2007/12/30 - 2008/01/04
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azianokazeさん
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元日のプノンペン郊外遺跡めぐりもようやく最後。
ワット・タ・プロームと隣接するワット・ジェイポーです。
朝7時に出発したのですが、すっかり日が暮れてきました。
案内は日本語ガイドのバンタさんです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 航空会社
- 上海航空
-
日が相当に傾いて夕暮れも近くなった頃、ようやくワット・タ・プロームに到着。
プノンペンからは南に35kmぐらい。
さすがにこの付近は道がいいので、日本と同じような時間感覚でOKです。
同名の有名な遺跡(木が遺跡の石を呑み込んでいくような様子が印象的な遺跡)がアンコールワット周辺にありますが、両方とも12世紀後半、ジャヤヴァルマン7世によるもの。
“歩き方”によると「規模はさほど大きくないが、ラテライトと砂岩で造られた、バラモン教と仏教の混合寺院」とのこと。
“バラモン教”と言っていますが、特別の意味はなくヒンドゥーを指していると思われます。 -
プノンペンが近いため、街の子供達も遊びに来ています。
やはり田舎に比べると垢抜けています。 -
こちらは境内でハスの花や線香を売っている女の子。
彼女にいくらか訊ねると、他の子供達もわらわら寄ってきて、収拾がつかなくなりました。 -
まずは本堂に・・・と言うほど広い敷地ではありませんが。
入り口付近に石のレリーフが。 -
拡大すると・・・乳海攪拌のレリーフです。
アンコールワットの壁画やアンコールトムの入り口のものが有名です。
大蛇ナーガを引き合う神々と阿修羅、やがて海の泡から・・・ヒンドゥーの天地創造神話です。 -
中には仏像が祀られていますが、残念ながら首がありません。
内戦の混乱で、不届き者が持ち去ったとか。
今頃は仏罰があたっていると思います。
バンタさんの話ではカンボジア南海岸に大規模な石油・天然ガスが埋蔵されていることがわかったとか。
(帰国後確認したところ事実で、日本を含めた各国が食指をのばしているようです。)
近年急速な経済成長を遂げているカンボジアにあらたな可能性が出てきました。
「でもね、石油みたいな資源がみつかると、その利権をめぐって内部の争い、外国の介入、うまくやらないと大変なことになるよ。また内戦になるよ。アフリカの内戦国は資源のせいで争っているところが多いから。」
「わかっています。ナイジェリアみたいにはなりたくないですから。争うぐらいなら資源なんてないほうがいいです。みんな心配しています。」
カンボジア青年がナイジェリアの内紛を知っているとは、正直思っていませんでした。
こういう青年が多くいるようなら、カンボジアの明日は明るいといえるでしょう。 -
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竹琴の音色が雰囲気を高めます・・・と言いたいところですが、乾期に珍しく雨粒がパラパラと落ちてきて、「やばい、写真撮れるかな・・・」なんて考えていたので、どんな音色だったか全く記憶にありません。
雨の方は幸い傘もいらない程度ですみました。 -
入り口頭上に彫られた涅槃仏。
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こちらはヴィシュヌ神。
混合寺院ですから。
“ありがたいものなら何でも取り入れてしまえ”という“おおらかさ”と言うか、“いいかげんさ”と言うか、好きです。
日本人も、クリスマスのあと大晦日にお寺で除夜の鐘ついて、元旦に神社に初詣するという無節操極まりない民族ですから。 -
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壁にはデバターが彫られています。
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足しか残っていません。
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すぐ隣にワット・ジェイポーがあります。
ポーというのは女性の名前。(ジェイは“おばさん”、タは“おじさん”ぐらいの意味とかバンタさんが言っていたような・・・)
プローム王のお母さんで、この寺を建てた方です。
プロームとジャヤヴァルマン7世の関係は・・・わかりません。
この寺には面白い伝説があります。
バンタさんに聞いて感激したのですが、あとで“歩き方”にも載っているのに気づきました。
「昔、アンコールから王様がこの地へ遊びに来て、美しい娘ジェイポーを見初めます。ジェイポーは妊娠しましたが、王様はアンコールに戻ることになります。別れに指輪を渡します。やがてジェイポーは男の子プロームを産みますが、父親のことは秘密にしていました。しかし、成長するプロームに出生の秘密を打ち明け指輪を渡します。プロームは指輪を持ってアンコールの父のもとへ行きます。王様は指輪を見て自分の子供とわかり、プロームを王にとりたてます。プローム王は故郷にもどってきます。そこでなぜか若く美しいままの自分の母に合い、母と知らずに求婚します。(このあたりが“どうして気づかないの?”というところですが、伝説ですから・・・) -
困ったジェイポーは「どちらが早くお寺をつくるか競争して、もしあなたが勝ったら結婚しましょう。」と申し出ます。二組のチームはお寺をつくります。夜中にポーは灯りをともした気球をあげます。(バンタさんバージョンでは、竹の子のさきに灯りをつるす・・・となります。)それを見たプローム王チームは“明けの明星”と思い込み作業を中止します。このため作業を続けたジェイポーが勝ったそうです。その後、プローム王はジェイポーが生母であることに気づくことになります。
そして、そのジェイポーがそのときつくったお寺がこのワット・ジェイポーだそうです。」
(写真はワット・ジェイポーのレリーフ) -
生母と関係を持ちそうになる・・・というのはギリシア神話のオイディプスも連想させますが、むこうが徹底的な悲劇なのに対して、ジェイポーとプロームはどこかのどかです。
写真はワット・ジェイポーのご本尊。 -
ふたつのお寺のすぐ近くはトンレバティ湖。
湖畔には何百もの涼み小屋がつくられています。
休日になるとプノンペンから大勢の市民がやってくるそうで、5000リエル(約150円)で1日借りられるそうです。
若い人たちの格好のデートスポットだそうです。
食べ物も近くの店から出前を取れますが、ぼったくりが多く、トラブルが多発しているとか。
まあ、女の子の手前、値段も確認せずに頼むお馬鹿な男が多いのでしょう。 -
小屋の中にはハンモックも。
若い男女のことですから、なんと言いますか・・・周囲を布で覆っていろいろといたす者もでる訳で・・・。
私は“別にいいじゃないか、水に落ちさえしなければ”と思うのですが、無粋な管理者側は“けしからん”ということで、そのような内部が見えないようにする行為は禁止されたそうです。
日本のように自分の部屋があるとか、街にホテルがあるとか・・・そういう国ではありませんので、カンボジアだけでなく途上国の若い人達は恋を語らう場所に苦労しています。
ホーチミンなどでは仕方なく、あてもなくバイクで二人走り回っています。
さて、元日遺跡めぐりもようやく終了。
ホテルに帰る頃には真っ暗になっていました。
次編はゲージツの薫り高く国立博物館や伝統芸能をご紹介する予定です。
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