2007/07/10 - 2007/07/10
129位(同エリア147件中)
まみさん
2007/07/10(火)第3日目:シナイア
【宿泊:Hotel Caraiman(シナイア)】
8:30発の特急列車でシナイア着10:00(時刻どおり)
ペレシュ城、ペリショール城、シナイア僧院、ケーブルカーでブチェジ山へ(1,400mポイントまで)、カロル1世通りを散策
ペレシュ城とペリショール城。
カルロ1世とエリザベータ王妃が住んだ城と、その後継者である甥のフェルディナンド1世とマリー王妃が住んだ城。
親子関係のような城。
どちらをシナイアのハイライトに挙げるかといえば、当然ペレシュ城でしょう。
その規模といい、豪華さといい、外観からそそられる興味の度合いといい、建築にかけた年月といい、それに伴った労力と費用といい。
どちらかしか見学できないとしたら、当然ペレシュ城を選ぶでしょう。
きっと私もそうしただろうと思います。
実際、私が見学したときでも、訪れる人の数はペレシュ城の方が圧倒的に多かったです。
しかし幸い私は、ペレシュ城とシナイア僧院を含む、シナイア3大ハイライトすべて訪れる時間がありました。
シナイア3大ハイライトはそれぞれがすばらしかったし、気に入りました。
しかし敢えていうなら、3つの中で1番期待度が低かっただけに、1番気に入ったのは、意外性も加わったおかげでペリショール城!といってもよいかもしれません。
マリー王妃のセンスと才能が存分に発揮されたペリショール城。
王妃でなかったらアーティストかインテリアデザイナーとしてもバリバリやっていけたのではないかと思われるマリー王妃。
軍人王妃とまでいわれたルーマニアの「顔」であり、夫フェルディナンド1世をしのぐ影響力のあったマリー王妃。
その力関係が如実に感じられたペリショール城。
城内部の様式にマリー王妃が選んだのは、当時の歴史主義の重厚なスタイルに対する革新として捉えていたアールヌーヴォーに、ビザンチン様式とケルト要素を加えたものでした。
趣味のよいすばらしい部屋ぞろいで、こんなところに私もゲストとして泊まってみたい!───と憧れる以前に、写真を撮ってよいかどうか、なんで最初に聞かなかったのか、猛烈に後悔しました。
しかしあのときは、ペレシュ城内でガイドの説明をろくに聞かずに50枚以上も撮ったので、もういいや、という気になってしまったのです。
ペリショール城のチケットは、ペレシュ城でまとめて買っておきました。
ペレシュ城は12レウだったのに対し、ペリショール城は9レウでした。
(2007年7月現在、1レウ=約55円で換算)
-
ペリショール城
「広大なペレシュ城の敷地の一角に、もう1つ中世ドイツ風の地味な外観の城がある。カロル1世が甥のフェルディナンドとその妻マリーのために建てたペリショール城である。マリーは叔父とペレシュ城で暮らすことを好まず、ペレシュ城そのものも毛嫌いしていた。そこでカロル1世は2人のために、ペレシュ城から数100メートル離れた丘の上にペリショール城を建てることを決め、1892年に完成させた。
建物の内装はマリーの主導で施工された。パステル絵の具を使った、シンプルなアールヌーボー調のデザインである。ほとんどの家具はウィーンから取り寄せた。マリーが4つの部屋を独占したのに対して、フェルディナンドに与えられたのはわずか一部屋。そのフェルディナンドが、62歳の時(1927)ガンのため死んだベッドが、今もそのまま残っている。」
(「旅名人ブックス ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う」(日経BP社)より) -
ペリショール城
「ペレシュ城と同じ敷地内の左奥にある、カロル1世の狩猟用の城。1902年の完成。中世ドイツ風の質素な外観だが、内部は豪華なシャンデリア、カーペット敷きで、来客用の寝室まである。ペレシュ城同様内部の見学はツアー形式で行われる。」
('07〜'08年版「地球の歩き方」より)
旅名人ブックスでは「地味な外観の城」、「地球の歩き方」も「質素な外観」などと言っていますが、とんでもないですねっ!
それにしても、「地球の歩き方」は情報少なすぎ!
入場料9レウという情報はあっていましたが、フェルディナンド1世とマリー王妃のことはひとことも書かれていません。
それにLonely Planetには、カロル1世の狩猟用の城などと一言も書かれてなく、むしろそれは立ち入りが禁止されていたフォイショール城の方ですぞ。 -
ペリショール城、やや斜め
入口付近を中心に。
でも観光客が入れる入口は、ここからではないです。
中庭の方に回ります。 -
ペリショール城の正面、入口付近の木組みをアップ!
-
ペリショール城の中庭
木組みが美しいです。
ドイツにいるみたい@ -
ペリショール城、正面より左向きから
向かって右側は木組みが盛りだくさんなのですが、向かって左側は石がむき出しです。
左右が非対称といっても、こんなに違うなんて、びっくり@
「地球の歩き方」にもLonely Planetにも、ペリショール城もガイド付ツアーでのみ見学可とありましたが、私が行ったときはツアーではなく、1人で回ることができました。
英語の説明書を貸してくれました。
それによると、公開されていたのは全部で16室でした。
部屋の名前だけでも、がんばって書き写してきました@
(1) Hall of Honor
(2) Apartment of King Ferdinand(1階)
(3) Gold Bedroom(ここから2階)
(4) Apartment of the Heirs (Sitting Room & Bedroom)
(5) Apartment of Queen Maria(全部で4室)
(6) Guest Sitting Room
(以下(11)まで、マリー王妃デザインによるアールヌーヴォーな部屋。インテリアもそれにぴったりな調度品もマリー王妃がすべてアレンジ)
(7) Guest Sitting Room
(8) Guest Bedroom
(9) Guest Bedroom
(10) Guest Sitting Room
(11) Guest Bedroom
(12) Victoria Melita's Bedroom(マリー王妃の姉妹)
(13) Gold Room
(黄金のあざみの葉の模様が壁から天井一面ぎっしりの、森の中のような部屋@ この城のハイライト)
(14) Alfred of Edinburgh's Room(マリー王妃唯一の兄弟)
(15) Apartment for Princely Guests
(16) Dining Room -
ペレシュ城/ペリショール城のパンフレット
これは実はペレシュ城内で買いました。
でもペリショール城のパンフレットも兼ねていました。
表紙がペレシュ城で、裏表紙がペリショール城です。
Edited 2007とあるので、今年新しく発売されたものでしょうか。
紙の質もよく、写真もとてもきれいに掲載されています。
そして薄い本で手ごろです。このくらいならすぐに読めます。
もちろん英語版です。
値段も手ごろです。15レウでした。
(2007年7月現在、1レウ=約55円で換算)
実はペレシュ城で売られていたパンフレットは、もう一種類ありました。
30レウで、それに見合うくらい分厚くて装丁も立派でした。
でも、値段よりも、その重さのせいでやめました。
それにペレシュ城の方は、30レウを払ってたくさん写真を撮ってきましたもの。
ただ、私の写真は、ロープで制限されたせいで狭い空間に観光客がひしめき、なんとかポジションを確保しながら他の人間がファインダーに入らないようにしたため、どうしても部屋の部分に注目したものが多くなりました。
一方、このパンフレットの写真は、もう少し部屋全体が分かるように撮れています。
城の歴史や部屋の解説も、実際に読んでみて、長すぎず適度だと思いました。
さすがに観光客がたくさん訪れるだけあって、なかなか良いパンフレットを用意しています。
ペリショール城内はほとんど写真を撮ることができなかったため、このパンフレットの写真からいくつか城内をご紹介しましょう。
ちなみに、一緒に写っている人形は、去年(2006年)、ブカレストで買ったものです。
口のところに磁石が入っているので、2つを近づけるとチュッ!します。
しかし今は、無情にも引き離してしまいました(笑)。
「チュッ!」した写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/12244542/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第20日目(6):ルーマニアのおみやげ・その2」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10151405/ -
ペリショール城の「儀式の間(Hall of Honor)」
2階へ上がる階段
パンフレットの写真より
木のパネルに囲まれているところはペレシュ城の儀式の間の影響がうかがえましたが、もっとシンプルです。
アールヌーヴォーの絵や工芸品がたくさん飾られていて、部屋よりそちらの方にそそられました。
この階段のあたりはなかなかステキでしたが、正直言って、ペリショール城の儀式の間から、続く部屋にあまり期待できなくなったのは確かです。
しかしそれは、良い意味で裏切られることになりました。
公開されているほとんどの部屋は2階と3階にありました。 -
ペリショール城のマリア王妃の書斎
パンフレットの写真より
国王には1つしかないのに、王妃には4つもある私室の1つです。
ルーマニアへの貢献度と影響については、夫よりも強かったといわれるマリー王妃との力関係を、このあたりに如実に感じました。
とはいえ、あくまで別荘ですし、どうやら招いたのも親しい人たちばかりだったようですから。国王も面子を気にすることになく、王妃の好きにさせたのかもしれません。
どこかブラン城を連想させる部屋です。
もっとも、あの城も、中のインテリアはマリア王妃の趣味が反映されています。
だから、ドラキュラ城のモデルにされた城にしては、どこか可愛らしいのです@
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第18日目(2):ブラン城」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10132498/ -
ペリショール城の国王フェルディナンド1世の書斎
国王には1つしかない私室は、シンプルな書斎です。
ウィーンのシェーンブルン宮殿にあるフランツ・ヨーゼフ1世の書斎を思い出しました。
質実剛健な人柄に見合う、シンプルでまじめそうな書斎でした。
国王フェルディナンド1世の人柄はよく知らないのですが、同じように質実剛健でまじめな人だったのかもしれませんね。
ちなみにこの写真はパンフレットから撮ったものではありません。
実際に見学しているときに、城の中で撮ったものです。
撮影が禁じられていたのに館員の目を盗んでこっそり撮ったのか、ですって?
違いますよ、これはその館員さんが、こっそり撮ってくれたのです。
たぶん、おこづかい稼ぎ。
特別に撮ってあげるから、そのお代をちょーだい、という意味だったのでしょう。
しかし彼女は英語を話せなかったので、なんとなく雰囲気から彼女の言いたいことが察せたものの、結局、首を思いっきりかしげ、スルーしてしまいました。
だって。。。
彼女が撮ってくれた写真のほとんどはピンボケだったり、あんまり良いアングルでなかったりしてどれもイマイチで後で削除しようと思ったし(メモリー容量のことを考えたら、気に入らない写真をとっとくわけにはいかなかったので)、第一、どうせ撮ってもらうなら、シンプルな国王の部屋より、マリー王妃の部屋や、他にたくさんあったステキな部屋の方か良かったですもん!
と言いつつ、なんとか見られる2枚だけは、データを削除せず、こうして手元に残しました@ -
ペリショール城の国王フェルディナンド1世の書斎
これも館員がこっそり撮ってくれた写真。
5〜6枚は撮ってくれたけど削除したうち、残ったたった2枚の2枚目。
一室で居間も兼ねているかんじでした。 -
ペリショール城の「黄金の寝室(Golden Bedroom)」
パンフレットの写真より
この写真ではGolden Bedroomらしい印象がよく出ていますが、実はこの部屋を最初に見たときは、「どこが?」と思いました。
真っ先に目に入るベッドが、それほど金キラではなかったからです。
しかし良く見ると、確かに金が多用されている部屋です。
それもバロック様式のような、しつこいまでの金キラではなく、アールヌーヴォーに影響されたせいか、どこか品よく使われているように思いました。 -
「黄金の間(Golden Room)」
ペリショール城のハイライト@
パンフレットの写真より
この部屋の後も、マリア王妃が家具・調度品を含めてインテリア全てをデザインして整えたゲストルームをはじめとして、とてもセンスの良いステキな部屋が続きましたが、やはりこの黄金の間がペリショール城のハイライトでしょう。
写真のように壁から天井までアザミの葉のモチーフの黄金だらけ!
そして天井にはケルト十字架!
ずっと眺めていても飽きない部屋です。落ち着けないかもしれないけれどね@
なぜケルト十字架?
と思いましたが、マリア王妃はエジンバラ公の娘で、スコットランドは彼女の故郷だったのです。
なぁるほど、だからケルト@
そしてアザミは、スコットランドの象徴で現在は国花ともなっています。
ゆえに彼女は、アザミを自分のシンボルにしました。 -
ここからは、おまけです。
ペリショール城の写真ではなく、そのそばにあった木組みの美しい建物です。
どうやらホテルのようです。二つ星のVilla Turisticaとありました。
でもお城みたい@ -
たぶん、Villa Turistica
こんな所に泊まるのもステキです。
すぐ近くに城があるし。
部屋の中もこの外観に見合うお部屋でしょうね。 -
たぶん、Villa Turistica
別荘のような建物が並び、それに囲まれた中心は広場のようになっていて、ちっちゃな村のようでした。 -
たぶん、Villa Turistica
塔のある建物@ -
たぶん、Villa Turistica 併設のレストラン
ペレシュ城に向かって歩いていると、まずはこの建物が目に入ります。
このあたりまで来ると、いったんペレシュ城が見えなくなります。
灯台下暗し。
だからこのレストランがチケット売り場かしら、と一瞬、回ったりします。
地図を確認して、まだもう少し右に進まないといけないと気付きます。
ここで地図を確認しなければ方向がつかめないのが、方向音痴たるゆえんですね、てへへ。
それでは次の旅行記で、シナイアの3大ハイライトの3つめ、シナイア僧院へ参りましょう。
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この旅行記へのコメント (7)
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- nekoさん 2013/07/22 09:33:54
- マリー王妃のセンスと才能が存分に発揮されたペレシュ城。
- 相変わらず古い話の蒸し返しで恐縮です(^^;
本文中に、「マリー王妃のセンスと才能が存分に発揮されたペレシュ城。」とありますが「マリー王妃のセンスと才能が存分に発揮されたペリショール城。」では?その後の、「力関係が如実に感じられたペレシュ城。」も同様と思います。
あと細かい話ですがフェルディナンド1世は皇帝ではなく国王でしょう。
- まみさん からの返信 2013/07/23 21:13:37
- RE: マリー王妃のセンスと才能が存分に発揮されたペレシュ城。
- nekoさん、こんにちは。ご指摘ありがとうございます。
これもあきらかにタイプミスですね。というか書いている途中で混乱したのかな。
出来上がった旅行記をちゃんと読み返して推敲すれば見つかるようなミスだなぁ〜。
そしてフェルディナンド一世はおっしゃるとおり国王ですね。
> 相変わらず古い話の蒸し返しで恐縮です(^^;
> 本文中に、「マリー王妃のセンスと才能が存分に発揮されたペレシュ城。」とありますが「マリー王妃のセンスと才能が存分に発揮されたペリショール城。」では?その後の、「力関係が如実に感じられたペレシュ城。」も同様と思います。
> あと細かい話ですがフェルディナンド1世は皇帝ではなく国王でしょう。
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- パパスさん 2007/09/04 14:27:14
- 残念!
- ペリショール城はペレシュ城から100メートルの距離だったのですか?
ペレシュ城から斜め上に上がっていく道が有りますよね。
それを上がるんですよね?
もっと遠いと思っていました。
地図を見ると500メートルは有ると思っていました。
それと自動車道を登って行くとあのホテルの所に出ました。
それならペリショール城にも行くことが出来たのに!!(涙)
パパス。
- まみさん からの返信 2007/09/04 19:45:52
- RE: 残念!
- パパスさん、こんにちは。
はい、ペリショール城は、ペレシュ城から斜め上に上がっていく道を進んで、すぐに着きました。
「地球の歩き方」の地図でも、縮小率をチェックするとやっぱり100mあるかないかなんですよ。傾斜もたいしてきつくない坂道でした。
遠いと思ってあきらめてしまわれたのでしょうか、残念!
ただ、その上のフリショール城の方まではいけませんでした。
警備員に通せんぼされました。
というわけであのホテルのある方向へ歩き出したとき、その整備員さん、「同僚が英語を話せるのだけど、おしゃべりしていかないか?」と誘ってきました。
アラブ圏やイタリアなどのナンパの雰囲気はなく、無邪気な好奇心(あるいは暇つぶししたい!?)にあふれているように思えました。
でも残念ながら私は、このあとシナイア僧院にも行きたかったし、ケーブルカーでブチェジ山にも行きたかったし。。。と予定がつまっていたので、断わっちゃいました@@
- パパスさん からの返信 2007/09/04 20:13:16
- そうだったんですか?
- やっぱり!!
あの斜めに上がって行く道だとは分かっていたのですが、パパスの持っていた地図だと500メートルは有りそうだったので諦めました。(涙)
その地図ではシナイア僧院までの距離もやはり500メートルくらいだったのでその時は納得してたんですが・・・・。
あぁ〜。
ショックです!
まぁ、次の機会にでも行きます!
宿題が増えたと思えばいいですからね。
パパス。
PS しかしホントよく似た写真をパパスも撮ってます!
決して盗作じゃ無いですよー!
- まみさん からの返信 2007/09/04 20:34:36
- RE: そうだったんですか?
- >しかしホントよく似た写真をパパスも撮ってます!
わあ、みたいな@
もし来年私がブルガリアに行ったら、逆にパパスさんが撮った写真と似てしまうかもしれませんね。
ブコヴィナ地方の5つの修道院では、babyananさんの写真と似てしまうだろうなぁと思いつつ、撮りました。
実際、似てるかもね。。。
- パパスさん からの返信 2007/09/04 21:00:50
- RE: RE: そうだったんですか?→そうだったんです!
- >わあ、みたいな@
今しばらくお待ちください。
来週末にはルーマニアに行けると思います。
>もし来年私がブルガリアに行ったら、逆にパパスさんが撮った写真と似て>しまうかもしれませんね。
OK牧場です。
いくらでも同じ様な写真撮っていてください。
宿題のブコヴィナ地方の5つの修道院は、まみさんとbabyananさんの盗作をさせて頂きますので!(笑)
パパス。
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