憧れのトルコへ 3(カッパドキア後編)

2007/05/02 - 2007/05/16

人々の優しさと雄大な自然、そして食欲のお陰で、驚くほど元気になりました。
人と自然と食べ物に感謝です。

ペンションで会った方々に｢パムッカレ｣と｢エフェス｣を勧められ、行ってみたいというポジティブな気持ちが湧いてきました。
ギョレメを発つ当日の朝に、その旨をペンションのオーナーに伝えたところ、予約済みの夜行バス『イスタンブール行き』を『デニズリ行き』に変更して下さいました。

足の爪はしっかりテーピングし、平坦な道ならほとんど痛みを感じません。でも無理は禁物。
今日もマイペースでのんびり過ごします。

エリア カッパドキア(トルコ)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: エミレーツ航空

カッパドキア3日目。
朝食をゆっくりいただき、チェックアウト。荷物を預けて出かけます。
陶器の町『アヴァノス』に行ってみようと思い、1時間に1本しかないらしいバスを待ちます。
しかし待ち時間中に気が変わり、3本のキノコ岩で有名なパシャバーに行ってみることにしました。
アヴァノス行きのバスに乗って、チャウシンで下車、ここからパシャバーまでは2km、往復だと4km。
若干不安ですが、ゆっくりマイペースで歩きます。

曇りがちの空で涼しく、乾いた風が気持ちいい！
炎天下の行軍とは比べ物にならないほど楽です。
車がとんでもないスピードで走ってくるのが少し怖いですが。
たっぷり2km歩いてパシャバーに到着です。

こちらは教会跡です。

梯子を登って、教会内部の写真を撮りました。
この梯子、登りはいいのですが下りが結構怖く、お尻から降りることになりました。

キノコ岩です。
涼しいので、のんびり散策しました。

色々な形のキノコ岩があります。
見れば見るほど不思議な形ですね。

腰を落ち着けるのにうってつけの切り株を発見。
疲れた足を休めます。

有名な3本のキノコ岩です。
この先のゼルヴェまで行ってみたいけれど、帰路を乗り切る自信が無いので、チャウシンに引き返します。

帰りは向かい風でちょっとつらかったです。

行きにバスを降りた辺りまで戻り、道を歩いていた人に帰りのバスの乗り場を尋ねました。
ふと思いついて、ついでに『旧チャウシン住居跡』の場所を尋ねたところ、それほど遠くない様子。
それなら、と行ってみることにしました。

なだらかな坂を登っていきます。
素朴な雰囲気にとても癒されます。
パシャバーには多くの観光客がいましたが、ここはとても静かです。

ああ、登ってきて良かった！
まずはそう思いました。
私の心の琴線に触れる光景です。
ものすごくワクワクしてきました。

向かいには｢鳩の家｣が眺められます。

住居跡に続く小道を登っていきます。
誰に邪魔されることも無く、思う存分見学できます。
中には、今でも住めそうな家も。

少し迷ったり、穴に落ちそうになったりしながら、教会跡らしき建物にたどり着きました。

住居跡の上の丘に登るとこの眺めです。
手前に並んだキノコがかわいいです。

ここで腰を下ろして休憩です。
たまたまなのか、とにかく誰もいなくて景色を独り占めです。
気持ちよい風が吹きぬけます。

こちらも丘からの眺めです。
黄色い小さな花がたくさん咲いています。

誰もいないのをいいことに、寝転んだりニヤニヤしたりと、やりたい放題です。
そうこうするうちに雲が晴れてきました。

はるか遠くにいる人の声が驚くほど鮮明に聞こえます。
本当に静かで美しいところでした。

今は誰も住んでいないけれど、美しい建物内部。
でも落書きが･･･。

住居跡を降りて、オープンカフェでホットサンドをいただきました。
屋外で食べると美味しさ倍増です！

ペンションに戻って、まだ宿泊費を払ってないことを思い出しました！
けれど誰も気にしていない様子。
スタッフを捕まえて、やっと支払いを済ませましたが、危うく踏み倒すところでした･･･。
　
今夜のバスは19:30発デニズリ行きです。
バスの時刻まで、食堂のテラスから景色を眺めたり、本棚にあった『サザエさん』を読んだりして過ごしました。


弱っていた私をこれほど元気にしてくれた『カッパドキア』は、忘れられない場所になりました。