2008.6鹿児島出張旅行3-吉松（肥薩線運転見合わせ）

2008/06/22 - 2008/06/22

吉松１０時着．駅員さんに聞いたらまだ吉松，八代間は「運転見合わせ」．球磨川の増水もひどく早くても運転再開は午後と．さあどうしよう．鹿児島に戻るか．．．熊本発の飛行機は1905．時刻表を調べる．おなじところを帰るのも能がない．鉄道乗りっぱなしになるが，吉都線1139発，8970Ｄで都城1306着．1421発のきりしま９号1541鹿児島中央着1548発九州新幹線つばめ１６号1627新八代着1630リレーつばめ１６号で熊本1655着で飛行機に間に合うことがわかりこれで行くことにした．当初の計画の九州横断特急８号で到着するより４０分熊本に早く着く予定．水害で列車が遅れる可能性もあり，このくらい余裕があった方が良い．さて１時間４０分，吉松の町を歩くことにした．まあ心がけがわるかったのでしょう．残念でした．

エリア 鹿児島

駅の窓口で非常にも運転見合わせ，まあ午前中は無理といわれ，半分覚悟していたが，さあどうしようと思案．1139発の吉都線で都城に降りることにした．駅員さんに荷物を預かってもらう．田舎風のとても親切な年配の駅員さん．

いまでは小さな駅だ．吉松の機関区は一世を風靡したが面影がわずかに残る程度．

1012に私たちの乗ってきた車両が都城へ出発．

ここにはＳＬ　Ｃ5552がきれいに保存されている．よく公園にあるがほとんど手入れされず朽ち果てているがここのはとてもよく保存されている．昭和１２年生まれ．鋼鉄の厚さが時代を感じさせる．

ＳＬの前方視界はないも同然．これで走れた時代はのどかだったのだろう．

上に石炭，下に水を入れる．

機関車６６トン，炭水車４７トン，なんと100トン以上．三重連で３００トン！重厚長大の２０世紀をおもわせる．

しかしとても力強く美しい．昭和５０年までのＳＬ時代を思い出す．中学生の時常磐線四ツ倉までＣ62三重連を写真にとりにいったっけ．もう３０年以上前に足を洗った鉄道趣味が頭をもたげる．中学時代にはまだ八高線や横浜線に蒸気機関車の貨物が通っていた．

となりにあるＳＬ記念館．そのとなりに観光ＳＬ会館と名をうった小さな売店がある．この記念館も小さな一部屋．しかし旧吉松機関区の栄光の歴史がわかる．海側の鹿児島本線ができるまではこの線が鹿児島本線だった．つい一時代前まで特急「おおよど」が走っていた．

昭和２０年８月２２日の悲劇の列車事故のことも初めて知った．帰還兵を載せた天井まであふれた定員１０倍の列車が25/1000の急坂をのぼりきれず，トンネル内で立ち往生．煙がひどく，線路に降りた人々を下った列車がひいてしまい５０人近くの兵隊さんが亡くなったと．終戦直後の悲劇である．

まちをあるいてみる．あいている店は数件．日曜日だからか．さびれているがのどかだ．川内川に向かって歩く．

やまがせまる．

川内川．集中豪雨で水が多い．

吉松橋をわたる．

水位はまだ大丈夫のようだ．

吉松橋を渡り，国道２６８号線を吉松小学校，林内科医院のあたりを散歩する．小さな町でのどかだ．みどりもきれい．すれちがった老婦人が「こんにちわ」とこえをかけてくれた．

またはしをもどる．

橋を渡ったところの交差点．

ちょっと買ってみたかったが閉まっていた．ここから少し広めの道路を帰ろうとしたが，駅を通り過ぎてしまって，駅に帰れたのは1135．発車４分前であった．やむをえず都城へ向かう．