2008/07/10 - 2008/07/24
25903位(同エリア40642件中)
ちょんたさん
イタリアも4日目に入りました。今日のメインは、ブティの館でのホームコンサート。
ピサから車で1時間ほど走ったところにあるブティという小さな町の古い館で、Mさんの友人が私たちを招いてくれ、音楽仲間と言うこともあり、お客様を呼んでコンサートを開くことになってしまっていたのです。
その前には、Lido di Camaiore の Mercato(青空市場)でお買い物。
安い安い!着るものも、食器も、靴も、タオルも・・・・。
が、しかし。
私が持っていったスーツケースは、機内にも持ち込めるぐらいの大きさよりちょっと大きいぐらいのもの。
これに2週間分の着るものでもういっぱい。
だめ!だめ!
入らない!!
買いたい気持ちはぐっと抑え・・・。
でも、流石にイタリアのデザインだけ会って、色合いがとってもきれいなウオッシュタオル3枚と、赤いサンダル、ト音記号の付いたタオルとその入れ物、ブルーに黄色いレモンと緑のオリーブの実のしゃれたテーブルクロス(200×150で確か18ユーロ)、オードトアレ(5ユーロ)、トスカーナの農家のおばさんが作ったような手書きの文字で中味が書かれているハーブ10袋は購入。
(こうして書くと結構買いましたね〜〜〜〜。)
本当はもっと欲しかったのに・・・。
そんなところで、時間を使ってしまって、後が忙しくなってしまうのが、この旅行の面白いところでもあり、まずいところでもあるのですが・・・。
Pietra Santa (大理石の取れるところで、俗に芸術家の町と言われているらしい)でミケランジェロも飲んだというバールのある広場でお昼。
本当は食べないで行動しなければいけなかったようなのですが、ここでまたのんびりしてしまい、ピサの斜塔に16:00を予約していたのですが、10分遅れるハメに・・・・。
(最初にピサの斜塔を見に来た時には、混みすぎていて登れず。また来ようと言うことでブティに行く前のこの時間を予約してあったのです)
でも親切なオジサンで、それでも登らせてもらえてラッキーでした!
が、急な階段を息せききって登っているのに、途中で係の女性が
「後1分しかないわよ〜〜〜!」などというもので、もう、大変!!!
心臓が口から飛び出るのではないかともうほど早足で駆け上がりました。
きれいでしたよ〜〜〜〜。
やはり上から眺める景色は格別です。
ブティの町も小さいながらしっとりと落ち着いていて、広場の真ん中には、人々がのんびりとテーブルを囲んで話していました。
Villa Meditia というメディチ家の別荘などがあり、実際に人が住んでいるのですが、家の中や庭を見せてくれるのです。
さあ、コンサートのことに移りましょう!
そうは言ってもイタリアに着いてから4日も遊び回っていたのです。
弾けるかしらと心配でしたが、練習させてもらえるというので、少しホットしてショパンの幻想即興曲を弾き出すと・・・。
ん????
弾けば弾くほど音がどんどん下がってくる〜〜〜〜〜〜〜!!!!
え〜〜〜?どうなっているの???
聞くと、150年前のピアノで、調律はしたのだけれど、これ以上上げるのは無理と言われたそう・・・・・。
まあ、仕方がありません。
皆さんに喜んでもらえればよいのですから、音が多少下がっていようが・・・。
でも、次のトルコ行進曲でもどんどん下がり・・・・。
さいごのシューマンのトロイメライ」になると1音下がっていました。
ここで困ったことが・・・。
私はこの曲を
「ドファ〜〜〜、ミファラドファファ〜〜〜〜、ミレドファ、ソラシレ、ファソラドソ〜〜〜〜〜」
と憶えているのですが、耳に聞えてくるのは1音下の音、つまり
「シミ〜〜〜〜、レミソシミミ〜〜〜〜〜、レドシミ・・・」
これは相当弾きにくいものです!!!
あらら、私最後まで弾けるかしらと内心大あわてでした。
しかも格好つけて老眼を外したもので、楽譜を見るわけに行かず、暗譜で始めてしまったものですから・・・。
まあ、なんとか終わって、皆さんとっても喜んで下さりホットしました!!
その後普通の人が、オペラのアリアを次から次に歌ってしまうのにはびっくり。しかも良い声なんですからね〜〜〜〜。
流石にオペラの国だけありますね。
あのピアノは忘れられない思い出になりました。
それから、もう一つ忘れられない思いで。
奥様のおじいさんが作曲家のロッシーニの友達で、ロッシーニがこのブティのオリーブオイルがないと作曲が出来ないとかいて寄こしたという直筆のコピーを下さった方があり、感激しました!
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-
マーケットの写真。
あれも欲しい、これも欲しい。 -
ピエトラ・サンタで。
広場の彫刻が面白かったですね。 -
この山並みを長めながらミケランジェロもビールを飲んだのでしょうか?
ミケランジェロが飲んだというバールがこの右手にありました。 -
ピサの斜塔から眺めた景色。
息を整えるのが先決でした。 -
上から見たピサの斜塔広場。
いつもすごい人。
そう言えばこの斜塔に登る前に、一緒に歩いた友人がスリに合い、危機一髪、お財布をすられるところでした。
あぶない、あぶない!! -
落ち着いたブティの町並み。
こぢんまりした中にも威厳が感じられました。 -
メディチ家の別荘前にいた犬。
「おいで、おいで」と言っても、犬にとっても「外国語」ですからね。
何だかきょとんとしていました????
それが可愛くて。 -
メディチ家の客室。
こんな中で寝たら、さぞ良い夢が見られそう・・・・。 -
Mさんも弾きました。
エリーゼのために。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- kumさん 2009/11/02 03:57:28
- 音楽で国際交流
- ちょんたさん、はじめまして。
足跡を辿って参りました。
そして、タイトルが気になって拝見したこの旅行記、
セレブっぽくてステキです〜。
ピアノをご職業にされているのかしら?
ホームコンサートにご招待されるなんて羨ましい。
客として行くだけでも異次元ワールドで楽しそうなのに
演奏家として行くなんて!
調音に限界があるような、ふるーいピアノで弾くのもまた貴重な体験でしたね。
20代、30代のイタリア人の友人や知り合いは
みんなオペラに興味がなく、若者のオペラ離れが進んでいるという話を聞いていたので、とても残念に思っていましたが
それでも他の国に比べたら、オペラのアリアに馴染みのある人が多いのでしょうね。
微笑ましく、また、オペラ好きとしては嬉しく思いながら拝見しました。
またお邪魔させていただきますので、今後とも宜しくお願いいたします。
kum
- ちょんたさん からの返信 2009/11/03 21:52:37
- RE: 音楽で国際交流
- kum様
ご訪問、そしてコメントありがとうございます。
>
> そして、タイトルが気になって拝見したこの旅行記、
> セレブっぽくてステキです〜。
いえ、いえ、そんなことはありません。ふつ〜〜の主婦です。ただ、1年に2〜3回「ピアノを弾く人」(世間様でよく言われる「ピアニスト」なんと言うにはおこがましい・・)になるだけです。
> ピアノをご職業にされているのかしら?
まあ、そういうわけで、「一応」職業といえば、言えなくはありませんが・・・。
> 調音に限界があるような、ふるーいピアノで弾くのもまた貴重な体験でしたね。
>
そうです!多分あれは、2度とできない体験だったと思います!(笑)
> それでも他の国に比べたら、オペラのアリアに馴染みのある人が多いのでしょうね。
> 微笑ましく、また、オペラ好きとしては嬉しく思いながら拝見しました。
>
あら!!オペラがお好きなんですか?嬉しい!!私とARICさんも実はオペラがご縁で話が弾んでおります!!
ひょっとしてドミンゴファンでいらっしゃいますか?
> またお邪魔させていただきますので、今後とも宜しくお願いいたします。
>
> kum
こちらこそ、よろしくお願いいたします。私もまたお邪魔させてくださいね!!
ちょんた
-
- ありママさん 2008/08/07 15:30:41
- 聞いてみたいトロイメライ
- ちょんたさん、こんにちは。
すてきなコンサートの様子を羨ましく拝見しました。
私も、ヨーロッパでピアノを弾いてみたあ〜い!!です。
今年1月に、中国福建省アモイのコロンス島にある”ピアノ博物館”に一人で行きました。
展示されている、装飾の綺麗な数々のピアノを見て、感激しましたが、やはり、ピアノ(楽器)は音を出してこそ価値があると思ったものです。
多少音の狂いはあっても、弾くか、聞くかしたかったです。
それにしても、イタリア人は歌が上手ですよね。
ローマでの観光バスのドライバーも、ヴェネツィアの路地ですれ違ったおじちゃんも、良い声で歌っていました。とっても楽しそうに・・・
それでは、またお邪魔します。
ARIC
- ちょんたさん からの返信 2008/08/07 21:59:21
- RE: 聞いてみたいトロイメライ
- ARICさん
またの書き込みありがとうございます!
>
> すてきなコンサートの様子を羨ましく拝見しました。
> 私も、ヨーロッパでピアノを弾いてみたあ〜い!!です。
*本当ですね! こんな事って滅多にないことなので(1音下がったと言うことも含めて・・ですが)忘れられません。
>
> 今年1月に、中国福建省アモイのコロンス島にある”ピアノ博物館”に一人で行きました。
> 多少音の狂いはあっても、弾くか、聞くかしたかったです。
音楽って、世界語ですから、そう言う時には、幸せを感じますね!
(それにしても、まあ、一人で旅行されたんですか?
すごいですね〜〜〜〜!)
実はもう1回、ライプツィッヒのシューマンハウスで弾かせてもらえたんです。それはまた後ほど!
>
> それにしても、イタリア人は歌が上手ですよね。
> ローマでの観光バスのドライバーも、ヴェネツィアの路地ですれ違ったおじちゃんも、良い声で歌っていました。とっても楽しそうに・・・
*本当に声が良いですよね。食べ物なんでしょうか?
「トスカ」の「星は光ぬ」の伴奏も大好きで、何度も弾いてましたので、本当は弾きたかったのですが・・・。
何しろ1音低いので、自分の憶えている音が聞えてきてくれず・・・途中で頭がこんがらがってきて駄目でした!!
きっとその方喜んでくれたでしょうにね、それが残念です!
また来て下さいね!
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