カッピング（吸玉療法）初体験

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以前から興味があり、ずっと体験したいと思っていたカッピングを上海でついに体験しました。カッピングとはカップ状の器具を皮膚に当て、真空状態を作り、血管を引っ張ることで血液やリンパなど体液の滞りを改善し、老廃物の代謝を促進させるものです。カッピングの効果は血液を綺麗にし、血行をよくする以外に、血管を始め組織を強化する、皮膚の弾力性を保つ、関節の働きを円滑にする、内臓諸器官を活発にする、神経を正常に調整する、体の深部にまで及ぶきわめて強力なマッサージ効果などがあります。
マッサージとカッピングをするにあたり、ホテルの近くで良さそうなお店を探したところ、2005年にオープンした「香扇閣」というお店を見つけました。泊まっていたオークラガーデンからも徒歩圏内で、ガイドブックを見る限り、値段も良心的、店内も清潔そうだったので、予約もしていませんでしたが、4人で午後10時頃に行ってみました。10分程待った後、着替えの部屋に案内され、渡されたのが黒の上下…。これが男性用なのかサイズが合わず、マッサージ中に気持ちが良くて、ついつい油断してしまうと胸がはだけ、大サービスになってしまうという代物でした。
今回、私たちがチョイスしたのは全身マッサージ60分（単価80元）＋足マッサージ60分（単価100元）がセットで150元の香扇閣セット。これにマッサージ時のオイル20元にカッピング50元で計220元（日本円で約3,520円）。カッピングだけでも日本で施術してもらうと3,000円くらいするので、安〜い！
さらにお茶とフルーツがサービスでつきます。
2時間みっちりとマッサージをしてもらい、いよいよカッピング！
中が真空となったカップ状の器具を背中に次々に当てられると強烈に皮膚が引っ張られ、タコ焼き？がいっぱいできます。痛みはありますが、我慢できない痛さではありません。
いや、健康の為だと思えば、快感にさえ思えます。
カッピングをすると“溢血斑（いっけつはん）”と呼ばれる吸玉の跡が丸くつき、鮮やかな赤色、黒みがかかった赤色、黒みがかった紫色とほぼ３種類の反応が出ます。紫色の部分が最も反応が強いと言われ、溢血斑の場所と色で、どの程度の機能低下があるか見当がつきます。私の場合は肩と肩甲骨のあたりが鮮やかな赤色になりました。それほど反応が出ない人もいれば、一緒に体験した友人のように背中全体が黒みがかかった赤色の反応が出る人もいます。溢血斑は病の症状を知るうえで大切な目安になりますが、女性にとっては（特に夏場）あまり好まし物ではありません。しかし、7〜10日程で跡は消えるので、興味のある人にはおすすめです。
この店は他にも「貴妃四手」という2人のマッサージ師が4つの手で呼吸をしっかり合わせて、バランス良く、コリや疲れを取り除いてくれる贅沢なコースもあります。
次回は「貴妃四手」でヘロヘロになりたいものです。