2007/04/04 - 2007/04/11
569位(同エリア2821件中)
wiz さん
キリスト教ではクリスマスと同じくらい大事な行事という
復活祭までの1週間、セマナ・サンタ(聖週間)の最中のスペインへ !
マドリード ~ ラ・マンチャ ~ コルドバ ~ グラナダ ~ バルセロナと廻りました。
まずは、マドリードから。
マドリードで楽しみにしていたのは「 プラド美術館 Museo del Prado 」 です。
実際、プラド美術館での鑑賞で、
今までよりずっとスペイン絵画に近付けたと思います。 大収穫 !
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
”聖週間 セマナ・サンタ Semana Santa” とは・・
復活祭前の聖なる1週間(英語でホーリーウィーク Holy Week)のこと。
復活祭 (英語でイースター、伊語でパスクアという) は
基本的に 「 春分の日の後の最初の満月の次の日曜日 」
に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日になる。
キリストの受難の1週間を聖書にそって死や復活を再現する
” 聖週間 セマナ・サンタ ” の宗教的行事は、
キリスト教ではクリスマスとともに重要な行事となっている。
” 聖週間 セマナ・サンタ ” は、
復活祭の前の日曜日キリストがエルサレムに入城した日から始まり、
キリストが弟子達と最後の晩餐をとった聖木曜日(洗足日)、磔となった聖金曜日
など、今もスペインでは荘厳な御輿(パソPaso)の巡回行列が見られる。
この後訪問したコルドバでの夜、ホテルでテレビをつけていたら、
荘厳な御輿(パソPaso)の巡回行列が放送されていていました。
これが映像的にも凄くて行列が教会に到着までずっと見てしまいました。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
- 旅行の満足度
- 4.5
- 航空会社
- フィンランド航空
-
フィンエアーでヘルシンキ乗換、夜、マドリードに到着しました。
-
翌朝一番に、プラド美術館 Museo del Prado へ♪
https://www.museodelprado.es/
朝一で美術館に入る時はそれほどでもなかったのですが・・
美術館を出る頃(お昼前)には、人もだいぶ並んでいて、
ラス・メニーナスなどみどころではすごい人になっていました。
朝一に入れて、ラス・メニーナスの ”真ん前” で見られたし、良かったです !
(※この写真は、お昼前に美術館を出てから撮った写真です。)プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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プラド美術館ゴヤ門の前のゴヤ像。
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プラド美術館のチケット♪
エル・グレコ 〜ベラスケス 〜ゴヤ とスペイン三大巨匠の絵画鑑賞から開始 ! -
エル・グレコ El Greco
「受胎告知」
セマナ・サンタ(聖週間)の時期だったこともあり、
特に印象に残ったのがエル・グレコの宗教絵画でした !
神に遣わされた天使ガブリエルが、その受肉(じゅにく)の神秘を選ばれた女マリアに精霊によって身ごもった(神の子を身ごもった)ことを伝える瞬間 ( 「受胎告知」 ) は、重要な意味を持っている。
しばしば描かれる 「 閉ざされた庭 」 も神秘の懐妊の象徴。 マリアは驚きや戸惑い、謙虚、従順を示し、聖書を読んでいたり書物を手にしたりしている。
マリア = 赤い服に青いヴェール
白い百合の花 = 純潔の象徴
白い鳩 = 精霊
(しばしば描かれるが省略されることもある)
【注意】
このエル・グレコの「受胎告知」は、私の訪問時はたしかにプラド美術館で見られました。 しかし、本来は同じマドリードのティッセン・ボルミッサ美術館所蔵作品のようです(2007/4)。 -
同じく、エル・グレコ作品。
左から
「キリストの磔刑」
「キリストの復活」
「ペンテコステ(精霊降臨節)」
「聖三位一体」
エル・グレコはギリシャのクレタ島生まれ。 35才の時ローマからスペインに移り大きな成功をおさめる。
スペインにおける彼のデビュー作が 「聖三位一体」 で色彩はティッツィアーノ、キリストの体はミケランジェロのピエタの影響がある。 「聖三位一体」 とは、精霊の鳩、父なる神、受難のキリストが同一神格であることを意味する。
「復活」 の絵の純白の旗は勝利を表す。 地上への福音を伝えるため死から蘇るキリスト、主の復活に驚く8人のローマの兵士達がグレコ特有の楕円形の構図の中で描かれている。
「磔刑」 はグレコ後期の特徴を示す一作。 贖罪(罪をあがなう)の意味を込めた受難劇が繰り広げられている。 -
ディエゴ・ベラスケス Diego Velasquez
「ラス・メニーナス」
スペイン絵画の頂点 「ラス・メニーナス」 はプラド美術館のハイライト。
空気遠近法を完成した傑作。
「ラス・メニーナス」 は中央の鏡にフェリペ4世夫妻が映っていて鑑賞者と同じ位置にいる、左に描かれているベラスケス自身がキャンバスに何を描いているか・・ などなど、光の明暗や空気感(遠近感)とともに楽しめる作品。 -
ディエゴ・ベラスケス Diego Velasquez
「マルガリータ王女」
上の 「ラス・メニーナス」 こちらの「マルガリータ王女」・・
ベラスケスのこれらの絵は印象派の先駆けとも言われ 「マルガリータ王女」 の絵の絨毯や朱と銀白色のドレス、 「ラス・メニーナス」 の王女のドレスなど近くで見ると大胆というかザツというか(計算)なのですが、少し離れて見るとキラキラしたり、そういう効果を狙っているのがモネの睡蓮なんかにも通ずる、のだとか。 これは実物(絵の)前で筆のタッチなどを見ることで分かるのがおもしろい ! -
フランシスコ・デ・ゴヤ Francisco de Goya
上: 「着衣のマハ」
下: 「裸体のマハ」
宗教画以外の裸体が禁じられていた時代、王宮では金持ちだけの道楽として裸婦をひそかに収集する人もいて、この2枚のマハ(伊達女)の絵は宰相マヌエル・ゴドイからの依頼で描かれたといい、またこの妖艶な美女のモデルはを特定する材料はなく今なお謎のヴェールに包まれている。 熟しきり、乱れきった宮廷とそれを取り巻く人間達 を描かせては右に出るものはいないといわれる、画家ゴヤの代表作。 -
フランシスコ・デ・ゴヤ Francisco de Goya
「カルロス四世家の人々」
ゴヤ自身の描かれている 「カルロス4世家の人々」 は(ラス・メニーナスのベラスケス本人に比べ)ゴヤの影が薄い(左奥)。 13人では縁起が悪いので左端に画家自身を描き込んだと云われる。
ふつう王家の人をきれいに書こうとするのに、ゴヤは女性の太い二の腕を描いたり、顔立ちも実際の姿、で描いたのだとか。
また、ゴヤは梅毒で20人子供ができたのに1人しか育たなかったらしい。 46歳の時には聴覚を失い、晩年は 「黒い絵」 シリーズを描いたが、この 「黒い絵」 の数々をプラド美術館ではまとめて見られる。 人間のどす黒い欲望や愚かさを誰のためでもなく自分のために描いた。 戦争画の傑作 「マドリッドの1808年5月3日の銃殺」 なども見どころ。 -
ヒエロニムス・ボッス
「快楽の園」 1510年頃
左: アダムとイヴのいる地上の楽園
中: 官能的な地上の快楽(淫欲・肉欲)
右: 恐ろしい拷問が行われる地獄の風景(音楽地獄)
※左右翼の裏面には天地創造の場面が描かれている。
ボッスはルネサンス期のネーデルラント(フランドル)の画家。 右側の絵の中央の薄笑いなお顔はボッス自身といわれるらしい。 スペイン王フェリペ2世がボッスの絵の愛好家でコレクションしていたというが、国王はこの肉欲により墜落する人々の姿をどんな風に見ていたのか。 とにかくどの部分を見ていてもシニカルさがたまらなくおもしろい作品(三連画=トリプティカ)。 -
左: ルーベンス Pieter Paul Rubens 「三美神」
右: デューラー Albrecht Durer 「アダムとイヴ」
「三美神」 はルーベンス後期の代表作。 ルネサンスの時代、三者が愛と欲望とその成就を表すという寓意解釈が流行し、しばしば作品の主題になった。 北方の田園風景の中、女体美の賛美を見せている。 左端のモデルはルーベンスの若い妻エレーヌと云われる。
フェリペ4世王の下、ベラスケス、スルバラン、リベラなど多くの画家が育った一方で、フランドル・イタリア絵画も大量に購入された。 ドイツのルネサンス期の画家デューラーの2作品はスウェーデンのクリスティーナ女王から贈られた。 -
フラ・アンジェリコ
「受胎告知」
はじめに、印象に残ったというエル・グレコの縦長の「受胎告知」を載せましたが、こちらは、イタリアの画家フラ・アンジェリコの「受胎告知」。
「受胎告知」は、他の美術館にもたくさんあるので、比べてみるのもよいですね。
ジョルジョ・ヴァザーリによれば、フラ・アンジェリコは、 ≪ この修道士をいくら褒め称えても褒めすぎるということはない。あらゆる言動において謙虚で温和な人物であり、描く絵画は才能にあふれており信心深い敬虔な作品ばかりだった。 ≫
・・ 「 受胎告知 」 があったのは、キリストの誕生(12/25)から9カ月さかのぼった3/25だとされたりするようで、フィレンツェでは3/25を元日とする受肉暦が用いられ、1/1を元日とする割礼暦(キリストが割礼を受けた日に因む)が採用されたのは1750年なんだそうです。 -
プラド美術館 館内マップ 0階 (日本式1階)
この階には、
ボッスやフラ・アンジェリコ、デューラー他、ゴヤの 「黒い絵」 シリーズがあります。 -
プラド美術館 館内マップ 1階 (日本式2階)
ベラスケスの「ラス・メニーナス」は、真ん中 12番 展示室 にあります。
エル・グレコの宗教絵画、ゴヤの「着衣のマハ/裸のマハ」などもこの階にあります。
※ 館内での写真撮影は不可でしたので、Youtubeを貼っておきます。
https://youtu.be/TmFPV8qlZfg -
スペイン絵画を中心にひととおり美術鑑賞した後、美術館を出ました。
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パセオ・デル・プラド Paseo del Prado
街角のお花屋さん。 -
プラド美術館の横で MADRID VISION のバスを見かけました。
清清しい空に、赤いバスの色が映えていました。 -
マドリードの標識。
左に行くと、ティッセン・ボルミッサ美術館 ! -
パセオ・デル・プラド Paseo del Prado
霧状の水が放水されてました。 緑がいい色。 -
4月初旬、ちょっと肌寒いけれど、春らしく青空の中気持ち良かったな。
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マドリードの街角で。
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ポストカード屋さん。
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ティッセン・ボルミッサ美術館
MUSEO THYSSEN-BORNEMISZA
http://www.museothyssen.org/
ゴッホ や シーレ の絵の旗が ! -
ティッセン・ボルミッサ美術館
ティッセン・ボルミッサ男爵が親子2代にわたって収集したコレクションをスペイン政府が買い取り、貴族の館を改装して1992年に開館。 個人コレクションとしては、英国エリザベス女王に次ぎ世界第2位の収蔵点数を誇る。
コレクションは、中世から18世紀までのイタリア、スペイン、フランス絵画、17世紀オランダ絵画から印象派、モダンアートまで。
しかし、今回は時間がないので入れませんでした。ティッセン ボルネミッサ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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レティーロ公園 Parque del Letiro
レティーロ公園は、昔フェリペ2世の小さな館があった場所で、120ヘクタールに及ぶ公園内にベラスケス宮殿、ガラスの宮殿、バラ園などがある。 -
レティーロ公園 Parque del Letiro
プラド美術館とリッツホテルの間の フェリペ4世通り Calle de Felipe IV から一番近い門から入りました。 -
レティーロ公園 Parque del Letiro
レティーロ公園 広場・公園
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サン ヘロニモ エル レアル教会 寺院・教会
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スペイン広場 Plaza de Espana
1930年にセルバンテスを記念して造られた広場。
中央には セルバンテス像 が、
ドン・キホーテ と サンチョ・パンサ 像を見下ろすように立っている。スペイン広場 広場・公園
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スペイン広場 Plaza de Espana
マドリードに来たぞという所謂、有名記念撮影スポット !
もしくは、観光客を狙ったスリが多い要注意スポット !
ところで、左側の白い建物は、数少ないマドリッド・モデルニスモの最高傑作 「ガリャルドの家」 なんだそうです。 モデルニスモ建築巡りは、この後に訪問するバルセロナで満喫しました。
写真右手のスペイン・ビルと左手のマドリッド・タワービルは建てられた20世紀初頭、近代建築の最先端だったのだそうです。 -
上の写真を後ろに廻り込むとこんな感じ。 後ろ側には噴水あり。
マドリードの街中には噴水があったり、春らしく花が咲き始めていたり、爽やかでした。 -
マドリード王宮 Palacio Real de Madrid
ヴェルサイユ宮殿を越える宮殿としてモーロ人の要塞に建設された 「王宮」 (1738-64)。
イオニア式とドーリス式の大オーダーの列柱と石灰石の破風と彫像で構成された長大なファザードが特徴的。 150m四方の建物の中には2700を数える部屋があり現在も公式行事に使われているそうです。
赤・黄・赤の「スペイン国旗」は、スペイン語ではロヒグアルダ Rojiguarda、通称「血と金の国旗」と呼ばれている。マドリード王宮 (オリエンテ宮) 城・宮殿
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フェリペ4世像 (マドリード王宮 Palacio Real de Madrid)
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グラン・ビア Gran Via
スペイン広場から南東に歩くと、
20世紀初頭にパリやニューヨークを模倣して造られたという大通り ”グラン・ビア”。
交通量が多く人通りが絶えない通りみたいですが、
この日は、セマナ・サンタ(聖週間)の最中でお店はかなりクローズしている模様。 -
グラン・ビア Gran Via
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ムセオ・デル・ハモン Museo del Jamon
http://www.museodeljamon.es/
Jamon Jamon Jamon♪
jamon は ハモン と発音し、ハムのこと。
フランス語だと jambon ジャンボン。
スペイン語は J の発音に特徴がありますね。ムセオ デル ハモン (マヨール通り店) 地元の料理
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ムセオ・デル・ハモン Museo del Jamon
イベリコ豚 ! -
ムセオ・デル・ハモン Museo del Jamon
Cheese♪ -
ムセオ・デル・ハモン Museo del Jamon
こちらでランチ(タパス料理)を頂きました。
タパス料理 Tapas
ハモン・セラーノ Jamon Serrano (生ハム)
カラマレス・フリートス Calamares Fritos (イカ)
クロケッタ Croqueta
チーズ El queso semi-curado
スペインオムレツ(ジャガイモ) Tortilla Espanola
ニンニク風味の魚介 Los mariscos en el estilo de ajo
カフェ・コン・レチェ Cafe con leche などなど ! -
ムセオ・デル・ハモンでタパス料理を食べた後、ラ・マンチャ地方に向けて出発 !
途中、車窓から古都トレドの町が見られました。古都トレド 旧市街・古い町並み
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この時は、青空だったのですが・・
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「ラ・マンチャの風車」 に到着すると、曇り空になってしまいました。
ラ マンチャの風車 (コンスエグラ) 史跡・遺跡
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実際は、曇り空だったので・・
風車の中のお土産屋さんで買ったポストカードを貼っておきます。 -
こちらもポストカード。
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ラ・マンチャの風車を見た後、さらに南方へ。
車窓から、こんな風景が見られました ! -
プエルト・ラピセという町で休憩しました。
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ベンタ・デル・キホーテ Venta del Quijote
ベンタ デル キホーテ 地元の料理
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お土産屋さんに入ってみました。
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お食事処もあります。
ベンタ デル キホーテ 地元の料理
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さらに、コルドバに向けて走っていると、とうとう雨が降ってきました。
しかし、コルドバに到着したら雨はやんでいました !
この時期は、天候が変わりやすいのかな・・?
次は、コルドバ、グラナダでイスラームの美を堪能します !
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