1962/01/05 - 1962/01/05
1426位(同エリア1490件中)
ソフィさん
1962年1月5日(金)
「アルカサバ」の次は、「ヘネラリフェ」を訪ねた。
ここは王の棲家であり、9世紀ごろの「アルカサバ」よりうんと新しく、14世紀に建てられたという。
イスラムのスペインからの撤退は15世紀の末だから、イスラム時代の比較的後期の作だ。
そのためか、これまで見てきたイスラム文化より、いっそうの密度の濃さを感じる。
際立つのは、水をたっぷり取り入れた庭の美しさである。
左右に並んだ、噴水の注ぎ込む水路。
水路を取り囲む糸杉の緑と、花壇。
これはまさに、乾燥地帯に住む人々の、夢の実現だろう。
それにしても、この高台に、よくもこれだけの水を引くことが出来たものだ。
午後は、いよいよ夢の宮殿、アルハンブラの核心部、「アルカサール」を訪問する。
壁いっぱいに広がる、アラベスク。
この精密な幾何模様は、人間の魂を捕らえて、天国に引き込むようだ。
天国の鍾乳洞を思わせる、天井の細かい細工。
その下にいると、いつの間にか夢の世界に入って行くような、不思議な気持ちに襲われる。
ずいぶん温かく感じるが、遠くの山には雪が白い。
シエラ・ネバタの山脈だろう。
シエラ・ネバタの最高峰は、3,400mを越えるらしい。
われわれ旅行者には温かいが、地元の人は「寒い、寒い」と言っている。
グラナダは、標高700mくらいだから、夏は涼しく感じるようだ。
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