2007/08/09 - 2007/08/19
271位(同エリア340件中)
sol0116さん
- sol0116さんTOP
- 旅行記7冊
- クチコミ0件
- Q&A回答3件
- 7,282アクセス
- フォロワー0人
いよいよポタラ宮へ!
東西360m・南北300m・高さ115mの宮殿。
初めて見た時、
イメージより遥かにデカイのでビックリしました。
まさか標高3600mの過酷な自然環境の地に、
こんな大きくて高度な建築が立ててるなんて・・・
それも岩山の上に・・・
チベット人の建築水準の高さを感じる建築物です。
この宮殿は「垂直のベルサイユ」と讃えられていて、
世界三大宮殿の一つに数えられているそうで、
ラサの中心に有ってチベットの象徴的なものになっています。
「ポタラ」・・・「観音菩薩の住まうところ」と言う意味らしく、ここの岩山に菩薩様が降り立ったという伝説があるそうです。
チベットを初めて統一した吐蕃ソンツェンガムポの宮殿を
観音菩薩の生まれ変わりであるダライラマ5世から数代で現在の形に整えていったとの事。
ポタラ宮は2色に分けられている。
その色に合わせて呼び名も「白宮」・「紅宮」と言われており、それぞれ、建てられた時期・役割も違っている。
「白宮」は俗・政治、
「赤宮」は聖・宗教のスペースで
部屋数999+頂上に仏殿が1で計1000になるらしいです。
この神々しく威厳に満ちた宮殿も
主を失い・宗教も政治活動も出来ず、
ただ毎日大人数の観光客を受け入れる美術館的な役割になってしまったのが、残念で仕方が無いです。
中国政府により「分裂分子」とされているダライラマ14世も高年齢の為、どんなにチベット人達が望んでも恐らく、今世でラサの地を踏む事は出来ないと思われます。
勿論、北は中国・南はヒマラヤに挟まれたチベットが独立をする事は経済等考えても大変厳しく、中国にある程度依存も必要なので完全独立ではなく高度な自治権を求めているだけなんですが・・・
チベット地区において、
すべてのラマの転生は中国政府の許可が必要との新しい法令を決定したといいます。
後継者のダライラマが生まれる事があるのでしょうか?
そうして、いつの日か新しい主がポタラ宮に戻れる時が来るのでしょうか?
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- 中国国際航空
PR
-
明日からナムツォに行くのでキレーホテルの旅行社へツアー申込みをする。
日本語の出来るボスが居ると聞いたんだけど・・・英語を喋るお姉さんだけでした。
ツアー申込みをしているとS絵さん達も到着。
ゆっくり話する時間が無く入れ違いで私はポタラ宮へ走る。
「おぉ〜 ギリギリだわ〜
兄さん自転車立ち漕ぎでもいいからスピード出して〜!」って心は焦っています!
これで入館出来なかったら昨日の苦労はどーするの〜
それにチベットまで来てポタラを見ずして帰るなんて・・・有り得ない!
(ただし、昨晩のミーティング夕食会の話だと
6人中5人がポタラ観光パスらしく、
皆、大昭寺で十分だとか・・・最近の若者ってそんなものなんですか??)
※写真はポタラの入口の壁画です -
なんとかギリギリセーフで正面入口へ!
チケット提示して、荷物検査して中へ
しかし・・・岩山のとんでもなく高い位置に鎮座しているので、宮殿の入口まで階段で上がるだけでも一苦労。
また酸欠からゲロが出そうになる。 -
ゲロを胃に流し込むように上を向く。
空の青さに吸い込まれそうになる。
と言うより・・・酸欠で気を失いそうになる。
こりゃあ絶対、到着直ぐに高山病の中を歩く事なんて出来ないな。 -
42.195キロのフルマラソンを走ったような疲労感で倒れるように入口に到着。
入口で入場料請求されなかったから、
支払わなくても良いの??って甘いスケベ心で期待してたんだけど・・・
しっかり上で100元を徴収。
なんて強気な値段なんだ!
元はと言えば、ポタラ宮ってあんた達、漢民族のモノじゃないでしょ!
チベット人から宮殿を巻き上げて金儲けなんかしちゃって!
とか・・・悪態が思わず出てしまう。
ホントにチベットの観光施設はどこも外国人価格が高すぎます! -
そうして、いよいよ中へ
ここから先は撮影禁止とのこと。
お金払ってでも撮影したかったんだけど・・・ -
中は自分ペースで見れるのかと思えば、
同じ時間に入館した仲間とグループになる様子。
それも決められたコースを歩くだけ。 -
中に入ると紅宮と白宮の区切りがよくわからないけど・・・
おそらく屋上みたいな所を通過したので、
ここで分かれていたのかな?? -
最終グループだったので・・・
ゆっくり立ち止まって見たくとも、
後ろから山羊を追い立てるように、警備のお兄さんが付いて来て、
ひとつの室内を見終わり出るや否や・・・「ラスト・ワン!」って言いながら扉を順番に閉めていくんです。
なので、焦らせるんで何を見たか
薄っすら記憶が有るだけなんです(><)
漢民族のツアーのオジちゃん達が抗議をしたものの融通利くわけも無く・・・虚しく皆でトボトボ歩いて出口へ目指しただけです。 -
黄金や宝石で豪華絢爛に飾られた歴代ラマの霊塔。
そうして金銅製で側面にトルコ石など散りばめられた立体曼荼羅。
目を奪われるほど豪華な仏教関係の品々。
でも・・・何かが違う。
50年ほど前までは、この場所で宗教・政治を司っていた場所なのに・・・今はガランとしているだけ。
まるで調度品を展示する博物館のようだ。
薄暗く静寂の宮殿内は、壁や柱を血の様に赤暗い色で塗られていて・・・その不気味さと神秘的な感じが凄味と共に息が詰まりそうな重い雰囲気が漂っている。
昼間の観光客で混雑している時と違うんだろうな。
死んだように静まり返った薄暗い内部は、
自分の意思では何も出来ず、ただ主を待ち続けて、
そうして朽ち果てていくような・・・
現在も宗教施設として活躍している大昭寺とは違う、
空間に生命反応を感じられないぐらいの不気味な重みを感じる。
まるで、今のチベットを象徴しているようだ。 -
結局通常1時間半のコースを1時間弱で一気に見終わり、出口で一息。
(日本の某高級ツアーでは1.5時間でもガイドの説明付きじゃ足りないらしく、2回に分けて観光するそうです。
やはり高いだけに至れり尽くせりだわ)
そうして最後にお楽しみのトイレタイム!
そう、ポタラのトイレは名物になるほど有名らしく・・・
中国のニンハオ便所は体験したくないけど、ここだけは一度は珍しさも手伝い体験してみたかった。
恐る恐る扉を開けると・・・先客が一名、使用中。
見ないように・・・心配りしながら奥の便器??へ進む。
まあ、便器といっても・・・床に穴を開けただけの代物なんですが・・・(^^;
穴を覗くと遥か下のほうで青草が茫々としている。
奈落の底へ吸い込まれそ〜う!
幼い子供だったら穴に蹴躓いて、そのままスッポリ穴を抜けて落っこちそうだな。
高さ60mあると十分に命に危険が有る、それを平然と使っている中国って国もさすがだわ。
断崖絶壁にトイレ小屋を迫出すように設置しているので、穴の先は数十mあり、そのまま地面。
その後のブツの処分ってどうしているのでしょうか?
噂ではヤギさん達が処分してくれるとか・・・それがホントなら一石二鳥のシステムですが・・・
まあ、日差しが強く乾燥しているので直ぐに土に変るんでしょうね。 -
やれやれ用も済ませたし・・・ホッとしたし・・・
夕方だけど、まだまだ日差しのキツイ中を下山することに・・・ -
ポタラ宮の側面から裏側になるんでしょうかね??
-
「セブンイヤーズインチベット」では宮殿の前ではブラピが池の天然リンクでスケートしていたっけ。
幼いダライラマは、ポタラの屋上から望遠鏡で「下界」の楽しそうな様子を覗いていたな。
池が有ったであろう場所は、
埋め立て大きな広場になっている。
派手な噴水・大きなモニュメント、
周りは大型ホテルやショッピングセンター等が囲み、
どこにでも有る人民広場って感じです。
そーいえば、広場で正面から宮殿を撮ろうとすると、
赤い国旗が真ん中で風に吹かれて自己主張している。
「ここは中国のものなんだ!
それが〜ど〜した文句があるか〜♪」
(後半は「都はるみ」の「大阪しぐれ」かも(笑))
いつか、再訪する時があれば更なる近代化に飲み込まれているのかな〜
ただの旅行者なので勝手な事かもしれませんが、
チベットらしさを
そうしてこれ以上の文明発展(=中国化)はしてほしくないものです。 -
小高い山の頂上にそびえる宮殿の威容に圧倒され、
何度見てもどの角度から見ても飽きない。
蝉の抜け殻のような今のポタラ宮は、
遠くからその偉容を眺める方が価値があるような気がする。 -
昨晩のメンバーとの待合せ場所のヤクホテルのロビーに行ってみた。
ヤクホテルに今日から宿泊している一人旅の男性も合流して、明日からのナムツォ湖に備え買出しに皆で近くのスーパーへ行く。
しかし、私以外は全員が高山病知らず。
食欲旺盛なんでカップラーメン・パン・お菓子・フルーツなどなど
果ては・・・
「お酒(中国泡盛みたいな40度もある代物)も要るよね〜」
「夜はスイカ割りもしなくちゃ〜!」
おいおい、その辺で海水浴と違うんだよ〜!って心の中で呟く。
私なんて、スーパーの中に様々な食材が混じりあった匂いを嗅いでいるだけで・・・吐気がしてくる。
「もう限界だわ〜
退散させてください〜!」って事で一人外へ。
何なんだろう?
どーして、こうも個人差があるんだろう??
何であんなにテンション高くいれるんだろう??
私だけどーしても標高に体が馴染めずに全然楽しくないっ!
頭も痛いし、吐気も続くし・・・
彼女たちの体が鈍感なのか??って思えてくる。
理由無く腹も立ってくるし!
とりあえず、匂いから開放されたし、
外の涼しい風に当たっていると気分も治まり、
多少食欲も出てきたのでガイドブックで気になっていた「タシ1」で軽く食事をすること。
昼間もスープと餃子3個食べただけだし・・・体力的にヤバイので吐いても良いから食べておこう。
(まあ、食欲は無いんだけど・・・なにせ早朝から一日中歩き続けて足の裏が痛くて立っているのも限界で早く座りたかったほうが大きい)
しかし、私もどんなに高山病でも毎食ビールだけは欠かさない。
良くないんでしょうが・・・ 解っちゃいるけどやめられない(苦笑)
※写真はボビという炒めた野菜を小麦粉の皮で包んだ料理 -
食事をしていると、爆竹のような音が表から聞こえてくる。
切り上げて外へ出て見てみようかな。
まっすぐ大昭寺の広場のほうに行ってみる。
音のする南の歩行者通りを見ると・・・
「わぁ〜花火だ!」
今日からショットン祭りがスタートしたので花火で盛り上げているんだ!
車止めに座って眺めている。
派手さは無いけど・・・小さい時に見たような素朴な花火。
なんだか周りの景色とかも含めて、懐かしさを感じてくる。 -
そーいえばこの方角ならポタラ宮まで行けば花火とポタラ宮で凄いのでは??
気持ちは焦るが・・・足は限界を超えているので、
200mほど歩く度に脇のベンチで休憩して・・・
その繰り返しで進む。
広場に到着する寸前に花火も終了(><)
ポタラ宮がライトアップで幻想的に浮かび上がっている。 -
広場には大勢の市民や観光客が集まり、
流れる音楽に合わせ踊ったり、
ライトアップしたポカラ宮をバックに写真を撮ったり、はしゃいで噴水の中をずぶ濡れに走り回る人がいたりで・・・ -
チベタンも漢民族も回教徒(ウィグル系かな)も外国人の旅行者も皆がショットン祭りを楽しんでいる。
チベットの伝統的な祭りや文化を尊重して、
そうして共存が出来れば、こんな感じで皆が幸せな気分になれるんでしょうね。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
sol0116さんの関連旅行記
中国 の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
19