2006/10/10 - 2006/10/10
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まみさん
2006/10/10(火)第3日目:ブダペスト
国会議事堂ツアー(再訪)、民族博物館、王宮の丘の軍事歴史博物館・マジパン博物館・マーチャーシュ教会(再訪)・三位一体広場と漁夫の砦(再訪)、ブダ側から夜景撮影
ブダペストにもう一度行くとしたら、行きたい博物館のトップ。
それがこの民族博物館です。
東欧といえば、可愛いフォークロア@
辛い単調な労働の連続の毎日を少しでも彩るために生み出された素朴で力強く美しく可愛いフォークロア文化。
20世紀に入り、機械文化と都市生活の発展で、そういったフォークロア文化がどんどん失われて行く中、それを保存する努力をしている1つが民族・民俗博物館でしょう。
私が東欧に惹かれた理由の筆頭にフォークロアの可愛らしさがあったのですが、それを堪能できるのは民芸品ギフトショップだけでなく、民族・民俗博物館だ、と気付いたのは去年の2005年のポーランド旅行あたりだったかしら。
なので、2004年の初ブダペストのときには、この民族博物館は、たくさんの見どころがある中、どうせ行く時間はないや、と真っ先に外したところの1つでした。
なんてもったいない!
でも代わりにこうして、今回のブダペスト再訪の行きたいところの筆頭の1つとなりました。
民族博物館は国会議事堂の目の前にあるので、国会議事堂見学が終わった後に行きました。
議事堂見学が11時前に終わったので、議事堂前のベンチで少し休み、11時15分〜12時20分頃まで、1時間たっぷり見学しました。
美しい家具や家財道具や生活道具を眺めながら、すばらしい品々にうきうきし、こういう品々に囲まれた生活もいいなぁと思いを馳せながらも、しかし娯楽といえばこういうのしかなかった時代に生活するのは嫌だなぁと、いいとこ取りだけ望む勝手な感想を抱きつつ、とても楽しんで来ました。
民族博物館の入場料は1,300フォーリント。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円)
それに300フォーリント余分に払えば、写真を自由に撮ることができます。
今回はデジカメを持参しているのんですもの、当然のように写真代も払いました。
だって、いつも気に入った展示の写真を求めてポストカードやパンフレットを購入するのですが、気に入った展示の写真があったためしがほとんどなくて、残念な思いをしていたのですから。
余談ですが、ブダペストの博物館の中には、少しの写真代を払えば展示の写真を撮れる博物館がぽろぽろあったのですが、私が訪れたルーマニアの博物館は、写真代を払えば撮らせてもらえるにしても、その写真代はブダペストに比べてめっちゃくちゃ高かったです。
デジカメで自由に写真を撮ってよい博物館の第1号がこの民族博物館だったこともあり、また、私の東欧に惹かれる理由の筆頭でもあったため、展示の写真をしつこく撮ってしまいました。
これでも抑制した方なんですよ。
-
民族博物館
国会議事堂を建てるにあたって設計を公募したところ、現在の国会議事堂が金賞で、民族博物館が銀賞だったという歴史ある建物です。
でも実際にかけた金は、国会議事堂はもちろん桁違いのようで@ -
民族博物館の1階の企画展
写真展をやっていましたが、スキップしてしまいました。 -
民族博物館の民族衣装部門から
民族博物館といえば、衣装の展示がなくてはね@
どの衣装がどの地方でということは全くわからないので、可愛い〜、いいなぁ〜、すてき〜と眺めて楽しみました。
男女ともに花柄が多いのが特徴的ですね。 -
民族博物館の民族衣装部門から
帽子が素敵なので後ろから撮りました。 -
民族博物館の農具部門から
あんまり詳しくないので、ほほぉ、というかんじで眺めました。
大きなカウベルが目につきます。
背後に写真があってわかりやすい展示です。
この風景はおそらく、セゲドなどを中心とするハンガリー東部の大平原あたりではないでしょうか。 -
民族博物館の農具部門から
よくわからないですけど、後ろの竹や木のかごが面白くて@
※このブダペストの民族博物館の分館として設立され、いまや独立した1つの国立の博物館となっているセンテンドレの野外民族博物館の解説本を読んでいて、これが何か分かりました。
ミツバチの飼育箱だったのですね! -
民族博物館の農具部門から
この展示では特に背後の写真が気に入ってしまいました。
刈った麦をこのように積んでいる姿は、むしろルーマニアで見かけました。
もしかしたら今はルーマニアとなっている元ハンガリーのトランシルヴァニア地方の特徴かもしれませんね。 -
民族博物館の織物部門から
機織りの道具や縁飾り刺繍展示
「眠れる森の美女」の糸車!
って程度のことしかわからないんですけど@ -
民族博物館の織物部門から
羊の毛皮の上着です。
刺繍が見事です。
19世紀から流行した上着のようです。
ルーマニアの民俗博物館やアンティークショップでも見かけました。 -
民族博物館の昔の家屋の写真
あまり詳しくないのですが、こういう昔の家屋にも惹かれます。
写真の写真を撮ってどうするのか、と思わなくもなかったのですが、そこは、ほれ、なんてったってデジカメですから@ -
民族博物館の昔の家屋の写真
ハンガリー人もあちこちに移住しましたが、その移住先でいつもハンガリーらしい家並みを造ったそうです。
2003年にオーストリアを旅行したとき、ハンガリーとの国境に近いアイゼンシュタットは結局行きそびれましたが、あのあたりはむしろハンガリーらしい村落
が続くとどこかで読みました。
でも私にはハンガリーらしい家や村落ってどういうのかわからないなぁとずっと思っていたので、余計にこういう家屋に関心が高まったかもしれません。
でも高まっただけで、あいかわらずちっとも分かっていないんですけれど@ -
民族博物館の昔の家屋の写真
ハンガリーらしい家屋というのはよくわからないですが、ただ茅ぶきの農家であれ瓦の民家であれ、屋根の切り妻部分がこのように斜めになっているのはよく見かけました。 -
民族博物館の昔の農家内の復元
陶器の皿や壺が華やかです。
奥にある木の道具は、チーズ制作器かしら。
なんかああいうのをアニメ「アルプスの少女ハイジ」あたりで見たような気が……。
私の知識なんて、こんなもんです@ -
民族博物館の昔の農家内の復元
可愛い家の中です。
古めかしいイスもいいし、背もたれにも可愛い絵がたくさん。
布団の刺繍も豪華ですし、壁の陶器も実用と装飾の両方の意味があるでしょうね。 -
民族博物館の昔の農家内の復元
ベッド周辺に注目。 -
民族博物館の昔の農家内の復元
美しい家具と、緑のストーブも見事です。 -
民族博物館の刺繍の展示より
鮮やかな赤い刺繍が特に目につきました。
主にシーツや枕や布団のに施されたようです。
2つ前の写真に注目あれ。 -
民族博物館の家具の展示
もうたまりません、こういう可愛いデザインの家具たち@
一式そろっています。 -
民族博物館の陶器の展示
この陶器は、ハンガリーでよくあるデザインなのかもしれません。
Miskaという陶器らしいです。
2年前の2002年の初ブダペストで日帰りツアーで訪れたケチケメート。
ここでこの陶器のデザインの着ぐるみに出会いました。
(ああいうのは、着ぐるみとは言わないかしら。)
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/10417015/
関連の旅行記
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10031269/ -
民族博物館の象牙作品の展示
可愛いし見事です。 -
民族博物館の子供用品の展示
奥の何段も重なっている容器は、農作業に出るときにベビーフードを入れていったものだそうです。
手前の木の道具は何かわかりますか? -
民族博物館の子供用品の展示より
さきほどの子供の展示にあった木の道具の使い方。
やっぱり一見は百聞に如かず@
でも、最初は歩くことを覚えるための道具かな、と思ったのですが、むしろ子供があっちこっち出歩かないようにする道具に見えますね。
この子供も可愛いので、写真を撮ってしまいました。 -
民族博物館の新婚さんの家財道具
Kalotaszegというところは、1850年代から美しい木彫りや板絵や木彫りの縁飾りで有名だったそうです。
そして結婚式のときに、新婚さんが教会で式を挙げている間、新婚さんの親たちが新婚さんの家財道具をこのように村の人々に披露する習慣があったのだそうです。
その中の模様が見事な家具をメインに撮りました。
民族博物館に保存されていたのは、ハンガリーのトルコ支配が終わった後の18〜19世紀くらいの各地の民衆の生活というところでしょうか。
「地球の歩き方」をもう一度ひっくり返してみると、民族衣装や家具の展示はどうやら現ルーマニアのトランシルヴァニア地方のものでよいみたいです。
見れば見るほど花の刺繍や模様に溢れた可愛らしい生活環境でした。1つ1つ時間をかけて丹誠に作られたものばかりで、このように一瞬にしてカメラに収められるようなものではないだろうなぁと思いました。
生活を楽しむ術を知っていたというよりは、地に足の着いた生活を感じさせました。
でも、うらやましいかと思うと、そうはとても言えません。
すでに娯楽や刺激が多く、物流の流れが激しい消費時代の今を楽しんでしまっているので。
当時は豊かではなく、生活が苦しかったわけですから、たまにであれば心を癒すのにいいかもしれないけれど……。
これって易きに流されているということかもしれませんね。
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