2006/10/22 - 2006/10/22
9位(同エリア16件中)
まみさん
2006/10/22(日)第15日目:ブダペストから日帰りでケチケメート再訪
ケチケメート・ギャラリー、素朴派美術館、おもちゃ博物館、自由広場とコシュート広場、古い教会、聖ミクローシュ教会、写真博物館とカントナ・ヨーゼフ劇場(どちらも外観だけ)
10月も下旬の日曜日のケチケメート。午後2時すぎ。
観光するなら、ここに来ないはずはないでしょう、といえる、隣接する2つの広場、「自由広場」と「コシュート広場」は、ときどき思い出したようにぽつり、ぽつりと人影が見えるくらいで、閑散としていました。
2004年7月のプスタ・ツアーのおまけで初めて来たときは、コダーイ・フェスティバル真っ最中ということもあって、とても賑わっていたことを思い出すと、この目の前の寂しさは身にしみます。
でも、考え事にふけりながら、ゆっくりと観光するには良いです。
ちょっと寂しいくらいの方が、「旅に来た」という気分がするものです。
コシュート広場に着いたとき、ぱらぱらと雨に降られました。
たまらずに、折りたたみ傘を広げました。
傘を使ったのは、今回の23日間の旅行で、これが最初にして最後です。
しかも、10分くらいでやみました@
再びコシュート広場に戻ってきたのは、午後5時頃。
いったいどこで息を潜めていたの?───と思うくらい、地元の人たちがわらわら集まっていました。
いや、地元の人なんだから、家の中にいたに決まってますけどね。
日が沈む前の、夕日がひときわ強くあたりを照らすひととき。
光学的な明るさだけではなく、夕食前のひとときを楽しむ地元の人たちや子供たちの歓声で、心理的にも明るく感じられます。
教会もそろそろミサの時間なのでしょう。
さっきは固く扉を閉ざしていたのに、いまは門戸を開放しています。
観光のしめくくりとして、教会巡りができそうです。
この旅行記では、ケチケメートの観光ハイライトともいうべき、自由広場とコシュート広場付近の街角写真でまとめてみました。
2004年7月に初めて訪れたときをなつかしみながら、歩いたところです。
教会巡りの写真は、それだけで1つの旅行記にまとめる予定です。
関連の写真
2004年7月に見たケチケメートのシナゴーグ(自由広場の目の前)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/10409385/
2004年7月に見たケチケメートの市庁舎(コシュート広場)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/10409394/
2004年7月にケチケメートで見た可愛いやつ(ミシュカの水差しの着ぐるみ!?)
(コシュート広場にて)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/10417015/
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ケチケメート・ギャラリーの窓から見たシナゴーグ
ケチケメート・ギャラリーは、シナゴーグとは、ラーコーツィ通りを挟んで隣同士ですからね。こんなアングルで撮れます@
白亜のアラブ風のシナゴーグ。いつ見てもほれぼれします。
ちなみにこれは横顔です。
1871年の建物ですが、Lonely Planetによると、シナゴーグとして使われたのは昔のことで、今は会議室や展示室として使われているようです。 -
カルヴァン派大学
(Kecskemeti Reformatus Kollegium)
ケチケメート・ギャラリーとは道路挟んで向かい側にあります。自由広場に面しています。
屋根が可愛いし、よく見ると、どこかアールヌーヴォーっぽい洒落た装飾がたくさん!
Lonely Planet によると、ハンガリアン・ロマンティック様式だそうです。いまやルーマニアであるトランシルヴァニア地方のお城風だとか。
1912年建築。 -
カルヴァン派大学の細部
ほらっ、なかなかお洒落な建物でしょ@ -
白亜のシナゴーグ
これは自由広場側から撮りました。
2004年7月にも同じようなアングルで撮っているので、少しでも違う写真になるように、と、木の枝を入れて、枠構造を狙ってみました@ -
自由広場の公園の彫刻
背景に黄色く染まった木にも注目@ -
自由広場の「古い教会」または「大教会」
逆光を利用してシルエットで。
空に露出が合ってしまったせいですが、これはこれで気に入りました。
10分ほど雨に降られたときに撮りました。
ぱらぱら雨だったので、このくらいなら傘をささなくてもいいかな、と思ったのですが、カメラを守るためにさしました。 -
コシュート広場
背景には、コシュートの像と聖ミクローシュ教会
さきほどのシルエット写真のほんの数分後に撮ったものなので、空模様は本当は変わっていません。
でも、露出を合わせるところの選び方次第で、これだけ明るくなります@ -
コシュート・ラヨシュ像
一見すると、ハプスブルグ皇帝フランツ・ヨーゼフかしら、と思うような、立派なあご髭!
背景のカルヴァン派教会の屋根には、四桁の数字。
1812とも1872とも読めますが、これは何を意味しているのでしょう。
コシュート・ラヨシュが活躍した独立戦争は1848年ですし、オーストリア・ハンガリー二重帝国成立は1867年ですし、ペスト・ブダ・オーブダの3つの街が統合されてブダペストが成立したのは1873年ですし。うーん。
「1848年4月にハンガリー初の独立内閣が誕生する。これにはセーチェーニやデアーク、コシュートら、各派の代表が入閣した。しかし穏健派と急進派の集まりだったため、発足当初から多くの問題を抱えており、わずか半年で内閣は辞職する。穏健派を排除したコシュートは独裁権を握った。翌年の1月にハプスブルグ軍はブダを占拠。コシュートはデブレツェンに臨時革命を置き、抵抗を続けた。しかし8月13日にハンガリーは降伏し、全土がハプスブルグ軍の手に落ちた。コシュートは国外に亡命し、ここに独立戦争は終わりを告げる。」
「右手を挙げて演説しているコシュートの下には、農具を手にした地方農民たちの姿がある。農民の蜂起を呼びかけているのだろうか、コシュートの表情は情熱的で厳しい。」
(「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」(日経BP社)より) -
レヒネル・エデンの初期傑作の市庁舎
2004年7月の初めてのハンガリー旅行のときにケチケメートにぜひ行きたかったのは、この建物を一目でいいから見たかったためです。
「レヒネルの個性が顕著に表現された最初の作品。その後新興都市に多く建てられたレヒネル様式の市庁舎の先駆けとなった。イギリス、フランスの城館を基本にした構成は古典的だが、滑らかな外壁とタイルの使用、曲線的なディテール、パステルカラーの漆喰仕上げの玄関ホールなどが特徴的。ハンガリーの歴史を描いた大ホール内装は荘厳。」
(「世界の建築・街並みガイド5」(エクスナレッジ社)より) -
レヒネル・エデンの初期傑作の市庁舎
2004年7月に何枚も撮ってますからね。できれば同じような写真にならないように、斜め見上げる視点で撮ってみました。
「19世紀末に、ハンガリーの世紀末建築家レヒネル・エデンとパールトシュ・ジュラの設計をもとに建てられた。これがハンガリー世紀末建築として最初に建てられたものだった。確かに、彼が手掛けたブダペストの建物と比べると全体的におとなしく、オーソドックスな建築方式を各所に採り入れていることが判る。正面入り口の上方に取り付けられたカリヨンは、毎時間ごとにコダーイが収集したハンガリー民族音楽を打ち鳴らしている。」
(「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」(日経BP社)より)
カリヨンの音楽は、2004年も今回も、聞きそびれました。
毎時間って何度もチャンスがあるようですけど、狙わないとちょうどよいときに居合わせるのは無理ですな。 -
市庁舎
今回のケチケメート再訪では、市庁舎内部もぜひ見学したいと思っていました。
エクスナレッジ社の「世界の建築・街並みガイド5」で紹介されている「ハンガリーの歴史を描いた大ホール」というのを見たかったんです。
ところが、今日は日曜日。
市庁舎の扉は固く閉ざされていました。
どうやら内部見学は火曜と木曜だけらしいのですが、しかし平日であれば、少なくともこの玄関ホールの中くらいまでは入れたのではないでしょうか、残念〜っ! -
市庁舎の内部
閉ざされた扉の柵の間から撮った玄関ホールです。 -
市庁舎とコシュートの像
素朴派美術館とおもちゃ博物館を見学して、戻ってきたときに撮りました。
夕方になって、人が集まってきました。 -
夕方のコシュート広場
この並木道が気に入りました。
散歩する夫婦がちょうどよい位置に来るまで、じっと待ちました。 -
モーリツ通りから見たシナゴーグとケチケメート・ギャラリー
ケチケメート観光を終えて、駅に向かっているときに撮りました。
もう18時です。
薄暗くなってきて、外灯がつき始めました。
でも、行きと同じ道をたどって駅に戻るのでは芸がないので、ナジケーレシ通りを回りました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- noriakiさん 2007/02/04 11:31:00
- 是非行きたいです・・・
- まみさん
ケチケメートの素晴らしい写真を拝見して、今度ハンガリーに言ったときには、必ず行くようにしたいと考えています。
素晴らしい写真拝見させていただき、有難う御座いました。
- まみさん からの返信 2007/02/07 00:24:44
- RE: 是非行きたいです・・・
- noriakiさん、こんにちは。
ケチケメートははじめ、ハンガリアン・アールヌーヴォーな建物を目当てに行きました。
それだけでなくたくさんの魅力があります。
小さな町なので回りやすいし、ブダペストから日帰りできるアクセスのよさが嬉しいです。
また行きたいくらいです。
ケチケメートの旅行記はあと2つあります。お楽しみに@
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