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国際バスでセビーリャからポルトガルの首都リスボンに到着したのは、20時30分を過ぎた頃だった。予定時刻よりも45分も早い到着。<br /><br /> そこからメトロ(地下鉄)に乗り換え、ファベイラ公園というところへやって来た。ここの周辺に安宿があるという。「地球の歩き方」に書いてある宿を2件周ってみるが、どちらも満室。やはりこの時期、ヨーロッパは予約しないと宿は厳しいのだろうか。<br /><br /> 日もどっぷり暮れたなか、重い荷物を持って、一人で見知らぬ町をさ迷う。<br /><br /><br />  公園の周辺は見る限りあまり治安はよさそうではない。ブラックアフリカンの若い男性たちがたむろしていて、何となく怖い(失礼)。人通りも多くないので、早いとこ宿を決めたい。<br /><br /> 路地奥に入っていくと、だんだん怪しげになっていった。ある通りは、若い女の子の溜まり場で、間違いなく売春婦たち。僕に向かって、チッピとかピッピとかいって、気安く声を掛けてくる。「ちょっとそこを通してよ。僕は宿を探しているんだい。」彼女たちがいる目の前を見ると、いかにも安そうなペンションがあるではないか。ド派手なピンクの蛍光灯。如何わしいが、この際文句は言っていられない。<br /><br /> そのペンションの2階に上がり、ポルトガル風志村けん似のフロントに聞いてみると、部屋は空いているという。一泊15ユーロとまあ高くはない。しかし、他5軒まわって満室なのにここだけ空いているのはどうもオカシイ。昨日、セビーリャの宿で見る前に決めてしまって失敗したこともあり、決める前に部屋を見させてくれとお願いした。<br /><br /> 年代式のエレベータに乗り込むと、ポルトガル人らしき若い女性が一緒に乗り込んできた。咥えタバコに両手いっぱいに抱えた果物とポテトチップ。服装は林やパー子のようなド派手ピンク。彼女がテレホンカードみたいなものを落としたので拾ってあげる。<br /><br /> 「サンキュー」と、思いがけず流暢な英語で返してきた。<br /><br /> 顔をよく見ると、黒髪に目がクリクリッとしてメッサかわいい。僕のストライクゾーンど真ん中!(化粧が濃いのが少し難だけど)<br /><br /> 彼女は4階で降りていった。僕の部屋は3階。あれ、行き過ぎた。。。彼女が降りた後にエレベータの手動式ドアでおもっいきり手を挟む。イタタタッ。<br /><br /> 僕の部屋は簡素で至って普通だった。それよりも、彼女がこの宿にいるという理由でここに決める。次はいつ会えるのだろうか。<br /><br /> 宿はとりあず決まった。次に腹ごしらえだ。地元の人で込み合っているレストランテに適当に飛び込んでみる。<br /><br /> 店内では、みんなテレビに夢中だった。そうか今日は水曜日。サッカーのUEFAカップ戦で盛り上がっているようだ。<br /><br /> とりあえず、ビールで喉を潤す。ポルトガル語がよくわからないので、メニューで「か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」と指差したものを注文する。<br /><br /> 出てきたのは魚のフライに豆ご飯。味は濃い目。まあまあかな。ワインを追加。これはウマイ。そしてビールも頼む。セビージャがPKで勝った模様。急に店内は静かに、そして人が一気に減る。両チームともスペインのチームなのになぜ?これだけ食べて呑んで8ユーロ。スペインよりも安い。でもユーロ高で1000円以上する。明日からはまた節約しよう。<br /><br /> 帰り道、先ほど止められた売春婦に宿の入口で会う。今度は絶対逃がさない、とばかり腕をひっしと捕まえられた。僕も毅然と断ればいいものの、へらへら笑っているものだから、彼女も調子に乗っていく。ピッピ、パッピ、チョッピとか吼えまくられ、どんどん奥へ引きずり込まれていく。揉み合い、圧し合い。さすがにこのままではマズイと思い、強引に腕を振りほどき、「また明日」と言って走り去った。<br /><br /> 一部始終の様子を志村けん似のフロントが見ていて、ダイジョブダーてな感じで、髭を撫でつつニヤニヤ笑っていた。何だか気恥ずかしい。断られた彼女は少し怒っているし。とりあず手振って笑って誤魔化そう。「ボア・ノージェ〜(おやすみ)」。<br /><br /> 初めて訪れる国というのは、それがどんな国でさえ緊張してしまう。これから起こることについて不安と期待で胸が膨らむ。まるでそれは、恋し始めた女性に思う気持ちと同じだ。<br /><br /> 運良く付き合い始めて、より深く相手を知り、好きな度合いが増したり、幻滅したり。そうした経験を味わいたいからこそ、僕はまだ知らない国を訪れることを繰り返すのだろう。<br /><br /> 初めてのポルトガル、その首都リスボンの第一印象は悪くはない。むしろ僕は好きなほうだ。スペインほどの華やさはないが、港町らしい乱暴さと人情的な優しさが相感じられる。これから、この国と深い恋に落ちていくのかもしれないし、そうならないかもしれない。その先は「か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」で、僕にもわからないのだ。<br /><br /><br />

初めての国に恋して@リスボン

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2007/05/18 - 2007/05/18

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

国際バスでセビーリャからポルトガルの首都リスボンに到着したのは、20時30分を過ぎた頃だった。予定時刻よりも45分も早い到着。

 そこからメトロ(地下鉄)に乗り換え、ファベイラ公園というところへやって来た。ここの周辺に安宿があるという。「地球の歩き方」に書いてある宿を2件周ってみるが、どちらも満室。やはりこの時期、ヨーロッパは予約しないと宿は厳しいのだろうか。

 日もどっぷり暮れたなか、重い荷物を持って、一人で見知らぬ町をさ迷う。


  公園の周辺は見る限りあまり治安はよさそうではない。ブラックアフリカンの若い男性たちがたむろしていて、何となく怖い(失礼)。人通りも多くないので、早いとこ宿を決めたい。

 路地奥に入っていくと、だんだん怪しげになっていった。ある通りは、若い女の子の溜まり場で、間違いなく売春婦たち。僕に向かって、チッピとかピッピとかいって、気安く声を掛けてくる。「ちょっとそこを通してよ。僕は宿を探しているんだい。」彼女たちがいる目の前を見ると、いかにも安そうなペンションがあるではないか。ド派手なピンクの蛍光灯。如何わしいが、この際文句は言っていられない。

 そのペンションの2階に上がり、ポルトガル風志村けん似のフロントに聞いてみると、部屋は空いているという。一泊15ユーロとまあ高くはない。しかし、他5軒まわって満室なのにここだけ空いているのはどうもオカシイ。昨日、セビーリャの宿で見る前に決めてしまって失敗したこともあり、決める前に部屋を見させてくれとお願いした。

 年代式のエレベータに乗り込むと、ポルトガル人らしき若い女性が一緒に乗り込んできた。咥えタバコに両手いっぱいに抱えた果物とポテトチップ。服装は林やパー子のようなド派手ピンク。彼女がテレホンカードみたいなものを落としたので拾ってあげる。

 「サンキュー」と、思いがけず流暢な英語で返してきた。

 顔をよく見ると、黒髪に目がクリクリッとしてメッサかわいい。僕のストライクゾーンど真ん中!(化粧が濃いのが少し難だけど)

 彼女は4階で降りていった。僕の部屋は3階。あれ、行き過ぎた。。。彼女が降りた後にエレベータの手動式ドアでおもっいきり手を挟む。イタタタッ。

 僕の部屋は簡素で至って普通だった。それよりも、彼女がこの宿にいるという理由でここに決める。次はいつ会えるのだろうか。

 宿はとりあず決まった。次に腹ごしらえだ。地元の人で込み合っているレストランテに適当に飛び込んでみる。

 店内では、みんなテレビに夢中だった。そうか今日は水曜日。サッカーのUEFAカップ戦で盛り上がっているようだ。

 とりあえず、ビールで喉を潤す。ポルトガル語がよくわからないので、メニューで「か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」と指差したものを注文する。

 出てきたのは魚のフライに豆ご飯。味は濃い目。まあまあかな。ワインを追加。これはウマイ。そしてビールも頼む。セビージャがPKで勝った模様。急に店内は静かに、そして人が一気に減る。両チームともスペインのチームなのになぜ?これだけ食べて呑んで8ユーロ。スペインよりも安い。でもユーロ高で1000円以上する。明日からはまた節約しよう。

 帰り道、先ほど止められた売春婦に宿の入口で会う。今度は絶対逃がさない、とばかり腕をひっしと捕まえられた。僕も毅然と断ればいいものの、へらへら笑っているものだから、彼女も調子に乗っていく。ピッピ、パッピ、チョッピとか吼えまくられ、どんどん奥へ引きずり込まれていく。揉み合い、圧し合い。さすがにこのままではマズイと思い、強引に腕を振りほどき、「また明日」と言って走り去った。

 一部始終の様子を志村けん似のフロントが見ていて、ダイジョブダーてな感じで、髭を撫でつつニヤニヤ笑っていた。何だか気恥ずかしい。断られた彼女は少し怒っているし。とりあず手振って笑って誤魔化そう。「ボア・ノージェ〜(おやすみ)」。

 初めて訪れる国というのは、それがどんな国でさえ緊張してしまう。これから起こることについて不安と期待で胸が膨らむ。まるでそれは、恋し始めた女性に思う気持ちと同じだ。

 運良く付き合い始めて、より深く相手を知り、好きな度合いが増したり、幻滅したり。そうした経験を味わいたいからこそ、僕はまだ知らない国を訪れることを繰り返すのだろう。

 初めてのポルトガル、その首都リスボンの第一印象は悪くはない。むしろ僕は好きなほうだ。スペインほどの華やさはないが、港町らしい乱暴さと人情的な優しさが相感じられる。これから、この国と深い恋に落ちていくのかもしれないし、そうならないかもしれない。その先は「か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」で、僕にもわからないのだ。


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