2008/05 - 2008/05
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その風に乗ってさん
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昨年マイレージを使って行った西安・北京旅行に味をしめ、
今年も、西安往復のチケットをマイレージで入手。
西安往復のチケットを確保してから、出発1か月を前にして
本格的に行きたいルートを模索検討した挙句、中国語皆無で
中国個人旅行まだまだ初心者の自分には、往復の移動日を
抜かした7日で廻れる都市は2箇所、早足なら3箇所と判断。
シルクロード方面(特に敦煌)に後髪引かれながらも、
終盤には、やっと西安、平遥、洛陽、宝鶏、蘭州に絞り、
出発1週間切った日に、ようやく西安+平遥にかたまった。
最終的に、決め手となったのはこちらのフォートラベル旅行ブログの
アルデバランさんの旅行記だった。平遥は期待通りの都市と思えた。
なお、西安は昨年行きそびれた西安西線ルートを中心に目指した。
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西安から中国へ入国。
翌日、西安駅より昼頃の普快列車の硬座に揺られ、その日の夜半に平遥に到着。
平遥駅前のホテルにチェックイン。※1
駅に行って帰りの西安に戻るチケットを入手して、帰りの足をとりあえず確保した。
ここまで実は入国時や、手配済み平遥行きの鉄道切符の受け渡しなど多少トラブっていて、西安では落ち着けなかったが何とか一段落。
やれやれ。
駅付近で夕食を取り、散歩してから明日に備えて就寝。
翌朝、いよいよ平遥古城に向かう。
交渉して駅より5元の車に乗って、城門をくぐり、到着したのは城隍前。
駅からは地図で見るより意外と離れているように感じた。やはり、歩かなくて幸いだった。
城門は近いが中心部や、ましてここは城壁の反対。
運転手のおじいさんはチケット売場はそこだよと指差してくれた。120元でとりあえず購入。
早朝から来ているので、有効に使えそうだ。
※1、中都賓館 シングル120元/泊、中国人観光客やビジネスマンが多い。やや老朽化しているので、特に駅周辺に用事が無ければ古城内の宿泊所の方がきれいだと思う。ただ、古城内に入ると立派な食堂が多いので食費は高くつく。 -
城内をぶらぶらしてると、方向音痴がたたり間もなく、迷子に…。
聴雨楼という門があった。地図で見る太目の道は意外と狭く思えた。
そんな時、英語で話しかけてくる謎の中国人女性が…。
新手の逆ナンか詐欺師か?と思ったが、話を聞いてみると、地元の方でここでガイドさんをやっているらしい。
1日60元とのこと。ほんとかなとちょっと疑い、1日とは何時から何時までなのか不明だったりと不安十二分だったが、ちょうどこちらのニーズと合っていたこともあり、とりあえず試しにとお願いしてみるはこびとなった。方向音痴だし…。
で、どこ案内してくれるかなと警戒気味に様子を伺っていると。
冀氏民宅という場所へ。って購入した入場料券と無関係に入園料20元徴収だって。
この中から、彼女へマージンが入るのか…な?
やはり怪しいシチュエーション通りの展開がちょっと垣間見えてしまった。
これは、上手にこちらからコントロールせんといかんと一念発起。
購入済みの120元チケットで行けるとこで廻ってもらうように順序を指示!
まず、1発目は日昇昌へ。 -
入るとすぐ、銀行の店先カウンターが両脇にある。
右手には当時の様子を蝋人形で再現。
日昇昌は中国初の票号(個人金融機構)、現在の銀行にあたる。
平遥古城でどうしてもはずせない場所。
写真では運良く人のいない時に写しているけど、ここは滞在中いつ来てもホント混雑していた。※2
団体観光客もここは外さないし、TV局などの撮影風景にも出会った。
ちなみに、胡錦濤主席もここを訪問している。
胡主席もここで世界に多大な影響力を及ぼした中国の復活を想像していたに違いない。
※2、朝一番に行けば人は少なくていい。でも、まだ部屋を全部開けていなかったり、レプリカの手形を10元で書いてくれる有名なお爺さんとかはまだいない。
開場から少し経つとひっきりなしに中国人の団体客を中心に混雑することになる。
(もちろん、シーズンにもよると思います) -
カウンターには、そろばん勘定をしている人と、馬蹄銀を計る人とがいた。
銀本位制だったのか手形を馬蹄銀に交換していたのかな。 -
銀はレプリカに違いない…が、いい感じ。
ここでTV撮影をしている人たちがいた。 -
手形は標語のような文面を基に暗号化されて記載された。
-
通路を隔てて反対側の部屋にも店頭のカウンターが。
でも、道路側にカウンターがあると強盗に襲われ易くない?? -
カウンターを前庭の表に配し、伝統的な四合院の店舗兼屋敷になっていた。
カウンター、会計、交信所、住居、調理場、客間、宴会所、隠し金庫などの部屋が配置されている。
写真下方にTV局の三脚。あの〜、ちょっとじゃまです…。 -
中庭。にぎやかな表通りから少し入るだけだが、とても静かなスペースが形成されている。
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中庭の脇には、左右2室づつの4部屋。
ここは信房。 -
信房とは…説明の英語併記もあり親切。
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中はこんな感じ。
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どの部屋も、大きさや内装など派手な造りでもなく、広くも無く、質素で実用的な感じ。
支配人の個室とかも質素。 -
別の部屋。正面奥にVIP客用の寝室が用意されている。
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当時の資料も豊富だった。
小切手、社印、帳簿、馬蹄銀(レプリカ)など。
筆・硯(筆記用具)、秤など事務用品も有る。
時代は、清から民国くらいのもの。 -
営業方針・師弟教育や歴史に関する解説も。
-
創業者雷履泰の肖像。丁稚を転々とした後、
全国展開する顔料商(西裕成)に勤務、
支配人(日本的に言うと大番頭とか言うかな)時代に
支店間送金システムを試行し、金融業へ
と発展させていった。 -
2箇所目、清虚観に入園。
ここは道教のお寺。
門神。 -
蒙古語の石碑。貴重なものとのとこ。
-
清虚観の裏手の隅に、山西省平遥および周辺から出土した石仏、木仏、石碑などが未整理のままごろごろと置かれている。
カンボジアやタイの地方の博物館のクメール遺跡もこんな感じで無造作に置かれるが、ここもそうだった。 -
城隍廟と文廟へ。城隍廟には地獄図の人形模型など
ユニークな風俗が。
壁は彩色鮮やかな瑠璃で、北京の故宮と同じ様式。
やはり、あの有名な北京の瑠璃廠で作られたのでしょうね。 -
文廟へ。ここは勉学の神様孔子を祭っていて、科挙博物館も敷地内に併設されている。
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科挙に主席合格した答案用紙が展示されてある。
平遥だったかその近郊の地元出身の人のもので、中国広しといえど、北京などが災害にあって科挙主席の答案用紙はこれ唯一の貴重な品という。
北京で災害時に埋もれてしまった場所から見つかり、その後、受験者の地元の平遥のこのお寺に移された。 -
具衙。県庁と訳されている。
県知事ほかの公務や、裁判、刑罰などを行った。 -
拷問所付近の敷地に土台だけの場所がある。
このような場所は南門にもあるが、お堂などの木造建造物が災害にあい土台のみ残ったと聞いている。 -
西門(鳳儀門)に上ってみた。
上がって見下ろすと、意外と高く思え恐怖感が。
西安は城壁の上の縁に高さがあるが、ここは城内側の壁縁はひざ程の高さしかなく、あまり長時間近寄りたくないな〜と。 -
門の上には城内と周辺の案内図が。
北門、南門にも同様のものがある。
ちなみに、古城の120元のチケットは城隍横の売場を含めて、城内の数箇所および古城の門(東の門以外)付近にて販売している。 -
当時の銀行に興味があったので、優先して見て行くことに。
蔚盛長、蔚泰厚、百川通、協同慶、天吉祥へ。
これらはすべて当時の平遥の銀行。
そして、現在の警備会社に相当する華北第一鏢局へ。
加えて、商工業団体の中国商会博物館へ。(順不同)
まず、蔚盛長。写真は馬蹄銀等を運送する荷車。
その後に、現物取引のリスクから手形等のシステムが生まれた。
搬送中にやはり盗賊などに襲われるリスクがあり、平遥では警備システムも合わせて発展、手形等が発展すると警備会社が生まれた。
警備会社では、商品輸送やVIPの旅路の警護などが行われた。 -
蔚盛長、蔚泰厚、百川通、協同慶、天吉祥などの建物も、日昇昌とほぼ似たような部屋の配置や種類から構成されていた。
-
華北第一鏢局。輸送車。
-
中国商会博物館。
中国商工業の社団法人として発足。
山西商人が中国の商業の中心にいたことがわかる。 -
蔚盛長、蔚泰厚、百川通、協同慶、天吉祥へ。
銀行(票号)周り。
自分は元銀行員なので少しばかり興味があった。
これは百川通かな?
もうグルグル廻ったので、写真を見返してもいまいちわからない。
柵の下は隠し金庫になっている。 -
手形入れ。だと思う。中国語で「信袋」。
-
小姐の部屋。お嬢様、奥方、あるいは銀行OLの
個室か控室だと思います。 -
古風な雰囲気満点の仕事部屋。
-
ここも金庫。こういうとこに六十数万両
収納できたとされている。
よくわからないけど、すごい量なんだろう。 -
こういう部屋も居心地良さそうです。
また、どの部屋も中は外が暑いときは涼しく、寒いときは暖かい。よくできている。
建物によってはヤオトン(地下住居)の形状を模した形式の部屋の造りのものもある。
暑いときでもかなり涼しいらしい。 -
この日は疲れたので5時半ころ早めに観光を終えた。
各施設はまちまちだが6時半前後頃までは開いている様子。
この後、ガイドさんに簡単な中国語を教えてもらった。
で、60元+受講料チップαを支払った。
1日60元(言い値)なら初日だけガイドしてもらって迷わず効率良く廻れたし、良かったのではと思う。
ただ、このガイドさんは旅行会社などの所属でないのでライセンスのようなものは恐らく所持していないだろう。その点、もっとディスカウントもできたに違いない。
このようなフリー(もぐり?)のガイドさんを今回数人見かけた。でも、正式にはどこにいるのかわからないし連絡先も個別に聞かないとわからないのだろう。
適当に夕食を食べて、周辺を散歩。
夕食は城内の店舗、どこも一律に高い。
一皿20-40元くらいはする。
ちなみに、平遥駅前のうどんは確か2元ほど。
城内ではほぼ100%観光客と親族くらいしか来ないのだから当然かも。
城内のお店はどこも夜10時ころまで営業してる。
比較的遅くまでやってくれているので、散歩するには便利だ。
この日は、9:30頃に宿に戻り明日の予定を立てて就寝。
「平遥、西安、中国古都の旅/平遥2日目」へ、つづく
http://4travel.jp/traveler/dj/album/10244125/
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