エヴェレスト街道トレッキング?　ナムチェバザール～シャンボチェ

2007/04/27 - 2007/05/06

高山病の症状は、頭痛、吐き気、食欲不振、浮腫などですが、ひどくなると肺水腫や脳浮腫を起こし、命を落とすこともあります。特効薬は下山すること。ツアーリーダーはそう仰ってました。危険と判断したら強制的に下ろすとも。高山病にならないため、または症状が出てもひどくならないようにするための注意事項も教えていただきました。登りは極力ゆっくり。私たち４名はこれは守りませんでした。最後の６００ｍの急登が一番ペースが速かった…次に、ナムチェバザールに着いてから寝ないこと。高山病は酸素不足からきます。眠ると呼吸が浅くなり、まだ高度に慣れていないので高山病にかかる確率が高まるそうです。夜寝る時は、帽子を被り、靴下を履いて極力冷やさないようにすること。私はパクディンのロッジで生まれて初めて寝袋で寝ました。寒くなると思い毛布に包まって寝袋に入ったのですが、暑くて気付いたときには寝袋から飛び出していました。この反省を踏まえて、毛布は使わずに、少し着込んで寝ることにしました。ナムチェバザールのロッジの奥さんが編んでいた帽子を購入、それを被って寝ることにします。

ツアーメンバーの中にはナムチェバザールの着いた時にはすでに高度障害と思われる症状が出ていた人も何人かいましたが、それほど問題ではなかったようです。私は空気が薄いような気はしましたが、頭痛もしないし息苦しくもなく問題ありませんでした。ところが、夜寝ている時に何度も頭痛で目が覚めました。その都度深呼吸をし、やたらと喉が乾くので水を飲んで眠るのですが本当に寝ているのかどうかよくわからない状態です。おそらくこれが高度障害なんでしょう。同部屋の連れも良く眠れないようで、しかも最初からずっと腹の調子が悪く何度もトイレに行っていました。

つらい夜を切り抜け朝５時に起床。多少頭痛はするものの食欲も問題なく、朝食後ロッジの周りを散歩したりして体調を整えました。出発する頃にはスッキリしていました。皆さんの話を聞くとやはり同じように苦しんでいたようです。下痢していないだけ私はましだったようですね。

５月１日、この日が今回の旅行のハイライトとなります。未体験の富士山の頂上より高いシャンボチェまで登り、エヴェレストを生で見ます。天気は雲ひとつない快晴です。

エリア ヒマラヤ(ネパール)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

雲ひとつない快晴です。目の前には朝日を受けたコンデリが聳えています。

ナムチェバザールを出てしばらく登ると、ネパールの国鳥ダフェ（テイオウキジ）を見ました。わずかな時間だったので、上手く撮れません。

ダフェはネパールの５０ルピー紙幣の絵柄になっています。

６時に出発。この時期は気温が上がると雲が出るので、できる限り早く出発しなければなりません。ロッジを出てすぐに登りになります。ナムチェバザールが一望できます。

ナムチェバザールを見下ろすコンデリ。

この山はナムチェバザールからもよく見えていて、ヒマラヤ襞も見える山ですが、名前がよくわかりません。シェルパに聞いたところ‘カンカルボ‘って聞こえたけどわかりません。

タムセルク。剣岳が３つあると叫んでる人がいました。

左の山はパルチャモ（標高６２７３ｍ）だと思います。

遥か下を流れるドゥード・コシ。

結構な急斜面を登ります。

ロッジを出て１時間弱、ようやくエヴェレストが見えるポイントに来ました。快晴ですが、５月は春霞で仕方ないとのことです。この時期ではこれ以上は望めないほどの展望です。

前の写真の左のズーム。左奥のピークがチョラツェ（６４４０ｍ）、右がタウツェ（６４５２ｍ）です。

左がエヴェレスト、その前ののこぎりの刃のようなヌプツェ（７８５５ｍ）、右が世界第４位のローツェ（８５１６ｍ）。

アマダブラム（６８５６ｍ）。アマダブラムはネパールの言葉で母の首飾りを意味するそうです。

さらに上を目指します。このあたりまで来ると完全に未知の高度ですが、特に高度障害と思われる症状はなく、かなり元気です。

上空をヘリが飛んでいます。救援でしょうか。

クンビラをバックにガイドをしているシェルパ。

クンビラ。もうすぐ平坦なところに出ます。

アマダブラムに向かって…

これがヤクです。

シャンボチェの丘からタウツェとチョラツェ。この風景はガイドブックなどでよく見ます。

シャンボチェの丘から見たコンデリ。ロッジを出て２時間１５分。もう雲が出てきました。早くエヴェレストビューホテルからの展望を見たい…

シャンボチェの丘からクンビラ。

８時２５分、エヴェレストビューホテルに到着です。