2007/03/04 - 2007/04/14
2434位(同エリア2855件中)
もろずみさん
江戸時代からいくつもの変遷をたどったのが新宿御苑。元々は内藤家の屋敷跡です。
内藤家は徳川譜代の家臣で将軍家から広大な土地を拝領しました。のちに信州高遠城主となり、3万3千石の大名の江戸屋敷としては不釣り合いなほどに広いため一部を返納するほどでした。
明治維新で政府はこれを没収。近代農業を振興させるための農業試験場を作りました。いわば植物園の前身です。ここで栽培された菊がパリ万博で好評を博し、この時ベルサイユ園芸学校教授のアンリー・マルチネーに公園に造りかえることを依頼しました。その名残がフランス式庭園。
もちろん公園として生まれ変わっても、今のように庶民のための都会のオアシスではなく皇室の公園という位置づけでした。この頃から春の観桜会・秋の観菊会の会場として定着しました。
一時期はゴルフ場が作られたりもしたそうですが、戦争で原型を留めぬほど壊滅的な状況になりました。戦後の復興とともに一般に開放され、今の「新宿御苑」となったのは昭和24年のことです。
と前置きが長くなりましたが、これだけの歴史を受け継いだ公園は類を見ません。観桜会の会場という伝統は今も生きています。桜といえば新宿御苑です。
この春は5回訪問しました。行くたびに違った桜を見ることができる場所としてここに勝る所はありません。
たっぷりと今年の桜を回想してみましょう。
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【3/4 早咲き桜】
今年の新宿御苑の幕開けは日本庭園の寒桜から。
もうすっかりお馴染みの台湾閣をバックに入れた絵です。 -
いつもの年より早めに咲いた寒桜です。もう散り始めていました。
毎年来ているとどの桜が早いか遅いかもわかるようになりました。
この木は寒桜の中でも最後に咲きます。 -
下の池の修善寺寒桜も見頃でした。
池面にその姿を映して咲く一本桜は春を告げる新宿御苑の主役です。 -
母と子の森に一本だけある椿寒桜です。
去年発見したのですが花は終わっていたので今年リベンジ。
花が高いところにあるので撮影向きではありませんでした。 -
最近人気であちこちに植えられている河津桜。
管理事務所前に若木があるだけですけど、色が綺麗なので人気者。 -
同じく管理事務所前のおかめ桜。これは珍しい小輪の低木です。
新宿御苑は桜の種類を増やそうとしている姿勢が伺える一本です。 -
【3/17 早春の桜】
一週間置いての訪問。この日は主役交代で彼岸桜が咲き始めてました。
まずは江戸彼岸の枝垂桜をチェック。やっと咲き始めというところでした。 -
こちらは小彼岸。彼岸の頃咲くというのは本当ですね。
小輪の可憐な花ですがたくさんの蕾をつけています。 -
純白の大島桜。早くも見頃でした。
染井吉野と大島桜との色の違いがくっきり。 -
ちょっとだけ染井吉野より早く咲く陽光も見頃。
鮮やかな色はこの微妙な時期に注目を浴びています。 -
珍しいところでは東海桜。
豆桜の一種らしく、小彼岸よりさらに小さな花をつけています。 -
玉藻池の越の彼岸桜。
この木は池の縁に一本だけ枝を張った好きな桜です。 -
【3/24 枝垂れ桜】
一週間後には枝垂桜も見頃になっていました。
朝早くからこの桜を撮りに来るカメラマンが大勢いますが、曇り空だと少なめです。 -
枝垂桜は何とも言いようがない風情があります。
年々樹勢が衰えているのかなと思えば、どうしてどうしてまだ元気な花を咲かせていました。
江戸彼岸は何といっても長寿ですからね。 -
先週咲き始めていた小彼岸も満開。
この日は一層華やかになった新宿御苑です。 -
3月20日に開花宣言の出された染井吉野もチェック。
染井吉野ばかりが桜じゃないとは思いつつも、はやり完成度の高さは群を抜いていますね。
気品がありますもの。 -
大輪の鮮やかなピンクは横浜緋桜です。
この桜は温室前に何本かありましたが、みな元気な若木です。将来が楽しみ。 -
陽光の赤と染井吉野の薄いピンク、そして純白の大島桜。
この日は本番前の新宿御苑ですがすっかりいろいろな桜が主役になってます。 -
あいにくの曇り空で良い色が出せませんでしたが、越の彼岸桜は日本画のように咲き誇ってました。
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大木戸門外の高遠小彼岸桜。
新宿と高遠は内藤家の縁で結ばれています。
この木は高遠市から贈られたものです。 -
【4/1 染井吉野】
さぁ、いよいよ満開の桜に酔う日が到来しました。
この日は朝から何ヶ所も回って最後に御苑に入りました。 -
開園以来の最多入園者を記録した日曜日です。
86000人も来て新宿門は入場制限があったと言います。
千駄ヶ谷門も混んでましたがすんなりでした。 -
日本人は桜が好きなんだなぁという光景。
これだけ混んでいるとゆっくり桜を撮ることはできません。
浮かれながら園内を巡るだけ。 -
やっと満開になった染井吉野に八重紅枝垂が追いついてきました。
江戸彼岸の枝垂桜とはひと味違う花で、これはこれで良いです。 -
気品のある純白の桜は白雪。一重の里桜の一種です。
さりげなく染井吉野以外の桜があるところが新宿御苑の良さですね。 -
これは園芸種の傑作の一つでしょう。長州緋桜です。
花びらがピンクに縁取りされていて、遠くから見るともっとピンクが濃く見えます。 -
里桜が咲けば素朴で高貴な山桜も。
染井吉野の派手さの影に隠れていますが、味わいがあるので結構好きです。 -
【4/14 里桜】
再び一週置いての新宿御苑は里桜が花盛り。
早春から晩春までの桜絵巻もこれで千秋楽です。 -
実は御苑は八重咲きの里桜の頃が一番絢爛豪華。
中でも濃いピンクの関山は本数も多くで一番の名物です。 -
普賢菩薩が象に乗っているイメージは湧きませんが、普賢象も里桜の代表品種。
豪華に花をつけてますね。 -
珍しい緑色の桜は鬱金。
ここには大木が何本もあって注目を浴びています。 -
今日のお約束のドコモタワーとのツーショット。
いろいろな桜との組み合わせを楽しみましたが、最後は一葉で締めることにしましょう。 -
鬱金より濃い緑色の御衣黄です。
近づかないと花が咲いているのかわからないくらい。
今日は満開です。 -
それにしてもたくさんの種類の桜を一ヶ所で見ることができて、新宿御苑を存分に堪能しました。
毎週行っても違う桜に出会える所なんて、そうはないでしょう。
東京で桜を見るならここに来れば間違いなしです。
一ヶ月半に渡る今年の新宿御苑詣りはこれにてお終いです。
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