雪の東北巡り【45】一度行ってみたかった酸ケ湯

2007/02/16 - 2007/02/16

2007年2月16日（金）


青森を出たバスは、八甲田山に近づくにつれ、次第に深くなる雪の中を走るようになる。

そのうち、雪も降り始めて、ようやく山の宿「酸ケ湯」の雰囲気が盛り上がってきた。


「酸ケ湯」は、病気によく効くことと、ヒバ千人風呂が名高い、湯治湯である。

八甲田山塊の懐深く、自然に恵まれて建つ一軒宿は、山の湯たる風情に満ちている。


ヒバ千人風呂は、広さが１６０畳もあるという。

男女混浴というので、好奇心と不安が混じり合いながらの入浴だった。

しかし風呂の中は湯気が濃くて遠くが見えないので、それほどの緊張感はない。

ただし、女性専用の時間も決められている。


この温泉は「雲上の霊泉」とも呼ばれ、１０日間で万病に効果が表れるようだ。

湯は少し濁っていて、かすかに硫黄の匂いがする。

「酸性硫黄泉」とのことだ。


マニュアル通り「熱の湯」に５分、「四分六分の湯」に５分、ここで「冷の湯」を頭からかぶり、「打たせ湯」に３分、仕上げにもう一度「熱の湯」に３分入る。

すると、寒さにもかかわらず、しばらくの間体中がホカホカと温かく、この温泉の効果の凄さを感じた。

エリア 八甲田・酸ヶ湯温泉(青森)

雪に埋まった
酸ケ湯温泉

雪は降り続く

「混浴を守る会」の
たて看板

温泉内に飾られた
ネブタ

温泉のフロント