2006/10/22 - 2006/10/22
12位(同エリア16件中)
まみさん
2006/10/22(日)第15日目:ブダペストから日帰りでケチケメート再訪
ケチケメート・ギャラリー、素朴派美術館、おもちゃ博物館、自由広場とコシュート広場、古い教会、聖ミクローシュ教会、写真博物館とカントナ・ヨーゼフ劇場(どちらも外観だけ)
ケチケメート・ギャラリーさん、ごめんなさい。
撮影禁止のサインに気付かなくて、展示の絵画や民芸品や民族衣装の写真などを撮りまくってしまいました。
せっかく無料で入らせていただいたのに(日曜日だったからでしょうか)、ごめんなさい。
撮った写真は、こっそり宝物にします。
ほんとうはそれもイケナイことなのでしょうけど。
出る時に初めて撮影禁止のサインに気付いたのですが、さすがにそれまでに撮った写真を削除する気には、とてもなれなくて。
とっても素敵な絵画ばかりだったんですもの、風景画も抽象画も象徴的な絵も。
気に入ったギャラリーでは、いつも、好きな絵の画家名だけでも記憶しようと旅日記用のノートにメモるのですが、日本であまり紹介されていない画家の場合、帰国時までどんな絵だったか覚えていられたためしはほとんどありません。
でも今回は、写真のおかげで覚えていられます。
歴史展示の方は、「孔雀の間」に展示されていたドキュメントは意味がわからなくてスルーしましたが、民族衣装に陶器などの民芸品にはとても惹かれました。
これも、いいな、と思ったのはみんな写真を撮ってしまいました、ごめんなさい。
でも、展示だけでなく、入口とか窓とか階段とか、ハンガリアン・アールヌーヴォーな内装の写真も撮りました。
「装飾宮殿(Cifrapalota)」と呼ばれるその魅力は、発表してもよいでしょうか。
なにしろ2004年7月にプスタ・ツアーのおまけでケチケメートにやって来たとき、いつか絶対再訪しようと私に決意させたのは、まさしくこのギャラリーなのですから。
それに、中を撮っているのを館員さんに目撃されてますけど、何も言われませんでしたしね(だから展示も撮ってよいのかと、勘違いしてしまったのです───言い訳になっていませんけれど)。
そりゃ外観だけでも、いや、外観こそが、「装飾宮殿」の名にふさわしい華やかさを体現していますが、きっとそのニックネームは、中の魅力とあわせてこそ、ついたものだと思うんです。
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ラーコーツィ通りから、見えてきました、ケチケメート・ギャラリー!
2004年7月にプタス・ツアーのおまけで初めてケチケメートに来たときは、自由広場の方からちょこっと写真を撮っただけなので、こちらのアングルは見ていません。
こんな風になっていたんですね@
正面側の方が装飾は華やかですが、こちらもなかなか良いです。 -
ラーコーツィ通りの並木の後ろに見えるケチケメート・ギャラリー
この花柄がなんともいえません。花のような花でないような……。
「壁にはめられた変わった模様に、マジャル古来の色と形を見る。レヒネルの影響を受けたマールクシュ・ゲーザにより、1914年に建設された。」
(「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」(日経BP社)より) -
まるでお洒落なバッグのような、ケチケメート・ギャラリー
「西欧のアール・ヌーヴォーの一つの方向性を示す。外壁パネルや大ホール天井にはピンク、紫などの原色を大胆に用い、野性的な植物模様、孔雀などを描いている。屋根には緑、黄色のジョルナイ焼きでレヒネルと似た装飾を施している。」
(「世界の建築・街並みガイド5」(エクスナレッジ社)より) -
ケチケメート・ギャラリーの壁の、絵のような装飾に注目@
ファンタジックというか、フォークアート的というか。 -
入ってすぐのところのシャンデリア
チケット売り場っぽい受付のテーブルの女性に「入場料はいくら?」と尋ねると、無料だと言われました。おお、太っ腹@
天井を見上げると、可愛いシャンデリア!
内部もしっかり、アールヌーヴォーです。
ここはギャラリーの展示だけでなく、建物にもきちんと注目せねば。 -
チューリップ・デザインの展示室への入口
シンプルでわかりやすいアールヌーヴォーですねぇ。
わくわくしてきます。
初っ端から、見応えのある絵が並んでいました。
1階は現代絵画が展示されていました。
20世紀絵画が中心でした。
風景画や幻想的な絵に特に惹かれました。
味のある絵が多かったです。 -
2階へ上がる踊り場の窓
窓の形は外観と無関係ではないとはいえ、あの建物に相応しい窓です@
2階は、まずは、アヴァール人の金細工の展示が2室ほど。
どこかケルト文化の影響が感じられる金細工は、ちっちゃくてもキラキラで、とてもまぶしかったです。
アヴァール人とは、民族大移動の7〜8世紀頃、ハンガリー人の祖先であるマジャール人より前に、ハンガリーのカルパチア盆地にやってきてしばらく定住した民族です。
余談ですが、アヴァール人の遺品は、5日前のジェールのクサントス・ヤーノシュ博物館の展示で初めてみました。
ハンガリーの歴史展示の中ではアヴァール人のことは重要視されているようだったので、マジャール人とはいったいどんな関係がある民族か気になっていたところ、ブダペストの国立博物館のギフトショップで買った「ハンガリー歴史アルバム」に載っているのを見つけました。
※ブダペスト国立博物館で買ったハンガリーの歴史冊子
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11603002/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第8日目(2):ブダペストに戻って、国立博物館再訪」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10111803/
※アヴァール人の解説のある写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11646184/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第10日目(5):ジェール散策(午後+夜景)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10114688/ -
窓の外、壁にはぎっしりツタが@
2階の展示室の窓から撮りました。
中庭を囲む壁は、ツタがぎっしりで、緑の衣を羽織っているようです。 -
孔雀の間の天井
この建物の中ではハイライトとなる部屋でしょう。
「孔雀の間」というのは、私が勝手につけた名前です。
このホールのことは、Lonely Planetでチラッと触れられていたので、ひそかに楽しみにしていました@
なかなか豪華です。
ホールは広いので、装飾は全体的にはあっさりと見えますが、細部はきっちり凝っています。
参考までに、Lonely Planetのケチケメート・ギャラリーの説明。
「(ケチケメート・ギャラリーでは)アートにはそんなに時間をかけることはない。階段を上って、装飾広間と呼ばれている部屋へ行って、驚くべきストゥッコ(化粧漆喰)の孔雀、風変わりな窓や、たくさんのタイルを見るべし(Don't go in so much for the art; climb the steps to the aptly named Decorative Hall (Diszterem) to see the amazing stucco peacock, bizarre windows and more tiles.)」
などと、結構、ミもフタもないことが書かれています。
でも、私はギャラリーとしての展示も楽しみにしていましたし、なかなか楽しめましたよ@
ま、好みの違いですね。 -
孔雀の間
壁のクジャクは、ブロンズ製か何かの平べったい彫刻を貼り付けたように見えますが、絵ではなくて、化粧漆喰です。 -
孔雀の間
天井と展示の様子
ここでは歴史的に重要と思われる文書などが展示されていました。
ハンガリー語のみなので、展示はスルーしてしまいました。
でも、この部屋に入れただけでも、満足です! -
孔雀の間のシャンデリア
アールヌーヴォーですねぇ。
ハートや花のモチーフが多用されていて、ほんと、可愛いです@ -
孔雀の間
壁のクジャクに注目
赤茶けて見えるのは、サビてしまったせいかな……と思ったのですが、彩色部分のようです。
かつてはもう少し色鮮やかだったのかしら。
その下の白い部分の化粧漆喰もなかなか華やかで可愛いです@
2階はこの後、民芸品や民族衣装や昔の生活道具などの展示が続きました。 -
チューリップ・デザインの階段の手すり
3階へ行きます。
素敵な素敵な現代ハンガリー絵画が待ちかまえていました@
フランス絵画史でいうなら、20世紀前半のエコール・ド・パリ時代から現代まで、というかんじです。そのハンガリー版、といってしまうと乱暴かな。
あまりコンテンポラリーすぎない、さまざまな様式の絵が次々と現われました。
モチーフがわかりやすく、絵画らしいデフォルメのあって、絵画史上、私の好みのタイプの絵がずらり。
気に入る絵画がたくさんあって、幸せ〜@ -
螺旋階段
見学を終えて、下へ降ります。
このチューリップ・デザインの階段も、とても気に入りました。 -
ひまわりのデザインの鏡
後は入ってきたところから出るだけなのですが、最後の最後でまた、こんな素敵なものを見つけました@
このギャラリー、いや宮殿は、最初からギャラリーとして使われたかどうか分かりませんが、きっともっとたくさんのアールヌーヴォーな調度品がありそうですねぇ。
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