2005/05/14 - 2005/05/14
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フーテンの若さんさん
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1つの大きな神輿に約50人弱の担ぎ手。前後の感覚が狭く、他人の体同士がぶつかり合う。高さが合わず、神輿の持板に肩が当たって痛い。さらに肩にかかる神輿は思った以上に重さを感じる。担ぎ手同士の息が合っておらず、神輿のバランスが悪いことは傍から見て明らかだっただろう。
しかし、最初はバラバラだった呼吸が、時が経つに連れ次第に合わさっていく。神輿の重さも、体の痛みも、飛び散る汗も、気にならなくなってきた。サッカー日本代表や阪神甲子園の外野席での応援による一体感のノリに近い。いや、今回は外側からの応援ではない、自分も『祭り』の内部に参加しているのだ。
大勢のお客さんに見られているという意識が拍車をかけるのか。「セイヤ、セイヤ」の降り頻る掛け声のなか、気分は徐々に高揚し、一種のトランス状態へ陥る。いつのまにか神輿と担ぎ手たちが溶け込み、ひとつの集合体として同化していた。
一体となった神輿のなかで、僕は『祭り』の心を垣間見た。
古来より綿々と受け継がれてきた『祭り』。それは、地域社会をひとつにし、人と人とを結びつける一大行事であった。単に『祭り』だけが伝承されているのではない。家族、地域、慣習、風俗、文化、価値観。祭りを通じて、日本の大事な伝統をまるごと受け継いでいるのだ。『祭り』の心は、目には見えない。言葉では教えられない。体で感じるのだ。神輿の重みを肌で感じ、体と体をぶつけ、担ぎ手たちと汗を共有してはじめてわかるもの。
いままで見に行くことすら忘れていたのに、気がつかなかった日本の素晴らしいものが、『祭り』のなかには隠されていた。日本の『祭り』は素晴らしい。そして日本人に生まれて本当によかったという気持ちが心のそこから湧き上がってきた。
次の神田祭は2007年5月。『祭り』の心をまだまだ教えてもらいたいし、若い世代に渡していかなればならない。また『祭り』の年が来ると思うと、とても待ち遠しい。僕の頭のなかでは今でも「セイヤ、セイヤ」の掛け声が昨日のことのように鳴り響いているのだから。
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