2006/10/14 - 2006/10/14
166位(同エリア194件中)
まみさん
2006/10/14(土)第7日目:ブダペストからセンテンドレ日帰り
中央広場、マジパン博物館、ブラゴヴェシュテンスカ教会、フェレンツィ美術館、コヴァーチ・マルギット美術館、丘の上のカトリック教会、セルビア正教会&博物館
シュカンゼン(野外博物館)で約2時間半
ブダペストに戻った後:バッチャーニ広場付近で夜景撮影
去年の2005年、ポーランドのルブリンで、野外博物館ことシュカンゼン(Skanzen)の面白さを知りました。
ハンガリー版明治村、という一言で、これ以上の説明はいらないでしょう(笑)。
関連の旅行記「2005年夏のプラハ・ポーランド旅行20日間 その16 ルブリン」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10032646/
現地の人にとっては、祖父母や祖先の過ぎ去りし生活スタイルに思いをはせ、ノスタルジーをかきたてられるところかな。
外国人の私にとっては、その国に漠然と抱いていたステレオタイプの村落が見られるところ。
グローバル化の現代、その国でなくてもどこでも見られるような都会の街並みより、その国らしさのようなものが香る一昔前の家屋が見たいと思うのは、不思議なことではないでしょう。
最初は、生きた村落ではなく、博物館としてあちこちから集められて来ているところへ行くのは、テーマパークに行くようにお手軽で、なんだか「ズル」しているような気がしました。
しかし、考えてみたら、博物館に移設されたものは、オリジナルの素材を使った復元であれ、コピーであれ、元の場所にはもう存在しない家屋であり村落なのです。
そして博物館は、観光客を楽しませるのが第一目的ではなく、むしろ、ほっておくと消えていく伝統的な家屋を、記録し保存するためにあるのです。
そのための多大な労力と研究の苦労を考えたら、お手軽だなんてとても言えません。
それに、いまどきのテーマパークも、目が肥えた現代人を満足させるのに、お手軽で造れるものではありません。
となれば、各地の伝統的な家屋を一ヶ所で見られる便利さを、もっと素直に喜んでもいいのでは、と思い直しました。
そう素直になり、好奇心の赴くままに見て回ると、野外博物館は意外に楽しくて、時間はあっという間にたってしまいます。
もともと私は、特にこれといった歴史的史跡でもなんでもないふつうの住宅地の家並みでも、それらを眺めながら歩くのは好きなのです。
また、センテンドレの野外博物館は、この手の博物館としてはハンガリー最大一の規模を誇るだけでなく、展示方法といい、研究成果といい、ヨーロッパでも屈指だそうです。
そうと聞けば、他の町の野外博物館は逃しても、センテンドレの野外博物館はぜひ行きたくなります。
多少アクセスが不便でも。
少なくともセンテンドレまでのアクセスの良さが救いなので。
-
センテンドレのバスターミナルとボラン社の黄色いバス
奥のプレハブ事務所の落書きのような模様がなかなか可愛いです@
バスターミナルは駅の隣───とガイドブックにあったとおり、確かにHEV(ブダペストからの近郊列車)駅に隣接していました。
しかし、最初はどっち側の隣か分からなかったので、駅ホームを出てから少し探し回ってしまいました。
バスターミナルは、ホームを出て右手にあります。
小さな切符売り場がありますが、切符はバスに乗るときに運転手から買えるので、わざわざ事前に買っておく必要はありませんでした。
センテンドレ駅に着いたのは、10時5分すぎくらいでした。
7番停留所の野外博物館(シュカンゼン/Skanzen)行きのバスの時刻を調べたら、なんと、10時10分発が出たばかりでした。
ただいま時間は10時15分。タッチの差で逃してしまいました。
センテンドレに着いてすぐに急いでバスターミナルに向かえば、10時10分発のバスに間に合ったはずでした。
なのにバスターミナルを探してうろうろしたり、トイレに寄ったりしてたもんだから……。
その次のバスは11時40分、その次は13時40分。
ちなみに10時10分の前は9時10分、そして8時10分でした。
アクセスが不便とは聞いていましたが、バスの本数がこんなに少なかったなんて!
次のバスまで1時間半も待たなくてはなりません。
あらかじめこの時刻表が分かっていれば……!
日本での下調べでボランバスの時刻表をネットで調べることもできたはずでした。
ところが、センテンドレがブダペストからアクセスしやすいというので、着いてからなんとかなるだろう、と油断して、調べて行きませんでした。
野外博物館へは、時間の節約のためにタクシーで行くことも考えました。
今から1時間半もバスを待つくらいなら、その方がよさそうです。
ただ、そうすると帰りの足が気がかりです。
バスターミナルにはタクシープールがあるので、タクシーをつかまえるのは簡単ですが、帰りは電話で呼ばなくてはなりません。
オペレーターが英語で応対してくれるタクシー会社の電話番号は控えてありますが、ブダペストのタクシー会社のものです。それに地方のタクシーはやや割高だそうです。いくらかかるのか、気になります。
帰りだけバスにすることも考えましたが、行きにタクシーを使ったら、そのまま博物館の入口に乗り付けることになるでしょう。
でも、帰りはバスにするとしたら、バスの時刻を調べるためにバス停に行ってからでなくては、おちおち見学してられないでしょう。
もしそのバス停が入口から少し離れたところにあったとしたら?
タクシーで博物館の入口ではなく、最寄りのバス停までにしておくことも考えましたが、それよりも、どうせなら先にセンテンドレの町中散策をすればよい、と気がつきました。
私にとってセンテンドレのハイライトは野外博物館なので、先に町の見学をすませてしまえば───少なくとも、コヴァーチ・マルギット美術館だけは見たい!───野外博物館で安心してゆっくり過ごせそうです。
というわけで、1時間半後の11時40分発ではなく、その次の13時40分のバスで野外博物館に行くことにしました。
運賃は、片道140フォーリントでした。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円)
通常は20分ほどで着くのですが、午後便は遠回りして40分くらいかかったりすることもあるようです。
幸い、13時40分発のバスはそのようなことはなく、ちょうど14時に野外博物館前のバス停に着きました。 -
バスの車窓から、途中の停留所から見えた村の写真を撮りました。
この停留所からではありませんが、途中で日本人女性と乗り合わせました。
彼女は私の隣の席を指し、「サバド?(空いてますか?)」と聞いたので(正確には、その部分だけ聞き取れたので)、私は黙ってうなづきました。
しかし彼女はすぐに、「もしかしたら日本人の方ですか?」と日本語で聞いてきました。
彼女は、センテンドレ郊外に住んでいて、ハンガリー人に日本語を教えているそうです。高校の日本語の授業の講師と、それから小学生の個人教師をしているそうです。
10分程度でしたが、久しぶりに日本語でおしゃべりできて、すっきりしました。
ハンガリーに着いてから7日間、日本語というと、私のひとりごとだけでしたから。
旅先でほとんど日本人と出会わないのは構わないのですが、たまぁぁには日本語でおしゃべりしたくなるものです。
たぶん、それには、ほんの数日なのに、「日本語がなつかしい!」と思える環境にいることに自己陶酔しているところもあるかもしれません。 -
野外博物館(シュカンゼン/Skanzen)前のバス停と、乗ってきたバス
帰りのバス停も行きと同じこのバス停でした。反対の車道脇にあったのは、朝のバス停でした。
行きも帰りも同じバス停、つまり同じ方向からくるバスに乗るということは、センテンドレのバスターミナルを起点にぐるっと回っているわけですね。
センテンドレのバスターミナル発13時40分のバスに乗り、野外博物館前のこのバス停には14時に着きました。
すぐに野外博物館に向かうのではなく、先に帰りのバスの時刻をメモしておきます。
利用しそうな時間帯に限れば、15時03分、16時03分、17時03分、18時03分です。
一時間に1本か。
行きのバスの本数からすれば、まあこんなところでしょう。
バス停から野外博物館はすぐでした。駐車場を越えたところにありました。
もっとも、私はすぐに入口に気付かなかったので、他の観光客の後にくっついて行きました。 -
センテンドレ野外博物館(シュカンゼン/Skanzen)の入口
野外民族博物館とも、野外民俗博物館とも、野外民家博物館とも色々言われているようですが、ここはシンプルに、野外博物館と呼ぶことにしましょう。
欧米では「明治村」でなく(笑)、Skans(z)enと呼ばれます。
1891年、失われつつある伝統的な家並みを世界で初めて保存し、博物館を創設したスウェーデンのストックホルムのSkansen地区にちなんで、このような野外博物館は多くの国でSkans(z)enと呼ばれるようになりました。
野外博物館は、まずはスカンジナビア半島、それから次第にヨーロッパ中に次々に設立されるようになりました。
ハンガリーでも同じ頃に、野外博物館設立の動きが起こりました。
伝統的な家屋の保存は、そのころヨーロッパ中で台頭していた民族主義になじむプランであり、それはハンガリーでも同じでした。
1896年のハンガリー建国2000年祭のときに民俗村が作られました。
24の住居に農家が数軒、そして木造教会もありました。半分はハンガリー人の伝統家屋、残り半分は、今の3倍はあったハンガリーの周辺少数民族の伝統家屋です。どれも内装が整えられていて、当時の生活スタイルがわかるようになっていました。
残念ながら、これらは常設の博物館とはならず、1897年には撤去されてしまいました。
その後は、経済破綻や第二次世界大戦のせいで、野外博物館の設立の実現にはほど遠くなってしまいました。
常設の野外博物館がハンガリーで初めて設立されたのは1986年、サラエグルセグ(Zalaegerszeg)というところです。
その後は、1973年にソンバトヘイ、1979年にニーレジハーザ(Nyiregyhaza)、1980年にセンナ、1985年にプスタセール……と、次々と設立されるようになりました。
もちろん、現在はもっとたくさんあります。私がこれまで行った街でも、ケストヘイとセーケーシュフェヘルヴァールの郊外にありました。ティハニの町中にあったのは家屋が2軒だけでしたが、これも立派な野外博物館でした。
センテンドレの野外博物館は、当初、ブダペストの民族博物館の分館として、1967年2月1日にオープンしました。
その目的には、建物という箱だけではなく、中身、すなわち18世紀後半から第一次大世界戦時までの伝統的な生活スタイルの保存も含まれています。
47ヘクタールの広大な土地に、最終的には約300の家屋を、ハンガリーの各地方を代表する9つのグループに分けて移設するという基本プランが立てられました。
9つのエリアは、「ティサ川上流地方」、「高原地方の市場町」、「北ハンガリー」、「ティサ川中流地方」、「大平原」、「西ドナウ川地方」、「南ドナウ川地方」、「バラトン湖高原地方」、「Kisalfold(西部低地/小平原)」です。
1972年、センテンドレの野外博物館は独立の国立博物館に昇格しました。
私が訪れた2006年10月現在、「ティサ川上流地方」、「高原地方の市場町」、「西ドナウ川地方」、「南ドナウ川地方」、「バラトン湖高原地方」、「Kisalfold(西部低地/小平原)」は完成していましたが、「大平原」はまだ半分で、「北ハンガリー」と「ティサ川中流地方」はこれから、というところでした。
野外博物館ではハンガリー各地方の最も特徴的な家屋が集められて展示されていますが、建物は、発見された状態で再現されるのではなく、むしろあるべき姿に復元されています。もとの伝統家屋についての研究成果があって初めてできることです。
全ての建物は、生活道具も含め、内装が整えられていて、当時の伝統的生活スタイルが、住民の属する社会的地位や階層、職業、民族、信仰宗教に応じて、その特徴が分かるように展示されています(私には全然分かりませんでしたが、そのはずなのです@)。
それだけでなく、各エリアごと、その地方の特徴的な村落スタイルが再現されています。
所々で、地方の伝統工芸のデモンストレーションも行われています。
常設展の他に、年に何回か企画展が行われます。
また、団体向けに体験プログラムや、それから民族舞踊やパレードが見られるフェスティバルも行われています。
(参考「Hungarian Open Air Museum Szentendre」英語版/センテンドレ野外博物館発行2003年)
この写真は、野外博物館の見学を終えてセンテンドレの町に戻るバスを待っているときに撮りました。
野外博物館に着いたときは、同じバスに乗っていた観光客の流れに従って、一目散に中に入ってしまい、この入口には注目しませんでした。
入場料は800フォーリントでした。ただし、これは土曜日価格です。
1番高いのは日曜日や祝日で、平日は一部閉鎖されているため、割引値段でした。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円) -
野外博物館のチケット売り場でもらった地図です。
これを見ながら回りました。
消しゴムのカエルを置いたところに入口があります。回ったエリアには、丸い磁石(ニューヨーク土産でもらったものです@ 確かグッゲンハイム美術館グッズ)を置きました。
ところどころにあるX印は、写真を撮ったところです。
いまは空地となっている部分は、これからまだまだ家屋が建設されます。
向かって左のエリアVI「大平原」は、地図にNewとあるとおり、できたばかりの家屋もあります。実は、エリアVI「大平原」は、まだ半分しかできていないのです。
向かって右のエリアII「高原地方の市場町」は、2006年5月27日にオープンしたばかりでした。
センテンドレの野外博物館については、「旅の指さし会話帳ハンガリー」の執筆をされた「さがみ」さんの「ハンガリー良いところ一度はおいで」が詳しいです。
http://www.szagami.com/cities/aa-skanzen.htm
私は野外博物館にはもともと惹かれていましたが、このページを読んで、ますます行きたくなりました。
さがみさんのお薦めは、向かって右のエリアIII「ティサ川上流地方」です。
また、オープンしたばかりのエリアII「高原地方の市場町」は、トカイやエゲルを含む、昔からブドウ栽培とワイン造りの盛んな地域の村が再現されたところです。
ワインセラーがあり、ワインも飲めるようです。
ところが私は、野外博物館に入り、地図を広げたときには、このお薦めのことをすっかり忘れていました。
そのため、家屋がたくさん並んでいて、効率よく回れそうだな、と思った右手のエリアVIの「大平原」のある方から回りました。
野外博物館の見学を開始したのは14時20分です。閉館時間は17時です。約2時間半かけて見学しました。
しかし、すべてを見て回るのに4時間はかかると言われています。
実際に回ってみて、確かに4時間は必要だろうと納得しました。2時間半では全部回りきれませんでした。
閉館時間が迫って来た4時すぎ頃から回るテンポを速めましたが、お薦めのエリアIIとIIIを回る時間はありませんでした。
2時間半で回ることができたのは、エリアVI「大平原」、それからそのまま反時計まわりに、エリアX「Kisalfold(西部低地/小平原)」、エリアVII「南ドナウ川地方」、エリアIX「西ドナウ川地方」、そしてエリアVIII「バラトン湖高原地方」です。
家屋の前にあった解説パネルを読むのはすっ飛ばしました。
おそらく読んでいたら時間が足らなくなるでしょうし、早くに疲れてしまうだろうと思ったからです。
エリアVIII「バラトン湖高原地方」に足を踏み入れたときは4時半を過ぎていました。閉館30分前を切ってもぎりぎりまで見学しようとねばる人はそういないのでしょう。観光客は私1人しかいませんでした。
私も内心、ここを回っていたら閉館時間に出口にたどりつけるか心配になってきました。しかし、家屋にいた係員のみなさんは、私が見学し終わるのを待ってくれました。なので途中で引き返さずにねばりました。
とはいえ、いつ「もう終わりだよ」と断られるか、気が気でなかったので、見学は大急ぎですませました。 -
ハンガリーの地図で位置を確認しましょう。
写真は、野外博物館で買った「Hungarian Open Air Museum Szentendre」(発行2003年)の巻末地図です。
エリアVIの「大平原」は、エリアIII手前の南西からエリアVII近くの北東まで、斜めに、かなり広い地域にわたっています。
大平原=プスタといっても、ケチケメート、カロチャやセゲドのある南大平原は「プガツ・プスタ」、デブレツェンのある北大平原は「ホルトバージ・プスタ」とがあり、手つかずの自然が残されていて世界遺産として保護されているのは後者です。
南大平原のカロチャやセゲドは、パプリカの産地ですし、19世紀後半から肉牛生産が盛んです。セゲド・サラミソーセージが有名です。セゲドが産地というよりは集積地のようですが。
ケチケメートやセゲドにハンガリアン・アールヌーヴォーの建物が多いのですが、それは、19世紀後半から20世紀にかけての肉牛景気による肉牛成金たちが、当時の最新流行の建築をレヒネル・エデンといった新進建築家たちに依頼したからです。
北大平原ではアヒルやガチョウの飼育が放牧を上回る産業で、フォアグラや羊毛製品などの生産が盛んです。
(参考「ハプスブルグ帝国を旅する」加賀美雅弘著・講談社現代新書/「きいろはハンガリー色」瀬川知恵子著・新風舎)
ただ、野外博物館のエリアVIは、まだ半分しか完成していません。
いまあるのは、南大平原の方だと思います。
全て完成した暁には、南大平原と北大平原の両方がそろうのでしょう。
エリアVIIの「南ドナウ川地方」はペーチ、モハーチ、シクローシュなどがあり、南はクロアチアとの国境に接しています。
ペーチは美術館の多い学術都市で、今回の旅行でブダペストから1泊2日旅行をしています。詳しくは、今後のペーチ旅行記にて@
シクローシュは、対ハプスブルグ独立戦争も生き延び、ハンガリーでは珍しく中世の原形をとどめたお城があります。
ただし、そのことは、ホテルの予約をすませて旅程をがっちり固めた後で気付いたので、日程に組むことはできませんでした。
モハーチは、ハンガリー史によく出てくる地名です。1526年、ハンガリーはモハーチでの戦いでオスマントルコに大敗し、その後、160年のオスマントルコ支配に甘んじることになるのです。
このオスマントルコ時代に、ハンガリー中の町や村が破壊されました。
さらに、そのトルコ支配時代をくぐり抜けたはずの城塞や城壁は、今度は次の支配者ハプスブルグ家が、対ハプスブルグ独立戦争の拠点となることを恐れて破壊してしまいました。
なので、今に残るハンガリーの街並みの大半は、その後の18世紀以降に建て直されたものばかりとなっているのです。
センテンドレの野外博物館に保存されいる家屋や村落が18〜19世紀のものばかりで、それ以前の時代のものがないのはそのせいもあるかもしれません。
あるいはそれは考えすぎで、単に、野外博物館に伝統家屋を残そうというコンセプトが生まれた時代が18〜19世紀だから、だったりするかもしれません。
エリアXの「Kisalfold(西部低地/小平原)」は、野外博物館で買った本の解説に出てくる地名では、北はスロヴァキアとの国境に近いコローマム、西はジェールを流れるラーバ川、オーストリアとの国境に近いショプロンやオーストリアとまたがるフェルトゥー湖(オーストリア側ではノイジードラ湖)などが含まれています。
このエリアは、ハンガリーの地方旅行先のお薦めとして、たいていトップに挙げられる地方です。
山や谷が多く、フェルトゥー湖もあって自然も豊かですし、フォルトゥードにはハンガリー最大のエステルハージ宮殿があり、世界遺産に登録されているパンノンハルマの修道院、それからナツジェンクのセーチェーニ宮殿、クーセグのユリシッチ城など、歴史的文化財が多いです。
私自身、ジェールとパンノンハルマ修道院、ショプロンとエステルハージ宮殿を訪れるためにブダペストから2泊3日旅行をしたところでもあります。
エリアIXの「西ドナウ川地方」は、スロヴェニアとの国境に接しています。
ハンガリーで初めて常設の野外博物館が設立されたサラエグルセグ(Zalaegerszeg)があります。
ただし、このエリアの都市はガイドブックではあまり取り上げられないので、私にはいまひとつなじみがないです。
エリアVIIIの「バラトン湖高原地方」のバラトン湖は、中欧一の淡水湖だけあって、どの地図でも一目瞭然です。
私自身はこの地方は、バラトン湖地方として、バラトンフュレドとティハニ、それからフェステテイッチ宮殿のあるケストヘイを訪れました。
バラトン湖地方は、南側は平坦で肥沃な土地、北側は小高い山や丘が続き、湖に向かって緩やかな南傾斜を作り出しています。温暖な気候と日照時間が長いことから、北側では古くからブドウ栽培が盛んでした。
昔は漁業が盛んでしたが、水深が平均で2m〜4mと浅く、水温が高いので泳ぐのに適しているため、特に二重帝国時代以来、高級リゾート地が発達し、ハンガリーの貴族たちが次々と城館を建てました。ドイツやオーストリアからもリゾート客が押し寄せます。
エメラルドグリーンと讃えられるバラトン湖は、特に社会主義時代に汚染されましたが、近年はだいぶ浄化されたようです。
(参考「ハプスブルグ帝国を旅する」加賀美雅弘著・講談社現代新書)
野外博物館のエリアVIIIの「バラトン湖高原地方」は、バラトン湖地方の中でも「高原地方」とし、南岸のみを対象としています。ヴェスプレームとタポルツァを結ぶ線より南からバラトン湖までの丘陵の多い地帯です。
行きそびれてしまったエリアIIの「高原地方の市場町」は、エゲルやトカイが含まれ、昔からブドウ栽培が盛んだったそうです。
このあたりには、ティサ湖があります。
ティサ湖は、バラトン湖に次いでハンガリーで2番目に大きな湖ですが、これはなんと、発電所の計画によって30年前にティサ川をせき止めることによって形成された人工の湖でした。
しかし、人工的にできたにもかかわらず、自然環境が今では完全に復活しているそうです。
参考:「JAPAN HUNGARY NET日本とハンガリーを結ぶビジネスネット」
http://164.46.163.89/life/kankokyoku0407.htm
行きそびれてしまったエリアIIIの「(ティサ湖の)ティサ川上流」は、ウクライナやルーマニアとの国境に接している地域です。
野外博物館で買った本には、白壁の上に茅葺き屋根が、まるで小さな子供が大人の帽子を被ったみたいに乗っかっている可愛いらしい家屋の写真が載っています。
ぜひ見たかったです。残念です。野外博物館をハイライトに、もう一度センテンドレに足を運ぶためだけでも、ハンガーを再々訪したいくらいです。
残りのエリアI「北ハンガリー」、IV「ティサ川中流地方」、V「北東ハンガリー」は、これからです(2006年10月現在)。
野外博物館には、展示はまだなにもありませんでした。 -
野外博物館入口前のバス停付近
センテンドレ郊外3km
帰りのセンテンドレの中心部行きのバスを待っている間に撮りました。
野外博物館は、閉館時間の5時ぎりぎりまで見学していました。
17時03分発のバスに乗るには、少し前に切り上げる必要があるのは分かっていましたが、次から次へと魅力的な家屋が目の前に現われるので、切り上げることができませんでした。
見学を終わらせてバス停に着いたのは、17時03分発のバスが出たばっかりの17時10分。
そして次のバスは18時03発。1時間も待たなくてはなりません。
タクシーを呼ぼうかとよっぽど思いましたが、どうせ後の予定は夕食を食べるくらいです。
1時間なんて、体を休めて、日記を書いたり、買った本をひっくり返したりしていると、案外すぐにたってしまうものです。
結局、バスを待ちました。
そのときにきちんと防寒に気をつけていれば良かったのですが、寒いなと自覚して持参の防寒着のテフロンの上着を着たときには、もう遅すぎました。
これで風邪をひいてしまいました。
幸い、翌日に少し微熱気味だっただけで、鼻水が少しと咳だけですみましたが、この咳がくせ者でした。
残りの旅程約2週間、それから帰国後も2週間ほど、咳が止まりませんでした。
日中は、タバコの臭いや排気ガスに気付くより先に、咳が出てしまいました。非常に優秀なセンサーでまいってしまいました。
また、夜、寝付く前が特にひどく、連日、げえげえと吐き気まじりの咳に悩まされました。 -
野外博物館入口前のバス停付近
センテンドレ郊外3km
帰りのセンテンドレの中心部行きのバスを待っている間に撮りました。
バスを待っている間、もう一度野外博物館へ戻ってギフトショップをうろうろしたりしました。
閉館後しばらくは、まだ少しは人がいて賑わっていましたが、あっという間にだれもいなくなってしまいました。
あたりにはカフェやレストランなど時間をつぶせるところはなく、座って待つところもないので、結局、すぐにバス停に戻りました。
バス停にもベンチがないので、ペタッと道路脇のアスファルトの上に座りました。
1日の撮った写真についてメモ書きし、日記を書いたり、買った本をぱらぱらめくって過ごしたので退屈することはなかったのですが、うっかり油断して体を冷やしてしまいました。
暑がりな自分を過信し、夕方の冷えこみを甘くみたせいです。 -
野外博物館のギフトショップのショーウィンドウより
帰りのバスを待ってぶらぶらしているときに撮りました。
店はすでに閉まった後です。
手書き模様の中でも、薄紫のこのバラ模様は、特に気に入りました。
でもたとえ店が開いていても、かさ張って荷物になるので、買わなかったでしょう。
うーん、あるいは、小さなコップ1つくらいは手を出してしまったかな。
写真は、あたりが薄暗いので青っぽくなってしまいました(泣)。
これでも少しパソコンで処理して青味を消したつもりですが。 -
野外博物館のギフトショップのショーウィンドウより
一番気に入ったバラ模様がよく分かる飾り皿も、写真を撮りました。
しかしこの皿、実用品にもなるのかしら。
うーん、汁ものを入れなければいいのだから、使えないこともないか。
お友達を呼んで、個包装のお菓子を並べてお茶するとか@ -
野外博物館で買った本と、チケット売り場でもらった地図(折りたたんだ状態)
実は博物館の見学を始める前に、入口の建物にあるギフトショップにまず寄りました。気になってしまうから、先に見ておくのです@
そのときこの英語版の本を見つけたのですが、分厚いので買うのをやめました。
野外博物館では、それぞれ家屋の前に平面図と合わせて詳しい説明のパネルがあったのですが、写真撮影と見て回るだけでせいいっぱいで、とても読んでいられませんでした。
また、写真をたくさん撮ったのですが、どこのエリアのなんの建物か、というメモもしているヒマがありませんでした。
それで、途中のエリアでまたこの本を見かけて、ついに手を出してしまいました。
価格は、2,200フォーリント。
ちなみに野外博物館の絵はがきは110フォーリントでした。日本の友人に出すために買いましたが、絵はがきとしては高い部類に入ります。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円)
野外博物館で買ったこの本は、全部で230頁ほどあります。
発行は2003年なので、エリアVIIの「南ドナウ川地方」はまだ完成していなかったのか、解説がありません。
なので、エリアVIIの「南ドナウ川地方」の解説は、オフィシャルサイトを参考にしましょう。
センテンドレ野外博物館のオフィシャルサイト(英語版)
http://www.sznm.hu/engn/index2.html
このオフィシャルサイトの解説は、本に載っているものとほぼ同じでした。
でも、アナログ人間の私は、本の方が断然読みやすいし、書き込みができるからいいのです@
それに本の方が写真が多いようですし、ずっと見やすいです。
ちなみに、一緒に写っているマンボーたち(磁石)は、和歌山マリーナシティのポルトヨーロッパのギフトショップで最近(2006.11.24)買ったものです@
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