エヴェレスト街道トレッキング?　パクディン～ナムチェバザール後編

2007/04/27 - 2007/05/06

標高３４４６ｍの高地にあるナムチェバザールは、古くからチベット交易で栄えたシェルパ族のメッカで、クーンブ地方の中心の村です。コンデリ、タムセルクなどの６０００ｍ峰に囲まれ、エヴェレスト登山基地として賑わいを見せています。高度順応のためここで何泊かするトレッカーも大勢います。我々はここで２泊します。

昼食後、いよいよナムチェバザールへの登りとなります。標高差約６００ｍを一気に登ります。高度障害が出る高度のため、とにかくゆっくりゆっくりと登らなければなりません。幸いにも、空気の薄さはわずかに感じてはいましたが、高度障害はなく、無事ナムチェバザールのロッジに到着しました。いよいよ天気さえ良ければ明日はエヴェレストとご対面です。

エリア ヒマラヤ(ネパール)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

昼食休憩は１時間ちょっとでした。ジョルサレのロッジを出発してすぐに吊り橋です。

吊り橋を渡ってから、歩きにくい河原です。これまではずっとドゥード・コシを谷下に見ながらの歩きでしたが、しばらくはこのようなところを行きます。

遠くに非常に高い吊り橋が見えてきました。吊り橋のところからナムチェバザールまで標高差６００ｍの一気の登りです。

吊り橋のところまで来ました。この吊り橋はドゥード・コシの支流に架かっています。

吊り橋のあるところから川の両岸は断崖絶壁となり、深い渓谷を刻んでいます。

吊り橋の上から。目がくらむほどの高さです。高さはよくわかりませんが７０〜８０ｍくらいでしょうか。

天気は回復の兆しが。タウツェ（標高６５０１ｍ）が姿を現しました。

かなり登りました。ドゥード・コシはかなり下のほうになりました。

雲がなければエヴェレスト街道で初めてエヴェレストが見える地点に来ました。残念ながら雲の中。ここで昼から２回目の休憩。ジョルサレから約２時間です。そろそろ標高は３０００ｍを越えているでしょうか。ここで、本隊と分かれて健脚組４名は先に行くことになりました。私は健脚組。このメンバーの中で若いだけの話です。

急な斜面にある建物が見えてきました。もうすぐナムチェバザールです。

ここまでは林道のような歩きやすい道でした。写真を撮り忘れていたのですが、途中凄いものを見ました。我々４名が歩いていると前方道の真ん中に木でできた細長い小屋のようなものが見えました。何かな〜と思っていると突然持ち上がり動き始めました。ポーターが大量の角材を担いでいたのです。凄い力持ちですね。歩くだけでも大変なのに。帰りに見たのですが、水が入った２０リットルの容器７個を背負って運んでいる人も見ました。ヒマラヤでは、一度に重いものを運べるものが稼ぐことができます。ナムチェバザールでは確かに水の値段は高かったです。

ナムチェバザールの入口まで来ました。もう一息。

急坂を登りきると目の前にナムチェバザールの町が広がります。

ここまででもちろん最大の町です。土産物屋が並びます。

ここでも登山の道具はすべて揃います。

ロッジは上の方。まだ階段があります。

あと一息。

ロッジに到着です。パクディンから休憩含めて８時間１０分。ジョルサレからは３時間でした。本隊は我々から遅れる事２５分で全員無事到着しました。

ロッジの部屋からはコンデリがその雄大な姿を見せてくれます。ナムチェバザールに到着したときは、その全貌は雲に隠れて見えませんでしたが、夕食前にはこのような姿を見ることができました。

それにしてもルクラで見たコンデリとは大違いです。とても同じ山だとは思えません。

ロッジからのナムチェバザールの町を見下ろします。ずっと先の崖にはこの写真ではよくわかりませんが、巨大な滝がかかっています。

この日の夕食の一部。キムチもありますが、ほとんど和食。この頃すでに半数以上の人が下痢に苦しんでいました。ナムチェでの２泊は深夜のトイレが修羅場だったようです。

軽い高度障害が出ている人も何名かいますが、私は全く問題ありません。

日が暮れて雲はほとんどなくなりました。明日が楽しみです。