予定外行動ばかりのウクライナ?コーべルゥ Part1

2007/08/24 - 2007/09/10

キエフで一泊7200円のしょうもないホテルに泊まるかどうか駅で考えていたある時、駅構内の時刻表が目に入って、「そうだ、ここは思い切って夜行列車でどこか他の知らない町に行ってみよう」と一昔前にどこかで聞いたような文句が頭をかすめて、夜行列車の時刻表に載っている、どこか手軽そうな都市を探し始めたのです。

その中でもКОВЕЛЬ？とどう読んだらいいのか分からないような町へ行く列車が夜の９時20分に出発して、現地に朝の９時に到着するという手ごろなものが見つかりました。

一応、念のため、他の都市も手帳に記して、英語が分からない窓口に行ってみると、そこにちょうど英語が分かる若い女性（やっぱり頼りになるのは若い美人たちです）がいたので、早速これらの都市はどこにあるのかと聞いてみると、ほとんどがウクライナ国外の都市で、КОВЕЛЬ？というところはどうにか国内のようで、そこが手頃かなと思い、でも、ここは慎重にもう少し様子を見て、オデッサに戻ろうかと思って、その便についても尋ねると、行きはよくても帰りが飛行機（翌々日の朝）に間に合わないのでオデッサは×。

で、やっぱりКОВЕЛЬ？にしようと思って、もう一度、違う窓口に行くと、なぜか知らないけれど、さきほどの値段以上を要求してきました。これには少しぷちんと来て、抗議すると、お金を全部戻してきました。いやはやウクライナにはやはりこのような腐敗がありました。

そしてもう一度、他の窓口に行こうとしたら、出発時刻の10分前に迫って、窓口のところには他の人たちが並んでいます。中国で味わったように、ウクライナの駅の切符売り場から乗り場までかなりの距離があり、これに並んでいたら、もう間に合わないと思って、なんとか列に割り込めて、切符を前の正常な値段（でも２等寝台は空いていなかったので、１等寝台に）でやっと購入できて、急いで列車に走っていきました。なんとか間に合い、１等寝台に乗り込みました。

かなり豪華かな？と期待しただけあほでした。コンパートメントには２つベッドがあって、２等寝台は４つある、大きく見れば、これだけの違い。あとはすべて同じです。ただ毛布が少し上等で、タオルも３つくらいあるといった点くらいですかね。

他の乗客はあとひとり（当たり前かな）で、サッカーの審判員のようで、ウクライナ中を試合がある時に駆け回っているそうです。一応、彼の住んでいる町の委員長で、かなりお偉方のようです（もち、一等寝台だから、そのはずです）。背広から短パン、Ｔシャツというラフな格好に着替えると、委員長もさすがに普通の人のようです。

でも、人がよさそうで、キエフのサッカー場でもらったそうな差し入れ（チーズとソーセージのオードブルとチキン、パンなど）を私にもおすそ分けしていただきました。

「君はどこに行くのだ？」とあまり英語はできなかったけれど、一生懸命喋ってくれて、КОВЕЛЬ？（コーベルゥ？）とあまりこれをどのように発音したらいいのか分からなかったけれど、なんとか通じて（当たり前、この列車の終着駅です）、「なぜそんなところに？」と不思議な顔をされました。

Part2に続く

エリア その他の都市(ウクライナ)

КОВЕЛЬの駅です。予定通り、朝の９時に到着。どこにあるのか全く謎です。でも、さすがに一等寝台は快適で、良く眠れました。

まわりは何もなさそうなわびしそうな町ですが、まあここまで来たのだから、しょうがありません。

まずはホテルを探さないといけません。しかし、運よく、この町は繁華街（とはあまり言えないくらいの田舎ですが・・・）やマーケットが駅付近にあるので、歩いてどこにも行けそうです。

駅から５分くらいのところにホテルがあるというので、そこに行ってみると、一泊70грнのお部屋がバス・トイレ付でありました。設備はちゃんとデスクとテレビもあり、私のような‘くされ旅人’にはぴったし。

何も見所がないというのは最高（でも、ホテルの近くに公園があり、駅の隣には教会があり、比較的大きな市もあり、スーパーもあるんです）で、部屋にこもってパソコン作業をし、スーパーで食品を購入して、旅の疲れを癒すことができました。

駅の前ではこんな食材が売られていました。結構、変わったキノコです。大丈夫かな？

駅の隣にある教会

教会前の公園

駅のそばにあるマーケット

蜂蜜です。