2007/06/03 - 2007/06/11
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megmeguさん
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ANAの15000マイル、ソウルへの旅3日目。
今回の旅の一番の楽しみが、定林寺跡(チョンニンサジ)の五層石塔と石仏坐像に会いにいくことでした♪
ソウルからバスで日帰りです。
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- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
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- ANA
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開城食堂(ケソンシクタン)で満腹になって、定林寺跡(チョンニンサジ)へ向かう。
百済小学校の向かいに定林寺址博物館があって、そこが入り口になってた。
子どもたちが学校から帰る時間みたいで、校門の前の屋台のおじさんからアイスクリームを買ってるこどもたちが、ほほえましかった。
お迎えに来てる車も何台かあった。 -
入場料1500W(約203円)を払うて、博物館へ。
ここは昨年できたみたいでまだ新しかった。 -
定林寺は後期百済(6世紀中頃)に建てられたそうや。
金堂、講堂まである大きな伽藍やったみたいで、当時を再現した模型が展示されてた。 -
弥勒菩薩半跏像を造ってはる仏師や、石塔を組み上げてる場面も再現されてた。
説明はハングルやから、映像や展示物を見てまわるだけやった。 -
外に出て、寺址のほうに歩いていくと黄色い花が咲き乱れて、アジュマ(おばさん)達が花の手入れをしてはった。
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百済が滅亡するとき、王都は徹底的に焼き尽くされて、ここの五重の塔だけが残ったらしい。
1400年前からずっとここにあるねんなあ、この塔。
日本は飛鳥時代、高松塚古墳が造られたのより古い。日本にはその当時の建造物で残ってるもんはないんやないかなあ。もう少し後が法隆寺の金堂や五重塔。
149枚の石を組み合わせて造った五層石塔が青い空にどっしりとでも優雅にたたずんでた。
でも、なんで石で五重の塔を造ったんやろなあ。
初層の塔身には「大唐平百済国碑銘」っていう文字が彫り込まれてるそうや。
唐・新羅連合軍が百済の都を滅ぼして、このお寺を破壊した時に、勝利の記念に刻んだもんとされてるんやて。
古すぎて、見てもようわからんかってんけど。 -
講堂跡も復元されてて、なかには石仏坐像がぽつんと一人でいはった。
高さは5.62m。 -
高麗時代に定林寺を改築した時に、造られたもんで昆慮遮那仏やと推定されてるそうや。
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ずっと吹きさらしのなかにいはったからか、風化して溶け出しそうなお姿や。
昆慮遮那仏っていうたら、奈良の大仏さん(東大寺)が有名やけど、全然雰囲気が違うなあ。 -
両手を胸前に上げて智拳印(ちけんいん)を結んではるんかなあ。
この仏さんが気に入って、なんぼ観てても飽きへんかった。 -
お家ができたんはよかったけど、仏さんの見えはる世界は狭くなってしもたなあ。
外に出たら、案内所の人がしきりに手招きしはる。
なんかあかんことしたんかと思うて、緊張して行ったら、暑いやろうからって冷たいお茶をごちそうしてくれはった。
おおきに。 -
定林寺跡(チョンニンサジ)を出て、近くにある国立扶余博物館へ。
入館料は1000W(約135円)。 -
百済昌王銘石造舍利龕(しゃりがん)は1995年に扶余の東側にある陵山里寺址(ヌンサリサジ)で発見されたそうや。
右側に「百済昌王十三季太歳在」、左側に「丁亥妹兄公主供養舎利」という銘文が刻まれてる。 -
「百済昌王」っていう字がわかるやろうか。
「百済昌王(威徳王)13年(567年)丁亥に、聖王の娘で昌王の妹が舍利供養した?」っていう意味らしい。
この厨子のお蔭で、1993年に同じ場所から発掘された香炉も百済時代のものとわかったんやて。 -
百済金銅大香炉は、扶余市のマスコットマークにもなってる。大きさは60cmちょっと。
頭をもたげた龍が、口で香炉を支えてる。
香炉は胴と蓋に別れてて、胴には24枚の蓮の花びら。その花びらには不死鳥、魚などが刻まれてる。
蓋の部分は蓬莱山の形で74の峰。山羊、虎、 鳥、 猿、 猪、象、馬などの動物や鳳凰、龍などが刻まれてて、上のほうには笛、簫(しょう)、 琵琶、琴、 鼓を演奏している楽士もいはる。
小さな穴がいくつか開けられてて、そこから焚いたお香が漂うようになってる。
蓋のてっぺんには、鳳凰が首と嘴の間に如意珠を抱いて翼をひろげてる。
こんな昔から、アロマテラピーがあってんなあ。
それに仏教だけやなく、神仙思想もまじってる。 -
7世紀初めに造られた金銅観世音菩薩立像は、法隆寺の百済観音にちょっと似てはるかな。
以前はここにあった金銅弥勒菩薩半跏思惟像は広隆寺や中宮寺の半跏像のもとになったもんやけど、今はソウルの国立中央博物館にいはる。 -
お庭にも、石像がいろいろあった。
時代は百済より新しくて、統一新羅や高麗の時代のもんみたいや。 -
石仏、亀趺(きふ)も、ひょうきんでかわいらしい顔付やった。
この博物館も関心がある人にとっては、興味が尽きんとこやろうなあ。 -
路地もなつかしい雰囲気がしてた。
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