2008/03/20 - 2008/03/25
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Kurapiさん
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江南エリアを周遊する5泊6日の旅に行ってきました。鎮江で中国らしいイエローなお寺を見たと思ったら、開発著しいキラキラの揚州へ!でもどこに行ってもビールは飲む!
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ひたすらバスにゆられること約4時間。
平地ばかりの風景に(山が見えないって、どんだけ平野が広いんでしょう、中国!)、小さな山が見えてきました。塔も見えます。
「いよいよ鎮江です」
とガイドさん。
「これから訪れる『金山寺』は、山を覆うように建つお寺です」。 -
はいっ、これが金山寺です。
入っちゃうとわかりづらいのですが、山の斜面に寺院などが建設されてるので、仰ぐとほら、結構迫力。
この金山寺がある鎮江は、
江蘇省西南部ある、長江に隣接した街です。
地名そのものが「長江を鎮める」という意味。
西は南京、長江を渡った北が揚州です。
金山寺があったこの山は、清の時代までは長江に浮かぶ中州だったそうです。
……江ノ島みたいなもんだったのかしらん。 -
お寺の中に入ると、ぴっかぴかの布袋様が。
……じつはこれ、弥勒菩薩らしいです。
京都太秦にある広隆寺の弥勒菩薩の線の細いお姿とは、うってかわったフクフクしい御身。
弥勒さま、昔は中国でもスレンダーだったはずなのですが、そこは現世利益を追求するお国柄。いつのまにか弥勒=布袋さまへと移行してしまった…と聞いたことか。 -
仏様の従者の方々の像も金ぴかです。
金ぴかなのは、中国の寺院や仏像などの多くが文化大革命の際に破壊されてしまって、作り直したからだそう。
それにしてもこの人よく見かけます。
(この眉毛の長さ、インパクト大で記憶に残ってるもの) -
鎮江は、黒酢で有名な土地でもあります。
というわけで、昼食は名物?黒酢料理。
魚の煮付けも黒ずんでおります。 -
レストランの隣に合った売店に…
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わんこがいました!
口を閉じていても微妙に歯が見えてるところに萌え。
店主さんに名前を聞いたけど、発音が難しくてよくわからなかったアルヨ。
水を買って撫でさせてもらいました。 -
バスで少し移動して『宋街(西津古渡街)』へ。
『宋街』とはつまり「宋時代の街」という意味。
当時の面影が残る街並みを修復した観光スポットです。
街灯にある「西津渡」が本来の地名なのかな?
「津=港」なので、「長江の西にある渡船場」の街という意味かと思います。
(30人の団体ツアーなので、ガイドさんの説明を100%聞き取るのが難しかった今回。割と当て推量で書いてるので、話半分に読み流してくださいね★) -
宋の時代は、江南地方の経済が大いに発展した時代でした。(黄河流域の北部に異民族が国を建て、漢民族が南部に追われたこともあって)。その経済発展を支えた要因のひとつが、船を使った貿易。東南アジアや日本を行きかう船が、長江をさかのぼってこの街に荷を降ろしたのかな…などと想像。
この道にも、交易品を積んだ荷車なんかが大いに行き交ったのでしょうね。 -
…などと約1000年前の街の様子を想像しながら、バスにて長江を渡り、揚州に向かいます。
……………長江、幅広っ!
この橋も、なんでもつい最近できたばかりらしい。
淡路島にかかる明石海峡大橋のように巨大な橋です。
「揚州は、今、経済発展がすごいんです」とガイドさん。 -
ガイドさんが言う「揚州の経済発展」とはいかほどのものなのか…。
疑問に思う私を乗せ、長江を渡ったバスは、人気のない広い道路を走ります。
(……なんかに似てる、この感じ)
しばし悩んで思い至りました。埋立地にできた新興都市(東京で言うゆりかもめの沿線とか、大阪の南港、神戸のウオーターフロントとか)です。平べったくて、道路が広くて、ビルは立ってるけど人気がない!なんなんだこの無人な感じは!?と思っていたら、ガイドさんの説明で謎は解けました。
曰く、今ある街の隣のほぼ手付かずだった土地に、区画整理された計画的な新市街を作ってるとのこと。
街の隣に街。人口倍率ドン!
どんだけ土地が余ってるんだ中国…と大胆な開発手法にたまげたところで『揚州博物館』に到着。 -
ぴっかぴかの揚州博物館。
「揚州を、上海に次ぐ江南の文化都市に!」
との号令のもと作られたに違いない、きっと。
などと穿った感想を抱きながらも、展示物を興味深く拝見。
写真はミニマムなツボ。細かな模様が描かれているのが、拡大鏡越しにわかります。
……台湾の『故宮博物館』にもこういうのあったけど、チャイニーズのこだわるポイントがやっぱりわかりません。 -
こちらは、紙や本を昔はどう作っていたかを紹介しているコーナー。
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校正中です
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清の時代のお札みたいです。
辮髪を見ると、ジェットリー主演の『ワンス アポンア チャイナ』を思い出しますネ★ -
新開発地帯にあった博物館を見学後、揚州の中心地へ。
揚州といえば柳!痩西湖という細長い湖の縁も柳が覆ってました。痩西湖…「痩せた(細長い?)西湖(杭州にある風光明媚で有名な湖)」って、面白いネーミングですねえ。
川沿いの柳もぴかぴか。 -
宿泊したホテル『揚州紅杉樹酒店』。
昨日のホテルもそうでしたが、残念ながら部屋に冷蔵庫がありません。
「買っておいたビールが冷やせないよ!」
仕方ないので、夕食後、飲みに行くことを連れと画策。 -
というわけで夕食。
地元産らしい「茉莉花ビール」。
ジャスミンの香りは…特にしなかったかと。 -
揚州といえば、『揚州炒飯』(写真左奥)!
入ったのは普通の庶民的なレストランでしたが、おいしくて私たちのテーブルでは一皿おかわり(笑) -
夕食後、団体行動ができない私と連れは、ホテルを抜け出しバーを探して街をふらふら。
大通り沿いの建物がライトアップされて綺麗です。
ちなみになぜ揚州がここまで発展してるかというと、前・国家主席だった江沢民さんが揚州出身だったため、いろいろ優遇してくれたかららしいんです。
確かに、表通りを見る限りは上海にも負けない都会です。 -
もひとつ揚州で気になったこと。
やたらと、電動自転車が多いんです。
田舎だった西塘はもちろん、翌日訪れた南京でも、まず見なかった電動自転車。その一方で、人力車も走っている謎。中産階級が多いのかしらん・・。 -
電動自転車にカメラを向ける行為を連れに怪しまれながら、夜の揚州を彷徨い続ける我々。なかなかバーは見つかりません。チャイニーズは夜に酒を飲まないのか?そんなばかな!と喧々諤々しながら、うっかり『天国の伝説』に引き寄せられそうに。残念ながらただの洋服屋でしたが。
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しかしやっぱりあの店は天国に近かったのかもしれません。ようやく我々、カフェバー『ウォンカーズカフェ』を発見。英語ペラペラの店員さんに案内されて、ガラス張りの2階席へ。
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バドワイザーの泡に、不敵な笑みを隠せない連れ。
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夜景の眺めが素敵な席で、居心地のよい時間を過ごしました。
ウオンカーズカフェ、接客してくれた女性の店員さんがとても親切でした。揚州を訪ねる方は、探してみてください。『天国の伝説』の近くです(笑) -
一時間ほどまったりして、ホテルに戻ります。
明日は6:30起床。ツアー旅行の朝は早いのです。。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ナイアさん 2009/08/07 02:55:05
- はじめまして。
- 私の娘は今、大学の授業で6週間チベットに行っています。最後の一週間は自由行動らしく、彼女は一人で鉄道に乗って揚州に行くと昨日電話をくれましたラサから48時間かかるらしいですね。実は私の亡くなった義理の父が揚州出身なのです。江沢民氏と小、中、高と同じでちょっとした友人でした。(彼が上海の市長だったときにあった写真が夫の実家にある。)家族を代表して行ってくれるとは頼もしいですが、一人で行くということなのでちょっと心配です。
- Kurapiさん からの返信 2009/08/07 22:18:22
- 現地一週間自由行動とは・・・
- トモエルさん、コメントありがとうございます。
6週間チベット、そしてうち1週間が自由行動なんて素敵ですね。
ラサから揚州へ・・・今は列車が発達したので大丈夫だと思いますが、
お母さんとしては娘さんが心配なのも当然ですよね。
でも行き先が揚州なら、そんなに心配しなくてもきっと大丈夫ですよ。
江沢民氏との縁もあることですし(笑)
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- Noririnさん 2008/05/17 21:49:51
- 行ったのが今月じゃなくてヨカッタですね
- Kurapiさん こんばんは。
中国の続きにお邪魔しています。
金山寺の仏様・・・眉毛が長い仏像は私も見ましたよん。香港で。
中国では普通なのかしら??
茉莉花ビール・・・中国だから、やっぱり薄い感じのビールなんでしょうか?
中華料理ってあまりハズレが無いから、欧州や米国に行ってもチャイナタウンに行ってしまうのよね。
ハズレが無いのは人民のプライドなのかしら。
これだけは感心します。
天国の伝説・・・名付けた人に逢ってみたい(笑)
Noririn
- Kurapiさん からの返信 2008/05/21 14:57:15
- RE: 行ったのが今月じゃなくてヨカッタですね
- 本当に・・・行ったのが今月じゃなくてよかったです。
まさか四川省があんなことになるなんてびっくりです。
中華料理は何気ない野菜を炒めたものが、
ものすごく美味しかったりしませんか?
茉莉花ビール、コミュにアップしますね!
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