2007/06/26 - 2007/07/08
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ぴぽぴぽぴっぽさん
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6月30日、クサール・ヴォヤージュのツアー2日目(旅行全体では5日目)です。今日はザゴラからピスト(未舗装道路)を通ってアルニフへ抜け、一気にメルズーカまで踏破。夕方、砂漠の中をラクダに乗り、オアシスのテントまで移動します。夜はテント泊です。
見所は二つ。ピストを踏破する点と、メルズーカ砂漠でのキャメルライドです。
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朝、ホテルを出発し最初に向かったのは、ターバンなどが買えるお店です。砂漠に備えて前日からリクエストしていました。ターバン、ジュラバ(服)にアクセサリーがたくさん並んでいます。僕はターバンだけ、リーさんはターバンにジュラバまで欲しい模様。早速値段交渉。交渉ごとはリーさんにお任せです。
最初、リーさんはジュラバとターバンで900DHと提示されていました。とても買える金額じゃないし、勿論交渉開始。最終的に僕のも含めたターバン2つとジュラバとで400DHになりました。恐らくまだ下がるんだろうけど、これだけで一日終わらせられないので、適当な所で折り合い交渉成立。要した時間、30分です。
ちなみに写真は「トゥンブクトゥまで52日」と書かれた看板。ここザゴラからマリにある金の産出地トゥンブクトゥまで昔のキャラバンは52日かけて行っていたようです。休養と売買を含めて、往復するのは半年仕事だったようです。 -
さて、改めて出発です。30分ほど走ったところで公道をはずれ、ピスト(未舗装道路)にでました。実はこのピストの踏破はツアーの目玉の一つであって、楽しみにしていたものでもあります。最初はちらほらとあった建物も、10分ほど進むうちに見えなくなり、後は見渡す限りの青い空と道なき道だけです。360度見渡せる大パノラマ!!
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左側にはアンチアトラス(の更に南にある山)の何かで切り取ったようなひらぺったい山がどこまでも続き、右側と前方は果てしなき荒野です。
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ここでお決まりのように、砂煙をあげながら疾走してくるジープを撮ろうと思ってリクエストしたのですが、アジスはセーフティドライバー。砂煙は全く上がりませんでした;;
こういうツアーの車というのは、たぶんドライバー個人の所有物なのです。もちろんそれを含めた手当はドライバーになされるのでしょうが、何かあったときは当然ドライバーが自分の責任において修理をする必要があります(昨日のパンクも手出しでしょう)。だからアジスは非常に車に優しい運転をするのだろうなと思います。 -
余談ですが、アジスと話しているときに、ドライビングについて彼はこう語っていました。
「僕の運転は決して早くない。ドライバーによっては、観光地だけを紹介して、後はさっさと行ってしまうドライバーがいる。確かにそれでも仕事を果たしていると言える。でも僕はお客さんに満足して帰ってもらいたい。せっかくここに来たのだから良い思い出をもって帰ってもらいたい。だからお客さんの希望にはなるべく添いたいと思うし、安全な旅を提供したい。これが僕のポリシーだ。だから予定の時間よりも遅くなることに関しては勘弁してもらいたい」と語っていました。彼と一緒に過ごした4日間にはその言葉通りの真摯な態度があったし、そんな彼と巡り会えたことで、僕たちはとても満足でした。 -
点在するオアシス。
道中、小さなベルベルの村がありました。小さい村で観光客なんかとても訪れることはない所だけれど、車をみるとみな寄ってきます。文房具やお菓子なんかをほしがります。どこの国行っても一緒ですね。
アジスはいつも子ども達にアメをあげるみたいです。今日は持ってくるのを忘れたみたいなので、僕たちが手持ちのアメをプレゼント。そしてこんな事態を見越してリーさんがもってきていた日本のおもちゃ(風船、竹とんぼなど)もあげていました。 -
先ほど左側に見えていた山間を抜けて、公道へ。舗装道路へ戻ります。アルニフで昼食を食べた後、後はひた走りリッサニの街へ。
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途中、何度かフォトストップをしましたが、車から出るとそこは40度を超す熱風が吹き荒れる大地。普段、日本の暑さには平気な僕でも、5分もいれば干からびてしまうくらい暑い。
ちなみに写真は化石です。昔この辺りは海中だったらしく、化石の宝庫だとか。明後日化石博物館にも寄る予定です。
アルニフから3時間、リッサニの街に到着です。 -
リッサニはサハラに入る前の最後のストップと言うことで、水を購入。気の良い親父が冷凍庫でカチンコチンに冷やした水(氷)があるというのでそれを買いました。この買い物が後で響いてくるのです。
さて、リッサニから30分くらいでしょうか、途中から舗装路を外れ、未舗装の道を進むことしばらく、突如として砂漠が見えてくるのです。その砂漠の回りには観光客目当てのオーベルジュ(宿)がたくさん建っています。僕たちが目指すのは、カフェ・ドゥ・サッド。比較的北側にあるオーベルジュです。 -
宿について最初に出迎えてくれたのは、この白いラクダ。こいつしばらく前のNHKの放送に出てたやつ。正面からみると、何ともマヌケな感じが^^;
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カフェ・ドゥ・サッドでミントティーを頂き、一休みした後、6時半頃からキャメルライドの始まりです。ガイド・ムハマドに連れられて、リーさんが前、僕が後ろの隊列でスタート。最初は観光に来ていてラクダに乗らない人たちの姿が多数見えていたのが、20分も歩くと人影が全く見えなくなります。ここからは、ただ風の音とラクダの砂を踏む音だけが響く世界。
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このオアシスツアーのガイド・ムハマド。
ちなみにムハマドは聖者名(仏教で言う法名)で、第二の名前です。この聖者名ではムハマドが一番ポピュラーみたいで、旅行中ムハマドには4、5人会いました。 -
青いのがリーさん、お揃いのターバンとジュラバを着ています。
後ろの白シャツとベージュのターバンがぼく。
この日は大変風が強く目を開けられないくらい。ターバンを巻いていないと大事になっていました。ヨーロッパの観光客は結構無防備な人(タンクトップに短パンとか)が多いですが、後で絶対後悔必死です。 -
ここでリーさんが着ているジュラバが非常にありがたかった。とても絵になります。
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砂漠の夕焼け。フォトストップと言うことでラクダを降りて、夕日鑑賞。
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ということを経て、8時頃オアシスに到着です。食堂テントでゆっくりとくつろぎ食事を待っていると、出てきました。今日の晩ご飯はナスとトマトのタジン。僕はトマトが苦手ですが、これは美味しかった〜。特に砂漠を横断してきて、乾ききった身体だったからというのもあるでしょうけど。
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宿泊はベルベル式テントです。少し背の低いテントでほんと寝るためだけのテントですが、外の風を感じることもありません。ただ僕たちが行った時期は少し暑かったです。
布団は少し砂混じりのざっらとした感じがすると思いますが、これはどうしようもありません。
ちなみに明かりはローソクしかありませんので、ライトを持っていったら便利かも。 -
近くのテントでは、アフリカンミュージックを奏でていました。そこに行くのも楽しいでしょうが、行けば必ずダンスが付いてきますよ。
そんな太鼓の音を遠くに感じながら、砂漠の夜は更けていきました。
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