2007/11/24 - 2007/11/24
2720位(同エリア4243件中)
まみさん
連日中日の11月24日の今日、友人が招待券を手に入れたというので、ひさびさに美術展をはしごしました。
六本木の国立新美術館の「フェルメールとその時代展」と上野の西洋美術館の「ムンク展」です。
どちらも土日に行くのは勇気がいるところです。混雑ぶりが予想されて。
しかし、その友人に会うのも久しぶりです。
それに国立新美術館は、こんな機会でもなければ、昼間に出かけることも当分ないでしょう。
評判の美術館は興味津々。
というわけで、混雑予測にはうんざりしつつも、いそいそと出かけました。
美術展会場はもちろん撮影禁止ですが、国立新美術館自体、初めて訪れるところとあれば、それなりに撮影意欲も刺激されるグッドな被写体です。
また、久しぶりの上野の国立西洋美術館も、思ったよりきれいな紅葉と、昨日始まったばかりのクリスマス・イルミネーションやらで、こちらもなかなかグッドな被写体になっていました。
そんな一日のおでかけの、ささやかな記録です。
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国立新美術館
大江戸線の六本木駅から行きました。
最寄りの出口から5分くらい歩きました。
だだっぴろい敷地の奥にでーんとあるのを想像していたのですが、こちら側は門を入ってすぐにチケット売り場ブースと美術館の建物がありました。 -
国立新美術館と構内の紅葉の木と
構内には少しだけ紅葉の木がありました。
今年の紅葉は全体的にぱっとしない木が多いですが、これはきれいに色づいている方です。 -
ガラス張りの国立新美術館
ふむ、なんとなくパリのポンピドゥーセンターを連想しました。
こういうガラス張り、現代建築としてはとりわけ珍しくないのかもしれませんが、なかなかすてきです。
私同様、記念に写真を撮っている人はたくさんいました。
まあ昔から、日本人の写真好きは有名でしたからね。 -
国立新美術館を、入口ホールのあるアングルで
-
国立新美術館の中
あの上のフロアはレストランかカフェかな。
そういえば見取り図は全然確認しなかったので、美術展会場のほかに何の施設があるのか分からないや@
それにしてもすごい人ですねぇ。
今回の企画展は「フェルメール展『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展」。
フェルメールの絵画は「牛乳を注ぐ女」一点のみでしたが、フェルメールって人気ありますものね。
たしかに企画展での丁寧な解説、そして混雑をぬってなんとか間近で鑑賞した実物、いまなお全く色あせないラピスラズリの美しい青───と、知ってしまえばその魅力に参らないわけにはいかないですが@ -
国立新美術館の窓から見える紅葉
今回の「フェルメール」展は、正直いうと、招待券でなければ、そして久しぶりに友人と会うという目的がなければ、行かなかったと思います。
予想どおり、フェルメールの作品以外は、この企画展のためにをかしてくれた本場の美術館でなら、時間がなくて、あるいは同様のコレクションがありすぎて、素通りしたろうと思える作品ばかりでした。
しかし、それでもこういう企画展の魅力はあります。
この企画展のためにわざわざ作品を選んだだけあって、一貫したテーマに貫かれています。
17世紀、市民階層が早くに発展したオランダでは、市民が好む日常生活を描いた風俗画が流行ったのは知っています。
その中でも、意外に台所仕事をする女性の絵が人気だったというのは、わたし的には新発見でした。 -
国立新美術館のガラス張りの壁
フェルメールの影響かどうか知りませんが、あるいはこの企画展のために意図的にそういう作品を集めただけのことかもしれませんが、フェルメール以降は、日常生活を描いた風俗画の中でも、それまでの雑多ながら活き活きとしているところがとりえ(!?)の絵から、心が洗われるような静謐な世界を描き出したものが目立ちました。
もっとも、貧しい庶民や農民の生活は、画家の目で美化されすぎていて、社会の需要に沿って、生活の中で絵を楽しめる余裕のある層が見たいものを提供しただけ、と思えなくもなかったですが。
それにしても、そんな静謐な世界を描いた絵が、解説があるものについては、どれもこの企画展の目玉であるフェルメールの「牛乳を注ぐ女」に強引に結び付けられているのが笑えました。
たとえば、孤児院の少女が窓辺に立って本を読んでいる絵がありました。
孤児院にしてはきれいすぎる世界でしたが、たしかに見る人の心が洗われるような「静謐な世界」がそこにありました。
でも、それをフェルメールに結び付けるなら、「牛乳をそそぐ女」でなく、「手紙を読む女」でしょうに@ -
国立新美術館の入口ホールの天井
今回の「フェルメール展『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展」
1. 「黄金時代」の風俗画
2. フェルメール《牛乳を注ぐ女》
3. 工芸品/フェルメールと音楽
4. 版画と素描
5. 偉大なる17世紀の継承と模倣
6. 19世紀後半のリアリズムの風俗画
フェルメールの時代を過ぎた18世紀以降、西欧美術史の焦点はフランスに移ってしまいますが、ナポレオンに占領されたあとのオランダ絵画は、フランスの影響を受けてか、作品の世界が一気に明るくなります。
そのあたりがちょっと美化しすぎと嘘くささを感じてしまったのも確か。
どこかヴァトーやブーシェの雅宴画やロココを連想させましたから。 -
二色にくっきり分かれた紅葉の木と上野の西洋美術館
上野公園には意外ときれいな紅葉の木がありました。
寒くなるだけでなく、日がよく当たらないときれいに紅葉しないのでしょうか。
イチョウの並木のところでは、全部の葉がきれいに黄色く色付いている木と、全く緑のままの木が対照的に並んでいました。 -
西洋美術館のクリスマス・ツリー
ツリーを含め、クリスマスのデコレーションといえば、昔は赤と緑が定番でしたが、最近はこんな風に青と白あるいは銀色というのもよく見られるようになりました。
私の好みは、この青と白です@ -
西洋美術館のクリスマス・ツリーと地獄門
おおっ、どう立ち位置を変えても、地獄門と一緒にツリーを写そうとすると、玉の中に私が映ってしまいますぅ。 -
光るクリスマス・ツリーと地獄門
手すりにデジカメをおいて撮りました@
上野の西洋美術館では、「ムンク展」をやっていました。
ムンクの絵は、見るものの不安をかきたてるところがあるので、好みの差があるだろうから、「フェルメール展」よりは混雑が厳しくないかとちょっとだけ期待したのですが……どっこいどっこいでした。
「フェルメール展」と違って全てムンクの作品なのが良かったです。
スケッチや下絵も多かったですけどね。
それから、ホールなどの壁を飾る装飾画にもなみなみならぬ関心があり、携わってきたという、装飾画家としてのムンクという変わった視点でまとめられているところがよかったです。 -
地獄門に焦点を移して
手すりにデジカメを乗せて撮ることができたので、地獄門も手ぶれせずにすみました@
ムンクの有名な絵を、彼が意図した連作として見るのは、なかなか新鮮でした。
以下はちらしからの引用です。
「彼は自らが描いた作品のなかでも、最も中心的な諸作品に〈生命のフリーズ〉という名をつけました。それは、個々の作品をひとつずつ独立した作品として鑑賞するのではなく、全体としてひとつの作品として見る必要があると考えたからでした。しかし、彼が〈生命のフリーズ〉という壮大なプロジェクトによって達成しようとしていたことは、「愛」「死」「不安」といった主題からの切り口だけでは捉えきれないものです。なかでも最も見過ごされてきたのが、(中略)ムンク自身の文章にも語られている、その「装飾性」です。」
個々の作品を連作の中のひとつとして眺めることで、また一つの作品の印象がずいぶん変わるものです。
今回の「ムンク展」でもそれを感じましたが、とても共感できるものがありました。
というのも、実は私自身も、フォートラベルで旅行記を作成するときは、写真をアップする順番は撮った順であることが大半ではあるものの、バランスを考えて順番を変えたりしています。つまりは、たいてい連作であることを意識して作成しています。
また、旅行記に載せることを意識して撮った写真(逆にいうと、旅行記に載せるつもりがなければ撮る気にならなかった被写体)もあります。
一枚一枚が自慢の一枚という写真もありますが、連作の中でこそ活きる写真も多々ありますからね。 -
西洋美術館のガーデン・イルミネーションと満月
イルミネーションの期間は、11月23日から来年の2008年1月6日までです。
つまりちょうど昨日、イルミネーションが始まったばかりでした。
この期間は西洋美術館では中庭までなら、19時まで入れます(金曜日は20時まで)。 -
西洋美術館のガーデン・イルミネーションと満月
ちょうどこのイルミネーションはカレー市民の群像のまわりで展開されていました。
ところがどこにもデジカメを支えるところがなくて、ふつうに構えるしかありません。せめてもの対策でセルフタイマーにしましたが。
残念ながら、カレー市民の群像はぶれぶれ写真にしかなりませんでした。
しかし、イルミネーションと、それから思いがけず満月は、コンパクトデジカメでも十分に撮れました@ -
おまけ
自宅最寄り駅近くの大学のしだれ桜の下のクリスマス・イルミネーション -
自宅最寄り駅近くの大学の桜の木の下のクリスマス・イルミネーション
三脚もないので、ピントはぎりぎり……かな。 -
自宅最寄り駅近くの大学のクリスマス・イルミネーション
トナカイに注目@ -
自宅最寄り駅近くの大学のクリスマス・イルミネーション
ツリーに注目@ -
自宅最寄り駅近くの大学のクリスマス・イルミネーション
回転するトナカイに注目@ -
美術展の半券とミュージーアム・ショップで買ったもの
右の緑のカメは、フィンガー・ドールです。
ディック・ブルーナ(Dick Bruna)のキャラクターです。
六本木の国立新美術館の「フェルメール展」会場で買いました。
企画展とディック・ブルーナは全く関係なかったのですが、おそらくオランダゆかりでしょう。
値段は683円。輸入&ブランド値段ですね。
左のペンダントは、ムンクの絵によく出てくるモチーフ、水面に映った月のペンダントです。
値段は2,000円。
どちらも妙に気に入ってしまったので買ってしまいました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 義臣さん 2007/11/28 16:27:25
- 月
- イルミネーションと月、、
良い取り合わせで美しさが引き立ってますね
上手い。。。
義臣
- まみさん からの返信 2007/11/29 12:02:59
- RE: 月
- 義臣さん、こんにちは。書き込みと投票ありがとうございます。
以前、きれいな満月を撮りたいと思ったとき、私のカメラでは満月がほとんど丸くなりませんでした。
夜桜を撮ったときですが。。。月を入れた写真はアップしてませんでした@
いまから見直すとかなりピントが甘い……。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10060146/
そのときの記憶があるので、意外にちゃんと月が撮れたのでびっくりです@
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