東京夜桜の旅、六義園のシダレザクラ

2008/03/29 - 2008/03/29

東京の駒込から歩いてすぐの場所に六義園があります。
六義園は徳川五代将軍の綱吉の頃、将軍綱吉の信任厚かった
川越藩主の柳沢吉保が築園した大名庭園です。

以前も巣鴨を散策した際に昼間訪れましたが、回遊式築山泉水の
庭園を歩くと、様々な美しい風景を見ることが出来ます。

今回は桜の季節という事もあり、ライトアップされた
シダレザクラを見に夕方家を出ました。
昼間は北本のエドヒガン、石戸蒲桜、そして桶川普門寺の
シダレザクラと、沢山の名木を見てきましたが、六義園の桜も
途轍もなく素晴らしいものでした。
テレビ局も来ており、放送されていたことからか、普段の
六義園では見たこともない大行列が出来ていました。
恐らく軽く５００ｍ以上は入り口から入場を待つ列が出来て
いたと思います。それでも見る価値十分の素敵な夜桜です。

エリア 大塚・巣鴨・駒込(東京)

• 交通手段: JRローカル

昼間は北本のエドヒガン、桶川普門寺のシダレザクラ
等、沢山の名木を見てきた。

そして関東の名木で忘れてはならないのは、駒込の
六義園にあるシダレザクラ。
ＪＲの駒込駅を降りると、既に素敵な桜に出会えそうな
予感がいっぱいする。

夕方に家を出て、目指すは六義園。
休日の電車のおでかけはそれ程すきではないけれど
美しい桜のライトアップは見たい。

驚いた。六義園に着いたは良いが、入り口から
長蛇の列が出来ている。いったいどれ位かというと
列の最後尾が見えないくらい。

およそ５００メートルはゆうに超えているだろう
すごい数の人がここを訪れている。

列の長さの割には３０〜４０分ほどで中に入ることが
出来た。目指すはライトアップされたシダレザクラ。

人が沢山訪れる場所には必ず露店がある。
美味しそうな甘酒を売っていた。

入り口はいくつかあるが私が入った染井門からは
千里場を通り抜けると目指すしだれ桜がある。

庭園の中心に入る門、内庭大門のすぐ脇にある
シダレザクラ。

その美しい姿に多くの人が周りを取り囲み、
その桜に近づくのも難しい。

六義園は、小石川後楽園と共に江戸時代を代表する
２大庭園とされている。
五代将軍徳川綱吉の側近であり、絶大な権力を
振るった柳沢吉保が築園したそう。

そんな場所が今では見事なシダレザクラを見る
観光客に溢れかえっている。

自然の力が生み出した枝垂れ桜に人間の力である
ライトアップが加わって、幻想的な雰囲気と
なっている。

テレビで放映されたこともあって、特に多くの
人々が訪れているように思えた。

木の一番近い場所にテレビ局が陣取っていて、中々
近づくことが出来ない。

満員電車のように大混雑。
三脚は持ってこなかったのだが、正解だった。
勿論三脚は利用禁止になっていたが、持ってきた
としても立てる場所は無い。

皆腕を上げてカメラを近づけて撮ろうと頑張っている。
私もその1人だが、周りの手が入らないような場所を
見つけるのもその場所に移動するのも一苦労だ。

それほどまでして写真をとる価値は十分過ぎるほど
ある。

この夜の暗い風景の中でも、ライトアップされた
桜の花が自分に向かって滝の様に迫ってくる。

あまりの迫力に後ずさりしてしまいそうだが、
これだけの人に囲まれているので、身動き一つ
取る事が出来ない。

今日は夜桜を見ることができたのだが、
これほどまでに美しい桜、昼間の姿も是非
見てみたい。

本当に今にもこの花のしぶきを全身に浴びて
そのまま押し流されてしまいそうな見事な枝っぷり。

きっと滝がライトアップされても下から見ることが
出来たらきっとこんな感じなんだろう。

携帯カメラで撮る人も沢山いた。

下からライトを浴びてピンク色の花が透けて見える。

やっと目の前まで来ることが出来て、
今美しい桜を目の前にして声が出ない。

着物の女性はただただ立ち尽くしてじっと
桜を見つめていた。

間下から見る桜も見事であった。

テレビ局が沢山来る理由、人々がこんな時間に訪れる
理由、私がここに来る理由が全てわかった気がした。

今この桜を見なければ次に見ることが出来るのは
一年後になってしまう。

春とは言ってもまだ夜は寒い。
昼間の桜はあんなに暖かい空気の中で
見たのだが、夜はまだ寒い。

でもこの寒暖の差が美しい桜を咲かせる。

ずっと並んでも見たい桜がここにはある。

桜の美しさは人を集め、賞賛を受け、そして
そこには熱気が溢れる。

今年の六義園の桜は来週にはもうだいぶ散ってしまう
だろうか。今日この桜を見ることが出来たのは
すごく嬉しいことであり、ここを作った柳沢吉保という
方に感謝だ。

以前に来たときの昼間の雰囲気とは違う、
そして何より美しい枝垂桜を見ることが出来て
本当によかった。

帰りの電車で大宮に立ち寄った。
そこにも今日を締めくくる十分すぎるほど
素敵な桜の木が私を待っていてくれた。
明日３月３０日はまた色々な桜を訪れる予定。

今日一日素晴らしい思い出をくれた桜たち、
北本のエドヒガンザクラ
石戸蒲ザクラ
普門寺のシダレザクラ
そしてこの六義園のシダレザクラ

みんなありがとう。

この旅行記へのコメント （2）

• まみさん 2008/04/02 08:56:01

  行こうと思ったら終わってました

  つーさん、こんにちは。
  
  六義園の夜桜、拝見しました。
  きのう、実は時間がとれたので上野公園の桜の次に六義園のライトアップに行こうかなぁと思ったら終わってました。
  でもつーさんの旅行記のおかげで少し雰囲気が分かりました。
  意外に近くで撮れるのでいいですね。

  つーさん からの返信 2008/04/02 20:56:44

  RE: 行こうと思ったら終わってました

  まみさんこんにちは！
  六義園はテレビ局も沢山来ていた上に、放映もされていたようで、
  大勢の人々が訪れていました。
  入り口に大行列が出来ていたときは、諦めて帰ろうかと思いましたが
  せっかく来たのだからと並ぶこと３０〜４０分、なんとか中に入ることが
  出来ました。
  桜の木の周りはスターを取り囲むかのような人だかりと、押すな押すなの
  ひしめき合いでした。徐々に近づくと本当に目の前で見ることができ
  ライトアップの幻想的な雰囲気の中、見る事ができた満足感がありました。
  
  埼玉県はだいぶ満開の場所が増えてきました。
  次の休日あたりもまだまだ見ることが出来そうですね。
  
  毎日それを楽しみに頑張れる日々、早くお休み来ないかな、
  といった感じです。
  
  ご訪問ありがとうございました。それではまた。