偉大なるシルクロードの青の都

2003/11/03 - 2003/11/30

　2500年もの歴史を持つサマルカンド・・・、ソグド人により繁栄し、13世紀に襲来したモンゴル軍より壊滅するが、14世紀後半に始まったティムール王朝の栄華の下にサマルカンドは｢青の都｣として蘇った。現在のサマルカンドはティムール朝以降のものだ。

　青の都は天よりも青く、そして美くしく、旅人を優しく包み込むよな女性的な一面を持つ。しかしその一方で都は力強く、そして壮大だ。それは長きに渡る歴史を耐え抜く為に、絶えず来るものを圧倒し、後退りさせてしまう様な男性的な迫力をもつ。こうした二面性をもつサマルカンドは訪れるものを魅了して止まない。サマルカンドは世界で是非訪れておきたい町のひとつに挙げられるだろう。

　サマルカンドに訪れたならば、レギスタン広場で３棟のメドレセを前にし座って暫く眺め、そしてゆっくりと瞳を閉じて耳を済まして欲しい。長きに渡るサマルカンドの歴史をメドレセが我々に語ってくるだろう。そしてその「歴史の声」を聞き、「歴史を感じる」事ができるだろう。その時はまるで魔術にでもかけられたかのように、きっとその場から離れられなくなる・・・。

エリア サマルカンド(ウズベキスタン)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: ウズベキスタン航空

ビビハニムモスクに上らせてもらい、そこから見た風景。

ビビハニムモスクはモスクは突貫工事のためか1404年に建設後崩壊が進み、19世紀末の地震で廃墟になりました。現在修復が進められています。

サマルカンドの旧市街を一望しました。

シェルドルメドレセ。レギスタン広場の向かって右側の建物で1636年に建設されました。偶像崇拝が禁じられたタブーへの挑戦したこの絵柄は当時サマルカンドは絶大な力を持っていたことを想像できます。

レギスタン広場向かって左側のウルグベクメドレセ。1420年にティムールの孫、ウルグベクにより建設されました。

レギスタン広場の向かって中央のティラカリメドレセ。1660年に建設された神学校です。

ハズラティ・ヒズル・モスク。19世紀に建てられたといわれています。バスターミナルから訪れた際、まずこのモスクが出迎えてくれます。一見モスクというよりチャイハネの様な雰囲気があります。

町を歩いていると、一緒にお茶をしないかと、おっちゃんに誘われました。その途中、イスラム寺院でスンニー式のお祈りをしていただき、写真はその儀式の最中のものです。

ホテルザラフシャン付近に位置するロシア正教会。ずっと門が閉じられたままでした。

サマルカンドの子供たちは人見知りをせず、どんどん寄ってきます

屋台で働く青年たち。人当たりがとても良く、いろんなことを聞いてきます。

チャイハネ風に座って食べることができます。どんぶりに入っているのはウズベキスタン風の肉じゃが