る轟音や、飛び散る火花など、私たちが少し考えただけで、乗り越えなければいけない問題が多々あるように思われます。
野外であれば、それほど問題にならないようなことを、当時の人々はどのような知恵を使って解決していったのでしょうか。 -
槍
大天守は籠城の際の最後の拠点となるので、武具の他に食料や燃料も備蓄されていました。 -
脇差
1821年 銘 酒井忠実
1842年 銘 酒井忠学 -
具足
卯の花威具足
この階にはいろいろな武具が展示されていました。 -
馬具
実際に江戸時代に使われていたものでしょうか。かなりボロボロです・・。 -
東大柱
先ほど地階で見た東大柱です。
東大柱の大部分は大天守ができた当時のままということです。
凄いですね〜何百年にも渡って、数百トンの重量を支え続けられるとは。 -
西大柱
昭和の解体修理の時に新たに設置されたものです。
上部の檜(樹齢670年)は、兵庫県の笠形神社から、下部の檜(樹齢780年)は岐阜県恵那郡の国有林から、それぞれ切り出されたものです。
尚、この材は、関係者が日本中の山林を1年間探し回ってようやく見つけた檜の巨木です。 -
天井
天井を縦横に走る梁も立派です。 -
石打棚(武者台)
天守閣3・4階の窓にそって、石打棚が取り付けられています。幅は約1mで、両側に階段があります。
弓・鉄砲攻撃の足場と言われていますが、位置が高くなった窓の開閉に使われた台が、戦闘用に発展したとも考えられています。 -
上階への階段
かなり急な階段です。
頭上には梁がありますので、油断すると頭をぶつけそうな感じ(^_^;) -
大天守からの眺め 西
中央に西の丸長局が見えます。 -
大天守からの眺め 西
中央は三国堀です。 -
大天守からの眺め 南
シャチホコ〜。 -
大天守からの眺め 南
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大天守からの眺め 南
三の丸広場、まっすぐに伸びる道は大手前通りです。 -
大天守からの眺め 東
左手に市立美術館が見えます。 -
大天守からの眺め 北
大きく広がる緑は、シロトピア公園です。 -
大天守からの眺め 北
内堀をはさんで、手前が姫山公園、奥がシロトピア公園です。 -
筋違柱
大天守の重さは約5000トン。この重さを東西2本の心柱をはじめ、189本の柱で支えています。心柱2本で約200トンを、他の柱は1本で12トンから66トンの重さを受け止めているといわれます。
下の階の柱ほど大きな重圧がかかるので、特に重さのかかる1・2・3階の4隅に筋違柱を入れて堅固さと耐久性を強めています。
筋違柱によって、四隅の柱が受ける縦と横の圧力が分散され、筋違柱一本によって主柱の受ける圧力は約10分の1が免れ、横からの圧力にも耐える力を持ち、台風にもびくともしません。 -
中庭
大天守と周辺小天守の間にある中庭です。
各天守をつなぐ渡櫓も、それぞれが国宝に指定されています。 -
軸組構造模型
20分の1サイズです。
解体修理工事にあたり作成されたものです。
建物を末永く維持できるように、破損・腐朽部分の取り替えや、各部材の補強方法の検討も不可欠で、様々な問題を明らかにするための検討用に制作された模型です。 -
城の縄張り
近世の姫路城は、外堀と土塁によって城下町全体が囲まれていました。これを総構えといい、この内側が近世の姫路になります。
総構えの内部は身分によって住む場所が決まっていました。町人は外郭に、武士は中郭、藩主は「御城」と呼ばれた内曲輪に住みました。 -
化粧櫓
本丸の少し高い位置から見た化粧櫓です。 -
帯の櫓 重要文化財
この建物は、以前は中の見学が出来たそうですが、今は出来なくなっています。
建物の老朽化によって、床が傾いており、人が入って見学するのも危険になったからだそうです。 -
石棺
築城のとき、石不足のため姫山などにあった古墳の石棺を石垣に使用しております。
そのほか、五輪塔や石灯篭なども石垣の石として転用しているのが見られます。 -
帯郭櫓(腹切丸)
いつのころからか、腹切丸と呼ばれるようになりましたが、実際にはここで切腹が行われた記録はないそうです。
この付近の薄暗い雰囲気に、建物が切腹の場、検視役の席、首洗いの井戸に見えることから、腹切丸と呼ばれています。 -
帯郭櫓(腹切丸)
建物の中に1mほどの高さの石打棚があり、ここがあたかも検死役人が着座する場所のように見える、ということです。
帯郭櫓(腹切丸)は櫓と石垣に囲まれた20m四方くらいの広場で、完全な袋曲輪となっていて、他に出口はありません。
この場所の本来の使命は、切腹の場所では当然無く、敵が城内に侵入した場合に、敵の背後から奇襲するための兵を伏せておく隠し櫓だったのです。 -
お菊井
有名な「お菊さん」の播州皿屋敷伝説の元となった井戸です。
その物語は↓
永正年間(1500年頃)、城主小寺則職の執権青山鉄山が主家横領を企てているのを、忠臣衣笠元信の妾(いいなずけ)で、青山家に住み込んでいたお菊が探知し、元信に知らせて城主の難を救いました。
しかし、鉄山は浦上村宗等の加勢によって則職を追放し、一時主家を横領しました。
村宗等を招いた響宴の際、お菊を恋慕していた町坪弾四郎は、家宝の十枚揃いの皿の一枚を隠し、お菊を責め殺し井戸に投げ込みました。
その後、毎夜この井戸から皿を数えるお菊の声が聞こえたということです。やがて、元信らが、鉄山一味を滅し、お菊は「於菊大明神」として、十二所神社の境内に祀られました。 -
ぬの門と渡櫓
この門も攻めるには非常に難しい構造になっていると思われます。
門の正面にスペースが少ないために破城槌が使いにくいこと、櫓門が二層になっていること、門扉を越えてもその先は坂道になっていることなど、かなり厳重な造りです。 -
嵯峨御流 姫路司所
ぬの門渡櫓の中にありました。 -
階段には
なにやら家紋のような記号が彫られていました。 -
扇の勾配
石垣が上に行くほど反り上がるような形状になっていることで、開いた扇の曲線に似ていることからこの名がつきました。
敵に石垣をよじ登らせないための工夫といわれています。
ただそれだけではなく、見た目の美しさも兼ねているところが素晴らしいです。 -
旧西大柱
正面登閣口から三の丸広場へ向かう途中の建物の中にありました。
意外と目立たない建物で、素通りしてしまいそうな場所にありますので、注意してください。
この旧西大柱は、昭和の大修復工事の際に、再使用不可能と判断され、300年以上にわたるその使命に幕を閉じた心柱です。 -
旧西大柱
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旧西大柱
合計の長さは24.6mで、一本の材ではなく、二本をつなぎ合わせたものであることが分かります。 -
忍者!!
大天主を後にし、チケット売り場を過ぎたあたりで、2人組の忍者に遭遇しました!
私たちが「あ!忍者だ!」と話していると、彼らは私が撮影したいのを鋭敏な感覚で察知したのか「いいですよ〜」とポーズを取ってくれました。
しかも、わざわざバックに城が映るポイントまで移動してくれたので、なかなかいい絵が撮れました。
お礼を言って別れた後、振り返って少し見ていましたが、カメラを持った方にポーズをとったりして、親切な忍者さんでした。
この後備前丸あたりで、何かパフォーマンスをするのでしょうか。 -
城前にて
駅前の商店街で夕食をいただいた後、せっかくなのでライトアップされた姫路城を撮影に行こうということになりました。
その前に道沿いにあったしゃちほこと記念撮影〜。 -
夜の姫路城
暗闇の中、白く浮かび上がる姫路城大天主の勇姿。
三脚を持っていなかったので、道路わきの石柱に固定して撮影しました。 -
夜の姫路城
桜門橋付近からの撮影です。
ライトアップされた姿も綺麗〜。
◎まとめ
さて、今回はゆっくりじっくり回ったつもりでしたが、後から確認して行ってない場所(撮影してない場所)がたくさんありました。
?油壁 ?備前門 ?搦手登閣口 ?大天守最上階の刑部神社 ?姥が石 ?穴門
私たちはいつも予習をして行かないので、取りこぼしは仕方が無いですね。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- hatokenさん 2008/10/03 09:22:50
- おはようございます。
- みにくまさん、
私の旅行記は、まだまだなのに、いつもご訪問ありがとうございます。
お城とか歴史建造物等私は大好きです。
寺田屋さんであれ、たとえ建直したりしてあっても、
その時代を思うと教科書や本では伝わらないものがあります。
たまにタイムマシンがあれば行って見てみたいと思います。
京都へいつか行く時があった場合、
みにくまさんの紹介されてるお店に
いってみたいと考えておりますので、
今後も楽しみにしております。
- みにくまさん からの返信 2008/10/03 09:36:23
- RE: おはようございます。
hatokenさん、おはようございます。
こちらこそ、度々の訪問、ありがとうございます。
京都は歴史的建造物の宝庫ですね〜。
どこを歩いても珍しい建物だらけで、最近はハマリまくっています^^;
以前はあまり興味が無かったのですが、寺院などを歩いていると、紅葉とかがとても気になるようになってきました。
今は緑色の木が、赤くなったらどんなに素晴らしい光景になるんだろう〜と言う感じで。
通えば通うほど興味はふくらみ、どんどん京都が好きになってきます。
今日の夜から1泊ですが、また京都に行く予定です。
hatokenさんの旅行の際に、少しでも参考にしていただけるような記事を書けたらと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
-
- yopooさん 2008/09/30 08:52:46
- 姫路城
- みにくまさん おはようございます.
はじめまして!
さすが姫路城,見応え有りますね!
私はまだ日本三名城では熊本城しか訪れたことがなく
姫路城は是非足を運びたいお城の一つです^^
yopoo
- みにくまさん からの返信 2008/09/30 09:51:38
- RE: 姫路城
yopooさん、はじめまして〜。
メッセージありがとうございます。
姫路城は予想していたよりもずっと大きくて、綺麗でした〜。
三名城だと、名古屋は少し前に行きましたので、あとは熊本城だけとなりました。yopooさんと逆ですね〜^^;
熊本にも行きたいのですが、距離が遠いので、なかなか行く機会がありません。せっかくなので名城シリーズとして攻略したいですけどね〜。
では〜今後ともよろしくお願いいたします。
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