2008/06/28 - 2008/06/28
616位(同エリア728件中)
もろずみさん
アルプの里には日本一のロックガーデンがあります。何が日本一なのか、よくわかりませんが高山植物の宝庫です。2000m級の高山にしか咲かない花々が植えられています。
その中でも、ヒマラヤの青いケシは「幻の名花」と言われる珍しい花です。
梅雨時のこの時期に咲くという幻の花を見ることが今回の目的でした。
ヒマラヤ山脈の4000m級の高地に自生しているというケシは、暑さに弱いため日本の気候では育生が難しく、大変貴重なものです。
HPで開花状況を見るとそろそろ見頃。梅雨の中休みの今日を逃すと来年まで待たなければなりません。
首尾良く、この世のものと思えない鮮やかで妖艶な青い花に巡り会うことができました。
他にも下界では滅多にお目にかかれない高山植物もたくさん見られました。
ロックガーデンに咲く高山植物は200種余り。今の時期に咲いているのはその一部だけですが図鑑にしてみました。
どの花も可憐で小さいので、撮影は地べたに這いつくばるようにして撮ったものです。
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【キンロバイ】
金露梅はバラ科の灌木。
ロックガーデンで一番たくさんの花を咲かせていました。 -
【アサギリソウ】
ロックガーデンの定番とも言える朝霧草です。 -
【ヒメサユリ】
終わりかけですかね、この姫早百合。
小振りで可憐なユリです。
正式名は乙女百合で、姫早百合は通称らしいです。 -
【ツボサンゴ】
壺珊瑚は高山植物なのかなぁ?
枝というか、茎の伸び方が珊瑚みたいです。 -
【ヒメフウロ】
ここから小さい花ばかりになります。
姫風露も危うく見逃しそうでした。 -
【エゾハナシノブ】
蝦夷花忍の名の通り北海道の山に自生するマメ科の花です。
爽やかな青い花が山には似合います。 -
【エゾルリソウ】
これも北海道産の蝦夷瑠璃草。
もっと寄りたかったけどこれが限界。
これでも400mmズーム。野草撮りは装備が必要なようです。 -
【チシマギキョウ】
千島桔梗はガレ地に咲く可憐な花で、いかにも高山植物という風情。
花の大きさはこれで3cmくらいかな。 -
【チシマキンバイ】
千島金梅は、山というより北海道や樺太の海岸に咲く花です。
梅に似た花の形をしています。 -
【キヌガサソウ】
衣笠草は放射線状に広げた葉っぱの真ん中に一つだけ咲く花です。
こういう咲き方の花は他に見たことがありません。 -
【ハクサンフウロ】
石川県の白山の咲く風露草なので白山風露。
陽当たりが良すぎてくたびれていますが、花の形はばっちりでした。 -
【ホテイマンテマ】
面白い形をした布袋マンテマ。
ヨーロッパ原産の帰化植物だそうです。
膨らんだ萼が布袋尊のお腹みたいに見えますかね? -
【オダマキ】
別に山でなくても園芸種で見かける苧環(おだまき)です。
いくつかの色違いがありました。
これは自生のミヤマオダマキ(深山苧環)でしょうか。 -
【ヤマオダマキ】
山苧環は園芸種とは違って野性的です。
結構たくさん群生してました。
高山植物はそうでなくちゃ! -
【コマクサ】
「高山植物の女王」と呼ばれる駒草です。
砂礫地のような厳しい環境に自生する健気な花です。
自生したコマクサはなかなか見られませんね。
昔、八ヶ岳や蔵王で探しましたっけ。 -
【シロハナコマクサ】
花が白いので白花駒草と安易な命名。
普通のコマクサとは色違いなだけですが、珍しいので分けて呼ぶらしいです。 -
【シロウマアサツキ】
白馬浅葱の名前の通りネギの一種。
コマクサと同様に砂礫地に咲くネギというわけです。
食べられるかどうか不明。まぁ、美味しくはないでしょう。 -
【シコタンハコベ】
色丹繁縷(難しい字だな)は雄蕊の先が赤いのが特徴。見えるかな?
正面から撮りたかったけど、花がみんな横を向いていたので仕方ないです。 -
【キクバクワガタ】
これは結構近づいて撮れる場所に咲いていた菊葉鍬形。
ヒゲのように長い雄蕊が特徴です。
いかにも高山植物という感じでしょ? -
【イワベンケイ】
まだ咲き始めたばかりのような岩弁慶。
開けばタンポポみたいな黄色の花が咲きます。 -
【エーデルワイス】
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の主題歌にもなったエーデルワイス。
ドイツ語で「気高き白」という意味。
真っ白な花を想像しがちですが薄雪草の仲間なので、文字通りうっすらと白い花です。
星の形から『アルプスの星』とも言われます。 -
【オオヒラウスユキソウ】
びっくりしたのは薄雪草の仲間がたくさん集められていたこと。
絶滅危惧種ばかり数種類。全部撮ってきました。
大平薄雪草は北海道の大平山に自生するだけの珍しいものです。 -
【チシマウスユキソウ】
千島薄雪草は国後・択捉・色丹・歯舞など南千島に自生する種です。
微妙な違いですが、それぞれ特徴がありますね。 -
【ミヤマウスユキソウ】
深山薄雪草は東北の日本海側の鳥海・月山などの高山に咲く薄雪草です。
雛薄雪草とも呼ばれています。
ちょっと群生している風に撮ってみました。 -
【ホソバヒナウスユキソウ】
細葉雛薄雪草は尾瀬の至仏岳や谷川岳に自生している種です。
これも絶滅危惧種に指定されています。 -
【レブンウスユキソウ】
北海道にはいろいろな薄雪草があるらしいです。
今度は礼文島やサハリンに咲く礼文薄雪草です。
数年前に行った藻岩山にも自生しているらしいけど、見かけませんでしたね。 -
【ハヤチネウスユキソウ】
早池峰薄雪草は岩手県の早池峰山にだけ咲く花です。
『日本のエーデルワイス』と言われる代表種です。
これも絶滅危惧種です。
しかし、良く集めました。これだけ薄雪草を見られただけで満足です。 -
始発のロープウェイで一緒だった重装備のカメラマンたち。
寄り道してたら出遅れちゃったかな・・・。
長いレンズの先に咲いているのが「ヒマラヤの青いケシ」です。
三脚も持ってないし、いつものコンデジですが、いざ参戦! -
自然の色とは思えない透き通ったブルー。
咲いているのは30輪くらいでしょうか。十分です。
もちろん幻の花ですから一面に咲いているなんて思ってません。
咲き始めの昭和記念公園のシャーレーポピーという感じです。 -
ガレ地の斜面なのですが、光の方向が限られます。
縦に3つの花を入れてみました。
もう少しこっちを向いて!という感じかな。 -
人は花には近づけないけど蜂は自由に花に触れています。
これで距離は1mちょっとかな。テレマクロでトリミングしました。
逆光で花の色の鮮やかさが増しますね。 -
なかなか難しいものですね。
花の形の良いアングルを狙っていたら、先客のカメラマンが場所を譲ってくれました。
何度も来ている方らしいですが、今が一番良いらしいです。 -
一輪だけ色変わりのピンクの花がありました。
幻の花の中でもさらに珍しい突然変異で咲いた花です。
もしかしたら、凄くラッキーな時に来たのかも。(^^) -
こんなに立派な案内板がありました。
アルプの里の目玉ですからね。力が入っています。
これだけ見られれば十分に満足。人に自慢できますね。
こんなに楽して標高2500mに咲くコマクサやエーデルワイス、4000mに咲く青いケシなどが見られるなんて!
何だか申し訳ないというか、もの凄くお得な日帰りの花スポットでした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- まもちんさん 2008/06/30 22:01:26
- 青いケシの花
- もろずみさん
逆光に輝くブルーのケシの花。さわやかな青い色していながらも、ちょっと妖艶な印象もあり、いいですね〜。
昔ほど頻繁には行きませんが、越後湯沢はスノボにでかけたりしていました。雪のない時期に訪れたことがないので、こんな楽しみ方があるなんて驚きです!
まもちん
- もろずみさん からの返信 2008/06/30 23:04:47
- RE: 青いケシの花
- まもちんさん、こんにちは。
ありがとうございます。
神秘の青です。いいでしょ?
でも、ロープがあって近づけないし、花はこっちを向いてくれないし、良いアングルが見つからなかったのですが・・・。
私も昔よくスキーで行ってました。
まさかあのゲレンデを歩くなんて考えてもみませんでしたよ。
一度お試しあれ。
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