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<1996年5月25日(土)><br /><br /> 翌日は国内機でジャワ島まで飛び、ボロブドール遺跡を見学することになりました。今はほとんどの人がイスラム教徒であるこの国の、数少ない仏教遺跡です。<br /><br /><ボロブドール遺跡見学><br /> 当時、ジャングルで発見されたこの遺跡は、壮大な規模の石作りの塔に素晴らしいレリーフが施されています。階段を上りながらレリーフを眺めると、それはブッダにまつわる縁起絵巻でした。現地ガイドさんが、丁寧にそれを解説してくれました。<br /> 晴天だったのが、あっと言う間に空がかき曇り、大粒の雨が降ってきました。困っている我々を目当てに、早速傘のレンタル屋さんが寄ってきました。交渉に負けますと、結構いい値段をふっかけられます。<br /> これがスコールというものでしょう。30分もしたら雨はやんでしまいました。ひょっとしたら毎日のことかも知れません。傘のレンタル屋さんは結構いい商売のようです。<br /><br /><ボロブドール遺跡について><br /> ここで、インターネット情報などを元に、ボロブドール遺跡についての簡単な説明をします。<br /> ボロブドール遺跡は、8世紀頃に建造されたとされます。世界最古最大とされるこの仏教遺跡は、1888年ジャワ副総督のイギリス人スタンフォード・ラッセル卿が地元住民のジャングルの中に「巨大な建築物がある」という噂を聞いて調査発掘が進められました。その20年後に、全容が世界に紹介されました。<br /> この遺跡が建造された8世紀の頃、この地はヒンズー教の文化が栄えていたと言われます。しかしその後13世紀にイスラム教が伝来しました。現在は住民の90%がイスラム教信者と言われ、世界最大の信者数を持つイスラム国家です。<br /> 恐らくこの遺跡が建設された8世紀の時代、この地では技術・芸術的文化が栄えていたと想像されますが、文字文化が希薄だったようです。このため、遺跡の記録も少なく、宗教も時代とともにイスラム教に変わってきたため、この偉大な仏教遺跡が、一時期森林に埋もれていたものと想像されます。巨大な仏教遺跡を覆い隠してしまうほど、ジャングルの生命力はものすごい力を持っていました。<br /> 別のインターネット情報を元に、もう少し詳しくボロブドール遺跡の復興について説明します。<br /> ユネスコの援助を得たボロブドール遺跡の整備は、1973年に始まります。エジプト、ヌビア遺跡のアブシンベル神殿が、アスワンハイダム建設によって水没する危機に直面しました。これを、ユネスコが世界的な協力で移築し、破壊から救いました。この文化遺産救済劇の成功を引き継いだのが、ボロブドール遺跡の調査・整備です。またその一方で、「世界遺産」のシステムが整えられてきました。<br /> ボロブドール遺跡は不明な点が多く、建立年代も確定的ではありません。しかし、ムラピ山の噴火によって火山灰に埋もれ、ジャングルに視界を遮られて、長らく人々の記憶から消えていました。<br /> その後1888年、イギリスのジャワ副総監ラッフルズによって、再び人々の目の前にその姿を現すことになりました。以後、この地を支配したオランダの手によって一部修復などが行われました。<br /> 中部ジャワ観光資源の超目玉事業として、1973年に本格的調査・整備作業が始まりました。約10年と2000万ドル以上の経費で進められたボロブドール遺跡の調査整備は、1982年に完成しました。世界文化遺産に登録されたのは、1991年のことです。<br /> 歴史公園として整備されたボロブドール遺跡は、42mの高さが生み出す圧倒観で訪れるものを迎えます。土産物屋も区域内のある箇所にまとめられています。毎年百数十万人の人がここを訪れますが、国外からは1/4程度であり、残りの人は、国内から訪れるとされます。<br /><br /><ジョグジャカルタの街><br /> ジョグジャカルタは、「YOG YA KARTA」と書きます。平和な地方という意味です。インターネット情報を引用しながら、ジョグジャカルタの街の紹介をしておきます。<br /> ジャカルタから国内線に乗ると、1時間ほどでジョグジャカルタに到着します。空港は小さく、古い。ジャカルタのように目のギラギラしたタクシーの運転手さんは見当たりません。代わりにチケット制のタクシーが、係員の誘導で行儀良く列をなしています。日本で例えるなら、あまり栄えていない私鉄沿線の駅のようです。<br /> 街はジャカルタより少し涼しく、清潔感があります。空気が澄んでいるのは、交通渋滞がないためでしょう。ジャカルタ名物、排気ガスを吐くバジャイはここでは見あたりません。環境についても配慮を怠らない王様が禁止したようです。代わりに馬車と自転車の前に客席がついた乗り物(シクロ)が活躍しています。<br /> 頭や背に花飾りをつけた馬が植え込みの草を食べています。正確には、植え込みの中に設置された飼い葉桶の中の草をはんでいます。ノンビリした街の印象です。<br /> ボロブドールの遺跡は、このジョグジャカルタから車で1時間程の距離にあります。もう1つの世界文化遺産、ブナンバラン寺院遺跡群も近くにあり、インドネシアでは主要な観光地の1つとなっています。<br /><br /><br />  バリ島からジャワ島に向かう機中で<br /> 飛翔する翼の下に雲は無く乾季に入りたる海の静けさ<br /><br /> 島渡る機中で見付けし噴火口インドネシアは火の国らしき<br /><br /> この島を真珠の首輪に例えしは未だ眼下に見ざりし時か<br /><br /> 家飾り街を飾りし花々は自然と生きる神の民かも<br /><br />  ポロブドール遺跡へ向かう途中の小さなお寺で<br /> 溶岩を刻みて野中に建てる寺仏教縁起今に伝える  <br /><br />  ボロブドール遺跡で<br /> ユネスコが扶けて畏きこの丘にボロブドールの石塔立てり<br /><br /> 釈尊の縁起刻みしレリーフを巡りて仰ぐ貴きパゴダ<br /><br /> 石段に籠りおりたる灼熱をスコールやがて運び去りたり<br /><br /> スコールを避て宿りし大木の名こそ知らねど果実散敷く<br /><br /> 物売の暫し離れず勧めるを非情ならねど謝して断る<br /><br />  ジャワ島で<br /> 赤き屋根黒く変りて静なる家並は雨季の苔のためらし<br /> <br /> 懐しき笑顔も厳しき顔もあり日本に渡りし海の民かも<br /><br /> 人待のベチャに休みし漕ぎ人の目線鋭く旅人を追う<br /><br /> 出稼のベチャ漕ぐ人はその夜をベチャで過して朝待らしき<br /><br /> 王様の今も住むらしジャワ島のジョグジャカルタの白壁の道<br /><br />  ジャワ島からバリ島への帰りで<br /> 島渡る夜飛ぶ機内は静なり果実を食みて一日終りぬ

1996春、バリ島旅行記(3):5月25日:ジョグジャカルタ・ボロブドール遺跡

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1996/05/24 - 1996/05/28

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旅行記グループ 1996春、インドネシア旅行記1

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旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

<1996年5月25日(土)>

 翌日は国内機でジャワ島まで飛び、ボロブドール遺跡を見学することになりました。今はほとんどの人がイスラム教徒であるこの国の、数少ない仏教遺跡です。

<ボロブドール遺跡見学>
 当時、ジャングルで発見されたこの遺跡は、壮大な規模の石作りの塔に素晴らしいレリーフが施されています。階段を上りながらレリーフを眺めると、それはブッダにまつわる縁起絵巻でした。現地ガイドさんが、丁寧にそれを解説してくれました。
 晴天だったのが、あっと言う間に空がかき曇り、大粒の雨が降ってきました。困っている我々を目当てに、早速傘のレンタル屋さんが寄ってきました。交渉に負けますと、結構いい値段をふっかけられます。
 これがスコールというものでしょう。30分もしたら雨はやんでしまいました。ひょっとしたら毎日のことかも知れません。傘のレンタル屋さんは結構いい商売のようです。

<ボロブドール遺跡について>
 ここで、インターネット情報などを元に、ボロブドール遺跡についての簡単な説明をします。
 ボロブドール遺跡は、8世紀頃に建造されたとされます。世界最古最大とされるこの仏教遺跡は、1888年ジャワ副総督のイギリス人スタンフォード・ラッセル卿が地元住民のジャングルの中に「巨大な建築物がある」という噂を聞いて調査発掘が進められました。その20年後に、全容が世界に紹介されました。
 この遺跡が建造された8世紀の頃、この地はヒンズー教の文化が栄えていたと言われます。しかしその後13世紀にイスラム教が伝来しました。現在は住民の90%がイスラム教信者と言われ、世界最大の信者数を持つイスラム国家です。
 恐らくこの遺跡が建設された8世紀の時代、この地では技術・芸術的文化が栄えていたと想像されますが、文字文化が希薄だったようです。このため、遺跡の記録も少なく、宗教も時代とともにイスラム教に変わってきたため、この偉大な仏教遺跡が、一時期森林に埋もれていたものと想像されます。巨大な仏教遺跡を覆い隠してしまうほど、ジャングルの生命力はものすごい力を持っていました。
 別のインターネット情報を元に、もう少し詳しくボロブドール遺跡の復興について説明します。
 ユネスコの援助を得たボロブドール遺跡の整備は、1973年に始まります。エジプト、ヌビア遺跡のアブシンベル神殿が、アスワンハイダム建設によって水没する危機に直面しました。これを、ユネスコが世界的な協力で移築し、破壊から救いました。この文化遺産救済劇の成功を引き継いだのが、ボロブドール遺跡の調査・整備です。またその一方で、「世界遺産」のシステムが整えられてきました。
 ボロブドール遺跡は不明な点が多く、建立年代も確定的ではありません。しかし、ムラピ山の噴火によって火山灰に埋もれ、ジャングルに視界を遮られて、長らく人々の記憶から消えていました。
 その後1888年、イギリスのジャワ副総監ラッフルズによって、再び人々の目の前にその姿を現すことになりました。以後、この地を支配したオランダの手によって一部修復などが行われました。
 中部ジャワ観光資源の超目玉事業として、1973年に本格的調査・整備作業が始まりました。約10年と2000万ドル以上の経費で進められたボロブドール遺跡の調査整備は、1982年に完成しました。世界文化遺産に登録されたのは、1991年のことです。
 歴史公園として整備されたボロブドール遺跡は、42mの高さが生み出す圧倒観で訪れるものを迎えます。土産物屋も区域内のある箇所にまとめられています。毎年百数十万人の人がここを訪れますが、国外からは1/4程度であり、残りの人は、国内から訪れるとされます。

<ジョグジャカルタの街>
 ジョグジャカルタは、「YOG YA KARTA」と書きます。平和な地方という意味です。インターネット情報を引用しながら、ジョグジャカルタの街の紹介をしておきます。
 ジャカルタから国内線に乗ると、1時間ほどでジョグジャカルタに到着します。空港は小さく、古い。ジャカルタのように目のギラギラしたタクシーの運転手さんは見当たりません。代わりにチケット制のタクシーが、係員の誘導で行儀良く列をなしています。日本で例えるなら、あまり栄えていない私鉄沿線の駅のようです。
 街はジャカルタより少し涼しく、清潔感があります。空気が澄んでいるのは、交通渋滞がないためでしょう。ジャカルタ名物、排気ガスを吐くバジャイはここでは見あたりません。環境についても配慮を怠らない王様が禁止したようです。代わりに馬車と自転車の前に客席がついた乗り物(シクロ)が活躍しています。
 頭や背に花飾りをつけた馬が植え込みの草を食べています。正確には、植え込みの中に設置された飼い葉桶の中の草をはんでいます。ノンビリした街の印象です。
 ボロブドールの遺跡は、このジョグジャカルタから車で1時間程の距離にあります。もう1つの世界文化遺産、ブナンバラン寺院遺跡群も近くにあり、インドネシアでは主要な観光地の1つとなっています。


  バリ島からジャワ島に向かう機中で
 飛翔する翼の下に雲は無く乾季に入りたる海の静けさ

 島渡る機中で見付けし噴火口インドネシアは火の国らしき

 この島を真珠の首輪に例えしは未だ眼下に見ざりし時か

 家飾り街を飾りし花々は自然と生きる神の民かも

  ポロブドール遺跡へ向かう途中の小さなお寺で
 溶岩を刻みて野中に建てる寺仏教縁起今に伝える  

  ボロブドール遺跡で
 ユネスコが扶けて畏きこの丘にボロブドールの石塔立てり

 釈尊の縁起刻みしレリーフを巡りて仰ぐ貴きパゴダ

 石段に籠りおりたる灼熱をスコールやがて運び去りたり

 スコールを避て宿りし大木の名こそ知らねど果実散敷く

 物売の暫し離れず勧めるを非情ならねど謝して断る

  ジャワ島で
 赤き屋根黒く変りて静なる家並は雨季の苔のためらし
 
 懐しき笑顔も厳しき顔もあり日本に渡りし海の民かも

 人待のベチャに休みし漕ぎ人の目線鋭く旅人を追う

 出稼のベチャ漕ぐ人はその夜をベチャで過して朝待らしき

 王様の今も住むらしジャワ島のジョグジャカルタの白壁の道

  ジャワ島からバリ島への帰りで
 島渡る夜飛ぶ機内は静なり果実を食みて一日終りぬ

同行者
社員・団体旅行
交通手段
タクシー
  • ボロブドール遺跡の全容です。とにかく大きい遺跡ですから、全容をカメラに収めるのは大変です。

    ボロブドール遺跡の全容です。とにかく大きい遺跡ですから、全容をカメラに収めるのは大変です。

  • 遺跡に刻まれたレリーフです。保存処理の失敗で、変色したと言います。

    遺跡に刻まれたレリーフです。保存処理の失敗で、変色したと言います。

  • ボロブドール遺跡の全容をカメラに収めるのはなかなか難しいことです。

    ボロブドール遺跡の全容をカメラに収めるのはなかなか難しいことです。

  • 寺院の2層の通路です。この部分では右側の壁には1段のみのレリーフとなっています。

    寺院の2層の通路です。この部分では右側の壁には1段のみのレリーフとなっています。

  • 開いている空間にあるのはディアニブッダの像です。完全なものも一部が喪失したものもあります。

    開いている空間にあるのはディアニブッダの像です。完全なものも一部が喪失したものもあります。

  • アルパダツと呼ばれる世界に入る門です。見事な石組みと、それに施された迫力あるレリーフです。

    アルパダツと呼ばれる世界に入る門です。見事な石組みと、それに施された迫力あるレリーフです。

  • j寺院の2層の通路のレリーフです。座禅を組んだ像は、ディヤニムッダと呼ばれるブッダです。

    j寺院の2層の通路のレリーフです。座禅を組んだ像は、ディヤニムッダと呼ばれるブッダです。

  • 呼び鈴を伏せたような格子模様が入った石組みが、幾重にも並んでいます。

    呼び鈴を伏せたような格子模様が入った石組みが、幾重にも並んでいます。

  • その格子模様の石組みが外れた状態のようです。それぞれにブッダが収められていたようです。

    その格子模様の石組みが外れた状態のようです。それぞれにブッダが収められていたようです。

  • ややうつむき加減で軽く目を閉じられたブッダです。口元に微かな微笑をたたえられたお顔は平和の象徴のようです。

    ややうつむき加減で軽く目を閉じられたブッダです。口元に微かな微笑をたたえられたお顔は平和の象徴のようです。

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