ベストスペイン！11日間ツアー旅行（2000年）／4～5日目（トレド、グラナダ）

2000/08/07 - 2000/08/08

スペインのツアー旅行４日目。今日は３泊したマドリッドを出発し、バスで南下しながらトレド、コンスエグラに立ち寄ってアルハンブラ宮殿のあるグラナダへ向かいます。
実はこのツアーを選んだ理由のひとつが、この日の予定にあるコンスエグラに寄ること。パンフレットで見た、荒涼とした丘の上に並ぶいくつもの風車の風景にビビッときたんだなー。うーん、とっても楽しみーー！！・・・だったのにぃ（泣）


◆ツアーコース◆

　【０日目】千歳空港 → 関西空港（全日空ゲートタワーホテル大阪泊）
　【１日目】関西空港 → アムステルダム → マドリッド（マドリッド／ホテル ミンダナオ泊）
　【２日目】半日マドリッドツアー観光＆半日自由行動（マドリッド／ホテル ミンダナオ泊）
　【３日目】マドリッド → アビラ → セゴビア → マドリッド（マドリッド／ホテル ミンダナオ泊）
★【４日目】マドリッド → トレド → コンスエグラ → グラナダ（グラナダ／ホテル ラリー泊）
☆【５日目】グラナダ → コルドバ（コルドバ／ホテル エスペリア コルドバ泊）
　【６日目】コルドバ → セビリア（セビリア／ホテル メリア レプレロス泊）
　【７日目】セビリア → ロンダ → ミハス → マラガ（マラガ／ホテル ラリオス泊）
　【８日目】マラガ → バルセロナ（バルセロナ／ホテル ダービー泊）
　【９日目】一日バルセロナで自由行動（バルセロナ／ホテル ダービー泊）
　【10＆11日目】バルセロナ → アムステルダム → 関西空港 → 千歳空港

エリア グラナダ(スペイン)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

マドリッドの南、約70キロにあるトレドに到着。
バスを降りて城壁に囲まれた街に入ります。
石の壁で囲まれた道が続いています。道も入り組んでるし、はぐれたら迷子になりそー。

おっ！突然、細い路地の向こうに立派な建物が！！
こちらカテドラル。つまり大聖堂かな？近くまで行ってみましょう。

カテドラルの近くに来ました。おお、大きくて立派だなぁ。とてもカメラに全景なんて入れられません。しかも逆光になっちゃったし・・・で、ここには入ったんだっけ？・・・またもや覚えてない（悲）

このあとツアーはサント・トメ教会へ。
有名な（らしい）エル・グレコの「オルガス伯の埋葬」という絵画を鑑賞しました。ええ、これはちょっと覚えてます。説明を聞いたことも覚えています。でも、やっぱし豚に真珠、ふみこにエル・グレコってとこでしょうか？（自棄）

そんなわけでトレドの全景。中央に尖がっているのがカテドラル。遠くから見ても大きいな。

トレドの街は川と丘に囲まれていて街全体を見た時の景観がとっても美しかった。もう少し上から撮った写真とかだと全体を写すことができるので、その美しさが伝えられると思うのだけど、ツアーバスだとそんな場所まではなかなか行かないのね。

ということで、例えエル・グレコの画は覚えていなくても、トレドの街の全体の風景は私の心に焼きついてますよぉ。

トレドで昼食を取った後、バスはラ・マンチャ地方をドライブです。バスから見える景色もラ・マンチャっぽくなってまいりました。

そしてバスはコンスエグラへ・・・あっ、丘の上に風車がいくつも並んでる！あそこに行くのね？わーい！

大きな道を曲がり丘を登り始めるバス・・・と、丘に登る途中でなぜかバス停止。運転手さんが何やら試行錯誤している。何となくだけど、ギアが入らない音がするような。
そして２〜３分後、運転手さんは添乗員さんと二言三言話したあとで、バスをバックさせて大きな道路に戻ってしまった。えーっ、どうなるの？

添乗員さん「はい、あの丘がコンスエグラの風車群です。下車してご覧ください。」

っつーことでこちらがコンスエグラの丘。
・・・あのー、これで終わりっすかー？納得できん。ええ、ここで黙って引き下がる私ではないですよぉ。

私「あのー、コンスエグラの風車の観光は、こうやって遠くから見ることになっているんですか？」
添乗員さん「・・・ええ、そうですね。」
私「あー・・・。そーですかあ・・・。」

そして数分後、バスは南に向かってコンスエグラを後に出発したのでした。

・・・って、おいおいおい、私がそれで納得すると思ってんのか？え？私はここに寄るっていうからこのツアーを選んでんだぞ？（←ブラック全開）
早速次の休憩場所で、同じツアーの他のバスに乗っていた人を捕まえる。

私「すみませーん。コンスエグラの丘の上に行きました？」
ご夫婦「（？）ええ、行きましたよ。」
私「風車とかも近くで見れましたか？」
ご夫婦「（？？）ええ、見ましたよ。」

かーーーっ！やっぱりぃ。

いやね、旅にトラブルはつきものだと思うので、バスにトラブルが出ちゃったから行けないっていうのは仕方がないと思うのね。でも、それを添乗員さんが参加者に誠意をもって説明しなかったことには全く納得できない。ということで、ツアー最終日のアンケートにしっかりとクレーム書きましたけどね。もちろんその後、特にお詫びもなかったですけどー。

と書きながら、逆の立場の時に自分はどうかなって考えてみた。今の自分は都合の悪いことが起こった時でもお客さまに誠意を持って対応できてるかなって。・・・えーと、、、うん、たぶん及第点だ（汗）よし、これからもがんばろ♪

トイレ休憩の建物の裏に行ってみる。
荒れた荒野の中にオリーブ畑（もしかしたらブドウかも）が広がっていました。

この後、バスはシエラ・ネバダ山脈を見ながら南へ。しかし私はというとグラナダに着くまで爆睡・・・。ただ、ふと目を覚ました時、非常にダイナミックな渓谷の中を走っていたのを見たような気がする。あそこはいったいどの辺のなんていう場所だったのかなぁ。

グラナダに到着。
こちらはホテルの部屋から見た街並み。遠くの丘にあるのがアルハンブラ宮殿かな？明日行くぞ！！

夕食まで少し時間があったので、ホテルのすぐ近くにあった「エル・コステ・イングレス」に行ってみました。添乗員さんが「ダイエーみたいなところです」と言っていたので入りやすいかな？と思って。
ここで旦那が向かったのはなぜか電気製品売り場。そしていろいろ見て悩んでる。

旦那「日本製がない。韓国製ばっかりだ。なぜだ？」

その後旦那なりに考えて結論を出して納得した模様。よかったですね。

夕食後。街に出ることもちょっと考えたけれど、治安がよくないという話も聞くし、スペイン語はもちろん英語ですらろくに話せないため、おとなしく部屋に戻って二人で本日の反省会を実施しました。とりあえず添乗員さんへのグチ大会？（笑）

旦那「なんかさぁ、今回のツアー、ちょっとがっかりだよな。」
私「うん。トラブルならトラブルだって正直に言ってくれればそれでいいのにねえ。」
旦那「あーあ、気分わるいなー。」

そんなわけで、ツアー４日目はたった一つの出来事のために散々な感想で幕を閉じたのでした。

しかし、このあとの日程で、アンダルシアの青い空はやさぐれた私たちの心をハッピーにさせていくわけです。

がっかりだった日から一夜明けて。
今日はスペイン旅行のハイライトのひとつ、アルハンブラ宮殿の観光です。

スペインのツアーでは必ず現地の人が同行しなければならないというルールがあるらしく、マドリッドでもトレドでもその土地のスペイン人の方が同行していました。でも特に説明をしてくれるわけではなかったので、アルハンブラ宮殿の入口でスペイン人のおじさんが私たちのツアーと一緒に歩き始めた時も同じようなもんだと思い、

私「一緒に歩くだけで仕事になるならいいよねぇ。」
旦那「あーあ、俺も日本で外国人のツアーと一緒に歩くだけで生活してぇなあ。」
私「あはは、ホントだよねー。」

なんて、おじさんの少し後ろで毒舌トークしてたのですがー。
おじさんと添乗員さんの歩きが止まり、ツアー全員が集まったところでおじさんが話しだす。

おじさん「みなさん、こんにちは。今日は私がみなさんを宮殿にご案内します。よろしくお願いします。」

うぉー！日本語ペラペラか！！

で、おじさん、うちらを見てニッコリ笑った。
・・・絶対うちらの会話、聞こえてたな（苦笑）

いよいよ宮殿の中へ。

こちらはカルロス５世宮殿。
王宮の横にある宮殿で、アルハンブラ宮殿全体のイスラム建築の雰囲気と違って、ルネッサンス様式の宮殿だそうです。

・・・って、実はルネッサンス様式とかってよくわからん（笑）。海外に行く度に「○○様式」の基本知識くらい勉強しておけばよかったなあと思うのだけど、帰ってくるといつも「また今度」になっちゃいます・・・。

ここは、メスアールの中庭。

壁面の装飾がとにかく見事で、ただただ「ほぉぉぉ」と眺めてました。今思えば、壁の模様だけの写真でも撮っておけばよかったなあと少し後悔。

足元で、丸くかわいらしく水が湧いているのは噴水。
アルハンブラ宮殿内にはこのほかにも噴水がいくつも配置されているけれど、これらはシエラ・ネバダ山脈からの雪解け水を引いていて、建物の高低差を活かして自然のまま湧き出ているとか。いやー、エコだなあ。

こちらはアラヤネスの中庭。
水面がきれいに建物を映し出してます。
この水もきっとシエラ・ネバダ山脈からの水なんだろうなあ。

こちらはコマレスの塔から見た、世界遺産のアルバイシン地区。旧市街の中で最も古いイスラムの街並みが残っているそうです。

写真の右側に少しだけ見えている山の斜面には穴がたくさん空いていました。なんでも、ジプシーたちが住んでいた洞窟住宅だったとか。

ホントはこのアルバイシンの街並みを歩きたかったのだけれど、どの旅行ガイドを見ても「道に迷いやすく、治安もよくない」と書いているので、結局ここから見るだけにしました。
ああ、あっちから見たアルハンブラ宮殿はさぞかしきれいなんだろうなあ。

アルハンブラ宮殿といえばこちらのライオンの中庭。
・・・光具合のいい場所は混んでいたので、反対側に回って撮ったのだけど、逆光だった・・・。
写真ではわからないけれど、柱の装飾がそれはそれはきれいでした。

中央にいる12匹のかわいらしいライオンは水時計の役割を果たしているとか。
12匹で時計、というくらいだから、1時間おきに水が出るライオンが変わるのかな？だとしたらすごいなー。どんな仕掛けなんだろ。

こちらは、確か王宮からヘネラリフェ庭園に向かう途中の景色。
写っているのはたぶん王宮とアルバイシン地区。

こちらが花が咲くヘネラリフェ庭園のアセキアの中庭。花が咲いていてきれい。噴水も涼しげ。夏の離宮として建てられたそうです。

いやあ、アルハンブラ宮殿の美しさにすっかり上機嫌。昨日のことなんて、もう忘れちゃったよーん。

写真は今回のツアーバス。マラガまでよろしくね。
というわけで、アルハンブラ宮殿見学後はグラナダ市内のレストランで昼食を取り、コルドバに向けて出発です。

コルドバに向かう途中の休憩場所。
場所は覚えてないけれど、真っ青な空に白い建物。アンダルシア地方って感じだなぁ。

こちらは休憩場所前の道。
・・・こっちから来たんだっけ？こっちに行くんだっけ？覚えてないや。

こちらも同じ休憩場所。
とにかく日差しが強くて暑いので、バスもできるだけ日陰の近くに置くようにしているのかも。
確かにスペインは暑い。シエスタというお昼寝習慣も納得です。

さあ、バスはいよいよコルドバに向かいますよ。
コルドバかあ。どんな町なんだろう？

この旅行記へのコメント （2）

• waterlilyさん 2008/01/21 11:08:56

  楽しいご旅行ですね♪

  ふみこさん、こんにちは。
  
  ドイツ、スイス、スペインの旅行記、どの旅行記もふみこさんとご主人様とのやり取りがとても楽しくて、最後までニコニコ笑顔になったまま、楽しく拝見させて頂きました(*^_^*)
  こんなに明るいお二人のご旅行、本当に楽しいでしょうね〜♪
  もしもご一緒させて頂いたら、笑いが止まらないhappyな旅になること間違いなしですね！
  
  スイスでの△△さんとの再会、広い世界・遠い海外でこんな偶然があるのですね。びっくりです(@_@)
  こんな確率ってすご〜く小さいですよね。読んでいる私もびっくりですが、ご主人様はもっとびっくりなさったことでしょうね。
  
  スペインのコンスエグラは本当に残念でしたね〜。
  私も風車を見るのが長年の夢でしたので、もしもこんな結果になったらしばらく立ち直れなくなりそうです。でも、前向きなふみこさん、すぐに次を楽しまれて良かったです。
  アルハンブラ宮殿のツアーガイドさんのエピソードも面白くて、パソコンの前で思わず声を出して笑ってしまいました。
  そして！宮殿の中庭でのお写真のふみこさんのお美しいこと！！
  宮殿よりそちらの方に目が行ってしまいました(^_^;)
  ふみこさん、美人さんですね〜！
  何だか、旅行記と関係のない感想ばかり書いてしまって申し訳ありませんm(__)m
  
  ふみこさんのコメントが本当に楽しくて、惹きこまれて拝読しました。
  楽しいひとときをありがとうございました(*^_^*)
  

  ふみこさん からの返信 2008/01/24 00:48:04

  RE: 楽しいご旅行ですね♪

  waterlilyさん、こんにちは！
  
  ご訪問＆書き込みありがとうございます。うれしいです♪
  きっと投票もしていただいたのですね。ありがとうございます〜。
  
  > スペインのコンスエグラは本当に残念でしたね〜。
  
  ホントに悔しかった〜〜（泣）
  でもスペインは他にも魅力がいっぱいだったおかげで、コンスエグラのこともすぐに「ま、しかたないか！」と思えることができました。
  
  > 宮殿よりそちらの方に目が行ってしまいました(^_^;)
  
  お、そうですか？？？ありがとうございます(*^^*)
  「目を消すと、なぜかきれいに見えるマジック」を使っておいてよかったなぁ（笑）
  
  スペイン旅行記、のんびり気長に続きを作っていくつもりなので、よかったらまたいらしてくださいませ。
  waterlilyさんのところにもまた癒されに行きますね♪