2006/08/19 - 2006/09/19
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こまちゃんさん
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9月2日。
いよいよ烏魯木齊を離れ、喀什(カシュガル)へと向かう日が来た。
次から次へと変化する多彩な戈壁灘の風景をお楽しみ戴く為、車窓からの風景を中心に綴った、本章最高の78枚。(風景画像の殆どにモヤが掛かっているのは、天候の関係で視界が霞んでいた事と、画面上の滲みや汚れは列車の窓硝子の汚れ。2階建て列車の窓は開閉不可だったのでご容赦…)
こまも初めて乗る「南疆列車」。
烏魯木齊-喀什間のおよそ1100kmを、23時間かけてひた走る。
これは、あくまで自分で勝手に期待している事なのだが、噂のダブルデッキ車両は何処まで豪華で快適なのだろうか・・・?
しかし、不安要素が1つあった。
こま達3人の座席が、車両は別々だし全部バラバラだったのだ。
なのに、1枚には、取り難いと噂の有る2階席が混ざっているし…(12車,上38号下鋪)
乗車後、果たして座席は無事変更可能なのだろうか・・・!?
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- 中国国際航空
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-
朝。
今日も相変わらずの寒さだ。
昨日と同じくホンダアコードで出迎えの司机君が来た。
出迎え日と昨日、そしてこまがダウンしていた一昨日も彼だったので、烏魯木齊市内は彼が担当のようだ。
列車の発車時刻は12時50分。
荷物を載せ、司机君の指示でホテルを12時に出発。
画像は、ロータリーにあった象さんのオブジェ。 -
もう駅が目の前に!
たった7分でここまで来ていた。 -
10分前後で到着だった。
到着時よりもかなり早く感じたのは、ホテルへ行く場合は、道路の都合で遠くなるようだ。
摩天楼を見上げるような感じの、迫力有る大きな駅舎だ。 -
駅前広場の様子。
相変わらず駅には人、人、人。。。
でも、駅舎内への入場口は、そんなに人で溢れては居なかった。 -
司机君が入場券を買いに言っている間、入り口前で待つ我々。
爺ぃの着ているジャケットは、急に寒くなったあの日、そう、こまが寝込んでいた日に友人に買って貰ったそうだ。(^^; -
案内電光掲示板には、駅員が維吾爾人のご老人に、懇切丁寧に案内している画像が出ていた。
そんなもの見た事はないが、、、 -
列車の発車時間案内掲示板。
本日の列車便が、クルクル回って標示されているだけで、検札の案内では無かったのが不便だった。
検札の案内は、駅係員の「口」で発せられていた。
この大きく立派な駅舎には似合わないシステムだ。 -
待合室。
各車両毎にシートが排列されている、普通の待合いコーナーだ。
赤帽の兄ちゃんは、有料で荷物を運んでくれる人達で、中文では通称「赤帽子」と呼ぶ。 -
待合室から見た、駅広場の様子。
-
検札が始まった。
鬼のように駆け抜ける人達は、蘭州でも解説した、无座位の乗客達。
人の混雑具合は、蘭州の時よりはかなりマシのようだ。 -
ホームで出発時刻を待つ、我々の乗る南疆列車N946次。
塗装が薄くてボロだった。。。(あとで気付いたが、塗装剥げしていたのは、この9号車だけだった) -
例の座席の件だが、吐魯番に着くまでに解決していた。
乗車情況を見てみると、9号車に烏魯木齊での取り分以外の空席が結構あった。所が列車員曰く、无座位車票からの補票(アップ)は受けているが、寝台から他の寝台へは規定だと言う事で断られた。
しかし、爺ぃの「クニクニを上手く使ったお芝居」で解決した。
クニクニとこまの9号車と10号車には、田舎観光団体が沢山乗り込んでいたので、「この日本人老人1人を、こんな煩く臭い所に置いておけない」と説明した上で、「あんたじゃ話にならん、列車長を出せ!」のいつもの運び具合だ。 -
列車は、最初吐魯番へ向かい、そこでスイッチバックする。
従って、また暫くは、達坂城の風車などの見覚えのある景色が続いた。
画像は天山山脈。(曇りで良く見えず) -
列車長は直ぐさま了解を呉れた上に、9号車の、しかも誰もいないコンパートメントに2人をまとめてくれた。
実際、9号車内は既に宴会モードで、何とも判らぬ臭いや、安物白酒の鼻を突く臭いで充満していた。
列車長も呆れる程の情況だった。
列車長も女性なので、精神的な苦情を言えば、外国人と言う事で容易く許可を貰える事を爺ぃは知っている…(^^;
吐魯番到着。
列車はここでスイッチバックする為に、機動車両を据え替える。
その為に停車時間は10分と長かった。 -
爺ぃは12号車の2階だったが、実は「38番」と言う席は、向かい合わせになっていない、上下2人だけの半端な席。
その2人のみと言う構造を爺ぃが気に入り、そこに居座る事にした為、爺ぃの席替えは無し。
おかげで9号車と12号車を、何度も行ったり来たりさせられた。(一ε一
さっきまで向こう側で引っ張ってくれていた機動車両が、反対の車両側にやって来た所。 -
これは爺ぃが乗っている12号車だ。
これも含めて、他の車両は綺麗だった。 -
9号車にはロシア人が4,5人乗っていた。(裸の人がそのウチの1人)
待合室でも見かけたが、とんでもない大きさのリュックを持っていた。
(小学生の子供くらいの大きさだった) -
吐魯番駅の駅舎。
列車は、ここから少し烏魯木齊方向へ進み、途中から南下して戈壁へと入る。 -
爺ぃが席を替わらない理由がもう一つ。
駅前で司机君を待っている時、顔見知りの人が爺ぃの前を駈けて行くのが見えたので声をかけた。
莎車時代の同志だったが、彼は「急いで買い物して戻らなければ!」と言って去って行った。
しかし、この時間に駅で「急ぐ」と言ったら、同じ列車に乗るだろうと考えていた爺ぃ、列車に乗ってみると、案の定その同志さんも12号車の2階席だったのだ。
しかも、爺ぃの38号からは3つ離れているだけと言う奇遇さ。
その方達と記念撮影!
(このおじさんとは莎車で再会する) -
遠くに高速道路が見える。
先日の吐魯番行きで通った道かも知れない。 -
その高速道路と交差する所。
東向き走行から西向き走行に変わり、何だか錯覚してしまう感じ・・・(^^; -
1階寝台席通路の様子。
全席上下の2段ベッド。
2階席も同じく。
ただ、車両の構造から、連結付近に1つだけ上下階に分かれていないコンパートメントがあり、そこは通常通り3段ベッド。
しかし、総丈があるので、少し広めのセッティングだ。
座席高が有れば良さそうだが、運によってはトイレ脇(ウンだけに・・?)。逆でも連結部では喫煙者が出入りするので、一寸気忙しい場所でもある。 -
1階通路から見た2階への階段デッキ。
さっき説明した3段コンパートメントは、画像の真ん中辺りに見えている「箱」の中だ。
3段目が見えない程、2段目が高い事が判るだろう。
なので、下段のクリアランスは相当なもの。(西洋人でも、頭など当たらない(身長230cm何て極端なツッコミは無しで・・・)) -
さっきのロシア人が写真を撮っていた。
カメラは大きなキャノンの銀塩。
EOS1に大きなレンズを付けていた。 -
広い広い戈壁の平原。
-
戈壁の河。
轍が見えるが、こんな所を車が行くのか・・・? -
遠くにオアシスでもあるのか、森林が帯になって連なっていた。
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紫色の戈壁の砂山。
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道路が見える戈壁平原。
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化粧石の塊のような山肌。
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赤く染まった土の戈壁山。
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雅丹地貌になり損ねたような感じだ。
いや、これから徐々に風化して行き、挙げ句はあのような雅丹地貌になるという事も考えられるか・・・? -
2階寝台席通路の様子。
1階同様、全席上下の2段ベッド。
ただ、片方よりのコンパートメントだけが、向かい合わせの4人ではなく、上下2人だけになっていた。
爺ぃの席がそうだった。(上38号) -
緑豊かな戈壁平原の中心に、住宅跡が見えているが、これらは、この南疆列車建設時の工員が使った臨時住宅跡だ。
初めは「遺跡か何かか・・?」と興味津々で見ていたが、余りにも多いので尋ねると、、、「那都是修鉄路職工人的房子」
・・・・原来是這様(なるほど)。 -
住居跡が多いこの辺りには、緑が沢山見られた。
-
この禿げ山辺りにまで住居跡があった。
工員住居は、この辺りまでに集中していたようだ。
しかし、「家」と言うより、「ついたて」か「囲い」みたいなもんやね。
・・・ん、やね?屋根は有ったが、全線開通後不要なので、動物などが住み着かないように取り壊したそうだ。 -
遠くの国道を、車が砂塵を巻上げながら駆け抜けていた。
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丘陵地帯を徐々に駆け上っている感じ。
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線路と枕木の部品。
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段々標高が上がっている感じだ。
岩や山の情景が楽しい。
画像は、まるでドラゴンフルーツの様な形状。
地面に踞っている怪獣にも見える。 -
またも現れた雅丹地貌を思わせる一帯。
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住居跡があった。。。
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住居跡があったと思ったら、緑地帯が増えてきた。
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すると、駅に到着した。
駅名は「魚儿溝站」。(「儿」は「児」の簡体字) -
駅にはいると、車を引いた売店がやってくる。
(列車が来る前にスタンバって居る) -
汚れているのに変な言い方だが、車体が砂っぽく輝いているのが綺麗だ。
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1階部分の目線で。
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順光で撮影。
日差しは強く明るかったので、列車員はみな眩しそうだった。 -
天山山脈山肌を背景いっぱいにし、機動車焦点撮影。
立ち上る蒸気から、機関車の躍動を感じさせられる。
この方向、逆光気味でちょっと辛い。。。 -
再び出発した列車は、やは少し高い所を走っているようだ。
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見下ろすような景色の所が多くなっている。
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木も何もない山肌だが、谷間には川のような痕跡があり、それに沿って樹木がポツンポツンと並んでいるのが見える。
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谷間に水がある所、村も一緒に存在する。
画像中程に見えているのは、今し方通過してきた小さな駅。そして、そこから更に後には、これまた今し方すれ違った、S字カーブを走り去る貨物列車(登坂鉄路を行く)。 -
列車も、その川に沿って一緒に進行。
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結構長い川だ。
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また村が見えてきた。
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もうすぐ7時になるので、食堂車で食事する事に。
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5号車で、42席有るとなっている。
(撮影はダメと言われたが、ストロボなしで撮ったので判らなかったらしい) -
食後も車窓からの景色を楽しんだ。
もうすぐ日も暮れるだろうし、そうすれば、この風景立ちとはもうお別れだ。
気のせいなのか、ドンドン登って居る感じがする。
心なしか耳がキーンとしたような感じを覚えたが、そんなに標高が高いのだろうか?・・・ -
登るに連れ、緑が豊かになって行くのは??
-
おお、人が馬に乗っているのが見えた!
-
家畜もちらほら・・・
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・・・と、山並みが切れたので、そちらへと目を向けると、、、
遠くに雪をかぶった尾根が見えていた!
正しく天山山脈の尾根だ。 -
列車は、Ω型の軌道に挑むように、この山を登っていたのだった。
標高は2000m位だそうで、道理で耳に感じた登っている感覚があった事に加え、やたらときついカーブが多かったのだ。 -
ほーら。
こんな感じで先頭車両が撮影出来る程のカーブだ。 -
後方には、今走ってきた軌道や架橋が見えている。
-
豊かな山だ。
-
白いのは山羊かな?
放牧場が見えている。
誰かが住んでいると言う事になる。 -
おおお!!殆どアルプスの少女ハイジ状態だ!!
(・・って、あれは漫画だったけど・・・)
山に登っている山羊たちや、川に降りているのも見える。
暗かったのでスピードが稼げず手ぶれが残念。
昼間なら居るとも限らないので、殆ど運との勝負だ。 -
豊かな山をドンドン行く。
豊かな所にはゴミも豊か?? -
雪解け水で、樹木が生命の源を得ているようだ。
日がかなり陰ってきた。 -
山の谷間に続く川と原生する樹木たち。
夕日に輝いて命が光る感じだ。 -
かなり日が陰ってきたようで、画像の暗さが激しい。
粒子が目立つのがその証拠で、もう手持ち撮影限界光度だ。。。
川面から沸き立つ水蒸気で、折角山水画のような景色が見えたが仕方がない。 -
赤く燃える天山の尾根。
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とうとう太陽は山陰に隠れてしまった。
空はまだ明るいが、撮影は続行不可能となった。 -
本日最後の停車駅「庫爾勒站(コルラ駅)」
三脚を立てていたら、鉄道警察に「ここでは写真を撮ってはいけない」と言われた。
その時は何故だか判らなかったし、みんな撮っているので無視して撮影を続けたが、その後特に何にも言われなかった。 -
言った警官、告げた後に表情が変わったので、「外国人か・・」と思った様子だった。
後に聞いた話では、写真を撮ってあとから広告料をせびるヤツが後を絶たなかったとの事。烏魯木齊での話しだが、鬱陶しいので通達が出されたのだろう・・・
何か虚しい事だよね。 -
今日乗っている列車のプレート。
明日はようやく、維吾爾の民の大聖地「喀什(カシュガル)」に到着。到着後は、ホテル周辺からエイティガールなどに向かう。
乞うご期待・・・
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