2006/04/30 - 2006/04/30
3位(同エリア6件中)
ショコラさん
?ヴァルプルギスの夜?を見に行こうと決めたとき、一番悩んだのがどの町で見るかということ。この魔女祭りはハルツ地方の数十の町で行われているので、その中からひとつだけ選ぶというのはなかなか難しい。結局、魔女とかかわりの深い町で、お祭りの規模が大きく、開催場所が断崖の上というなんだか神秘的な感じに惹かれてターレに決めました。その場所は〈ヘクセンタンツプラッツ(魔女の踊り場)〉と呼ばれていて、魔女と悪魔が宴会を催すと言われているそう。
でも、ターレの宿が取れなかった……。お祭り当日の宿は1年くらい前から予約しないとだめらしい(恐るべし)。それで近郊のホテルを探していたところ、世界遺産の町クヴェトリンブルクの宿がなんとかとれました。ターレまで十数キロだから車でならすぐ。もともとこの旅行でクヴェトリンブルクには立ち寄ろうと思っていたし、この町に泊まればお祭りの翌日にゆっくり観光できます。ターレに泊まるよりこっちのほうがかえってよさそうと思ったほどでしたが、どうも読みが甘かったようで――。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
PR
-
クヴェトリンブルクのホテルにチェック・インして、早速ターレへ向かうことにしました。ところが、ホテルの人に現地までの行き方を聞くと、車で行くのはやめたほうがいいと言われてしまいました。非常に混雑するため、駐車できないかもしれないというのです。となると電車で行くしかありません。ホテルから駅までは徒歩10分程度で、ちょうどいい時間の電車もあったので助かりました。
電車に乗ると、ちらほら魔女の姿が。電車は20分ほどでターレへ到着。駅構内や駅前は仮装した人たちですでにあふれていました。まずは観光案内所で「入場券+シャトルバス」のチケットを購入。バスに乗ると、あとから魔女や悪魔も次々に乗ってきて、あっという間に満員に。バスは崖の上のお祭り会場〈へクセンタンツプラッツ〉へ向けて出発。途中に通った家々にも魔女人形が飾ってありました。そのうちバスは森に入り、ぐんぐん登っていきます。そして雑木林の中で停まりました。こんな所でお祭りがあるの??? -
とにかくみんなについて歩いていくと、向こうから音楽が聞こえてきました。会場入り口で手にハンコ(コウモリの形)を押してもらい、荷物チェックを受けて(ペットボトルなどの液体類は没収)先へ進むと、突然開けた場所に出ました。おおっ、ターレには3万人が集まるとガイドブックに書いてありましたが、たしかにすごい人。
-
ほうきを持ち、とんがり帽子をかぶった人、三叉を手に、黒いマントをまとった人などいろいろいます。中にはかなり力の入った仮装をしている人も。会場の屋台でも鉤鼻や角などが売られています。わたしも屋台で何か買って、即席の仮装をすればよかったかな〜。自分も仮装をすると、きっとさらに楽しいでしょうね。
広場の前方と後方ではすでにバンド演奏が始まっていました。広場の周囲には屋台がぎっしり。クリスマス市みたいに、グリューワインや、焼きソーセージや、ワッフルや、綿菓子などの屋台が軒を連ねています。もちろん、ビールの屋台も。4月末とはいえ、山の上はとても寒かったのですが、ビールを手にした人もたくさん。寒かろうとも、やはりドイツ人にとってお祭りにビールは欠かせないようです。 -
広場の左手奥で煙があがっていて、その周りに人垣ができていました。それが「魔女のリング」と呼ばれている巨石の輪でした。輪の中央で火が焚かれています。火を消すのが仕事の消防士さんが、今日は火を熾しています(笑)。
-
寒いのも手伝って、石の周りに人がどんどん集まってきました。
-
巨石に据えられている悪魔と遊んでいる男の子をテレビ・カメラ(?)が撮影しています。
-
悪魔は子どもたちに引っ張りだこ。これじゃ悪魔も形無し(^^;)
-
こちらは巨石にもたれている魔女。肩にはネズミが。
-
背中にもネズミ。魔女の印であるイボも右の太腿にあります。左のお尻には蜘蛛〜。
-
こちらは悪魔のしもべかな? とんがり帽子の女の子を撮りたかったのだけど、間に合わず……。
-
賑やかな音楽とともにパレードが始まりました。それを見ながら焼きソーセージを食べていると、向こうから巨大なドラゴンが――なんだかこっちに向かってきているような……。えっ、まさか?
-
ドラゴンが首を大きく一振りしたかと思うと、わたしのソーセージ目がけて襲ってきました。ひぇ〜、助けて! 逃げ回っていると、テレビ・カメラ(?)に撮られてしまった……。
-
もう1匹のドラゴン。カメラの前で決めポーズ。
-
ヘクセンタンツプラッツの見晴し台から見たターレの町。
-
ヘクセンタンツプラッツとボーデ川をはさんで向かい合っている、険しい断崖〈ロストラッペ(馬の足跡)〉。崖の岩に馬の足跡のようなくぼみがあって、それにまつわる伝説があるとか。
-
今度はナマハゲみたいな悪魔に襲われました……(なんで?)。かなり荒っぽい悪魔で怖かった〜。
-
キュートな魔女。凝った仮装をした魔女たちは、みんなからカメラを向けられていました。彼女たちも「ヒーッヒッヒッ」とノリノリでポーズ。
-
屋台はもちろん、土産物店でも魔女人形がたくさん売られていました。魔女というと、日本では黒のとんがり帽子に黒のマントというイメージですが、こちらの魔女人形はつぎのあたった服を着ています。帽子ではなく、スカーフをかぶっている人形も多く見かけました。でも鉤鼻に怖い顔というのは万国共通のよう。
-
会場から見た夕焼け。
日が暮れ始めたころから焚き火の火が強くなってきました。真夜中のフィナーレを迎えるまであと少し。なのに―― -
――わたしたちはここでタイム・アップ。お祭り当日は臨時電車があるだろうと日本的感覚でいたのが間違いでした。ターレ駅に着いたときに帰りの電車の時間を見たら、夜は11時前で終わっていたのです(しかも日曜日で本数も少ない)。臨時電車なんてなかった――ここがドイツだということを忘れていた……。会場からターレ駅前まで行くシャトルバスは夜中の2時過ぎまでありましたが、わたしたちには意味なし。そんなわけで、終電に乗るため引き揚げることに……(泣)。フィナーレを見に続々とやって来る人たちを横目に見ながら、とぼとぼとバス乗り場へ向かいました。「お祭りを見るなら開催場所で宿をとるべし!」と、つくづく思ったのでありました。あ〜ぁ。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- epiさん 2008/09/14 00:40:57
- 私もいつか!
- こんにちは、ショコラさん。
「ターレの魔女祭り」でまた来ました。
以前から観に行きたいと思っていたところなんです。
ホテルのことなど旅の計画を立てる際参考にします。
ありがとうございました。
画像も上手に撮れていて、楽しかったです。...ので一票ポチッ♪
- ショコラさん からの返信 2008/09/14 06:21:56
- RE: 私もいつか!
- epiさん、こんにちは。
旅行記を見てくださってありがとうございます! 投票もしてくださって感謝です。ドイツでは一年を通して各地でいろんなお祭りがあっているので、わたしもまだ行きたいお祭りがいろいろです。
魔女祭りはおすすめですよ〜。魔女祭りの日が何日間かあればいくつかの町をかけもちして見られていいのですけどねぇ。旅行記にも書きましたが、ターレは規模が大きいだけに来る人も多いのですが、なにせ町自体はとても小さいのでホテルのキャパが小さく、お祭り当日の宿を確保するのはなかなか厳しいようです。もしターレの宿がとれなかったときは、ヴェルニゲローデで魔女祭りをご覧になるのもいいのではないかと思います。ヴェルニゲローデでは観光地なのでホテルの数が多い分、宿の確保はしやすいです。
ところで、先日いただいたメーッセージにお返事をさしあげたつもりでいたのですが、今、自分のメールボックスの送信箱を見たら送信データがなくてあせってしまいました。失礼をいたしまして本当にすみません。
ショコラ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 魔女祭り《ヴァルプルギスの夜》とハルツの旅
2
20