2008/06/05 - 2008/06/05
2017位(同エリア17012件中)
たぽじいさん
パリに来ての一番の楽しみはパサージュを見る事。
4年前にミラノのドゥオーモ横のガレリアを見て、アーケードに興味を持った。
NHKの番組で作家の荻野アンナさんがパサージュを尋ねるのをやっていて、パリにはたくさんのパサージュがある事を知った。
その後、偶然古本屋で荻野アンナさんの「パリ 華のパサージュ物語」を見つけ、ますます興味が強くなった。
この旅の直前に近くの本屋さんで、鹿島 茂さんの「パリのパサージュ〜過ぎ去った夢の痕跡」という本を見つけ、それを元に一覧表と地図を作り持ってきた。
この旅行記のなかのパサージュ等の記述は、以上の2冊からのものばかりです。
*荻野アンナ「パリ 華のパサージュ物語」NHK出版(世界・わが心の旅シリーズ)1996年6月30日第1刷。
*鹿島 茂「パリのパサージュ 〜過ぎ去った夢の痕跡」平凡社コロナ・ブックス。2008年2月20日初版第1刷。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- エールフランス
-
パレ・ロワイヤルから5分ほどで「ギャルリ・ヴェロ=ロダ」がありました。
初めてのパリのパサージュです、期待が膨らみます。 -
入り口のまわりです。
鹿島さんの著書から写した(特色・みどころ)は装飾は一級で、しかも当時のまま残されているということ。
「パサージュよりも高級なパサージュ」ということで「ギャルリ」という名称を用いたのがここがはじめ。 -
ほとんど人は歩いていません。気を使う事無く写真に専念できました。
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天井もきれいです。
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出口付近のお店です。
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骨董店の店先の女性像。
あまりに美しいと感じて思わず撮りました。 -
店内の様子です。
ここ「ヴェロ=ロダ」には、以前アンチック人形店「ローベル・カピア」という有名店があったのだが、今はもうない。荻野さんの本には出ているが、鹿島さんの本には「今はない」とある。
この店は女優カトリーヌ・ドヌーブのひいきで、興が乗れば店員のふりをして、客の応対をしていたそうです(荻野)。
カトリーヌ・ドヌーブという名を度忘れしてしまい、いつものように「あ」からはじめて、アンヌ、アン、イレーヌ、エマニュエル、オドレイなどとやっていき、カトリーヌもやったが気付かず、とうとう判らずPCで調べてわかった。ドジ。 -
入り口右にカフェがあり、中ほどには「サロン・テ」があり、どちらも店内より外のほうに客がいました。一種の店内ともいえるパサージュ内ですが、それでも外がいいんですね。
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「ヴェロ=ロダ」のカフェに入りたかったのですが、店内にはひとりも客が無く(外ばかり)、入り口もわからず諦めました。
期待が大きすぎたのか、念願のパサージュに入ったのに、思った程感激はありませんでした。自分でもなぜかはわかりません。
折角、鹿島さんの本から(特色・みどころ)を写した表を持ってきたのに、見ずにいました。宝物を前に気付かない私はやはり半端者です。
次の「ギャルリ・ヴィヴィエンヌ」に向かいます。こんな街並みを行きます。 -
途中、像のある広場を通りました。いい加減に歩いているので名前も知りません。
*GPSの記録では、多分ヴィクトワール広場だと思います。 -
地図を頼りに「ギャルリ・ヴィヴィエンヌ」に来ました。
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入り口の床のタイルが大分傷んでいます。
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中の様子です。やはりここも人は少ないです。
ここの(特色・みどころ)は
「通りが変化に富んでいる。ロトンドが美しい。床もファサードも綺麗。パリ一番ともいえる」 -
途中にあるきれいなロトンド(円形空間)です。なぜかこういうのが好きですね。
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ロトンドの床。
ここは本当にいろんな空間があり、通路もいくつかあって変化に富んでいます。 -
ヴィヴィエンヌの一角。ここは明るいです。
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本屋さんがありました。
パサージュには魅力的な店が多いようですね。 -
屋根も床も壁もいい雰囲気です。
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こんなところもあります。
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岐路がいくつかあります。
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修復されているのと、通路が広いせいか綺麗で明るいです。
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入口(出口)もいくつかあります。
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他の入口の全景です。
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すぐお隣の「ギャルリ・コルベール」です。
テナントはありません。 -
ここは1985年に「国立図書館分館」として再出発。ヴィヴィエンヌ通りから入るには身分証明必要と本にはありました。
一応、パスポートを用意し入口に立って「入りたいな」という風な感じで立っていると、パリッとしたスーツを着たアフリカ系の男性係員が、私のリュックを指差してから、傍らの小机を指差しました。それでリュックを置きチャックを開けると、ろくに見ずに通れと言いました。
「メルシ ボクー」と言いつつ、お辞儀をしていました。
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コルベールのロカンダ。
ここは修復ではなく復元ということで、ただきれいであまり感興を呼び起こさない。 -
コルベールを出て、パサージュめぐりにも少し飽き、いつもの悪い癖で地図も見ず、良さそうな街並みを選んで歩き出す。
これは何の建物かな?。 -
こんな街並みが続いている。
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こんな三叉路の角の建物が好きです。
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確かこの建物はアール・ヌーヴォーの本に載っていたものです。
しかし写真左端の花のような装飾ですが、撮った時は全く気付きませんでした。
何を見ているのでしょうかね。 -
アール・ヌーヴォー建築のアップです。
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これもアール・ヌーヴォです。
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途中、見かけた遊歩道。
ここの奥に入りスーパーで水とコーラと菓子を買いました。 -
こういう装飾も好きです。
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偶然、「パサージュ・デュ・ケール」を見つけました。
1798年にできた現存する最古のパサージュだそうです。
(特色・みどころ)は最古、最長にして、しかも歴史を感ずるもの皆無。ただ、ファサードのみ価値あり。 -
入口の装飾です。他の入口に見事な装飾があるそうですが、わかりませんでした。
ちなみに「ケール」とはエジプトのカイロのことだそうです。ここができた当時は、オリエント・ブームだったそうです。 -
中の様子です。随分長くて途中まで行くと、向こうの入口で何か催し物をやっているのか、人が大勢集まって、こちらを見ていました。通路は誰も歩いていません。
何か式典が終わって中を歩き出すと言う雰囲気でしたので、すぐ交差する通路を左に曲がり、そこから外に出てしまいました。 -
デュ・ケールの床です。
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あてもなく歩いていて出会った建物。
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その装飾がいいですね。
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デュ・ケールを出て(変な出方をして余計方向がわからなくなった)、北に向かうとこんな門が道の真ん中にデンと鎮座してました。地図を見ると多分「サンドニ門」でしょう。
通りは「サン・マルタン大通り」なのか「モンマルトル大通り」かわかりません。 -
この通りを西に向かいます。目指すはオペラです。
並木が大きくて歩道も広いですね。 -
ほとんど写真も撮らず、ただオペラ目指して歩いてると、通りの向こうに「パサージュ・ジュフロワ」がありました。
もうパサージュはいいやと思っていたんですが、ジュフロワを見ずしてパサージュを語るなかれ、とこれは自分が勝手に言った事ですが、「よかった」と思いました。 -
ならば「パサージュ・デ・パノラマ」が向かいにある筈と左を見ると、目の前に通路が開いていました。
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パノラマに入ります。
ここの(特色・みどころ)かってはパサージュの代名詞と言われたほど。今は寂れています。 -
床も傷んでいます。タイルが剥がれたのか、修復途中なのか?
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ここも人通りが少ないです。
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それでも魅力的な店がちらほらあります。
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「パサージュ・ジュフロワ」に入ります。
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ここの(特色・みどころ)現在もっともらしいパサージュ。内装も素晴らしい。ホテル・ショパンあり。ホテル・ショパンに泊まるなら409号室。窓からパサージュの屋根が見える。
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突き当りが「ホテル・ショパン」。
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「おお、こわっ!!」
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アラブ風の装飾の店です。
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有名なおもちゃ家さんの木馬です。
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ホテル・ショパンと綺麗な屋根。
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ショパンの右手にある「グレヴァン蝋人形館」の出口。入口はモンマルトル大通りのジュフロワの入口の横。
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「ホテル・ショパン」の入口です。
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ショパンから左に折れて、すぐ右に折れると、まだまだ続いています。
ここらで、パサージュめぐりを終える事にしましょう。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 修羅さん 2008/07/27 15:23:16
- いい感じ!
「この旅の直前に偶然本屋さんで、パリのパサージュの本を見つけ」「『ヴェロ=ロダ』のカフェに入りたかったのですが、店内にはひとりも客が無く、入り口もわからず諦めました。」「途中、像のある広場を通りました。いい加減に歩いているので名前も知りません。」
↑なんか、こういうの大好きです。本当の旅の原点を感じます。
次の旅行記も期待してます!
- たぽじいさん からの返信 2008/07/27 18:03:27
- RE: ありがとうございます
- 修羅さん こんにちは。
早速見ていただきありがとうございます。
まだ作成中ですが感想を、それも嬉しい感想をいただきありがとうございます。
> 「この旅の直前に偶然本屋さんで、パリのパサージュの本を見つけ」「『ヴェロ=ロダ』のカフェに入りたかったのですが、店内にはひとりも客が無く、入り口もわからず諦めました。」「途中、像のある広場を通りました。いい加減に歩いているので名前も知りません。」
>
> ↑なんか、こういうの大好きです。本当の旅の原点を感じます。
>
> 次の旅行記も期待してます!
なんのてらいもなくただ正直な気持ちを書いたのですが、それが「大好き」といわれて驚くとともに、嬉しく思います。
やはり、受けようとか、自分の知識をひけらかすのはいけませんね。
自省をこめて、お言葉を受け取りました。
修羅さんのおかげで遅遅と進まぬ旅行記、やる気が出てきました。
では、いまから追記をいたします。
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