松平天下祭（益荒男が駆ける裸祭り）

2008/02/09 - 2008/02/10

六百余年の昔、松平家の始祖である松平親氏公が天下泰平の祈願祭を催した。

松平家初代「親氏公」の祈願である天下泰平は、九代徳川家康公の天下統一によって成就される。

その家康公誕生に使われた産湯の井戸の水で清めた水玉（木製の玉）に、己の願いを込めて触れることで、祈願成就が出来る祭りとして再興されたのが天下際です。

前日
　　　　　　　　 玉洗い
午後０６：３０　大禊ぎ

当日
午前１０：００　厄男受付
午前１０：３０　行場にて祈願
午前１１：００　花餅作り（厄除け餅作製）
午前１１：５０　花餅奉納 　

正午 裸男受付
午後０１：００　下帯準備
午後０２：００　繰り込み開始
午後０２：３０　玉競争り開始
午後０３：００　餅投げ

場所 ：愛知県豊田市松平町 （松平郷まつり広場）

エリア 豊田(愛知)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄

松平親氏公の公願文

天体に異常が無く、天候にも異変が無くて、災害の発生が無く、従って物産が豊かで安心し生活ができ、争い戦うことが起らないよう、人々は努めて人格の向上に力を尽くすべきである。

松平親氏像

大禊ぎ ：天下祭の前夜、厄男たちは午後6時30分から東照宮の松平親氏像前で、御神水で身を清める儀式がある。

松平郷まつり広場

練り込み
松平東照宮に参拝に向かい、本殿に奉納されている「水玉」を座主が宮司から受け取る。

赤ふんどしは還暦（６０歳）を過ぎた男。

練り込んで行く裸男

気勢を上げる男衆達

松平東照宮を目指す

松平東照宮への練り込み

玉競り会場へと集結

玉競り

玉競りは２つのグループに分かれて行われる。紅組は厄男、白組はそれ以外の裸男たち。
赤ふんどしは還暦（６０歳）を過ぎた男。
騎馬に乗った座主（ざしゅ）が水玉を持ち、紅組は厄落としのため、白組は祈願成就のために玉に触ろうとして、激しい争奪戦になる。

前日の大雪が熱気で溶け泥んこ。

座主（ざしゅ）
騎馬に乗り水玉を掲げているのが座主。
座主とはこの祭りの主である松平親氏（ちかうじ）公に成り変り、祭りの主を務める者。

紅組と白組の水玉の争奪戦。

玉競りの終演

玉競りが終わると、男たちはすぐに境内奥の産湯の井戸がある奥宮産八幡社へ移動する。

産湯の井戸
家康公誕生の産湯に使われた井戸

奥宮産八幡社
ここで霊（たま）還しの儀式が執り行われて全ての行事が終る。