2007/03/21 - 2007/03/25
204位(同エリア244件中)
瑞樹さん
阿里山森林鐵路をゴトゴト上っていきます。
獨立山→梨園寮→交力坪→水社寮→奮起湖→多林→屏遮那→十字路→二萬平→第一分道→神木→阿里山まで。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道
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獨立山螺旋路線を辿る紅白の登山列車。平地線を走っていたような速度はなく、地道に山を進んでいく。樟腦寮を過ぎて数分、車窓からはこんな風景が。竹崎にも森林公園があったけれど、ここは?
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もしや「獨立山登山健康歩道」かな?凡そ5,000公尺(m)あり、道中平均14度の勾配だそう。
いいね〜森の中歩くの大好き!歩いてみたいなぁ。ここから5分で獨立山駅へ到着。 -
もう海抜741m。嘉義から27.2km。
この駅の前後に第9隧道と第10隧道がある。獨立山を登る第10隧道は煉瓦造りの珍しいもので、126mあり、崩落防止の為に鋼鉄とコンクリートで補強されているそう。 -
この駅で下車したのか、家族連れが歩いて行く。ん〜山には霧がかかり、いかにも登山列車。そういえば、私たちの乗る車両は皆台湾の方々ばかりだった。
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獨立山から第12隧道を過ぎて、29?地点は海抜800m、ここが熱帯林と暖帯林(亜熱帯)の境界。
熱帯森林には竜眼、ソウシジュ(アカシア)、栗、ライチ、オレンジ、枇杷など、暖帯森林には日本ヒマラヤスギ、中国モミ、楠、烏心石(って何だろう?)などの木々が見られるそうだ。
螺旋を描く線路は三重に回り、最後は8の字型に折り返している。車窓からは、スペースマウンテンの如く遙か下に、自分たちが通ってきた線路が見えた。こうしてみると、随分登ってきたな〜。 -
続いて、海抜904公尺の梨園寮に到着。日本人がこうして開発する以前から、ここで生活する人々も居た。かつては駅名と同じ名前の、梨園寮という集落があったそうだ。そこで暮らす彼らは、太興巌と呼ばれる廟で観世音菩薩を祀っているそう。銘茶と名高い、阿里山高山茶の栽培もこの付近。
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前の車両を撮ってみた。窓の角度で、この列車がどれだけ揺れているか伝わるかな〜?席を立って写真を撮ったりしていると、結構アブナイんだな。
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スパイラルが終わっても、なおぐぐぐッと登って行く阿里山森林列車。当時、道なき道を切り開いていったってスゴイなぁ。山の中をどんどん進んでいく…ワクワク。
この紅白のボディ、もしかして"日本の色"を使っているのかな〜?考えすぎ? -
そうこうする内に、15:09交力坪駅へ到着。海抜997m。もう少しで1,000公尺だ!機関車の交換はここで行われたそう。
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次の交力坪駅と水社寮駅は仁寿村の中にあり、未だ手付かず豊かな自然を有するところ。雲潭瀑布をはじめ魅力的な景勝地があり、また四大天王山歩道や石盤龍山歩道といった本格的な登山歩道も整備されているそうだ。しかしこの森林鉄道は一日一本、レジャー期の週末に一本増発されるくらいだから、車で来るか、のんびり遊ぶしかないのかな?
まだ真っ昼間だと云うのに、この暗さ。山だなぁ。 -
この駅の北東には、瑞里というそれはそれは風光明媚なところがあるらしい。山々から眺める雲海、台湾の人も好きな?日の出、多くの滝、そして緑豊かな自然。春先には梅やすもも、桃、梨、山桜などが咲き乱れることでも有名らしい。かつては阿里山方面に開拓を試みた、漢人系住民の拠点だったとか。
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そして、海抜1186公尺、水社寮駅へ到着。瑞里の更に北側には、瑞峯というこちらもまた豊かな自然が広がる地区がある。どちらも年中、蛍火虫(蛍)鑑賞が楽しめるそう。阿里山は蛍の種類も豊富だそうだ。
こんなに自然が残されているなんて…日本があのまま統治していたらどうなっていただろう…。 -
林業で名を馳せた阿里山鉄道沿線で最も栄えたのは、奮起湖という駅。
ここはスイッチバックで運転する鉄道の上下線が交差する地点で、当時、嘉義の街から阿里山へと向かう列車は、お昼前にここに停車していた。私たちの乗る5次は違うけれど、朝嘉義を出発するもう一本の211次は11時過ぎに着く。 -
今ではコンビニの看板も見えるけれど、当時はその乗客目当てに食堂を開業する人も居た。更にそれが弁当になり、当初は食べ終わったら返す金属だったのが薄い木で作られた弁当箱となり、一日に2,000食も売り上げたこともあるほど、人気になった。
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奮起湖は、そんな「奮起湖弁当」でも有名なところ。店の看板に「鐵路便當」って書いてある。あ、弁当の「べん」が便利の「便」なんだ。
15:44、奮起湖車站に到着。海拔1403公尺、嘉義から45.8公里。阿里山森林鐵路の中では最も大きな駅。 -
別に昼食を摂る訳ではないけれど、10分ほど停車するのでちょっと下車。
列車から降りた人や、そうでない観光客も沢山。奮起湖は三方を山に囲まれた盆地で、瓜や、孟宗竹、台湾杉の産地。台湾杉は、成長が早く材質も良く、加工しやすいので建築用に利用されるそう。 -
車庫にはシェイ式蒸気機関車が保存されている。私たちは帰りに奮起湖に立ち寄る事になっているから、どんな街か楽しみ。
さて〜阿里山までもう一息! -
再び列車に乗って席に着くこと数分。
私たちの前の席に座っている、ちょっと上品目なご夫婦がお餅をお裾分けして下さった。先ほどの停車中に、美味しそうなお餅を持った売り子さんが乗り込んできたが、それを買われたらしい。一パック6つ入り位だったみたいだから、それを分けて下さったのだろう。
早速頂く。素朴な味で美味しいわ〜日本で言えば蓬餅みたいな感じ。謝謝! -
前に座るご夫婦が、何故私たちにお餅を分けて下さったか…そりゃ勿論席が近いという事もあるだろうが、私たちが日本人だったからだろう。外国に行って、「日本人」だから良い印象を持たれることは多々あるが、その理由の大半は日本人が作り出してきた「モノ」に対してだと思う。
以前テレビ番組で聞いた台湾の人のことば…「中国人に比べて、(統治下の)日本人は厳しかったけれど、礼儀正しかったし色々なもの(教育など)を与えてくれた。」…今の日本はその頃の良さを失いつつある。歯止めがきかない位に、澱んでいる。 -
この鉄道を造るにしたって、台湾の人達をこき使ったんじゃないかな…そう思うと複雑。
まぁそんな心中とは関係なく、長いトンネルを通って、まだまだ進む。ところで今更ながら、この鉄道のもうひとつの特徴が、このゲージ。762mmのナローゲージ。車内の写真を見ても2+1の座席で分かると思うけれど、JR在来線は1,067mm、日本の新幹線は1,435mmだからその幅の狭さは珍しい。 -
海抜1,516公尺の多林、同じく1,594公尺の十字路、1,711公尺の屏遮那を通過すると、海拔1,800公尺の表示があり、ここで暖帶林、温帶林の境目となる。
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16:32、第一分道站に到着。海抜1,827公尺。登ってきたなぁ。ここで、一回目のスイッチバック。今迄は推進式だったのがここから暫くは、機関車が客車を引き上げて行く。
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第一分道から温帯林に入り、11分で二萬平站へ到着〜。ここは丁度海抜2,000公尺。ここにも三角線があるらしい。
途中までは熱帯植物園みたいだったのが、ここまで来ると上へ上へと真っ直ぐ伸びる木々が多くなり、日本の山道の風景と似てきた。 -
この駅の直ぐ近くに阿里山青年活動中心があり、そこから阿里山森林鐵路を観に来た人たちが沢山居た。
二萬平から結構な急勾配を登り、第三分道である神木站で三回目のスイッチバック、再び機関車が客車を牽引、海抜2,138公尺。 -
この神木は明日じっくり目にすることとなるのだが、推定樹齢 3,000年以上、樹高55公尺、胸圍23公尺もあった立派な古木。1906年11月に日本人技師によって発見され、その偉大なる姿から「阿里山神木」という名が付いたとか。残念なことに1956年の落雷、1997年の豪雨によって被害を受け阿里山森林鐵路の線路上に倒れてしまい、安全の為に切り倒されてしまった。
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この阿里山森林鐵路が当初運んでいた台湾檜は、当然のこと日本へ持ち帰られた。
その姿は、橿原神宮の神門と外拝殿、靖国神社の神門、 東大寺大仏殿の垂木などに今でも見られる。 かつては明治神宮の鳥居にも使われていたけれど、1966年7月22日の落雷で破損し、現在大宮氷川神社の鳥居として第二の人生(樹生?)を送っているらしい。 -
ちょっと陽が射して来た。明日は晴れるといいな〜!朝だけでよいから、晴れるといいな〜。
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16:57、とうとう阿里山站に到着!凡そ3時間半に亘る阿里山森林鐵路の旅も、終わりとなってしまった。着いた喜びと、終わってしまった寂しさ半々。
なんか、提灯が下がっているのが台湾だわね。駅名を表示している木の看板も、"森林鐵路"だなぁ。列車に乗っていた人たちは、一気にホームに溢れている。 -
駅から外はもう阿里山國家森林遊楽区だから、駅を出るのにはこの森林公園の入場券を提示しないといけない。これには保険料も含まれていて、全票150元。裏には、注意事項と公園の地図が書いてある。
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これは登ってきた電車だったかな?
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阿里山名物の雲海!陽も落ち始めるここに来て、僅かに青空が覗いて来た。
むむ〜このまま明日の朝まで晴れるといいな♪ -
ホームにはこんな案内板もあった。
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やっぱり、列車の旅っていいな〜。今はバスの方がここまで来るのに早いけれど、やはり鉄道の乗ってやってくるのはなんだか情緒があるよね。
バスだとただ移動するだけだけれど、列車だとちょっとアトラクションめいているというか。 -
とうとう阿里山森林鐵路とお別れです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 練馬の材木屋さん 2009/06/24 09:28:35
- 参りました降参です
- 178%充分に阿里山を満喫されたようで、我々も中に肉餡の入っているその餅を噴水鶏肉飯で出会った台北からの観光の方に差し入れて頂いたのです。
我々は人数ばかりの衆愚ですので、瑞樹様のように濃くはみてきませんでした、ただあの龍がうじゃうじゃの三重塔は、ゴミ燃やしの焼却炉です、
台湾人はすごいこと考えますね。突然に失礼しました。
- 瑞樹さん からの返信 2009/07/01 12:29:23
- RE: 参りました降参です
- メッセージありがとうございます!お返事遅くなりました〜。
阿里山、満喫しました〜!季節によって、色々と風景も変わり何度行ってもよさそうなところですよね。
私が台湾の方に頂いたのは蓬餅のようなもので、中には甘い餡が入っていました。美味しかったです。肉餡の入ったものは…なんでしょう?
しかししかし、龍の三重塔は、なんと焼却炉でしたか!そうとは思いもよりませんでした…。これでひとつ謎が解けました。わざわざありがとうございました〜!
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