2005/12/28 - 2006/01/04
33位(同エリア60件中)
瑞樹さん
長い入国審査を抜け、ヤッフォ・カイザリヤを訪れた後は、世界遺産の街・アッコーへ。
後で知った話ですが、私たちが着いた時間は、実は十字軍の街を閉めようかという頃。でも「世界遺産の街を皆さんに見せない訳にはいかない!」と、ガイドさんが一生懸命掛け合ってくれた結果なのでした。
ガイドさんは日本人の方ですが、私たちの旅行後、丁度小泉首相(当時)が訪イスラエルする際に通訳をしていたかもしれない位bigな方だったのです。
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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さて、カイザリアを後に地中海沿い観光の最後、世界遺産の町アッコーへ。
実はこのとき既に午後3時くらい。
しっかり機内食を食べたとはいえ昼食抜きで、流石に小腹が減ってきました。
そんな時添乗員さんが、パウンドケーキを配ってくれました。
おお、ありがたい〜。(T社の添乗員さんは、
おやつを用意していてくれたり、毎日レポートを配ってくれます)
小腹も満たされつつ1時間半くらいかかって、アッコーへ到着。 -
アッコーは、4000年の歴史をもつ港町。
地中海の良港を持つ魅力的な町としてフェニキア人、アレキサンダー大王、そしてエジプトや十字軍、マムルーク朝、オスマン朝など、多くの覇者がこの町を支配したそうです。
1948年のイスラエル独立後に整備された旧市街(オールド・アッコー)は、十字軍時代(11C〜)に造られたもの。
現在の旧市街の基礎が築かれたのはオスマン朝後期だそうですが、特にジャザール・アフマド・バーシャー
(在位1775〜1804)の功績に因るところが大きいそうです。
その後ナポレオンもこの町に攻め入ろうとしたそうですが、梯子が50cm足りず(!)断念した、という話もが残っています。 -
これから十字軍時代の要塞跡を見に行きます。
入り口のところから、ジャーマ・アル・ジャッザールモスク(Al-Jazzar Mosque)と思われる尖塔が見えました。
緑のドームと高いミナレットがひときわ目を引きますが1781年にオスマン朝のジャッザールが建てたもの。
彼はこの地を、サンタ・クローチェ大聖堂跡地だと信じていたらしい。
写真は、明らかに自身に不釣合いな獲物(鳥)を狙っていた彼女。 -
アッコー旧市街は2001年に世界遺産登録された町。
早速町の中へ入って行きます。 -
沢山のアーチを抱えた建物です。
ガイドのAさんが、十字軍時代の特徴的な石の組み方を教えてくれました。 -
入り口などのアーチの中心部分に三角の石を組み込んでいるのがそれです。 -
この辺りの部屋は、聖ヨハネ騎士団や巡礼の人たち
の病院のような役割をしていた慈善団体があったみたいです。 -
十字軍の町は、旧市街を取り囲む城壁外側から入ります。
中にはこんな広場や地下道なども良く残っています。
海に突き出た半島の町・アッコーでも比較的乾燥していましたが(コンタクトレンズ利用者にはツライ)十字軍の街の地下道だけはしっとりした空気が漂います。 -
ここは騎士の間。
カイザリアの半円形劇場と同じく、ここも夏はコンサートやフェスティバルなどに利用されているそうです(暑くないのかな?)。
椅子やライトが設置されていました。 -
曲がり角はわざと狭く造ってあり、敵に侵入されたとき剣を振り回せないような向きになっています。 -
ここは食堂だったところ。
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部屋の隅のこの花のマーク、ルイ王朝のお墨付きだそうです。
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オリーブを圧搾した甕。
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まだ修復中?
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牢獄もあって、11世紀から、なんと20世紀まで使われていたそうです。
それだけ頑丈だったということですね。 -
町の終わりのほうに、土産屋もあります。
でも今日は時間が無い。じっくり見ている暇は無いのです。
既にこの時16:20。 -
土産屋に居た職人さん。
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あれ。また出逢ってしまった。
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夕日を浴びるミナレット。
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街角を闊歩する猫。
右側の屋根の上にもいます。 -
十字軍の町を抜けて、昼食のレストランへ。
この辺りの町は整備されていてとても綺麗です。 -
町をパトロールしているかのような大きな犬は
何度か見かけました。颯爽と通り過ぎて行きます。
これから十字軍の町から歩いて10分ほどの海沿いにあるシーフードレストランへ行きます。 -
やっと着きました、待ちに待った昼食のレストラン
この時16:30p.m.……昼食??
かわいい看板。レストラン『ABU CHIRISTO』
では、料理が出てくるまでにイスラエルの歴史をば。
イスラエルは建国が1948年、ユダヤ民族がこの国を持つまでには長い歴史があります。
ユダヤ人もアラブ人も、父祖は聖書に記されている「ノアの箱船」のノアから10代目にあたるアヴラハムだと考えられています。
-
信仰心厚い彼は、神からカナンの地(現・パレスチナ地方)を与えられるが、その孫ヤコブが晩年を迎える頃カナンは飢饉に襲われやむなく息子ヨセフを頼りエジプトへと移住する。
しかしエジプトで待っていたのは過酷な奴隷生活。この頃から既にユダヤ民族は辛い歴史を背負っていた。
紀元前1280年頃に現れたモーセは、ユダヤ民族を統率してシナイ半島まで逃れ、そこで神から十戒を授けられる。 -
その後カナンの地に戻ったユダヤ民族は、以後200年程安定した生活をしていたようですが、それが唯一といっても良い平穏な期間だったようです。
紀元前1020年にイスラエル初代王サウルが即位、二代目ダビデの頃首都をエルサレムにし、その子ソロモンはエルサレムに第一神殿を建立しました。
紀元前922年頃のソロモン王の死をきっかけに、国は南北に分裂。北のイスラエルはアッシリア、南のユダはバビロニアに滅ぼされてしまう。バビロニアに捕囚として連れ去られたユダヤ人は僅か、そのほかは四散してしまう。 -
紀元前538年にバビロニアがペルシアに破れると、ユダヤ民族はようやくイスラエルに帰還するが、そこではペルシアの支配下、ペルシアがアレクサンダー大王によって滅ぼされるとマケドニアの支配下、と様々な為政者の下に入ることとなる。
紀元前164年、ユダヤ教禁止令に反発した彼らはようやく自治国家を持つこととなるが、それも凡そ100年で終わりを告げ、以後ローマ、アラブ、セルジューク朝、十字軍、マムルーク朝、オスマン朝とパレスチナには多くの征服者が訪れることとなる。 -
その間、世界に散ったユダヤ民族はキリスト教徒の敵と見なされ多くの迫害に遭った。1095年エルサレムをムスリム(イスラム教徒)から取り戻そうとした十字軍は、士気高揚を狙って反ユダヤを利用した。
1791年のフランス革命に於いて、フランス国内のユダヤ人に参政権が認められ、徐々に欧州でユダヤ民族が受け入れられるようになる。
ドレフュス事件の後、テオドール・ヘルツルが1896年に「ユダヤ人国家」を著すとシオニズム運動が活発になっていく。 -
1917年、第一次大戦に於けるユダヤ人の協力と引き換えに、イギリスはユダヤ人国家建設の協力を約束、1922年にパレスチナ委任統治を認められると世界からユダヤ人を移民させる。
ここから、イスラエルの味は決まっていく。世界各国からの移民者が多いイスラエルは、色々な味が味わえるのです。 -
レモンジュースと水、ピタがテーブルに置かれた後は、13種類ほどの前菜が所狭しと並べられます。
タヒナ(ヒヨコマメのペースト、これとピタだけでもどんどん食が進みます)、フモス(白ゴマのペースト)、ナスのサラダ、マッシュルームのスープ煮、パプリカのサラダなど。
沢山の前菜、それだけでもうお腹一杯になりそうですが、ここはぐっと我慢して。でも、本当に前菜は野菜がたっぷりで、味付けも変化に富んでいて飽きないんですよ、これが。
イエメンで初めて食べて好きになったひよこ豆のペースト・フモスは、濃いマヨネーズ状でひよこ豆にレモン汁やオリーブ油、パプリカなどを加えて作ります。ピタと共に食すと美味しい!日本人なら、さしずめ白いご飯に明太子?といったところでしょうか。 -
今回の食事はメインが5つの中から選べます。
?シーバス(ハタ) ?ヒラメ ?エビ ?イカ ?ムール貝。私はエビにしました。
シーバスは、炒め揚げ。お皿は直径30cmはあります。デカイ!
こちらは、ヒラメ。ちょっと分かりにくいですが、フリッターのような感じに揚げてあります。 -
こちら、イカ。200g(何故かイカだけ量が知らされた)。タルタルみたいなソースが添えてあります。
-
はい〜、私のお皿、エビ。
フライにしてありました。13、4尾はあります。
小さいですが身がギュッと詰まって味がしまっていて、美味しかった前菜でかなりお腹が満たされていたので(やっぱりね〜)全部は食べられませんでした、残念。他の人のお皿も少しずつ頂きましたが、どれも美味しかったですね。そうそう、付け合せのポテトがまたほくほくなのです。うまい! -
お腹一杯のところへデザート。バクラワと思われる、中東で良く見かけるお菓子。ナッツ入りの一口パイ。シナモンや胡桃が入っています。色々な風味が一口に詰まっていて美味しい それと、アラビックコーヒー(ターキッシュコーヒー)。カルダモン入りの珈琲で、極めて細かく挽いた珈琲粉をそのまま鍋で沸かすもの。濃い珈琲が苦手な人は、駄目かも。私は好きです♪
あ、この珈琲は漉されていないので、カップの底には粉が溜まります。それは飲まないようにねこのお店のナプキンもなかなか可愛いです(逆様に写っていますが)。 -
満腹の私たちは、ちょこっと散歩しバスに迎えに来て貰い本日のホテルへ。
あぁ、長い一日でした。
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