2006/09/17 - 2006/09/17
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高級和牛の会のかいさん
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朝から御馳走で腹一杯になったし、遺跡巡りに行くことにする。
自分の足でのんびりと観光するつもりだったが、坊主頭の兄さんに結婚式場に入れてもらって飯を食わせてもらったので、ガイドしてもらうことにする。
運転手は温厚なラジニカーント、ガイドは坊主頭の兄さん。
オートリクシャーに乗せてもらうその前に料金交渉。
「戻ってから払ってくれればいいよ。No problem!」
来ましたね、曖昧な答え。
それならあとでと、オートリクシャーの後部座席に乗り込み、まずはファイブ・ラタへ。
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村の繁華街を抜け、田舎道をほんのちょっと走って、世界遺産のファイブ・ラタへ。
入場料は海岸寺院と共通で$5またはRs250。
円換算だとRsより$の方が安いので$で支払う。
ラジニとボーズは入場せずに、俺に「行ってこい」と言う。
ガイドじゃなかったのかよ。
まぁ、気ままに見物できるからいいけど。
ファイブ・ラタの「ラタ」とは「祠」の意味らしい。
砂地の境内に5つの石の祠が鎮座している。
解説によれば、7世紀にパッラヴァ朝により建造。
一つの巨大な花崗岩を掘り込んで5つの祠にしたもの。
これらの建築様式は南インドに受け継がれたドラヴィダ建築の原型とされている。
5つの祠を擁する「ドラヴィダ戦隊ファイブ・ラタ!!」なのである。 -
ファイブ・ラタ−その1
ドラウパディー・ラタ(左)。
ファイブ・ラタ−その2
アルジュナ・ラタ(右)。 -
アルジュナ・ラタは下から上までびっしり彫刻。
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アルジュナ・ラタの壁面のミトゥナ像。
壁面の遺跡に刻まれたヒンドゥーの美男美女。 -
ファイブ・ラタ−その3
ナクラ・サハデーヴァ・ラタ。 -
ナクラ・サハデーヴァ・ラタに付き随う等身大の石の像の像。
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ファイブ・ラタ−その4
ビーマ・ラタ。
柱の一本一本にライオンが掘り込まれている。
内部は掘りかけたまま未完成。 -
ファイブ・ラタ−その5
ダルマラージャ・ラタ。
5つのラタで最も高い。
彫刻も見事。 -
ダルマラージャ・ラタの彫刻を拡大。
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ファイブ・ラタを見守る石の牛。
インド人観光客たちも牛に跨ったりして嬉々として見物。 -
ファイブ・ラタの見物を終えてオートリクシャーに戻る。
来た道を戻りながら、道沿いに何軒かある石像工房を見物させてもらう。
店先には夥しい数の石像。
写真には撮れなかったが、横たわる牛の像の下に本物の牛が横たわっていたのが微笑ましい。 -
石彫・石造寺院や石窟が密集する岩山へ。
観光客の列に従って旧灯台を目指す。 -
花崗岩の巨石や奇岩がある岩山地区。
かつては灯台として使われていたという旧灯台も寺院の一つ。 -
旧灯台というだけに、海が望める。
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旧灯台から北へと続く岩山。
白人旅行者の撮影を撮影。 -
南には広い平野と大きな運河。
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旧灯台の隣の岩山の新灯台。
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旧灯台の下の石窟内部の彫刻。
モチーフとなった物語を詳しく聞いてみたくなるような躍動感。 -
インドでヒンドゥースクワット!!
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旧灯台を見学後、オートリクシャーでちょっとドライブ。
岩山を南から西へ回り込むように走る中、田園地帯にも祠が点在している。
やがて、岩山の北側の集落へ。
集落の一角にボーズの家があるらしい。
寄って行けと誘われたが、危害はなさそうなので寄らせてもらう。
中ではボーズのおふくろさんが土産用の小さな石像を売っている。
チャイをいただきながら、いろいろな像を見せてもらう。
真ん丸の石の球、オーソドックスなヒンドゥーの神々やらジキジキする神様、パソコンを操るガネーシャなどなど。
買うつもりはなかったけど、せっかくだから買うことにした。
旅の安全とマハーバリプラムの再訪を願ってとガネーシャ像(右)。
実家への土産として、象の中にさらに小さな象の像が刻まれた象の像(左上)。
もちろん値引き交渉も忘れずに。
おまけとして、サンスクリット語の「オウム」のペンダント(左下)をボーズから貰って首にかけてもらった。 -
再びオートリクシャーに乗り、岩山の東側へ。
岩山の石窟の一つ、クリシュナ・マンダップ。 -
クリシュナ・マンダップの彫刻はクリシュナの少年時代のエピソードらしい。
等身大の女神さまの胸は千数百年分の手垢で黒光りwww -
クリシュナ・マンダッパと「アルジュナの苦行」(Arjuna's penance)の間に挟まれた石窟寺院へ。
ガイドしてやるよと近づいてくるインド人多数。
断る!
どうせタミル訛りの英語なんか聴き取れないし。
ガイドは要らないが、遺跡の解説は知りたいのでガイド本を購入。
石窟寺院に入る。
クリシュナ・マンダッパほど彫刻はないが、壁面には人が入れる位の空間が掘られている。
ふと外を見ると、着飾ってひと際目立つ女3人と男1人のインド人グループが歩み寄ってくる。 -
男が耳打ちした。
「実は、○×△なんだぜ〜。」
やっぱりそうだったか。
直視するのも気が引けるので興味がないような素振りをしながらチラ見。
う〜ん、やっぱり、○×△だな。。。 -
頼んでもいないのに遺跡の壁にもたれて胸を突き出してポーズをとるおねぇさま☆
└|◎o◎|┘!
遺跡に佇む謎の美女☆の真相は、オ・カ・マ☆
☆^ヽ(-。・)ゝウッフーン♪ヽ(・。-)ノ^☆ -
後で知ったが、ヒジラ(ヒジュラとも)というらしい。
(流水りんこ「インドな日々」をご覧あれ。)
オネェサマ微笑んでま〜す。。。
(*ノωノ)キャ -
こちらからお願いするまでも無く(無言の圧力を感じながら)、お三方の写真を撮らせていただきました。
未知との遭遇の機会をいだだきましてありがとうございました。。。 -
おねぇさまたちを見送り「アルジュナの苦行」へ。
岸壁の緻密な彫刻は高さ43ft、幅96ft。
背後の象は言うまでも無く等身大。 -
「アルジュナの苦行」には、「マハーバーラタ」の王子アルジュナの挿話の一場面が刻まれている。
神々や人間たち、動物たちに囲まれたアルジュナが片足立ちの苦行中。 -
この彫刻には「アルジュナの苦行」の他にもう一つの解釈があり、「ガンガーの降下」(Descent of Ganga)とも呼ばれている。
ヒンドゥー神話でガンガーが天界から地上に降下する場面。
(象の左側の縦の溝が降下するガンガー) -
次いで「クリシュナのバターボール」へ。
パッラバヴァ朝の頃、象に引っ張らせてみようとしたが全く動かず、今も坂の途中で止まっている。 -
バターボールを持ち上げてみた。
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裏はバターボールを真っ二つに切った姿。
岩の下ではインド人とインド山羊が仲良く昼寝。 -
近くのガネーシャ・ラタで額にティカをつけてもらった。
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世界遺産・マハーバリプラムの見所の一つ、海岸寺院へ。
宿からも見えたが、その名のとおり海のすぐ傍に建てられており、マハーバリプラムがパッラヴァ朝の海港都市として繁栄していた頃の名残を今に伝えている。
敷地は世界遺産としてきれいに整備されているが、修復は続けられている。 -
牛の像と大小の祠堂。
祠堂は大きなものではないが、マハーバリプラムの建築が石窟寺院から石彫寺院、石造寺院へと変化していった中で、この海岸寺院が石造寺院の最初のものと言われている。 -
寺院の敷地を囲む金網の隙間から貝殻売りが手を伸ばして商売を始める。
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小祠堂の内部の神像。
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再びヒンドゥースクワット!!
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海岸寺院の敷地から岩山方面を眺める。
寺院の外で待っていたボーズたちのもとに戻る。
ひととおりマハーバリプラムの要所は見物し終えたので、次はどこに行くかと尋ねられる。
暑い陽射しを避けた木陰で、おごってもらったココナッツジュースを飲みながら考える。
飲みながらも絵葉書売りが寄ってきたり、サンダル屋が寄ってきたり、金持ちそうなインド人グループがリゾートホテルに入っていったりと落ち着かない。
全くと言っていいほどガイドしてもらってなかったのはさておき、とりあえず宿の近くまで戻ってもらう。 -
宿の近くで降ろしてもらい、少し歩いて路傍の小祠の前で相談。
穏やかなラジニと陽気なボーズが、タイガー・ケイヴに行こうか、ティルカリクンドラムに行こうかといろいろと勧めてくるが、観光はこれで終わりだと告げる。
最後に料金交渉。
昨日の夕方に言っていた値段よりも上がっているので、下げさせてRs500。
それでも物足りなく思ったらしく、「シンガポールから親戚が帰ってくるから1ドル欲しい。」
「ごめん、細かいのがない。」と言って断る。
「それならチェンナイに乗せっててやるよ。」と言われたが、まだ時間もあるし、とはいってもオートリクシャーでチェンナイに戻るのは時間がかかりそうだし、ちょっと一人になりたいなぁなどと返事を留保していた。
すると、穏やかだったラジニが「彼は英語がわからない。」と言って機嫌を損ねて立ち去っていく。
ボーズがとりなそうとしたものの既にラジニは行ってしまい、後味の悪い別れとなってしまった。
明確に意思を伝えられなかった、曖昧な日本の俺…。
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遺跡に佇む謎の美女☆・完
次回は、マハーバリプラム編・その3
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この旅行記へのコメント (2)
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- katsu nagoyaさん 2007/03/29 18:00:43
- 歩いた目線で書かれた旅行記が素晴らしい!
- 初めて訪問しました。
昼過ぎから水割りを飲みながらインドの旅行記を5時間近く拝見しました。
流すように読んだはずですが濃密な画像と文章に疲れチョット酔っ払いました。
カパーレシュワラ寺院のゴープラムは見覚えがあるがファイブ・ラタも世界遺産・マハーバリプラム海岸寺院も初めて知りました。
過去の文化や現地の人々に歩いた目線で接する旅行記が素晴らしい!
タフな胃袋とメゲない行動力に脱帽です。
年齢的に(58歳です)アジアの喧騒と暑さに体力が心配ですが、なんだかインドに行きたくなりました。インドではカジュラホに行ってみたいと思っています。
またゆっくりと拝見します。
- 高級和牛の会のかいさん からの返信 2007/04/01 22:04:59
- どうもありがとうございます
- katsu nagoyaさん、書き込みありがとうございます。
返事が遅れましてすみませんでした。
やっと南インド旅行記を完結させることができました。
時間をかけてお読みいただいた上に、お褒めの言葉までいただき恐縮です。
できるだけ現地の人々に近づいて異文化を体験しようと心がけて旅をしています。
そのためには「タフな胃袋とメゲない行動力」が必要ですよね。
「アジアの喧騒と暑さに体力が心配」というのは自分も感じますね。
そして体調を崩してしまいましたが。
それでもインドには惹かれるものがありますよ。
ぜひkatsu nagoyaさんも行ってみてはいかがでしょうか。
カジュラホには私も行ってみたいと思っています。
お時間があれば、他の旅行記もご覧くださいませ。
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