2006/08/19 - 2006/09/19
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こまちゃんさん
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8月29日。
29日の第1部は、天山「天池」へ向かう様子から。
今日は、新疆維吾爾自治区の烏魯木齊に到着する日だ。
到着の初日は、夜行列車で到着後すぐに天池行きと言う強行軍。
久しぶりの烏魯木齊で、画像が多くまた3部作になって仕舞った。(@@;
?.烏魯木齊到着!!天山山脈、北疆の青き水瓶今何処!?
?.烏魯木齊天池!!ボゴダ雪峰に捧ぐ歌、未だ聞こえるか!?
?.帰宅途中に羊の大群!!天山山脈の万年雪が微笑む!?
その第1部では、天池までの道中で出会う豊かな自然や数々の少数民族色豊かな風景を紹介する。
天池での様子は、第2部で紹介するので暫くお待ち頂きたい。
第3部の、帰り道での可愛いハプニングも宜しく!?
(扉画像は流し撮りに成功~!不思議なフォーカスとなりました)
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- 中国国際航空
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-
朝目覚めて車窓から景色を見ると、新疆維吾爾自治区烏魯木齊に向かって走っている実感が湧いてくる。
車窓から見える天候は今一つで、厚い雲が辺りを覆っていた。
悪魔でも出てきそうな形相でこっちを見たり漉かしたりしている感じがした。 -
3日前の寒気団は、天候まで不順にしてしまったようだ。。。
暗雲の隙間から差し込む朝日の光が、これからの旅を暗示しているかの如く感じられた。 -
草も木もないこの山脈は、まるで地肌がむき出しになった大地そのもの。
-
昨日、敦煌から持参した西瓜を頂く。
マメに爺ぃが切り分けてくれた。
日本人にとっては、ちょっぴり高価な西瓜も、中国、特にこの北西方面では、蜜柑のような感覚で手軽に食べられる。 -
吐魯番を過ぎた辺りから、緑が目立ってきた。
ここは烏魯木齊と吐魯番の間にある「達坂城草原」。
古の城下達坂城も、現在はこの様な風力発電用の風車が数千基建ってられており、1つの観光名所となっている。
(明日の吐魯番行きでここを通るので、詳しく紹介予定) -
大坂城は、西部歌王「王洛賓」が作詞作曲した「大坂城的姑娘」でも有名。
また、王洛賓は、爺ぃとも仲が良かった。(王洛賓画像右)
残念ながら、2003年に亡くなられた。 -
新疆維吾爾自治区、烏魯木齊に向かって列車は走る。
-
烏魯木齊駅に入る手前で行われていた線路工事に携わる工員達の様子。
将に人海戦術そのものだ。 -
烏魯木齊駅へ進入。
-
駅に着くと、出迎えの方から電話とシートメールが。
ここに来れば、爺ぃの知人が出迎えてくれる事になっていた。我々は3人いるので、中に来なくても玄関で待つように伝えた。
人でごった返しているので、会えなくても困るし。 -
来て呉れたのは知人の部下。
知人は公安庁の偉いさんで、この時期忙しいらしい。
丁度2日前、胡錦涛が来ていたらしい。
画像は烏魯木齊駅駅舎。
大きすぎて、駅前にいると28mmでは納まりきらない。 -
駐車場まで下がったら、やっとこのくらいで納まった。
大西北では、全てが大きい。ビッグサイズ。18mmの重要性を痛感。 -
出迎えてくれた車。広州本田のアコード。
警察はお金持ちだ。。。
(ナンバーは実際のモノではなく、画像掲載に付き2桁に加工) -
車内。
折角の良い車も、スーツケースやマスコットバッグ、リュックなどで積め詰めになって無惨。 -
10分ほどしてホテルに到着。
揚子江北路にある「伊力特酒店」。
http://www.yilitehotel.com/
新疆の有名な白酒「伊力特」を作っている公司の営業。
上海の上海蟹で有名な王寶和も、同じく王宝和大酒店(Oriental Hotel)を経営している。
中国では珍しくなく、知名度をフルに活用した超多角経営。 -
公称は4星だが、地方に於いてなら5星クラスの充実度だった。
珈琲はイマイチだったが、夜遅くまで開いているカフェが好感的。
近所にラマダが有ったので、夜の11時頃行ってみたが、ロビーにはカフェが無く、テナントで入っているカフェが3階か4階に有るというのでフロントが確認、既に閉店していた。
上海のラマダ(南京東路に有る南新雅華美達大酒店、元粤菜館)とは大違いだ。 -
今回大陸入りして初めての大きなホテル。
広州もまあまあだったが、こちらは正真正銘の4星だ。 -
烏魯木齊には暫く居るので、クニクニにはゆっくり静養して欲しいけど、今日は荷物を置いて軽く軽食後、天池へ向かう事になっている。
取りも直さず出発準備。
画像はホテル前からの風景。 -
シーズン中なので、次の喀什(カシュガル)行き南疆列車の切符を先に手配する事になった。
取れた切符は9月2日。予定より1日オーバーだが仕方がない。しかも座席が3人とも別々の車両。。。(ーー;
これには少し参ったが、変更したくてもこれ以上滞在は出来ないし、当日車内で何とかすれば良いと言う事で納まった。
南疆列車は2階建て車両。
2階席は取れないとネットで聞いていたが、混んでいながらも一枚は2階席だった。
理由は喀什で判る事になる。 -
民族飯館で簡単に昼食。
包子だったが、一般の饅頭と呼ばれる包子ではなく、こんがりしているものだった。
烤包子と言うらしい。
画像は、「走行中」の車両ではなく「駐車中」の我々が乗ってきたパサートである。
脇に寄せる気など全くなかった。
00XXXナンバーは、何処でも交通法規など無い、自分自身が治外法権なのだ。 -
これがその「烤包子」を作る時の包子を蒸す蒸籠。
-
食事を軽く済ませ、連れられるが儘に烏魯木齊市内を疾走する。
ダッシュボードに載せられた王冠が何の意味を成すのかは不明だが、その下の公安ステッカーが、乗っている我々の気持ちに微妙に作用する。
クニクニのリクエストによりカメラに納めた。 -
これから郊外の道路へ向かう。
先程列車で通ってきた方向を少し戻り、その山の手にある天池へ向かうのだ。 -
町の郊外で見たトヨタの自販所。
中国の西の僻地でも、世界のトヨタは素晴らしい。
1996年天津ダイハツ工場援助で失敗して(政府関係)、10年出遅れた感じ。
しかし、その方が良かったのかも知れない。 -
高速道路を走る我らの車のフロント硝子には、ほんのり怪しく浮かぶ例のステッカーの影。。。(ーー;
他の車両からは確認されているのだろうか?どのように意識されているのだろうか・・・ -
道がワインディングし始めた。
これから、10年ぶりに見る綺麗な景色に突入する。 -
空は相変わらずどんよりしている。
しかし、怪しげな穴から太陽が射し込んでいる。 -
その雲の眼下では、駱駝がゆったり草をはむ。
-
太陽光線のシャワーが注ぎ込まれてきた!!
これはもしかして。。。?
後ろを見ると、相変わらずの曇り空だが、前方は光が射してきた。 -
天池の有る山の麓、阜康の町に到着。
空はしっかりとした青空に変わっていた。
ここは烏魯木齊より天気が良かったようで助かった! -
平静は普通のアスファルト道でも、道路をダンプが走ると、砂塵を巻き上げこの通り。
砂とは切っても切れない縁がある土地だ。 -
天池開発の襷が掛かっていた。
「全力打造生態天池,人文天池,誠信天池,数字天池,冰雪天池」
・・・打「造」生態天池?す・・数字天池(デジタル天池)??
生態を作り出さずに「守れ」よ!!
そして、なんでデジタルなのか・・・?
何だか嫌な予感が・・・(ーー;
理由は後ほど判るのだった。。。。 -
山々が露わになってきた。
こまにとっては、期待と不安が募る瞬間だった。 -
奇妙な造形を形取る岩々に目は釘付け。
-
川がある。
そこには原生木が立ち並ぶ。 -
???
少し疑惑有りな原生木の周辺。
その向こうには遊牧民のパオが有る。 -
パオのアップだが、心なしかこの砂利道が気に掛かる。
道路拡張準備?・・その煽りなのかも知れない・・・ -
このテントは何だろう???
-
蕩々と湛えられた天山の雪解け水。
-
パオで暮らす人たちが手を振る。
車の速度が速くて車窓の景色が近いとぼけるので、咄嗟にカメラをパンしながらパチリ! -
かなり上まで来ると、この辺りはもう「遊牧民」の家ではない。
有る老板が計画した、パオを使ったレストランだ。 -
大きな一枚岩に刻まれた標示。
でも、運搬途中に割れたのか、ヒビが入っている。
中国人は、この辺りに関してラフなので、接着したらそれでOK! -
到着!?
そんな馬鹿な。。。
天池は湖畔まで登って行ける筈。
途中、いろは坂みたいなワインディングもある筈。。。
そして、そこには思いでの「小天池」も・・・ -
2時間以上の巡行だったので、取り敢えず出すモノを、、、
ここは雅丹地貌と違い無料だった。 -
トイレの窓からはせせらぎが聞こえた。
覗いてみると小川が下がれていた。(^^ -
何と豪勢な「售票処(チケットセンター)」!!
しかも、入場料!!?
90元!!!!??
これでトイレが有料だったらお仕置きモノだ・・・(--;
昔は上まで好き勝手に上がれたのに、、、。
聞くと、今は個人に権利を貸して営業を任せているそうだ。これも外国人には良く判らない。
最低でも半官半民だろうが。。。
国定公園なのに個人経営で暴利を得る??これも不可解難解。
官僚も賄賂で私腹を肥やすが、金持ちは国民の財産で私腹を肥やすのか!?
こう言った考えが平気で出来る事が、中国が世界から遠い理由の一番要な部分だ。
良識有る諸外国から見てどう思われるか・・・も考えつかない所がおこちゃまなのだ。 -
クニクニと記念撮影の司机君。
-
駐車場にはわざとらしい川が。
-
岩山を切り開いてまで作った意味のない駐車場。
一ヶ所にまとめるのは街中での事。大自然では、せめて幾つもある開口部を利用しろっての!(`_´#。 -
石板に蘊蓄が書かれていたが、ショックと怒りで読む気もせず。
でも撮影だけはしておいた。 -
馬鹿でかい楼閣が。
何かと思えば「土産屋」と「レストラン」だった。。。(ーー;
偽物の天地を天池に作ってしまったようだ。。。
『打造生態天池』は、こう言う事だったようだね。バカらしい・・・(ーー; -
取り敢えず、勝手が違うので車を降りてからは司机君に着いて歩く。
彼曰く「ケーブルが有る」・・・?ケーブル?上から天池を眺めるのか?
それだったら、今まで出来なかった優れものだが、期待はずれが多い中国、そんなに巧い話などあるはずがない。 -
また水車に出会う。
見てみると、この左へ進むと天池への登山路だそうだ。
すると、やはりケーブルは天池止めなのか?
ここから天池まではどの位有るのか?? -
久々の「絵描きは写真がお好き」ショットだ。
NikonD100は、絵描きのシワの一本一本まで忠実に再現し・・(*o☆)\バキッ! -
天池から流れてくる水。
人工よりも、やはり自然なままの姿が良い。 -
人工化の波に自然の営みが肩身を狭くしている感じがする。
前方には「天池索道」と書かれたものと、楼閣が見える。
やはりすでにアミューズメントセンター化している感は否めない。。。(`_´#。
画像の方向が若干逆光なので、空が飛んでしまっている。 -
上の画像、実際の空はこんな感じ。
鳶が2羽見える。 -
ここが噂の「覧車(リフト)」の乗り場。
なんと、片道20元、往復35元。
往復でなければ大変だと感じたので往復を購入。さっきの入場券と併せて125元だ。
司机君が、しょっちゅう来ているからここで待つと言うが、そんなの気不味いので、来て呉れるよう頼んだ。 -
快く引き受けてくれた司机君と一緒に、4人で2人乗りゴンドラリフトに乗る。
果たして何処のどのような所に到着するのか。。。
それは司机君のみぞ知る。。。
クニクニと爺ぃに大声で呼びかけ、ゴンドラの2人をパチリ! -
放牧の為の人道が見える。
羊は結構急勾配な山面が好きなんだそうで、人も大変だ。 -
これがさっき思い出していた、いろは坂のようなワインディングだ。
今ここで全てが飲み込めた。このリフトは、さっきの駐車場から天池までの運行なのだろう。
でもまだ、どの辺りに着くのかは判らないが・・・
すでに90元支払った国内客にとっては、このリフト費用は痛いのだろう。歩いて登る人が見えている。
国定公園なんだから、国民の財産への案内は、最終点までするのが道理だと思うのはこまだけだろうか・・・
この様子を見てつくづく思った。
画像2枚と補助画像で作成したもの。28mmでは、このS字全部は入らなかった。
しかも、広角だけAFが合わないオモチャタムロンだし・・・ -
おおお!
思いでの小天池発見!!
このワインディング沿いだとは覚えていたが、こうなるとあそこへ行くにはさっきの場所で車を雇わなければ行けない。
駐車場の周りでは、見難い価格の競り合いが繰り広げられていたし、あれには加担したくない。マイカーで上がれない事自体が理不尽なのだ。勿論、観光旅行者の車両も上がれなくしてあり、必ず彼らの車が儲けられるようなシステム。 -
烏市文連の主席だった薛主席と始めて出掛けたのがこの天池。
帰りに立ち寄ったのが、ここ「小天池(薛さんと一緒に命名)」だった。
薛さんにも早く会いたい!! -
振り返ると、以前は見られなかった光景が広がる。
これがある事で見られた訳だが、だからと言ってこの情況を認める訳には行かない。
天池は好きだけど、2度と訪れたくはない気がした。 -
山頂に(天池畔)到着した。
色々な予定外の結果に、簡単なハイキング気分のようにも感じてきた。 -
文句は色々たれたけれども、秋の香りがしみじみと嗅ぐわって来る天池山頂だった。
では、第2部の天池で大暴れ(?)の様子へ続く・・・
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この旅行記へのコメント (3)
-
- linhayasiさん 2006/11/10 12:18:07
- 懐かしい写真
- ここはレストランじゃないですか、
ここでご飯→羊肉串を食べたことがあるらしいです。
- こまちゃんさん からの返信 2006/11/10 12:36:57
- RE: 懐かしい写真
- linhayasiさん、こんにちは。
ご訪問と書き込み有り難う御座います。
そうなんです。
昔は無かった建物ですから、何かと思って看板を見ると、「天山天池游客服務中心」
と書かれていました。何か良さげなものだったら・・・と思って近づいてみましたら、
大袈裟な建物のわりには、何て事無い「レストラン」と「土産物屋」だった。。。
と言う訳です。
(次の旅行記に全体図があります→http://4travel.jp/traveler/chinaart/pict/11412575/)
以前は、この辺りは単なる「通過地点」で何もなかったし、天池まで直行できて、
入場など無かったです。
こま
- linhayasiさん からの返信 2006/11/10 18:31:29
- RE: 懐かしい写真
- こまちゃん
早速返信を頂きました、有難うございます。
いっぱいブログを書いていますが、
多分、楽しかった旅でしょうか
私も新疆の旅は最高だと思っています。
今まで見た所と違う風景です。
時間がありましたら、もう一度行きたいです。
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