2007/11/09 - 2007/11/11
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murenekoさん
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6月末に屋久島に旅をしてどっぷりはまってしまい、再訪の機会をうかがっている中、5ヶ月ぶりの屋久島に旅立てることとなった。今回は2泊3日。せっかくなので前回行かなかった「縄文杉」を見に行きたかったが、約10時間、延々とトロッコ道を歩くのも何か味気ない。白谷雲水峡経由で行く方法もあるが、距離が長くなり、早朝出発が必要。しかし、バスもなく、足(車)がないので、これはムリ。いろいろルートを探すうちに、宮之浦岳を経由して縄文杉に行く方法がある事が分かった。
奇しくも、7月に日本百名山第1番「利尻岳」に登ってきた所だったので、第100番の「宮之浦岳」に登れば、中抜けで百名山達成。まぁ、屋久島の空気を味わえたら、意義付けは何でも良かったのだけれど。
こうして、2度目の屋久島への旅が始まった。
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鹿児島空港。
宮之浦岳〜縄文杉ルートだと、一泊か二泊の山小屋泊まりが必要で、一日10時間近くは歩かないといけない。これまで、百名山は利尻岳、羅臼岳と登ってきたが、いずれも、日帰り8時間コースだったので、縦走となれば勝手が違う。山小屋は無人なので、食料や寝袋も持参しないといけない。 -
普段は25kgのザックを使っていたが、これでは足りないので、縦走用に大き目のザックを買いに行く。モンベルの35kgと45kgのザックを見つつ、これでもなんかでか過ぎるかなぁ・・と思いつつ、35kgのザックを買うが、家に帰って荷物を詰めてみると、すぐに満タンに。まだ食料を全然入れていないのに・・。寝袋ってスペース取るんやなぁ。仕方なく、ザックを背負いつつ、肩からかける大き目のサブポーチを持っていく。なんかマヌケな姿だ・・。
テントシートなどをそろえたのち、少なからず、遭難やビバークの可能性もあるので、今まで「お守り」として持っていくも使った事がなかったツェルト(小型テント)の練習もしておく。 -
奇しくも、『ランキンの楽園』で、「人はなぜ屋久島に行くのかランキン」が放送された11月9日、伊丹空港から鹿児島空港経由で、屋久島空港へ。今回は「縄文杉に会いに屋久島へ」。
屋久島空港で登山届けを提出。飛行機が数分遅れたが、約1時間に1本のバスが数分遅れて来たため、宮之浦の町まで行くことが出来る。
スーパー「Aコープ」で、パンと弁当、飛び魚のつけ揚げを買って三日分の食料にする。
近くのコンビニ「アイショップ」でパンを買って昼飯に。荷物になるが、一応、焼酎「三岳」のワンカップも購入しておく。 -
パンをくわえながら、宮之浦大橋を渡り、「屋久島観光センター」へ。前回来た時に、散々歩き回ったので、この辺りの地理はだいぶ覚えた。前回泊まった「晴耕雨読」に立ち寄りたかったが、次回の楽しみにとっておく。
屋久島観光センターで「登山保険」を申し込む(1000円)。観光客の増加によって、登山道が整備されてきたとはいえ、毎年、遭難者・行方不明・死者が何人も出ているので、最低限の心積もりはしておかなければならない。 -
保険加入後、屋久島観光センターの前で荷物を詰め替えていると、なんか見たことのある顔が・・。「江本孟紀」だ。屋久島で、有名人遭遇。しかし、どうも、観光ではなく、2日後の「初代屋久島町長選」の応援で来ていたみたいだった。
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宮之浦から「まつぱんだ交通」のバスで、終点の「紀元杉」まで向かう。空港で2人下ろしたあとは、運転手さんと二人きり。やや観光客が多い11月の休日前なので、もう少し登山者がいるのかと思っていたが、同じ行程は誰もいないようだ。不安・・。
ヤクスギランドを通り過ぎ、終点の「紀元杉」バス停へ。バス停は紀元杉を通り過ぎて、結構離れており、バスの運ちゃんが「山に登るんなら、この先の転回するところまで乗っていく?」と言ってくれたが、せっかくなので、紀元杉を見るため、バスを降りて道を戻る。 -
「紀元杉」
樹高 19.5m
樹齢 3000年
「紀元杉」は、樹齢3000年とも伝えられる大きな杉で、労せず見ることのできる(車で来られる)中で最大のもの。上の方は枯れているが、たたずまいは立派なもの。
「紀元杉」と書かれたでかい看板が少し場違いな感じはしたが、しばし眺めた後、出発する。 -
「川上杉」
樹高 27m
樹齢 約2000年
紀元杉から登山口に向けて少し歩くと、川上杉。
「川上」とは、林道の建設工事の際に、この木を残すためにルートを変更した営林署の担当の方のお名前らしい。
ちなみに、「縄文杉」は縄文さんの名前から(ウソです)。 -
紀元杉から「淀川登山口」まで40分の道のり。15時過ぎに登山口に着き、トイレを済ませると、宮崎ナンバーの車から4人のおじさん達が降りてきた(以下、「宮崎ブラザーズ」と呼ぶ事にする。兄弟ではないと思いますが・・)。これから山に登るようだ。
山小屋がいっぱいになると外でビバークになるので困るが、逆に誰もいなくても不安なので、とりあえず、一安心。 -
登山口から、今日泊まる予定の「淀川小屋」までは40分の道のり。たいした距離ではないので、軽快に進み、小屋に到着。しばらく、早朝から宮之浦岳日帰り登山をしているグループや、反対側の新高塚小屋から降りてくるグループを見送る。
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淀川。木々が映りこんで幻想的な風景。
今日の淀川小屋泊まりは、女性二人組と男性二人組、父親と娘らしき二人組、男性三人組、若い男性の単独登山者が僕の他に1人。ほどなく宮崎ブラザーズ(4人)がやってきて、今日の小屋泊まりは15人。この小屋の定員は40人だが、寝袋を広げるとスペースがなくなり、あと5人くらいしか入れないほど。山小屋の定員というのは、寝袋にくるまって夜を過ごせる人数・・ではなく、三角座りで救助を待つ人数・・と考えた方が良さそうだ。 -
18時過ぎには日没となるため、早めの夕食。初日はお弁当と飛び魚揚げ。宮崎ブラザーズはガチで鍋を囲み始めた。トイレが小屋から少し離れたところにあり、夜中に起きて行くのはイヤだったので、三岳は飲まずにガマンする。
18時を過ぎると真っ暗に。ヘッドランプを付けてトイレに行き、早速就寝。真っ暗なのですることがないのだ。 -
・「この橋は大勢で一緒に渡ると危険です」って・・
早めに就寝したものの、こんな時間に眠れるわけはなく、暗闇の中で明日の行程を脳内シミュレートする。ほどなく、チョロチョロチョロと、小屋の中をネズミが走り回る音が聞こえ始めた。食べ物をザックの外に出していると、根こそぎやられてしまうらしい。耳をかじられないように、寝袋にくるまる。防寒具を兼ねたゴアテックスの雨具上下を着て寝たが、少し寒かった。 -
19時前に寝た為、夜中の2時頃に目が醒め、そこからは、なんとなしに、結構激動だった今年一年を振り返っていた。
なんだか寂しい。田口ランディがエッセイ『旅人の心得』の中で「一人旅をして、一人のさびしさを経験しておくこと」みたいな事を書いていたが、これがその寂しさなのかもしれない。
一年前は、屋久島にはまり、山小屋でガチ登山をしているなんて予想もつかなかった。きっと次の一年も予想のつかないものになるんやろうな。 -
「若いうちに旅をしよう。できれば一人旅。たった一人で見知らぬ場所に行ってみたらいいと思うよ。そしてね、なにを体験するかって、さびしさを体験するんだよ。旅の醍醐味はね、さびしさにあるの。一人旅はほんとうにさびしいの。じわっとさびしい。特に夕方から夜になるとそこはかとなくさびしい。人恋しい。この、ああ、誰かがいてくれたらなぁ・・というさびしさを、旅先で経験することがとてもいいんだ。都会で一人でいたってさびしいけれど、旅先でのさびしさはちょっと違う。なにが違うって、それはうまく言えない。行って、自分で体験してみれば分かる。旅に出て、一人でさすらって、言葉もうまく通じなくて、親切にしてくれる現地の人がありがたくて、一杯のビールを飲みながら、夕暮れを見て、ああ、いい旅だなぁと思いつつ、でも、すごくさびしい。この静かなさびしさと、友達になっておくと、きっといいことがある。このさびしさと友達になると、なにかが変わる。絶対に。このさびしさを知っている人と、知らない人では、カラダにまとっている雰囲気が違う。」
〜田口ランディ『旅人の心得』〜 -
翌朝。
初の山小屋での夜も更け、朝食のパンをかじる。今日は、宮之浦岳〜新高塚小屋まで8時間の道のり。時間と体力があればその先の「高塚小屋」まで行ってしまいたかった。「高塚小屋」からは10分で縄文杉の場所まで行くことが出来る。
ようやく明るくなってきた6時30分頃に出発。小屋泊まりメンバーは、単独行の若者が先に出た以外は、まだ朝食を食べたりしていた。 -
約1時間で高盤岳展望台に着く。高盤山のてっぺんには、ロールケーキのような岩が乗っている。
その形から「トーフ岩」と呼ばれているらしい。他にたくわん岩などとも。 -
少し行くと標高1600mのところにある花之江河。日本最南端の高層湿原らしい。1600mと聞いて、そんなに登ってきた気はしなかったが、そもそも淀川登山口が標高1370mの所にあるので、かなり上の方なんだなぁ。森の中からはサルの鳴き声がする。
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続いて道が四本に分かれている「花之江河」に到着。約2800年前にできたと言われるコケの湿原。
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花之江河。
行ったことはないけれど、尾瀬ってこんな感じなんややろうか。 -
黒味分岐に着いたのは8時30分頃。先は長かったが、せっかく朝早く起きたので、ここから、荷物をデポし、黒味岳に寄り道。
往復50分とはいえ、まだ6時間近く歩かないといけないので、体力を温存しながら進まなければならない。
少し行くと岩場にロープが登場し、なんだか嫌な予感がしたが、割と整備された道を登っていく。 -
ガンッ!!
ここでアクシデント発生。
草の茂みを進んでいるときに、岩が隠れており、右の膝小僧を強打。ストッキングの下で血が滲むような感じがしたが、見ると滅入るので、しばし休憩の後、傷は見ないで先に進む。少ししびれたが、何とか回復し、歩けそうだ・・。30分ほどで黒味岳山頂(標高1831m)に到着。誰もいない。上からは宮之浦岳に連なる山々が見える。 -
屋久島には九州で標高の高い山の上位7つがあり、黒味岳は、九州で6番目に高い山らしい。
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淀川小屋方面の来た方向を見ると、花之江河に登山者がいるのが見え、何と言っているのかは分からないが、話し声も聞こえてくる気がする。
せっかくなので、「シェー」のポーズを取ってみるが、誰か気づいてくれたかな(笑) -
頂上でしばし、休憩した後、再び20分ほどで分岐に戻り、荷物を拾って宮之浦岳に向かう。50分寄り道した為、多くの登山者に追い抜かれてしまったようで、団体さんの後ろで何度か足止めを食らうことに。
宮之浦岳まで、まだ先は長い。
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この旅行記へのコメント (4)
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- とっぴさん 2008/01/20 00:34:48
- 旅行記、とても良かったです。
- はじめまして、突然すみません。
実は2月の3連休の、宮島へ行こうと思い、murenekoさんの旅行記を拝見。
そうしたら前の旅行記が宮之浦〜って書いてあって、思わず全部見てしまいました。
実は私も11月10日〜15日まで屋久島に行ってました。
私は登山経験が浅いため、1泊の縦走ツアーを申し込み、
淀川登山口〜新高塚小屋泊〜縄文杉のコースに行きました。
黒味岳、永田岳も行けず、次回への持越しとなりました。
マメじゃないので旅行記書いていなかったんですが、
屋久島は忘れられない、印象深い旅となり、何度も思い出すため、
murenekoさんの旅行記(田口ランディ他読んでた本の抜粋もあり!)
を見て、さらに屋久島を再度思いました。
もう、屋久島はひと段落ですか?まだまだ定期訪問ですか?
いずれにしろ、この旅行記のファンに勝手になってしまった私は、
何度か読み返したいと思います♪
- murenekoさん からの返信 2008/01/20 01:50:30
- RE: 旅行記、とても良かったです。
- とっぴさん
初めまして。書き込みありがとうございます!
>実は私も11月10日〜15日まで屋久島に行ってました。
>私は登山経験が浅いため、1泊の縦走ツアーを申し込み、
>淀川登山口〜新高塚小屋泊〜縄文杉のコースに行きました。
>黒味岳、永田岳も行けず、次回への持越しとなりました。
私は11月9日〜11日まで宮之浦岳を縦走していましたので、ニアミスでしたね。
>マメじゃないので旅行記書いていなかったんですが、
>屋久島は忘れられない、印象深い旅となり、何度も思い出すため、
>murenekoさんの旅行記(田口ランディ他読んでた本の抜粋もあり!)
>を見て、さらに屋久島を再度思いました。
>もう、屋久島はひと段落ですか?まだまだ定期訪問ですか?
>いずれにしろ、この旅行記のファンに勝手になってしまった私は、
>何度か読み返したいと思います♪
私も屋久島に行く前は、他の人の旅行記を片っ端から読んで参考にしました。とっぴさんもお時間があれば、旅行記を書かれてみたらいかがでしょうか。きっと記念&思い出になると思いますよ。
私は、屋久島には、また夏頃に行く予定です。
宮島も良い旅になればいいですね。
- とっぴさん からの返信 2008/01/20 09:54:13
- RE: 旅行記、とても良かったです。
- 返事ありがとうございます。
そういえば宮之浦岳、11月12-13日でした。ほんと、超ニアミス!!!
そうですか、今年もまた屋久島へ「帰る」?んですね、羨ましい!!!
実は2月、知床に行きたかったんです。
私は百名山の100番目に先に登頂したので、1番目に登りたかった(笑)のと、
今年は寒くて雪が多いので、真冬の知床にどーっぷり憑かれたかった(笑2)
でも、諸事情により行けず(T_T)知床は来年に持越しです。
でも夏にも行きたいです。知床は。
知床も屋久島も(あとは京都です!!!)、すべての季節に行きたい場所。
なので、楽しみにしてます!いろいろと教えてください〜♪
あと、屋久島、細部は覚えていないけど、何か書きたくなりました。
もし晴れて!アップされていた際には、見に来てください☆
- murenekoさん からの返信 2008/01/20 21:48:00
- 屋久島と知床
- とっぴさん
>そうですか、今年もまた屋久島へ「帰る」?んですね、羨ましい!!!
そうですね。屋久島に「帰る」・・ですね。
>あと、屋久島、細部は覚えていないけど、何か書きたくなりました。
>もし晴れて!アップされていた際には、見に来てください☆
是非是非、アップしてください。楽しみにしています☆
>実は2月、知床に行きたかったんです。
>今年は寒くて雪が多いので、真冬の知床にどーっぷり憑かれたかった(笑2)
ここ何年か、流氷が不調(遅さや期間の短さ)と聞いていたのですが、今年は、なんだか良い感じっぽいですね。
私も、真冬の知床、行ってみたいです(というか、思いつきで行くかもしれません、笑)
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