2007/07/25 - 2007/07/27
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いけぴょんさん
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今回の宿泊先に選んだのは、黒川温泉の【山河旅館】。
黒川温泉といえば、好きな温泉3箇所に入浴できる入湯手形が有名です。
確かに温泉街をそぞろ歩きし、立ち寄り湯をするには便利な手形ですが、
その反面各旅館の湯船は日帰り客で溢れかえり、
宿泊客がのんびり湯浴みできないのではないかという懸念があり、
宿泊することに二の足を踏んでいました。
実は今回の旅行でも、奥満願寺温泉【旅館藤もと】を第一候補にしたのですが、
いかんせん宿泊予約の電話をかけたのが出発の前日。
案の定藤もとは満室だった為、これもなにかのきっかけと思い黒川温泉に照準を定めました。
黒川のなかでも人気のある
【山みずき】【のし湯】【いこい旅館】【樹やしき】などにも空室があったのですが、
前述の懸念もあり今回は、
温泉街中心から1.6km離れて自然に囲まれて佇む【山河旅館】に決めました。
山河旅館HP http://www.sanga-ryokan.com/index.html
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
-
温泉街の中心からさくら通りをクルマで数分、
黒川温泉郷の西の端に【旅館山河】はありました。
旅館の駐車場への誘導路は、
温泉街方面からだとVターンすることになります。
しかも通りから駐車場へは急坂を下りますので、
車高を落としているクルマは要注意です。
駐車場では係りの方が出迎えてくださり、
駐車場からさらに一段下がった玄関口まで、
緑に囲まれたアプローチを案内して下さいました。 -
ボクたちが到着したのは4:00pm頃でした。
玄関を入ると目に飛び込んできたのは、
草木を封じ込めた和紙製のランプシェード。
ここ以外のパブリックスペースにも、
同種のランプシェードが用いられていました。 -
黒川温泉で「日本秘湯を守る会」に属している旅館は確か2軒。旅館山河はそのうちの1軒です。
こちらで黒川名物の入湯手形も購入可能です。
温泉巡りをしたい人は、
温泉街まで宿のクルマが送迎してくれます。
不便な立地ではありますが、
温泉街から歩いてくるのもそれは同様。
その為この旅館の日帰り入浴客は比較的少なく、
それがボクたちがここを選んだ理由の一つです。 -
館内ではいたるところに野の花が飾られています。
フロントのこの花の横の水槽にはメダカがいっぱい。
とりわけ小さなメダカは2日前に孵化した赤ちゃんでした。 -
フロントでチェックインの手続きのアトは、
仲居さんから館内の説明や家族風呂の説明などを聞きながら、本館とは渡り廊下でつながれている
西館の部屋に案内されました。 -
部屋は西館の一番奥にある「柃の間」でした。
ちなみにこの字「ひさかき」と読みます。
8畳(部屋風呂付)、1泊2食\21,150(2名利用時の1名料金/消費税・入湯税込)です。 -
部屋はご覧の通り何の変哲も無い8畳一間。
掃除も行き届いておりこぎれいな印象でした。
大人2人が1泊するだけなら過不足ありません。
ただ一つ、隣の部屋の扉を開け閉めする音が聞こえるのが難点でした。
写真手前に踏み込み+トイレ(ウォシュレット)があり、
写真奥の広縁左側に簡易キッチン(シンクのみ)、
広縁右奥が洗面+お風呂です。 -
ミニバーは自動計算式。
仲居さんによるとドリンクは持ち込み可との事。
ちなみにミニバーのビールは1本\630(税込)でした。 -
これが部屋風呂。切り石の湯船に源泉掛け流しの温泉です。
この宿は15部屋(離れ1部屋含む)中、6部屋が部屋風呂付き(内1部屋は露天風呂)です。
もちろんパブリックスペースの温泉も素晴しいのですが、この風呂を好きな時間に独り占めできるのが最高!!部屋風呂つきの部屋がオススメです。
もし湯温が熱ければフロントに連絡すれば、加水により温度調節をしてくれます。
夜の入浴時に熱かったので、湯温調節していただくように連絡したところ、湯守の人が部屋に来たのにはビックリ。どうやら温度調整用の設備が女性用露天風呂の奥にあるらしく、露天風呂使用中には直接アクセスできず一旦客室に入らないといけない様で、宿の方も恐縮されていました。 -
部屋の窓を開けると、目の前には緑の木々。
そして足元からは田ノ原川のせせらぎの音が・・・
って言いたいところですが、すぐそばに小さな堰が有り、結構大きな「ゴォーッ」っていう音が、終始聞こえてました。
でも自然の発する音って、不思議と耳障りではないんですよね。 -
手作りのお茶うけを頂きながら、仲居さんから
温泉の入浴時間や、貸切風呂の予約について説明を受けた後、いざお風呂へ出発〜。 -
部屋にあった敷地内の案内図です。お風呂は
男女別内風呂「薬師の湯」
混浴露天風呂「もやいの湯」
女性用露天風呂「四季の湯」
家族風呂(檜風呂)
家族風呂(切り石風呂)
家族風呂(六尺桶風呂)
足湯
があります。家族風呂はフロントに時間を予約をして、鍵を受け取るシステムです。 -
どのお風呂から入ろうかと悩みましたが、「切り石風呂」は、部屋風呂と同じような作りなのでパス。
半露天になっており一番人気の「六尺桶風呂」は予約で埋まっていた為後回しにし、「檜風呂」を予約してみました。
お風呂は3000坪の敷地内に点在していますので、草履を履いていざお出かけ。 -
庭をブラブラしながら湯屋に向かいます。
-
鉄分のサビた色。敷地内を流れる小川にも温泉の成分が混じっているようです。
-
途中には休憩できる囲炉裏小屋が。
雑木林、炭の焼ける匂い、ヒグラシのもの悲しげな鳴き声が五感をくすぐります。
これぞ日本の原風景。この瞬間だけで今回旅行に来た価値があったと思いました。 -
ここは山あいの地。夏の17時だというのに街灯に火が灯ります。
-
湯屋の外観。右手奥が檜風呂、左手前が切り石風呂です。
檜風呂の内部もすごくいい雰囲気だったんですが、ヨメの入浴シーンしか撮っておらず、残念ながらお見せする事ができません・・・ -
次に入ったのが混浴露天風呂「もやいの湯」。
予想通り温泉街の中心から遠いせいか、混浴露天風呂も貸切り状態です。
広いっていう程では有りませんが、林の緑に包まれ、セミの声が降り注ぎ、適度な包まれ感と開放感があります。 -
ヒグラシの鳴き声がピタッとやんだかと思うと、
バケツをひっくり返したかのような雨と雷鳴が。
いやはやこれも日本の夏っていう感じです。 -
部屋に戻って夕食タイムです。
19時からお願いしていたのですが、少し早めにスタートして貰いました。
残念ながらこの宿、夕食は部屋食になります。個室の食事処があれば最高なんですけどね。それから、食材についての問いかけに対する仲居さんの的を得ない答えなど、このあたりは昔ながらの温泉旅館って感じを受けてしまいました。 -
プハーッ!!風呂上りのビールは最高です。
写真はメニューの一部です。
馬刺しや湯葉の入った刺身、肥後牛、山女の甘露煮、鱒のマリネなど。 -
前菜(沢蟹の素揚げや枝豆など)、蕎麦の実入りの冷やしうどんなど、13品。
地元の食材を取り入れて会席風に仕立ててあります。決して不味いわけではないのですが、このあたりも昔ながらの温泉旅館風の印象です。個人的にはせっかく地の食材を取り入れているんだから、会席風に拘らずにもっと素材をストレートに使った山里風の料理の方がこの旅館には合ってるような気がするのですが・・・ -
食事のアトは、内湯にLet's go!!
ご覧下さい。ピカピカに磨き上げられ飴色に光る廊下。建物自体は決して新しくはないですが、館内どこも手入れが行き届いており清潔です。 -
内湯「薬師の湯」です。男性用は岩風呂、女性用は檜風呂になっています。
この宿は黒川では珍しく源泉を2本持っており、そのうちの1本は黒川随一といわれる単純硫黄泉(硫化水素型)。この「薬師の湯」はその源泉をひいています。
ちなみにもう1本の源泉はナトリウム−塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉。露天風呂や家族風呂、部屋風呂にはこちらの源泉か、2種類の源泉をブレンドしてひいてあるようです。 -
こちらは朝食。さすが阿蘇のお膝元。添えられた牛乳がおいしかったです。
このほか写真には写っていませんが、鉢に盛られた焚物と大豆がありました。 -
朝食のアト、苔むした石に木漏れ日が射すなか家族風呂「六尺桶風呂」に向かいます。
実はこのお風呂には前夜に一度入ったのですが、夜中で露天風呂の魅力が分からなかった為再チャレンジしました。 -
敷地内の小道には沢蟹の姿が。そういえば昨夜の家族風呂の洗い場にも侵入していました。
-
これが「六尺桶風呂」です。
朝日に輝く緑が湯に映り込み、すぐ横には田ノ原川の流れが。
再チャレンジした甲斐がありました。 -
これは「足湯」です。たくさんの湯船があったので、
結局足湯には入らずじまいでした。 -
たっぷりと温泉三昧を楽しんだ旅館山河。
名残惜しいですがチェックアウトの時間になりました。
一部にもう一歩なところもありましたが、全体的には充分満足でき、宿泊料金のことを考えるとコストパフォーマンスは抜群。
今回はスケジュールの関係で慌しい宿泊でしたが、是非ゆっくりとしたい旅館です。
写真はフロント横の売店です。
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