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宮之浦岳~縄文杉への縦走。<br />2日目の夕方、遂に「縄文杉」に対峙する・・<br />

宮之浦岳・縄文杉縦走?「縄文杉~ウィルソン株」

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2007/11/09 - 2007/11/11

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mureneko

murenekoさん

宮之浦岳~縄文杉への縦走。
2日目の夕方、遂に「縄文杉」に対峙する・・

  •  高塚小屋から縄文杉まで10分。小屋に荷物を置き、縄文杉に会いに行く。朝〜昼は一日何百人も見に来て大渋滞となる縄文杉であるが、日帰り登山者は、13時頃には縄文杉を折り返さないと帰れなくなってしまうため、小屋泊まりの人くらいしかいないはず。小屋泊まりにしても、ここから1時間かかる新高塚小屋までの距離を考えると、この時間ではほとんどいないだろう。

     高塚小屋から縄文杉まで10分。小屋に荷物を置き、縄文杉に会いに行く。朝〜昼は一日何百人も見に来て大渋滞となる縄文杉であるが、日帰り登山者は、13時頃には縄文杉を折り返さないと帰れなくなってしまうため、小屋泊まりの人くらいしかいないはず。小屋泊まりにしても、ここから1時間かかる新高塚小屋までの距離を考えると、この時間ではほとんどいないだろう。

  •  いよいよ、誰もいない縄文杉へ・・と思ったら、縄文杉の前に男性一人と女性三人の若者四人パーティがいた。「高塚小屋には何人くらいいましたか?」と聞かれたので「5人です」と答えると、小屋の方に向かっていった。<br /> こうして、縄文杉に一対一の対面。弥生杉や紀元杉など、でかい屋久杉はいくつも見てきたが、やはり、こいつは別格本山。8〜10時間は歩かないと会えないのもあるのだろうが、「大ボス」としての風格を漂わせている。じっと見ていると、右側に何か人の横顔のような物も見えてくる。

     いよいよ、誰もいない縄文杉へ・・と思ったら、縄文杉の前に男性一人と女性三人の若者四人パーティがいた。「高塚小屋には何人くらいいましたか?」と聞かれたので「5人です」と答えると、小屋の方に向かっていった。
     こうして、縄文杉に一対一の対面。弥生杉や紀元杉など、でかい屋久杉はいくつも見てきたが、やはり、こいつは別格本山。8〜10時間は歩かないと会えないのもあるのだろうが、「大ボス」としての風格を漂わせている。じっと見ていると、右側に何か人の横顔のような物も見えてくる。

  •  途中、新高塚小屋に向かう男性が一人とやって来たが、それ以外は一人で、30分ほど縄文杉と対面。10時間かけて小屋まで来たご褒美を堪能する。<br /> 恩田陸の小説『黒と茶の幻想』のクライマックスに出てくる「逆さ杉」を探そうとしたが、薄暗くなってきたのでタイムアウト。というか、こけないように下を向いて探していたが、上を見ないといけないんだよね・・。

     途中、新高塚小屋に向かう男性が一人とやって来たが、それ以外は一人で、30分ほど縄文杉と対面。10時間かけて小屋まで来たご褒美を堪能する。
     恩田陸の小説『黒と茶の幻想』のクライマックスに出てくる「逆さ杉」を探そうとしたが、薄暗くなってきたのでタイムアウト。というか、こけないように下を向いて探していたが、上を見ないといけないんだよね・・。

  •  高塚小屋に戻る。おっさん4人は地元の作業員さんぽい方々で、何かの作業で数日泊まっているらしい。 高塚小屋に泊まることにしたらしい男1、女3の羨ましいパーティは、縄文杉の前でディナーを取るらしく、ヘッドランプをつけて出て行った。<br /> 今日の夜ご飯はサバ味噌の缶詰とパン。明日は帰る日なので、朝飯と昼飯を弱冠残しておけば大丈夫だろうと、パンもガッツリ食べてしまい、食料を減らしてしまうが、これがあとで冷や汗の元となってしまう。<br /> おっさんによると、今の気温は7度。さむっ!!<br /> おっさん4人と、4人パーティ、さらに、新高塚小屋がいっぱいだったのか、暗くなってからこちらにやってきた単独登山の若者と9人で、小屋はほぼ満員状態。

     高塚小屋に戻る。おっさん4人は地元の作業員さんぽい方々で、何かの作業で数日泊まっているらしい。 高塚小屋に泊まることにしたらしい男1、女3の羨ましいパーティは、縄文杉の前でディナーを取るらしく、ヘッドランプをつけて出て行った。
     今日の夜ご飯はサバ味噌の缶詰とパン。明日は帰る日なので、朝飯と昼飯を弱冠残しておけば大丈夫だろうと、パンもガッツリ食べてしまい、食料を減らしてしまうが、これがあとで冷や汗の元となってしまう。
     おっさんによると、今の気温は7度。さむっ!!
     おっさん4人と、4人パーティ、さらに、新高塚小屋がいっぱいだったのか、暗くなってからこちらにやってきた単独登山の若者と9人で、小屋はほぼ満員状態。

  •  18時過ぎに真っ暗になるが、おっさん達は「20時まではお酒を飲ませてね」と1階で酒盛りを始める。<br /> 特に眠くもないので、寝袋にくるまってボーっとしていたが、次第におっさん達の話が「屋久島で遭遇した怪奇現象」の話題となり、これが誰かを怖がらせようと言っている話じゃなくて、おっさんの仲間内で本気で話している正真正銘の怪談だけに、ガチで怖い(笑)<br /> 耳をふさいで聴こえないようにしようとするも、こういう時に限って話が全部聞こえて来る。<br /> 屋久島の山で遭難して見つかっていない方はたくさんおられるので、そういう現象もあるんやろうなぁ・・とは思いつつ、基本的に、山中では一人でいるので、自分が遭遇したらと思うとゾッとする・・。まぁ、山を歩いているときは、無事に山を降りる事だけを考えているので怖がっている暇はないのだけれど・・。

     18時過ぎに真っ暗になるが、おっさん達は「20時まではお酒を飲ませてね」と1階で酒盛りを始める。
     特に眠くもないので、寝袋にくるまってボーっとしていたが、次第におっさん達の話が「屋久島で遭遇した怪奇現象」の話題となり、これが誰かを怖がらせようと言っている話じゃなくて、おっさんの仲間内で本気で話している正真正銘の怪談だけに、ガチで怖い(笑)
     耳をふさいで聴こえないようにしようとするも、こういう時に限って話が全部聞こえて来る。
     屋久島の山で遭難して見つかっていない方はたくさんおられるので、そういう現象もあるんやろうなぁ・・とは思いつつ、基本的に、山中では一人でいるので、自分が遭遇したらと思うとゾッとする・・。まぁ、山を歩いているときは、無事に山を降りる事だけを考えているので怖がっている暇はないのだけれど・・。

  •  怪談も終わり、いつの間にか眠っていたが、夜中の2時過ぎに目が覚める。外は「ごおおーーーっ!!」と、ものすごい風雨の音。音だけ聞くと、大雨が降っている感じ。<br /><br /> お、大雨・・!?やばいっ!<br /> 下山しようと思っている「白谷雲水峡」方面は、川をいくつか越えるため、大雨の場合は増水して通れなくなる。こうなると、通常のトロッコ道を通って荒川登山口に降りるルートになるが、こちらだと、バスの時間の関係から、早朝に出発し、かつバスを降りてから、すぐにタクシーをつかまえて空港に向かわないと飛行機の時間に間に合わない。<br /> なにより、大雨の場合は、登山口に通じる道路が通行止めになるため、山から降りる手段がなくなる。<br /> 登山届を出しているため、通常ならば、下山予定から1日たてば捜索が始まってしまう・・これは道が通行止めになったならば、他にも同じような人が出てくる為、大丈夫だろうが、少なくとも、仕事を休むことを職場に連絡しないといけない・・。

     怪談も終わり、いつの間にか眠っていたが、夜中の2時過ぎに目が覚める。外は「ごおおーーーっ!!」と、ものすごい風雨の音。音だけ聞くと、大雨が降っている感じ。

     お、大雨・・!?やばいっ!
     下山しようと思っている「白谷雲水峡」方面は、川をいくつか越えるため、大雨の場合は増水して通れなくなる。こうなると、通常のトロッコ道を通って荒川登山口に降りるルートになるが、こちらだと、バスの時間の関係から、早朝に出発し、かつバスを降りてから、すぐにタクシーをつかまえて空港に向かわないと飛行機の時間に間に合わない。
     なにより、大雨の場合は、登山口に通じる道路が通行止めになるため、山から降りる手段がなくなる。
     登山届を出しているため、通常ならば、下山予定から1日たてば捜索が始まってしまう・・これは道が通行止めになったならば、他にも同じような人が出てくる為、大丈夫だろうが、少なくとも、仕事を休むことを職場に連絡しないといけない・・。

  •  しかし、このあたりは言うまでもなく、白谷雲水峡の入口にも荒川登山口の入口も携帯電話は通じないし、衆電話もないため、連絡手段がないのだ。このまま山を下りられないと、明日の仕事は無断欠勤となり、かなり面倒くさい事態になる事が想定される。<br /> 寝袋の中で、「雨よ、やめ、やめ〜!」と必死に願うも、「ごおおおお〜!!」っと、音は止まない。<br /> ビバークになった場合の事がグルグル頭を駆け巡る。あと1日ということで、昨日、食料もガッツリ食べてしまって、残りはパンが朝昼2食分と非常食のカロリーメイト3箱、チューブ練乳くらい。3日分の6食の食料でも、やや多めに入れたつもり重かったが、「非常食」という意味では全然足りなかった・・。

     しかし、このあたりは言うまでもなく、白谷雲水峡の入口にも荒川登山口の入口も携帯電話は通じないし、衆電話もないため、連絡手段がないのだ。このまま山を下りられないと、明日の仕事は無断欠勤となり、かなり面倒くさい事態になる事が想定される。
     寝袋の中で、「雨よ、やめ、やめ〜!」と必死に願うも、「ごおおおお〜!!」っと、音は止まない。
     ビバークになった場合の事がグルグル頭を駆け巡る。あと1日ということで、昨日、食料もガッツリ食べてしまって、残りはパンが朝昼2食分と非常食のカロリーメイト3箱、チューブ練乳くらい。3日分の6食の食料でも、やや多めに入れたつもり重かったが、「非常食」という意味では全然足りなかった・・。

  •  かなりのピンチで、もう仕事のことはすっ飛び、なんとか生きて今日中に山を降りることだけを考える。真っ暗闇の中でヘッドランプをつけ、地図と睨めっこ。レインコート上下に、靴下、靴にザックカバーと全身ゴアテックスで身を固めている為、雨は大丈夫だろうが・・。<br /> とりあえず、明るくなったら出発する事に。5時30分頃に、1階にいた単独行の若者が果敢に下山にチャレンジするも、数分たって、「霧で全く前が見えない・・」と帰ってきた・・。<br /><br />写真は「でかいナナフシ」。

     かなりのピンチで、もう仕事のことはすっ飛び、なんとか生きて今日中に山を降りることだけを考える。真っ暗闇の中でヘッドランプをつけ、地図と睨めっこ。レインコート上下に、靴下、靴にザックカバーと全身ゴアテックスで身を固めている為、雨は大丈夫だろうが・・。
     とりあえず、明るくなったら出発する事に。5時30分頃に、1階にいた単独行の若者が果敢に下山にチャレンジするも、数分たって、「霧で全く前が見えない・・」と帰ってきた・・。

    写真は「でかいナナフシ」。

  •  明るくなるのは6時30分頃。6時過ぎに意を決して外のトイレに出てみる・・と、「ごおおおお〜!!」っと音はすごいものの、雨はほとんど降っておらず、風の音がすごいだけだった。<br /> 元々、雨はほとんど降っておらず、風の音にぞ驚かれぬる・・だったのだ。これならなんとか下山できそうだ。<br /> やや明るくなってくると、単独行の若者は先に出発していった。<br /> 男1・女3のパーティは、宮之浦岳の方に行く予定らしいが、風が強いと登山道から吹き飛ばされないよう四つんばいで進む事もあるので、ゲンナリしていた。山小屋の管理もしているぽい地元おっさんは、「ここでこの風なら、上の方は雪かも・・」とさらに追い打ちをかける。<br /> 4人パーティの男性の方が「荒川登山口から降りるより、白谷雲水峡の方が絶対いいですよ」と言ってくれたのを最後の後押しに、やや距離のある「白谷雲水峡」から降りることを決定。

     明るくなるのは6時30分頃。6時過ぎに意を決して外のトイレに出てみる・・と、「ごおおおお〜!!」っと音はすごいものの、雨はほとんど降っておらず、風の音がすごいだけだった。
     元々、雨はほとんど降っておらず、風の音にぞ驚かれぬる・・だったのだ。これならなんとか下山できそうだ。
     やや明るくなってくると、単独行の若者は先に出発していった。
     男1・女3のパーティは、宮之浦岳の方に行く予定らしいが、風が強いと登山道から吹き飛ばされないよう四つんばいで進む事もあるので、ゲンナリしていた。山小屋の管理もしているぽい地元おっさんは、「ここでこの風なら、上の方は雪かも・・」とさらに追い打ちをかける。
     4人パーティの男性の方が「荒川登山口から降りるより、白谷雲水峡の方が絶対いいですよ」と言ってくれたのを最後の後押しに、やや距離のある「白谷雲水峡」から降りることを決定。

  •  6時30分、まだ霧がかっているものの、出発することに。縄文杉の所まで来ると、風の音は全く聞こえなくなった。10分しか降りてきていないのに・・。<br /> 早朝の縄文杉と一対一の対面。これも小屋泊まりにしかできない貴重な経験だ。<br /> 「またいつか来るから・・」と縄文杉に別れを告げ、先を急ぐ。

     6時30分、まだ霧がかっているものの、出発することに。縄文杉の所まで来ると、風の音は全く聞こえなくなった。10分しか降りてきていないのに・・。
     早朝の縄文杉と一対一の対面。これも小屋泊まりにしかできない貴重な経験だ。
     「またいつか来るから・・」と縄文杉に別れを告げ、先を急ぐ。

  • 20分ほど行くと、夫婦杉に到着。<br /><br />「夫杉」樹高22.9m<br />樹高:1500年<br /><br />「妻杉」樹高25.5m<br />樹齢:2000年

    20分ほど行くと、夫婦杉に到着。

    「夫杉」樹高22.9m
    樹高:1500年

    「妻杉」樹高25.5m
    樹齢:2000年

  •  寄生した?枝が手を繋いでいるように見えることから、「夫婦杉」と言うんだそう。<br /> なんか、いいなぁ・・。<br /><br /> ちなみに、右のデカイ方が妻らしい(笑)

     寄生した?枝が手を繋いでいるように見えることから、「夫婦杉」と言うんだそう。
     なんか、いいなぁ・・。

     ちなみに、右のデカイ方が妻らしい(笑)

  • 「大王杉」<br /><br />樹高 24.7m <br />樹齢 3000年<br /><br />

    「大王杉」

    樹高 24.7m
    樹齢 3000年

  • 「大王杉」は、縄文杉が発見されるまでは、屋久島最大の杉とされていたらしい。<br /> <br /> 少し行ったところに映画『いま、会いにゆきます』で佑二が傘を差して後ろを向いているポスターに使われた場所があるらしかったが、逆向きに進んでいたのもあって気づかなかった・・残念。

    「大王杉」は、縄文杉が発見されるまでは、屋久島最大の杉とされていたらしい。
     
     少し行ったところに映画『いま、会いにゆきます』で佑二が傘を差して後ろを向いているポスターに使われた場所があるらしかったが、逆向きに進んでいたのもあって気づかなかった・・残念。

  • 「ウィルソン株」<br /><br />胸高周囲 13.8m(切株)<br />樹齢 3000年・・だった<br /><br /> 1586(天正14)年、豊臣秀吉の命により大坂城築城の為(京都の方広寺建立の為という説もある)に切られたと言われています

    「ウィルソン株」

    胸高周囲 13.8m(切株)
    樹齢 3000年・・だった

     1586(天正14)年、豊臣秀吉の命により大坂城築城の為(京都の方広寺建立の為という説もある)に切られたと言われています

  •  1914年にアメリカのアーネスト・ウィルソン博士が世界に紹介したことから名前が付いたそうです。<br /> もし、スーパー博士という人が発見していたら「スーパー株」・・<br />

     1914年にアメリカのアーネスト・ウィルソン博士が世界に紹介したことから名前が付いたそうです。
     もし、スーパー博士という人が発見していたら「スーパー株」・・

  •  切り株の中に入ることもできる。祠が祀られており、「三岳」がお供えされている。<br /> 中は10畳ほどあり、かなり広い。

     切り株の中に入ることもできる。祠が祀られており、「三岳」がお供えされている。
     中は10畳ほどあり、かなり広い。

  •  切り株の中には湧き水も湧いている。<br /> ハート型の空間があるという事で上を見ながら探すが、なかなか見付からない。あの小さいのは違うっぽいし・・。

     切り株の中には湧き水も湧いている。
     ハート型の空間があるという事で上を見ながら探すが、なかなか見付からない。あの小さいのは違うっぽいし・・。

  •  あちらこちらで上を見上げて、ようやくハート型を発見(少し角度が違うっぽいけど)。<br /> 祠が自分の右前に来るところを目一杯後ろまで下がって、しゃがんだあたり?

     あちらこちらで上を見上げて、ようやくハート型を発見(少し角度が違うっぽいけど)。
     祠が自分の右前に来るところを目一杯後ろまで下がって、しゃがんだあたり?

  •  いつか恋人を縄文杉に連れてきて、ここで愛を語ろう(笑)と心に決める(妄想)。<br /> この後、夫婦杉を見ながら、「あんな風になりたいね」と言って、その後、縄文杉でガツンと・・って意味わからん(笑)

     いつか恋人を縄文杉に連れてきて、ここで愛を語ろう(笑)と心に決める(妄想)。
     この後、夫婦杉を見ながら、「あんな風になりたいね」と言って、その後、縄文杉でガツンと・・って意味わからん(笑)

  •  木のうろ(穴)を覗き込んでいると、中に手紙が入っていたりしないかな、なんて思ってしまう。昔、読んだ中村航の小説(『ハミングライフ』)に、木のうろに隠した手紙のやり取りで恋が芽生える話があったのだ。<br /><br /><br />「今度こそ始まったのだろうか、と私は思った。だけど本当のことを言うと、その疑問は全然しっくりきてしなかった。多分、猫に誘われてウロをのぞき込んだときから、私たちは始まっていた。そうとしか思えなかった。だって本当は告白なんかより、木のウロに手紙を隠すことや、それを見つけ出すことのほうが、ずっとずっと難しいのだ。始めようと思って始められることなんてないのかもしれない。だけど実際にはそれよりちょっと前に、何かは始まっている。」<br /><br />〜中村航『ハミングライフ』〜

     木のうろ(穴)を覗き込んでいると、中に手紙が入っていたりしないかな、なんて思ってしまう。昔、読んだ中村航の小説(『ハミングライフ』)に、木のうろに隠した手紙のやり取りで恋が芽生える話があったのだ。


    「今度こそ始まったのだろうか、と私は思った。だけど本当のことを言うと、その疑問は全然しっくりきてしなかった。多分、猫に誘われてウロをのぞき込んだときから、私たちは始まっていた。そうとしか思えなかった。だって本当は告白なんかより、木のウロに手紙を隠すことや、それを見つけ出すことのほうが、ずっとずっと難しいのだ。始めようと思って始められることなんてないのかもしれない。だけど実際にはそれよりちょっと前に、何かは始まっている。」

    〜中村航『ハミングライフ』〜

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